【秋華賞】スローペースで波乱の予感
発馬から最初のコーナーに飛び込むまでの助走距離が短く、先行争いが2角あたりまでもつれることも多い京都芝・内回り2000メートル。実際、過去10年分の秋華賞を振り返ってみても、前半からハイペース気味の展開になることが多く、脚質的には差し馬優勢という傾向が出ている。
例外的にスローに落ち着いたのは、00年と07年の2回。これらの年には、スタートから6ハロン目、坂の手前あたりで13秒台の緩いラップが出現し、先行馬にとってひと呼吸分、楽をできる展開になった。結果、00年にはヤマカツスズラン、07年にはダイワスカーレットと力のある逃げ・先行馬がゴールまで踏ん張る結果となり、差し馬有利の秋華賞もペース次第では前残りがあるという可能性を示唆している。
さて、今年の出走メンバー。クリスティロマンスとトゥニーポートという強力な逃げ馬が揃って除外となった結果、「思い切ったレースをしたい」と逃げ宣言しているのは、アグネスワルツ1頭という組み合わせ。同馬に競りかけていく存在は見あたらず、先行各馬は中団に控えるアパパネの動きを警戒しながらお互いを牽制し合う展開になるだろう。これならば、向正面で13秒台までペースを落とすことも難しくなく、スローペースが再現される公算は高い。もともとオークス3着と力のあるこの馬がゴールまで粘り込み、波乱を演出する展開に期待してみよう。
アグネスの相手候補としては、牝馬三冠の期待がかかるアパパネよりも、成長度に一日の長がありそうなサンテミリオンを重視。札幌で古馬を負かしてきたアプリコットフィズも侮れないが、3着候補はできる限り手広く。3連単・3連複2頭軸総流しくらいの気持ちで高配当を拾いにいってもよいレースだろう。
<結論>
◎アグネスワルツ
○サンテミリオン
▲アパパネ
△アプリコットフィズ
×手広く(総流しもあり)
10月 17, 2010 10年競馬予想・回顧 | Permalink
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