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2009/10/04

【スプリンターズS】1分7秒台なら差し馬を警戒

Urbanityカルストンライトオアストンマーチャンなどの鮮やかな逃走劇が記憶に残っているせいか、逃げ・先行有利という印象が強いG1競走だが、過去10年、逃げ切り勝ちが決まった年の決着タイムは、いずれも1分8~9秒台。差し馬が届かない重・不良馬場になって道悪巧者の逃げ馬が穴を開けるというケースが多いため、時計がかかる競馬になっている。だが、小雨の中とはいえ良馬場を逃げ切ったテイクオーバーターゲット(豪州)の年にしても、計時されたタイムは1分8秒1。走破時計は案外と平凡だった。この事実から導き出せるのは、「スローペースなら先行有利」という初歩的な競馬常識が、スプリント頂上決戦にも適用できるのでは?という仮説である。
これとは対照的に、1分7秒台前半のスピード決着になった年には、差し馬が台頭している。レコード(1分7秒0)が計時された01年のレースでは、最内を器用に捌いたトロットスターが優勝。好位差しに転じたサイレントウィットネス(香港)と外から追い込むデュランダルによるワンツー決着になった年にも、1分7秒3の好時計が記録されている。すなわち、「1分7秒台のハイペースになれば差し馬が有利」。良馬場で先行勢がガンガン飛ばしていく展開なら、待機する差し馬にもチャンスが回ってくる。デュランダルのような桁外れの切れ味がないと、さすがに大外一気は難しいだろうが、4角で先団を射程圏に入れる形に持ち込めれば、差しタイプにも勝機はあると考えるべきだろう。

さて、前日の雨による影響が心配された今年の中山の芝は、日曜朝の時点でまだ「稍重」の発表ながら、前日の1000万特別戦(芝千六)で1分33秒台前半の好時計が飛び出しているように、事実上「良」のコンディションにまで回復している。午後になり、さらに芝が乾いてくれば、1分7秒台が記録される素地は整うことだろう。先行するローレルゲレイロアルティマトゥーレには、ともに1分7秒台の持ち時計がある。これら先行勢が前半からレースを引っ張って時計勝負の様相を呈するようなら、展開に乗じ台頭してくる差し馬の末脚に注意を払っておきたい。

<結論>
◎アーバニティ
○ビービーガルダン
▲シーニックブラスト
△アルティマトゥーレ

展開を考えると、先行2騎を目標に直線抜け出しをはかるビービーガルダンが最も有利な位置にいると思えるが、この馬にとっても1分7秒台の決着は未知の世界。先頭に立ってからゴールまでの間に、何かが後ろから強襲してくる可能性を想定してみたい。
アーバニティは、名うての中山千二巧者。芝千二の持ち時計こそ1分8秒台後半と平凡だが、千四~千六の持ち時計の水準をみれば、高速決着になっても大丈夫だろう。オーシャンSのようにインから鋭く脚を使う競馬が理想であり、今回の枠順は少し外過ぎる気もするけれど、名手・横山典の手綱捌きなら何とかしてくれるはずだ。
実績断然・話題の豪州馬シーニックブラストは、勝てばアッサリの可能性まであるが、日本の芝への適性が走ってみるまでわからない。前走大敗後の来日というのも少し気がかりで、今回は3番手評価にとどめる。

10月 4, 2009 09年競馬予想・回顧 |

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