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2009/06/28

【宝塚記念】内回り距離二千のような競馬になるかも

Deep_sky_2008_at_tokyo過去10年間のうち阪神で行われた9回のレースで、優勝馬が記録した上がり3ハロンタイムの平均値が「35秒8」。この数値が象徴しているように、瞬発力やキレよりも底力の有無が問われる消耗戦という印象が強い宝塚記念だが、今年はちょっと様相が異なる。14頭の出走馬を見渡してみても、典型的逃げ馬が見あたらない。おそらくインティライミかアドマイヤフジあたりが押し出され気味にハナに立つのだろうが、どの馬が逃げようと1コーナーまでにスンナリと隊列は決まる。こうなるとスローペース気味の展開になるのは必至で、道中のタメやラストの決め手が重視される競馬になると思うのだ。
同じ阪神内回りでも、スローペースになることが多い距離二千メートルのコースでレースが行われるとイメージしてみると、展開予想はわかりやすくなる。すなわち、土曜日の鶴橋特別京橋特別のように、内目の好位置を確保した先行タイプが直線に入っても速い上がりを繰り出し、外を回す差し馬の追撃を封じてしまう競馬が宝塚記念でも再現される可能性がある。現役トップクラスが顔を揃えるG1と条件戦を単純比較することはできないけれど、春競馬のシーズンを通して温存されてきたAコース・ラチ沿いの芝はまだまだ健在。外を回す差し馬よりも、道中内・内の進路をピッタリと通ってきた伏兵が直線で意外な粘りを発揮する可能性に注意を払っておきたいところだ。

<結論>
◎ディープスカイ
○マイネルキッツ
▲アルナスライン
△サクラメガワンダー
×カンパニー

ダービー以来、およそ1年ぶりのビッグタイトルを狙う大本命馬ディープスカイにとって、スローペースの決め手勝負は本来望むところ。安田記念2着馬は過去10年宝塚記念に3頭出走しているが(グラスワンダー、ダンツフレーム、スイープトウショウ)、そのすべてが宝塚記念で優勝を飾っているという心強いデータもある。おそらく馬券の対象から外れるような凡走の心配はないと思うが、単勝1倍台の人気に見合う頭鉄板の評価を与えられるかといえば微妙。他馬との間に、そこまでの力差はない。
あっと言わせるなら、内々を通るコース利を最大限生かすタイプだろう。マイネルキッツは天皇賞当時と同様に栗東滞在でじっくりと調整。この組み合わせならラチ沿いの定位置をスンナリ確保できそうで、前走の再現が有り得る。以下では、好位を立ち回れそうなアルナスラインサクラメガワンダー。鞍上が岩田康誠に替わるカンパニーも、思い切った先行策を取るようなら上位進出の目があるかもしれない。

6月 28, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/06/21

【福島テレビOP】前走からの距離短縮組を狙い打て

The_sky_at_fukushima_race_courseJRA夏競馬も開幕週ということで、福島競馬場まで遠征することにした。府中近郊の自宅から車を飛ばすこと約4時間。只今福島市内に潜伏中である。
ほんとうは、伝統の重賞・みちのく大賞典が行われる水沢競馬場まで足を伸ばしたかったところだが、そのプランだと片道で6時間以上になる。ETC特別割引の恩恵があるとはいえ少し遠すぎるので、福島競馬場内の売り場にて岩手の馬券も買うという旅打ちの計画となった。ともあれ、自分にとっては約4年ぶりの福島競馬再訪である。
さて、日曜日のメインレースに組まれているのは、オープン特別の芝・中距離戦「福島テレビオープン」だ。オープンとはいえローカルに相応しいB級の顔ぶれが揃って、いかにも低調な競馬になりそうだが、見方を変えれば本命不在の大混戦。馬券的な興趣は尽きない。
昨年から施行時期が2週目から開幕週へと繰り上げられたとはいえ、近年はすべて良馬場で争われてきたこのレース。そんなわけで過去5年分の戦績データからは、わりと明確な傾向と対策を抽出することができる。見逃せないのは、出走馬の前走距離による成績の明暗がハッキリと表れていることだ。前走で二千メートル以上のレースに出走した馬が千八のここへと矛先を向けてきた場合「5-3-1-23」(連対率25%)とまずまずの成績を残しているのに対し、前走マイル以下の距離からの転戦馬「0-1-0-17」(連対率5.6%)と極端な不振に陥っている。特に前走・距離千六組の状況は深刻で「0-0-0-11」と1頭も馬券に絡めていない。

前走マイル以下のレースに出走した距離延長組が活躍できないのは、平坦ローカルというイメージとは裏腹に、福島競馬場の中距離戦がそれなりの底力を要求するコース条件になっているからと推察される。コース内の微妙な起伏と、3角に設けられたスパイラルカーブ。上級条件になればなるほどレースの流れも前半から速く、コーナーでもペースが落ちないため、直線に入ると上がりの勝負というより消耗戦の様相を呈することが少なくない。
また、開幕の翌日であり、各ジョッキーの脳裏にも「先行有利で前が止まらない」というイメージが強くインプットされてしまうせいか?昨年のレースでも前半からペースが沸騰し、最後方に待機していたカネトシツヨシオー(前走・金鯱賞5着)の外差しがハマる競馬になった。距離千八ながら、中~長距離戦のように道中でどこまで脚をタメるかが問われる一戦。となれば、短距離戦のようなスピードに任せて先行するタイプでは苦しく、前走である程度長い距離を試走してきた組が活躍できるのも道理だろう。
前走からの距離短縮組は狙い打ち距離延長組は評価を割り引く。シンプルな馬券作戦で、本命不在の大混戦を読み解いてみようかと考えている。

<結論>
◎フォルテベリーニ
○ダブルティンパニー
▲アルコセニョーラ
△ヒラボクロイヤル
注ショウワモダン

典型的な逃げ馬のエントリーがなく、昨年のようなハイペースが再現されるかどうかは微妙だが、ミドル~スローペースになっても道中のタメはやはり重要。そう考え、前走・阪神の距離二千四百で3着しているフォルテベリーニを中心視してみた。3走前、後に重賞2連勝を飾るシンゲンに食い下がって2着の実績があるのだから能力の裏付けは十分。問題は枠順だ。ピッタリと内に張りついてロスなく追走するのが好走パターンのこの馬にとって10番枠は微妙なのだが、そこは福島コースへの適性の高さで不利を相殺できるだろう。
ダブルティンパニーは、長めの距離をゆったりと先行してこその馬。好枠を生かして単騎逃げに持ち込めれば、ここでも粘り込みを見込めるかもしれない。
アルコセニョーラは、前走でマイルのG1に出走してきたローテーションが減点材料。ベスト条件の二千に比べ、千八だと意外と好走例が少ないことも気になるが、そこは名うての福島巧者。内をつくのか外を回すのか、自在なコース取りを武器に上位進出をうかがう。
以下では、短期休養明けのヒラボクロイヤル。目標はまだ先という気もするが、小倉で初勝利を飾っているように意外な小回り適性がある。展開次第だろう。
人気のショウワモダンは、前走ダート千四を度外視するとしても、本来マイル路線が主戦場の馬。半兄ユメノシルシ(父フジキセキ)がこのレースを制しているといっても、ショウワモダン自身は父エアジハードとより短距離寄りの血統背景をもつ馬。中山・東風ステークスのパフォーマンスをここでも再現できるかというと、ちょっと微妙ではないだろうか。

水沢競馬・みちのく大賞典。今年は名古屋からキングスゾーンも参戦してくるが、菅原勲を鞍上に迎えた船橋からの遠征馬リュウノキングダムを中心視したい。前走・水沢のシアンモア記念で見せたパフォーマンスが圧巻の一言。

6月 21, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/06/14

【エプソムC】東京最終週はサンデーの鬼門

Takeda_singen_2007サンデーサイレンス系種牡馬が苦手にしている重賞レース。昨年こそ、ステイゴールドマンハッタンカフェの産駒がワンツーフィニッシュを飾っているが、それ以前は、過去10年のレース結果を振り返ってみても、3着馬2頭を輩出するのが精一杯という散々の成績だった。レースの展開はスローペースの上がり勝負になったり、淀みない流れの持久戦になったりと、年よってバリエーションがあるけれど、サンデー系苦戦という傾向だけはどの年も共通している。東京春開催も最終週になって、時計は速いが傷みの蓄積した荒れ馬場というコンディションが、レースの決着傾向に何らかの影響を及ぼしているのかもしれない。
土曜競馬の芝のレースを振り返ってみても、サンデー系が苦戦という傾向は一目瞭然。替わって台頭しているのは、荒れ馬場を苦にしないパワー型のノーザンダンサー系だった(ファルブラヴ、フレンチデピュティ、Giant's Causeway産駒など)。この傾向には是非とも注意を払っておきたいたい。
府中というより、中山や福島の競馬を予想する感覚で上位馬を絞り込んでいけば、意外と妙味ある穴馬を発見できるレースだと考えている。

<結論>
◎シンゲン
○ホッコーパドゥシャ
▲ショウナンラノビア
△マストビートゥルー
×ヒカルオオゾラ
×キャプテンベガ
×ダイシングロウ
×トウショウウェイヴ

ホワイトマズル産駒シンゲンの重賞連覇を期待。今年は芝の生育が遅れ、高速馬場とはいえなかった春の新潟で、二千メートル1分56秒台という破格の時計を叩き出したことを評価する。この馬の相手にはサンデー系産駒ではなく、意外性を秘めたマヤノトップガンノーザン系産駒の先行タイプを重視していみた。
1番人気のヒカルオオゾラは、サンデー系でも、昨年このレースで2着に食い込んでいる。あまり評価を下げるわけにもいかないが、折り合い面に爆弾を抱えていることを思えば、武豊騎乗でも本命視することはできない。ここはヒモ穴程度の評価にとどめ様子を見ることにしたい。

6月 14, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/06/08

萌える鉄火場 その名も「BAOO高崎」

Baoo_takasaki_1ETC特別割引の恩恵に預かって、久しぶりのギャンブル小旅行に繰り出してみた。めざすは上州・高崎市。我が家の最寄りインターから片道1,400円ポッキリ、2時間ちょっとで行ける場所に、その鉄火場は位置している。
「BAOO高崎」。2004年の大晦日に廃止された、かの高崎競馬場跡地に立地する場外馬券売場である。

グリーンチャンネルで放映された迷紀行番組・競馬ワンダラーでも紹介されたこの施設。その第一の見所は、高崎競馬場のインフラをほぼそっくり生かしたままで、現在も馬券の発売を続けていることだ。スタッフの案内にしたがって車のまま場内に進入していくと、いきなり地下馬道を思わせるトンネルに誘導され、旧コースの内側に設けられた駐車場へと導かれる。内馬場が駐車場になっているとは、まるで仏国はロンシャン競馬場みたい。この時点で馬券オヤジの血中アドリナリン濃度はかなり上がってしまうのだが、ドアを開けて振り返ると、そこには昭和の香りを芳醇に漂わすスタンドの偉容がそびえ立っている。ううむ、感涙を禁じ得ない。いや、正確に表現するなら、競馬ワンダラーでこの競馬場のコースをトヨタ・ハイエースで激走した浅野靖典氏が思わず「萌え~っ!」と叫んでしまったのと同じ心情が、我が胸の中にも去来してきたのだ。

Baoo_takasaki_2廃止競馬場の跡地といえば、かつての三条競馬場のように「強者どもが夢の後」状態にまで放置され朽ち果ててしまうことが多いなかで、5年前の姿を現在もそのまま維持して競馬ファンが集う場として現役であり続けている。そのこと自体が、まるで奇跡のようで驚嘆に値する。内馬場から今では使われていないホームストレッチのコースを横断してスタンド内に設置された馬券発売所へと歩を進めると、胸の高揚感はいっそう高まってくる。

Baoo_takasaki_5さて、高崎の場外馬券発売所とは、土日にJRAの馬券を発売する「高崎場外」(なぜかウインズの呼称は用いられていない)と、地方競馬の場外発売施設「BAOO高崎」が合体した施設なのだが、この日は東京・中京の中央開催に加え盛岡・佐賀・ばんえい帯広の地方3場全レースの馬券を発売していた。中央・地方の垣根を取っ払い全国5場、どこの馬券もお好みで購入できますよ、というコンセプトがとにかく画期的。

Baoo_takasaki_6新聞売り場では、おなじみの中央競馬専門紙に加え、岩手の「エイカン」や「ケイシュウ」、佐賀の「日本一」などローカル紙を気軽に買い求めることができる。売り場のおばちゃんに「エイカンをください」と所望すると、「中央競馬じゃなくても、いいんですか?」と念を押されてしまう。だが、そこは「盛岡のレースを買いたいんですぅ!」と切り返し無事情報ゲットに成功。中央の馬券は、愛馬フェイムロバリーが出走していた府中10レースに絞り込んで、この日は盛岡競馬に専念することに決め込んだ。

Baoo_takasaki_7この日の盛岡メインは、芝の長丁場・かきつばた賞。大型モニターから伝わってくる菅原勲・ボスアミーゴの芦毛の馬体が素晴らしく、この馬と対抗カネショウエリートの3連複2頭軸流しで勝負!結果は1~2着に本命・対抗が入ってズバリと馬券も的中。まるで昨秋の天皇賞を彷彿とさせる長い長い写真判定の末にボスアミーゴがハナ差勝利したのだが、3着コンバットキックとの組み合わせが、まさか920円の低配当だったのが誤算・・・・。馬券は当たれど、トリガミに泣かされる格好に終わってしまった。
とはいえ、JRAの重賞から帯広のばんえい競馬まで、場内モニターが次から次へと各地のレースを放映していく様子は、まるで全米各地の競馬場をネットワークするラスベガス・ヒルトンのスポーツブック会場のよう。中央・地方を又にかけて1日中馬券を買い続けたい自分のようなファンにとっては興奮を禁じ得ないのが、BAOO高崎のセールスポイントだ。ETC割引の有効期間内に、是非とも再訪してみたい競馬の聖地である。

6月 8, 2009 ひとくち馬主日記, 岩手競馬, 旅打ちコラム | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/06/07

【安田記念】今年は堅く納まりそう

Deep_sky_2008_aki◎ディープスカイ
○ウオッカ
▲スーパーホーネット
△カンパニー
×スマイルジャック
×ローレルゲレイロ
消 香港勢2頭



G1当日ですが管理人の都合により、簡略版のエントリでご容赦を。
ダービーと同じCコースでの施行、週中の雨で渋った馬場も回復気味となれば、実績馬の力を素直に信頼したほうが良さそう。勢力図は2頭のダービー馬にマイラーズC上位組が加わるという図式。ダービー馬同士なら、一歩先に抜け出すウオッカを目標に動けるディープスカイのほうを上位に取りたい。
毎年、何かやらかしてくれる香港勢も、今年は層が薄い。本調子を欠き地元でも勝ち負けが望めぬアルマダと、前走最低人気のサイトウイナーでは、日本馬の牙城を崩すことは難しいとジャッジする。

6月 7, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)