« 【菊花賞】混戦・混戦といわれるけれど | トップページ | 【ファンタジーS】名手の手綱が結果を左右する »

2009/11/01

【天皇賞秋】名牝の秋天連覇に黄信号

Vodka_at_mainichi_ohkan_2009一般的に競走馬の能力は4歳の秋にピークを迎え、成長が止まる5歳以降は下降線をたどると云われるが、3歳時からクラシックの主役を張り、古馬になってからは天皇賞・JC・有馬記念のローテーションを目標とする名馬たちには、とりわけその傾向が特に強く現れるように思われる。古くはテイエムオペラオー、最近ではゼンノロブロイメイショウサムソンなどなど。4歳秋に天皇賞を制した後、翌年秋まで現役を続行した名馬たちによる秋天連覇の試みは、いずれも前年よりも着順を落とす結果に終わっている。いかなる名馬といえど、加齢による能力低下という呪縛からは逃れられない。あるいは、3歳時からの数々の激戦によって名馬の心身に蓄積される見えないダメージが、5歳秋のシーズンに着順の低下という結果で可視化されるということなのかもしれない。
これまで牝馬の常識をことごとく覆してきたウオッカにとっても、いずれ競走馬としての限界は訪れる。逃げて後続の目標にされた前走の毎日王冠は、見た目に前年と同じような負け方だったわけだが、単純に走破時計を比較してみると去年より1秒近くも遅い。今回も得意の東京コースであり大崩れまでは考えられないが、春時点のパフォーマンス再現を期待できるかと問われれば、微妙と言わざるを得ないだろう。5歳の秋を迎えた名牝の秋天連覇には黄信号が灯っている。
一方、これとは対照的に5歳以降になって初めて天皇賞を制するという競走馬もいる。クラシック路線の主役というより、紆余曲折を経た後にやっと頂点にたどりついたというタイプであり、最近ではヘヴンリーロマンスがその代表例だろう。同じく5歳で天皇賞を制したダイワメジャーにしても、皐月賞以降の現役生活はノド鳴りに悩まされるなど順風満帆とはいえず、回り道を強いられてきたタイプだ。5歳・6歳の高齢馬を狙うなら、クラシック組のエリートよりも、そんな苦労人型の晩熟馬に注目すべきだろう。

<結論>
◎シンゲン
○オウケンブルースリ
▲エアシェイディ
△カンパニー
×エイシンデピュティ
×ウオッカ

G1初挑戦といえど、東京コースのパフォーマンスなら、ウオッカを凌駕できる可能性を秘めた晩熟型・シンゲンに注目したい。相手は4歳秋になって能力のピークを迎えたオウケンブルースリだが、後ろからいく脚質であり展開に左右される怖れもある。そんな紛れが生じたときに怖いのは比較的前で競馬ができる器用さを備えたベテラン競走馬たちだろう。エアシェイディカンパニーエイシンデピュティ。いずれも3歳クラシックとは縁の少なかった苦労人タイプばかりだ。
注目のウオッカは、最高の結果を出しても2着までとジャッジ。今回ばかりは、単勝オッズ2倍前後の評価に見合う信頼度はないと考えたほうがよい。

11月 1, 2009 09年競馬予想・回顧 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33923/46640762

この記事へのトラックバック一覧です: 【天皇賞秋】名牝の秋天連覇に黄信号:

コメント

コメントを書く