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2010/01/15

【ラスベガス遠征09・10年②】BJ必勝法は存在するか?

Ny2_casinoはるばる極東の島国からラスベガスくんだりのカジノにまで遠征して、物言わぬスロットマシン相手にボタンを叩いているだけじゃ面白くない。スポーツブックのコーナーで馬券を買えるアメリカ競馬は確かに興味深いけれど、所詮は場外売り場。ライブの興奮とは縁遠く、夜が更ければ穴場もクローズしてしまう。24時間眠らない街でカジノを満喫しようと思うなら、トライすべきはテーブルゲームである。当ブログ管理人の専攻科目は月並みだけど、ブラックジャック(以下BJと略す)。彼の地では最もポピュラーなカードゲームであり、ルールをマスターするのも至って簡単だ。
ゲーム進行のスピードが速く、短時間のうちに数多くの賭けを繰り返すことができるのがBJの面白さであり、また怖さでもある。胴元による控除率(ハウスエッジ)は、だいたいにおいて1%未満。つまり、一見すると妙味の薄いイーブンマネー(配当2倍)の賭けでも、運の波に乗ってしまえば、わずか30分程度の勝負のうちに手持ち資金を大幅に増やせる可能性がある。反面、駒の上げ下げのタイミングを誤ってしまうと、あっという間に財布の中身を溶かしてしまうリスクとも背中合わせだ。

51s7pim91tl__bo2204203200_pisitbstiそれでは、少額の賭け金でちびちびと粘り強く打ち続けるのがいいのかといえば、そうではない。ダラダラと同じ金額でゲームの試行回数を重ねていくことは、ギャンブルの絶対法則「大数の法則」に飲み込まれる近道にほかならないからだ。わが国のギャンブル社会学の第一人者・谷岡一郎教授の言葉を借りれば、BJに限らずあらゆる賭け事で「一番早く確実に負ける」方法とは、「長時間」「同じ金額で」「低配当の」ギャンブルを根気よく打ち続ける、そのような賭け方なのだという(PHP新書「ツキの法則」より)。堅そうにみせる本命サイドの馬券ばかりを朝から夕方まで買い続けても、けっしてプラスになることはないという競馬場での経験則からも、納得のいく話だ。

結局のところ、BJの要諦とは駒の上げ下げ。すなわち、どこかで勝機到来のタイミングをみきわめ、ドーンと賭け金を釣りあげ勝負に出るしか勝ち残る道はない。だが、その判断が案外と難しい。これが例えば、競馬のような種目なら、出走馬の顔ぶれや枠順・コースなどの条件とオッズを天秤にかけ、目の前のレースの期待値の高さを経験的に推し量ることも可能なのだが、次の勝負でどんな札が配られるのか予測する術のないカードゲームの場合、そうはいかない。
期待値を予測するための必勝法として、映画「ラスベガスをぶっつぶせ」でも取り上げれたカード・カウンティングの技法をマスターする手もあるが、期待値が100%を超える場面はそう頻繁には到来しないため、結局、長時間ちびちびとした博打を打ち続けることを強いられる羽目になる。これでは、知らず知らずのうちに、大数の法則の魔の手に絡め取られてしまうのは必定だ。また、あまりに露骨にカウンティングをやっていると、カジノから出入り禁止のペナルティを食わされてしまうというリスクもある。

ラスベガスのBJ勝負卓で勝利を志すプレイヤーが心がけるべきは、自分なりの賭け金マネジメントの戦略を確立し、冷静かつ沈着に勝負の流れを読んでいくということ。それに尽きるだろう。今回の遠征で自分が採用した戦法は、谷岡教授も推奨する「心理的マネーマネジメント」という技法だ。「所持金を二倍以上に増やしたい」「長くギャンブルをプレイしたい」「大金を賭けて負けても、次は少額の賭けで楽しめる」という、それぞれに矛盾した命題をクリアすることも夢ではないというこの戦法の効果は、果たして如何に。
前置きが長くなったが、次回のエントリへと続きます。

1月 15, 2010 旅打ちコラム |

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コメント

ベガス詣でですか。いいですねぇ~。
小生は7年前に一度行ったきりです。
でも、また行くとしても小心者なのでBJや
バカラはやらないでしょうね。^^;;;)

投稿: もくに | 2010/01/17 0:33:34

>もくにさん

すっかり間延びしたタイミングでのご挨拶になってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。
ラスベガスでの出来事を思い出すと、また国際線チケットを予約してしまいそうな自分が恐ろしいので、しばらく彼の地に関する考察を封印していました(汗) BJ実戦報告のエントリものびのびになっていますが、近日中に掲載したいと思います。

投稿: 山城守 | 2010/02/07 1:48:15

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