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2010/10/31

【天皇賞秋】馬場は内から回復する

Sunshine_at_tokyo_race_course

心配された台風は関東の東海上へと遠ざかって、天皇賞当日の東京競馬場は、好天に恵まれることがほぼ確実となった。問題は、芝コースの馬場状態。前日からの雨をたっぷりと含んだ不良馬場が果たしてどこまで回復してくるか。最終的な見極めは、午後のレースを観戦してからでも遅くはないが、経験的に考えてみると、天皇賞の時間帯には稍重程度まで戻るという想定で予想を組み立てたほうが無難だろう。
それに加えて、ぜひ頭に入れておきたいのは、東京コースでは馬場が回復に向かうと、ラチ沿いのあたりから乾燥が進み、内有利の傾向が強くなっていくという現象だ。
例えば、今年の毎日王冠。芝コースは前日の雨の影響を受け、不良という発表だったが、その後天候が回復に向かい、10~11レースの時間帯には重から稍重へと馬場状態の変化がアナウンスされていた。結果はご存じの通り、直線外に持ち出し一時は差しきる勢いを示していたスマイルジャックの脚が残り200メートルの地点で止まってしまい、ゴール前では内のコース取りを選択していた各馬が上位を独占するという波乱になった。03年の全面改修以降、東京競馬場で雨上がりのレースになると頻繁に出現したこのような現象は、知る人ぞ知るトラックバイアスで、当ブログでも「タップダンスシチーの法則」と命名し取り上げた経過があるのだが、今シーズンあたりから再び顕著になってきた感がある。
そのうえ更に、今週からは仮柵が3メートル外側に移動されBコースの設定に変わっており、また、土曜日には大事を取って開催が中止されている。そんな事情も考慮すれば、ラチ沿いの芝は水分を含んでいるといっても、たいへん良い状態のまま温存されており、内目のコース取りを選択した各馬にとっては、普段よりも走りやすい条件が整っていると考えることもできる。
ただでさえ、内枠有利・外枠不利が定石と言われる府中の芝二千。今年の天皇賞では、そんな傾向がいっそう強調される可能性が高い。脚質的には、外から長く良い脚を使ういわゆる府中巧者よりも、終始インの好位を立ち回れるタイプや、馬群を捌ける器用さをもった差し馬に注目すべき一戦になりそうだ。

<結論>
◎シンゲン
○ブエナビスタ
▲アーネストリー
△ジャガーメイル
×ペルーサ
注トウショウシロッコ
注ネヴァブション

雨の影響からしだいに馬場が回復して本番では稍重という状況といえば、今年の宝塚記念もそれに該当する。上位に来たブエナビスタアーネストリーは当然、天皇賞でも本命候補の資格があると言うべきだろう。勝ち馬ナカヤマフェスタがその後、凱旋門賞を好走し、宝塚記念の価値はいっそう高くなったという理解も可能だ。
しかし、2分13秒台の走破時計自体は、歴代の上位馬と比較して必ずしも優秀な水準とはいえない。また、ブエナビスタは芝二千の距離で、アーネストリーは東京コースで、それぞれなぜか未勝利。東京・芝二千という条件で古馬の最高峰を決する天皇賞で、2頭の一騎打ちが再現されると無邪気に信じてよいものか否か、若干の迷いを覚える。

これに対して、オールカマーの覇者シンゲンは、休養を挟んだ過去3戦の時計的価値がいずれも高く、東京コースで6勝・芝二千の距離で3勝の実績をもつ。レース後に骨折が判明した昨年の天皇賞では5着といえど、1分58秒でこのコースを駆け抜けた。無事に調整が進んだ今年は、これ以上のパフォーマンスを期待してよいと思うし、ドリームジャーニーと僅差の競馬を演じた経歴からブエナビスタと比較して格で見劣る心配はない。この馬を完全に手の内に入れている藤田の手綱捌きを信じ、今年の本命に推したい。

Shingen_at_tokyo_race_course

以下では、春の天皇賞馬で東京得意のジャガーメイルが当然有力だが、今回は香港遠征時に騎乗経験のあるスミヨンをブエナビスタに奪われたのが残念。変わって手綱を取るホワイトも悪い騎手ではないが、東京競馬場では03年の改修後、13回騎乗してまだ勝ち鞍がない。内有利のトラックバイアスが外国人騎手にインプットされているか?という不安もあって、今回は連下の一角という以上の評価は難しいと思うのだが、どうだろう。

4頭いる3歳勢の評価も、過信は禁物と言わざるを得ない。最強と思われるペルーサは、出遅れの不安だけではなく前走4角で大きく外に膨らんだという不器用さがネックになる。毎日王冠で上位に来たアリゼオには道中で壁を作れない大外枠、エイシンアポロンには古馬一線級と比較した場合の力量に不安があり、現時点でシンゲンやブエナビスタを負かす場面までは、ちょっと想像できない。
連下もしくは3連単・3連複のヒモ穴として期待するなら、むしろトウショウシロッコネヴァブションといったベテラン勢が面白いだろう。ともに7歳の秋を迎え無事是名馬というか、いぶし銀的な立ち位置も共通している両馬だが、今季は好調を維持。前走では、それぞれ内を捌いて上位に浮上している。そんな近況をふまえれば、少なくとも本命から少額の馬券を押さえておくのも悪くない選択といえるだろう。

10月 31, 2010 10年競馬予想・回顧 |

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