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2010/04/18

【皐月賞】スイートスポットは内から2~3頭分

Aliseo_at_kyodo_tushin_hai皐月賞の馬券検討を進めるうえで欠かすことができないポイントは、中山芝二千メートル・内回りのコース特性だ。高低差5メートル強の起伏の存在をひとまず無視して考えてみると、コースの一周距離1686mは福島や中京・小倉と殆ど変わりがないスケールであり、小回りそのもの。おまけに3~4角の形状もスピードが落ちないスパイラルカーブの下り坂になっている。勝負所で外を回すコース取りを選択すればするほど距離ロスは大きくなるので、内目の経済コースを立ち回る先行勢に対して不利は免れない。本来なら差し馬有利になってもおかしくはない2連続開催の最終週なのに、外を回す人気の差し馬が届かず、内を捌いた伏兵が波乱を演出するシーンがたびたび繰り返されてきた背景には、そんな事情がある。内有利・先行有利は、皐月賞の鉄則だ。
だが、4月中旬になっても真冬並みの低温がしばしば観測されている今年の場合は、芝の生育の遅れも考慮し、この鉄則を若干補正して考えたほうがよいかもしれない。内回り・外回りで共用される3~4角部分の芝は、「内側の傷みが目立ってきた」と主催者自身が情報を公開しているし、福島競馬が雪の影響で中止となった土曜日は、中山も終日不良馬場。皐月賞と同距離で施行された山藤賞(3歳500万下)の決着タイムは、何と2分9秒台と常識では考えられないほどの時計を要していた。幸い、日曜日は晴天に恵まれそうだが、芝コースのコンディションがどこまで馬場が回復するのかは、神のみぞ知るといったところ。ここまで馬場が悪ければ、ラチ沿いに張り付く先行馬が無条件に有利とは言えないと考えたほうがよいだろう。

それでは、外・外を回していくコース取りが有利かといえば、正月開催で使用したCコース部分(Bコースの仮柵から3メートル以上外側)の回復が遅れているとの馬場情報もあって、そう簡単には結論づけられない。先に例示した山藤賞では、外から差しきる勢いで伸びてきた1番人気馬が最後の1ハロンになって、内を通る各馬との差を逆に広げられてしまうという場面があった。
ラチ沿いを通っても、大外を回してもゴール前で脚が止まってしまうというシビアな馬場状態のなかで、僅かに残されたスイートスポットは、おそらく仮柵から2~3頭分のスペース。ならば、逃げ馬よりもほんの少しだけ外を通っていく好位差しタイプにこそ、勝利の女神は微笑む公算が高い。下馬評では2強対決の様相を呈しているようだが、馬場状態に起因する中波乱決着も有り得ると考え、予想を進めてみたい。

<結論>
◎アリゼオ
○ヒルノダムール
▲ヴィクトワールピサ
△ローズキングダム
×ハンソデバンド
×エイシンアポロン
注トーセンアレス

小回りコースで本来なら不利というべき大外枠からの発走となるアリゼオ。さすがに先手を主張するのは叶わないだろうが、目下の馬場状態なら、この枠順がかえって幸いする可能性が出てきた。中団に位置する2強を意識して各馬が牽制しあう展開になれば、一歩前で競馬をできる強みを生かせる。同じような立場の藤田・ヒルノダムールと共々、実質的に行った行ったの決着になる可能性を視野に入れておきたい。この両馬、道悪でも不安がないという強みも共通している。
2強のなかでは、下馬評どおりヴィクトワールピサのほうを上位とみたが、ローズキングダムも前走の敗退で評価を下げるわけにはいかないだろう。デビュー以降の4戦、良馬場しか経験していないが、重のマーメイドSを涼しい顔で勝利したローズバドの息子なら、道悪が下手とも思えない。
波乱の立役者として一考しているのが、トーセンアレス。下馬評では、ダート馬の烙印が押され全く人気していないが、弥生賞の敗因は芝適性というより発馬の失敗だろう。中山ダート千八3戦3勝という小回り適性は、ここでも侮れないと考えている。

4月 18, 2010 10年競馬予想・回顧 |

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