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2010/10/24

【菊花賞】ライスシャワーのように

Rose_kingdom_at_satsuki_sho
レース当週の木曜日に、ダービー馬エイシンフラッシュが突如として出走回避を表明。このニュースを境に、今年の菊花賞は2強対決から、ローズキングダムの1強断然ムードへとガラリと様相が一変した感がある。前売り単勝オッズは2倍ジャスト。単勝支持率に換算すると約4割のファンがこの馬の勝利を予測していることになる。これはもう堂々たる大本命というべきだろう。
当ブログ管理人が、この馬の実物を初めて目撃したのは、中山に遠征してきた皐月賞当日のパドックでのこと。だが、正直なところ、その第一印象は「見栄えがしない馬だなぁ」と言ういうほかなかった。ヴィクトワールピサアリゼオなど500キロを超す大型馬が堂々と周回していくなか、小兵のローズキングダムは他馬よりひと回りも二回りも小さく見える。おまけに、闘志や気合いを表面に見せることもなく、一完歩あたりの歩幅が小さい。そのため、パドックを周回してくうちに前を歩く馬との差がどんどん開いていってしまう。

Neo_vendome_and_rose_kingdom_at_sat

この日の馬体重は438キロ。今にして思えば、デビュー以来最も体を減らしての出走であり、体調も本調子とは言えなかったのだろう。もし、この馬が朝日杯を制した2歳王者なのだという予備知識を与えられていなければ、思わずノーマークにしてしまいそうな頼りない印象を覚えたものだ。
ところが、この小柄な黒鹿毛は、やはりただ者でなかった。皐月賞を凡走した後、不安も囁かれていたダービーで下馬評を覆す2着と健闘を示す。空前のスローペースとはいえ、距離が延びてこそ真価を発揮できるという、その本質が垣間見えたのだ。
ひと夏を越して体調さえ万全に整えることができれば、ローズキングダムには菊花賞の主役候補となりうる資格があるのではないか?」 当ブログ管理人の場合、ダービーのレース直後に、このような着想に思い至ったのだが、それには理由がある。今から18年前、430キロ台の小さな馬体で皐月賞を凡走後、ダービーで2着と一変を示し、三冠目の菊花賞で秘めたる資質を開花させたライスシャワー・・・・この稀代のステイヤーの蹄跡を思い起こせば、小さな馬格こそは長距離適性の高さを示唆するものとの仮説が成り立つのでは?と考えたのだ。
前走の神戸新聞杯では、462キロまで馬体重を増やしていたとはいえ、全く太目感はなく、小兵特有のシャープなフォルムを維持していたローズキングダム。薔薇の一族の悲願成就というよりも、淀を愛した孤高のステイヤーの志を受け継ぐ菊花賞制覇を期待したいと思う。

<結論>
◎ローズキングダム
○ネオヴァンドーム
▲ヒルノダムール
△クォークスター
×レーヴドリアン

ローズキングダム・エイシンフラッシュが3着以下に決定的な差をつけた神戸新聞杯の結果を見ると、春の実績馬と夏の上がり馬との間には、まだまだ超えられない高い壁があるという印象。となると、ローズキングダムの相手候補は、皐月賞2着馬のヒルノダムールや、春当時から堅実な差し脚を示してきたセントライト記念の覇者クォークスターが有力ではないかと思える。ただし、この両馬は追い込み一手の不器用な脚質。内目の枠からの発馬がかえってロスの多い競馬に繋がってしまう懸念もあり、対抗格として全幅の信頼は置きづらい。
そこで、注目してみたいのが京都巧者のネオヴァンドーム。母父にはこの10年間の菊花賞で3頭の2着馬を輩出しているトニービン、手綱を取るのはソングオブウインドで4年間の菊を制した武幸四郎と、うってつけの配剤を揃えているにもかかわらず、ちょっと人気が無さ過ぎる(涙)。前々走は稍重馬場、前走は久々の出走と敗因がはっきりしており、今回ガラリと一変してくれば、怖い1頭ではないか?
えっ、距離千八を超える好走例が無い?そう指摘されてしまうと、まさしくその通りなのだが、そんな材料を気にして評価を下げる必要はないだろう。昨年の覇者スリーロールス、一昨年の波乱の立役者フローテーションにしても、菊花賞を迎えるまでは千八を超える距離での連対経験は無かった。きさらぎ賞では、器用に馬群を捌いてスルスルと首位まで浮上してきた馬。この内枠が吉と出る可能性は小さくないと考え、敢えて2着候補筆頭に抜擢してみたい。

10月 24, 2010 10年競馬予想・回顧 |

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