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2010/10/28

【ラスベガス10年秋】ベガスでレンタカー(その2)

Kia_forte_at_the_the_red_rock_canyo
ラスベガスに限らず海外旅行中のレンタカー利用といえば、旅行者にとってはちょっとした冒険である。乗り慣れない左ハンドルに、交通ルールの違い(米国ではクルマが右側通行です)にすんなり対応できるか?はたまた、ナビゲーション装置が無くては道に迷ってしまうのではないかなどと、クルマを借りる前から心配の種は尽きない。交通事故とまでいかなくても、見知らぬ土地で何か理不尽なトラブルに見舞われてしまったら?と、ついつい不安になってしまうのが人情だろう。
レンタルされる車両のコンディションはどうか?という問題もある。例えば、作家の村上春樹が昔出版した旅行記のなかにギリシアのロードス島でレンタルしたイタリア車(フィアット)の整備状況に関するエピソードが出てくるのだが、これがなかなか凄いお話だった。1台目は「サイド・ブレーキがほとんどきかないという有り様」。よくこんな車を客に貸すものだと文句を言い交換してもらった2台目のクルマも「フット・ブレーキを踏むたびに小型のニワトリを締め殺しているような悲痛な音がする」という代物だったらしい(村上春樹「遠い太鼓」新潮文庫版より引用)。営業用に貸し出されるレンタカーなら、キチンと整備されていて当たり前という日本の常識も、ひとたび他国に飛び出してみれば、まったくアテにできない可能性もあるのだ。
さて今回、当ブログ管理人がベガスのダラー・レンタカーから借りてきた韓国車キーア・フォルテ。こちらの具合はどうだったのかというと、ボディの外観はご覧のとおりピッカピカ。ブレーキ、照明、ワイパーとひと通り操作系の動作も試してみたが、とりたてて不安材料は見あたらなかった。さすがは街を挙げて、一人でも多くのリピーター獲得を目論む観光都市ラスベガス。この街ならばレンタカー業者といえど、遠方からの賓客を途方に暮れさせるような整備不良車を貸し出すヘマを演じる心配はない。さっそく左ハンドルを握って、街へと繰り出してみた。

Fremont_experience_sep_2010

向かった先は、地球の歩き方の表紙にも掲載された巨大電飾アーケード「フリーモントストリート・エクスペリエンス」で知られるダウンタウンの街並み。モンテカルロからゴールデン・ナゲット・ホテルの立体駐車場まで、およそ15分少々のショート・ドライブである。ストリップ大通りの裏道というか、高速15号線の側道にあたるフランク・シナトラ通りからインダストリアル・ロード(産業道路)を北上して、ダウンタウンをめざしていったのだが、途中メル・トーメ通りなんていうジャズ・ボーカリストの名を冠した小道も出てくるのが、いかにもラスベガスらしくて楽しいところ。
キーア・フォルテのエンジンも、アクセルを踏み込めばそれなりに回転数もあがって、なかなか快調である。だが、このクルマ、よく言えばこれといった欠点の無い反面、悪く言えばハンドルを握っていて感興をそそられるほどのテイストを味わえるわけでもない。
もっとハッキリと言わせてもらえば、10数年前のトヨタ・カリーナのように退屈で凡庸な、小市民的味付けを施された1台だった(すいません。実は私、アンチ・トヨタ派なのです)。
1日5千円に満たないレンタル料金で、マスタングだとかカマロのコンバーチブルを借りようという腹づもりもなく、文句を言える立場でもないのは重々承知しているのだが、車種の選択まで含め、ラスベガスの非日常的興奮を満喫したい方には、日常生活の尻尾を隠しきれていないキーアやトヨタは、ちょっとお奨めできない1台なのかもしれません。
などといいつつ、次回のエントリでは、このクルマでちょっと遠乗りをしてきた体験を振り返ってみようと思います(まだ続く)。

The_doors_at_fremont_street_experie

(追記)当ブログ管理人が訪れた際のフリーモント・エクスペリエンスの演目は、何と懐かしのドアーズ・メドレー。ド派手な電飾をバックに大音量で響き渡った「ブレイク・オン・スルー・トゥ・ジ・アザー・サイド」は感激もので、思わず口ずさんでしまいました。「ハートに火をつけて」がメドレーに含まれていなかったのが、ちょっと残念でしたが。

10月 28, 2010 旅打ちコラム |

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