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2010/02/28

【中山記念】一見、逃げ馬が優勢でも

Absolute_at_tokyo_shinbunhai_2010◎アブソリュート
○シャドウゲイト
▲ドリームサンデー
△ショウワモダン
×キングストリート
×セイクリッドバレー
×サニーサンデー



最近5年の優勝馬は、道中先頭~3番手の位置につけた逃げ・先行勢ばかり。G2中山記念は、基本的には前に行った者勝ちのレースだ。強力な先行馬がゴール前までハロン11秒台の速い足を使って粘るのだから、中団・後方から追い込むを目論む勢力は為す術もない。
しかも、今年の馬場は雨に祟られ道悪になることが確実。差し馬のキレが殺がれる状況になり、先行有利のトレンドはいっそう強調される可能性が高い。ちなみに、中山芝千八の重~不良発表時に逃げた馬の戦績を調べてみると「2-3-2-2」(07年以降)。連対率55%・3着内率78%とほぼ確実に馬券圏内に絡んできていることがわかった。こうなると、つい逃げ馬から馬券を買いたくなるのが人情というものだろう。だが、出馬表を見渡すと、そこで思わずハッと思考が止まってしまう。前走で逃げた馬が4頭、それ以外にも先行脚質の馬がズラリと揃っており、いったいどの馬が先手を取るのか皆目見当がつかないのだ。先行馬同士が競り合い共倒れになるほどのハイペースになることなくとも、けして楽な展開にはなるまい。それなら、中団からレースを進める馬たちにも上位進出のチャンスが膨らんでくる。
注目しておきたいのは、各馬の道悪適性だ。例えば、武豊騎乗で前日オッズ1番人気に推された上がり馬キングストリート。デビュー以来8戦のすべてが良馬場のレースで、道悪のなか果たしてどこまでやれるかは、未知数と言わざるを得ない。そのセンスの高さには非凡なものがあるけれど、先行各馬がラチ沿いに密集するなか、直線を巧く捌いて出てこれるか?という不安もある。

これに対し、道悪の芝で確かな実績を残しているのが、アブソリュートだ。力強く掻き込む前輪駆動の走法で、馬場が渋っても良馬場と変わらないパフォーマンスを発揮できる。過去にバランスオブゲームとのコンビで道悪の中山記念を制している田中勝春の経験値も魅力で、直線先行勢の脚勢が鈍るようなら、一気に浮上してくる場面があるかもしれない。
シャドウゲイトは、渋った馬場の耐久戦こそが活躍の舞台。58キロの負担重量と外目の枠順からの発馬で、ハナを奪うのは難しいだろうが、土曜競馬で確変状態に入った横山典の手綱捌きは、ここでも脅威となる。
以下では、前目に位置するドリームサンデーと、好位・中団から進むショウワモダン。ともに道悪では「」というべき戦績を残している。
また、高齢馬の活躍が目立つ近年の傾向のなか、サニーサンデーセイクリッドバレーら4歳勢の勢いがどこまで通用するかもレースの見所だが、本格的道悪馬場でのレース経験がない。ひとまずヒモ穴あたりの評価にとどめ、様子をみるのが得策だろう。

2月 28, 2010 10年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/02/21

【フェブラリーS】内枠不利でも王者が強い

Espoir_city_2009_2◎エスポワールシチー
○レッドスパーダ
▲グロリアスノア
△サクセスブロッケン
×スーニ
×ワイルドワンダー




スタート直後の芝走路の走行距離が内・外で違うことに起因して(?)外枠有利の傾向が出ている東京ダート千六。その外枠に芝路線の快速馬がゲートインしてくる今年のフェブラリーSは、前半600メートル通過が33秒台のハイペースになる。速い流れのなかを外からスイスイと先行していく芝馬とは対照的に、発馬で後手に回るダート路線組は不利かも?そんな展開予測を根拠にして、内枠を引いた王者エスポワールシチーの苦戦を予見する仮説も成り立ちそうだが、当ブログはその意見に与しない。
わずか200メートルに満たない芝走路を通り越してしまえば、そこに待っているのは前日からの晴天でカラカラに乾燥した冬場の砂。砂圧設定9センチ、ゴールまで残り1400メートルいうパワーが問われる条件を、スピードだけで押し切ってしまうのは困難と思われるからだ。4角を先頭で回ってくるのはリーチザクラウンローレルゲレイロだろうが、直線の坂を上りきったあたりでは急失速を強いられるはず。そこから最後に台頭してくるのは、スタミナと底力、さらにはダート路線での経験値を兼ね備えた強豪たちではないかと考える。

エスポワールシチーの入った4番枠の連対率を調べてみると11.6%(07年以降・フルゲート時)。連対率14~15%の外枠に比べるとほんの少しだけ歩が悪いが、克服できない条件ではない。砂厚11センチの盛岡競馬場南部杯を圧勝しているくらいだから、力の要るダートは歓迎材料だろう。控える競馬でも結果は残しており、ダートG1連勝に向けての視界は良好だ。
対抗格もダート組を重視したいが、芝馬で唯一気になるのが、東京新聞杯の覇者・レッドスパーダタイキシャトル×Storm Catの配合はメイショウボーラーを彷彿とさせ、秘めたるダート適性を予感させる。マイル路線の専業馬であり、緩急の少ないペースへの対応力も高い。目下の勢いに乗って王者を負かす可能性に少しだけ期待しつつ、単勝馬券を買ってみたい。

2月 21, 2010 10年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/02/14

【ダイヤモンドS】前走・有馬記念は危険の予兆か?

Diamond_stakes_2009◎ヒカルカザブエ
○モンテクリスエス
▲トウカイトリック
△フォゲッタブル
注ベルウッドローツェ
注メインストリーム
注メイショウドンタク



フォゲッタブルの秋3戦は、菊花賞・ステイヤーズS・有馬記念。一連の好走実績を思い起こせば、ここでも1番人気は当然だろうが、昨年も同じローテーションでダイヤモンドSに参戦し、1番人気を背負いながら自滅したフローテーションの悪しき前例がある。過去10年のレースデータを振り返ってみても、前走・有馬記念組は「0-0-0-4」。トップクラス相手の長距離戦の激走で心身に蓄積されるダメージを過小評価すべきでないということか?そんな事情まで斟酌すれば、鞍上・武豊でも人気ほどの信頼を置くわけにはいかない。
これに代わる本命候補は、ヒカルカザブエだ。昨秋のアルゼンチン共和国杯では、3着ながら、ジャガーメイル・トウカイトリック・モンテクリスエスらに先着。ハンデも当時から据え置きの56キロなら、前走を度外視しても、ここは買いの一手だろう。横山典とのコンビ結成も魅力。
2~3着のヒモに軽ハンデ組がよく食い込んでくるレース特性も考慮し、ベルウッドローツェら伏兵への目配りも欠かせない。データが囁いているようにフォゲッタブルが4着以下に敗れてくれるなら、思わぬ好配当を期待できるかもしれない。

2月 14, 2010 10年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2010/02/07

【共同通信杯】今年も関東馬に注目

Kyodo_tushinhai_2009スタート直後から各馬の隊列がアッサリ決まってしまえば、道中は淡々としたペース。33秒台の上がり時計が要求される決め手比べの競馬になる。昨年のレースがちょうどそんな展開で、1着ブレイクランアウトと2着トーセンジョーダンの明暗を分けたのは、瞬時に他馬を突き放すことができる加速性能の違いであった。脚力さえあれば中団・後方からでも差してこれるが、比較的前のポジションから抜け出すことができるなら、それに越したことはない。展開要らずの府中千八といえど、センスに恵まれた好位差しタイプが最有力とみるのが基本。後方からの大外一気では差して届かずの懸念がある。
レベルの高いラジオNIKKEI杯2歳Sで3着と実績最上位のダノンシャンティにとって取りこぼしがあるとするなら、まさにそんな競馬になってしまうケースだろう。デビュー後2戦の手綱を取った内田博幸の負傷欠場で、今回は吉田豊とのコンビ。おそらくレース前半は、位置取りよりも折り合いを重視して後方よりのポジションで脚をタメる策に徹するだろうし、直線では外から脚を伸ばしてくる。この馬にとって33~34秒台の上がりを駆使することは無理な注文ではない。だが、一歩先に抜け出す前方の有力馬がこれと同じくらいの脚を使えるとなると、俄然苦しい立場に追い込まれてしまう。
前に位置する馬のなかで最も速い脚を使えるのは、アリゼオだろう。前走・ホープフルSでは道中2番手の先行策。このとき記録した推定上がりは35秒台だが、スパートして一気に後続との差を拡げた瞬発力には、数字以上のインパクトがあった。ルメールとのコンビも2戦目で折り合い不安はなく、スタート直後から最も理想的な位置取りでレースを進めることができそう。
2年続けて関東馬の優勝が続いているこのレース。配当的妙味は薄くても、今年も関東期待の1頭に注目してみたい。

<結論>
◎アリゼオ
○ハンソデバンド
▲ダノンシャンティ
△ダイワアセット
×タイセイレジェンド

対抗も関東馬。ハンソデバンドは、前走中山マイルの淀みない流れを好位から抜け出した。今回の展開はそれとは異質なペースになりそうだが、府中千八で速い上がりを使えることはデビュー2戦で既に実証している。
ダイワアセットは、どちらかといえば切れるというよりジリジリと長く脚を使うタイプではないかと思える。上位とは決め手に差があるかもしれない。以下では、昨夏の札幌以来の復帰戦となるタイセイレジェンド。ホープフルS4着のヤングアットハートや京成杯2着のアドマイヤテンクウに先着しており、単純な能力比較なら上位候補の資格がある。仕上がり具合を確認する必要はあるが、穴馬として狙ってみる価値はありそうだ。

2月 7, 2010 10年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)