« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009/04/26

【フローラS】中距離経験ある「共学タイプ」に注目

Flora_stakes_japanese_oaks_trial_20グレードⅡの看板を掲げてはいるものの、例年トップクラスの参戦はなく、ちょっと賞金が足りない二線級同士の争いとなるトライアル戦。ここ数年の優勝馬を思い起こしてみても、後に重賞路線で活躍するディアデラノビアベッラレイアといった少数の例外を除けば印象も薄い顔ぶればかりが居並び、レース結果も本番オークスに直結しているわけでない。ひと言でいってしまうとドングリの背比べのような一戦だ。だが、近年の出走馬の臨戦過程を洗い直してみると、上位入賞馬に共通する一定の傾向を見つけ出すことはできる。
まず、注目すべきは各馬の距離経験というファクター。今週号の週刊競馬ブック「フローラSの成績と傾向」の頁をみると、近9年の連対馬「18頭中17頭までが、芝・ダを問わず1800メートル以上を経験し、14頭がそこで連対していた」というデータが掲載されている。この視点からの分析を更にすすめ、出走各馬の前走成績をチェックしてみると、近5年の優勝馬のうち4頭までが前走で距離1800~2000のレース(オープンもしくは500万下)に出走し5着以内の成績を記録していたという事実を確認できる。なるほど、桜花賞に出走するような一流マイラーが出走してこない以上、マイル以下の短距離戦での高パフォーマンスより、中距離路線で堅実な成績を残してきた事実を重く評価すべきというのも道理だろう。
そしてもう一つ。近年の優勝馬に共通する戦績のポイントとして気がついたことは、各馬とも500万下以上のクラスの牡馬混合戦で好成績を残してきたという事実だ。

ディアデラノビアは京都正月開催の白梅賞1着、ヤマトマリオンはダートの樅の木賞で2着、ベッラレイアはすみれ賞3着とあざみ賞1着。そして、昨年のレッドアゲートには、2月府中開催500万下(芝二千四百)でマゼラン・ダイワワイルドボアら重賞級相手の4着があった。お嬢様同士で優雅に速さを競い合うだけでなく、同世代の腕白坊主たちを向こうに回しても一歩も引かない男勝りの根性を備えていることが勝者の条件というのは、ちょっと興味深い。
かつてグリーンチェンネルの中継キャスター荘司典子さんが、『牝馬の世界にも「女子校タイプ」と「共学タイプ」がいる、前者の代表がメジロドーベルで、後者がエアグルーヴ』という分類を披露していたことを思い出してしまったが、混戦のトライアル戦から抜け出し本番への切符を真っ先に手にするのは、おそらく「共学タイプ」だろう。距離千八以上への出走経験と併せ、有力各馬の取捨選択のために使えるデータとして注目しておきたい。

<結論>
◎ハシッテホシーノ
○ワイドサファイア
▲ディアジーナ
△ピースオブラック
×マイファーストラヴ
注ミクロコスモス
注ピースエンブレム
注ラークキャロル

昨年のユキチャンのように、話題先行・人気先行の感はあるけれど、距離経験と牡馬相手の対戦実績(しかも府中コース)を考慮するなら、ハシッテホシーノを軽視することはできない。未勝利戦(距離2000)では当ブログひとくち出資馬のブリッツェン、そして前走500万下(距離2400)ではクラス屈指の強豪ピサノカルティエを叩き合いの末に撃破。男馬が馬体を併せに来ると、気迫を剥き出しにして突き放しにかかる勝負根性が非凡で、その勝ちっぷりには走破時計以上の価値がある。雨の影響が残って少々馬場がぬかるんでいても恐らく問題はない。休み明けで大幅に馬体を減らすようなことがなければ勝ち負けに持ち込めるはずだ。
牡馬相手の好走実績に着目するなら、毎日杯で見せ場を作ったワイドサファイアも悪くない。ゴール前あと一歩のところで常に詰めの甘さを見せてきたことが気になるが、そこはわざわざ東京に遠征してくる岩田康誠がカバーしてくれるだろう。
クイーンカップの覇者ディアジーナは、メンバー中実績最上位の存在だが、既に十分な賞金を手にしている分、このトライアルに全力投球する動機が希薄。鞍上の名手・内田博幸も土曜競馬では発馬のミスが目立っていた。府中二千の外枠で好位を取り損ねるようだと、思わぬ敗戦を喫する可能性もある。
以下では、前走不可解な敗戦もまだ見限れぬピースオブラックの巻き返しと、忘れな草賞から意欲的に参戦してきたマイファーストラヴに注目。ミクロコスモスはマイルを超す距離経験がないことと前走の不甲斐ない敗戦を割り引いて、押さえの評価にとどめる。

ちなみに、このレースには当ブログひとくち出資馬ベイビーローズ(父シングスピール)も無事抽選をクリアしてエントリーしている。鞍上には若武者・三浦皇成を起用。うまく先手を取ってスローペースに持ち込めれば、もしや・・・・という淡い期待はあるものの、芝で未勝利・道悪苦手・ダートの走破時計も平凡という現状を踏まえれば、大望は禁物だろう。ここはオッズ通りの評価と冷静にジャッジする。

4月 26, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/04/19

【皐月賞】3強対決、飛ぶのはこの馬

The_satsuki_sho_2009アンライバルド
いわゆる3強のうち、これまで戦歴から判断して不安材料が露わになっているのはこの馬ではないかと考えている。デビュー以来4走のすべてがスローペース。道中12秒前後のラップが連続する淀みない流れになったときの経験値がゼロに等しいのだ。


本番になれば前哨戦より道中のペースが厳しくなるのは当然想定すべきこと。今年も、リーチザクラウンを筆頭に強力な先行勢がレースを主導する。おそらく道中のラップは、緩急の差が少ない淡々とした展開となって、勝負所からスタミナと持久力が問われる耐久戦の様相を呈すことだろう。折り合いに課題を残すアンライバルドにとって、淀みない流れは歓迎という見方もありうるが、前半から中盤を気分よく走ってしまえば、その分ラストの爆発力は減殺されてしまう可能性もありうる。前走で見せたような目の覚めるような末脚を温存できるか否かは未知数というほかない。前に壁を作れず、最後まで外・外を回されそうなこの枠順も不安材料だ。
かくして3強の一角が崩れるとなれば、残る2強が健在でも伏兵の台頭による中波乱までは当然想定しておく必要がある。前哨戦で力を発揮できなかった馬の巻き返しも含め、ヒモ穴探しはある程度手広く考えたほうが無難なレースなのかもしれない。

<結論>
◎リーチザクラウン
○ロジユニヴァース
×トライアンフマーチ
×ナカヤマフェスタ
×ゴールデンチケット
×アーリーロブスト
×フィフスペトル
×セイウンワンダー

2強が形成する2頭軸からヒモ穴各馬への3連複が一応の本線。だが配当妙味を考慮すると、面白いのは2番人気リーチザクラウンの単勝馬券なのかもしれない。前々のポジションでレースの流れを支配できるこの馬にとって、大外18番枠はむしろ歓迎すべき材料。道中や直線でもラチに頼ることなく、馬場の良いところを選んで抜け出せることは前走で証明済みだ。好敵手ロジが多頭数のインに閉じこめられ追い出しのタイミングが遅れるようなら、おいでおいでの圧勝までありうる。
対するロジユニヴァースは、今回1番人気の重圧を背負う立場。名手・横山典といえど、前走のように気楽なポジションで競馬を進めるわけにはいかず、ある程度無難な戦法を選択せざるを得ない。他馬の干渉を受けることなくリーチとのマッチレースに持ち込めれば、力でねじ伏せることも可能だろうが、直線入口で理想のポジションを確保できるかどうかは微妙だ。広い府中コースのダービーなら紛れはなくとも、皐月賞の舞台は波乱含みの中山小回りコース。圧倒的1番人気馬が勝利を取りこぼす可能性まで想定し、レースの行方を思い描いてみるのが面白い。

4月 19, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009/04/12

【桜花賞】2着候補は前にいる

The_prize_of_oka_sho◎ブエナビスタ
○サクラミモザ
×ダノンベルベール
×ジェルミナル
×ルージュバンブー
×ワンカラット
×アイアムカミノマゴ
×カツヨトワイニング


桜花賞本番と同じコースで行われた二度の予行演習で、既に答を出しているブエナビスタ。Bコースに替わって少しづつ外差し傾向が表面化してきた芝の外回り、しかも良馬場というコンディションにも恵まれた今回は、この馬の瞬発力を生かせる条件がさらに整った感がある。単勝1倍台前半の圧倒的人気を裏切るような場面は、よもや考えられないだろう。馬券の焦点はこの馬の相手探しに絞られる。
ところで、出走全馬が距離千六以上を経験している今年の顔ぶれには、ペースを攪乱するようなテレビ馬的な存在が見あたらない。それならどの馬が先手を取っても、外回りコースの長い直線と後続の末脚を意識しながらの淡々とした逃げになるだろうし、一昨年の桜花賞と同じような先行勢にとって息が入るペースが再現される。ゴール前で一気に形成が逆転した昨年のように前崩れの競馬になるとは思えず、おそらく2着候補はブエナビスタよりも前の位置で競馬をする組のなかにいるはずだ。

そこでサクラミモザ。前走・チューリップ賞で、ほんの一瞬ではあるがブエナビスタをヒヤリとさせた先行力と機動力に改めて注目してみたい。「別に控えても問題はない」と陣営が公言する今回は2~3番手からの競馬になるかもしれないが、追われて一気に加速して抜け出せる脚があるから大丈夫。4角を回った地点で、ブエナビスタの末脚に抵抗するための貯金をある程度稼いでおけば、それでゴールまで食いつないでいくことは可能だろう。ブエナビスタとの三連単・三連複2頭軸を本線に馬券作戦を検討していきたい。

ヒモ穴候補は、トライアル組を中心に手広く考える必要がある。穴中の穴は、関東の大穴ジョッキー大庭とのコンビでここに駒を進めてきたカツヨトワイニングだ。この馬が引き当てた7枠13番は、阪神外回りBコースの条件なら20%の連対率を誇る当たり枠。昨年3着に食い込んだソーマジックもこの枠からの発走だったことを今一度思い起こし、警戒してみよう。

4月 12, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2009/04/06

レンディル デビュー2戦目の課題と収穫

当ブログが出資するひとくち愛馬のなかでも、次代のエース候補と期待も大きい素質馬レンディル(牡3・藤沢和厩舎)が、日曜中山第6レース(芝千六・3歳500万下)に登場した。デビュー戦での勝ちっぷりの良さを評価され、単勝1番人気の大本命に推されレースに臨んだが、今回は健闘及ばず。勝馬から3馬身の3着と惜しい結果に。
とはいえ、初めて差す競馬を試みながら自身の持ち時計を大幅に短縮してくるなど収穫は十分だったといえるだろう。愛馬の様子を我が目で確かめるべく、パドックからしっかりと現地観戦してきたので、その模様をレポートしてみたい。

Rendir_at_nakayama_apr_5_2009

パドックに登場してきた愛馬の姿を目の当たりにして、まず感じたのは「だいぶ余裕を残した仕上げだな・・・・」ということ。勝ったサニーサンデーや2着のギンザジャスマック、4着スペックなど、今回勝負を意識してキッチリと馬体を仕上げてきた各馬に対し、わが愛馬の馬体重は前走からプラス8キロ。その馬体は決して太くはないが、まだまだ緩くて少し頼りない。腹回りの無駄肉こそ付いてはいないものの、ひばらから股のあたりにかけての肉はユルユルの状態である。
実際、美浦の坂路で51~52秒台を連発していたデビュー戦当時に比べると、今回の直前追い切りでは53秒台と明らかに負荷を軽減している。クラブの公式サイトで確認できる厩舎からの近況報告の中でも、先週幾らか疲れが出たという情報もあった。ひょっとして、未完成の競走馬につきものというべき、体質の弱さがまだ残っているのだろうか?レース後、藤沢調教師自身も、「いくらか調教を手控えましたので、そのあたりも多少は影響したのかもしれません。まだまだ心身ともに幼い馬ですから、これから力をつけてくれるのではないでしょうか」と淡々と敗因を分析している。

だが、仕上げそのものとは関係なく、この日中山に登場したレンディルの立ち振る舞いからは、非凡な資質が随所に感じられたことも大いに強調しておきたい。
まず第一に注目すべきは、スムーズな歩様である。ぎこちなさのようなものを感じさせることなく、一定のリズムを保って伸びやかに前肢・後肢が前に出ていく。足の運びの滑らかさなら、オープン級と比較してみても全く遜色ないといってもいいだろう。繋ぎの弾力も十分で、一流の競走馬に共通するバネや運動能力の高さが既に備わっている。さらには、どっしりと安定感のある腰の様子にも好感が持てた。これなら、中山の急坂で止まってしまう心配は無用である。
また、パドック周回中の仕草に関して言うと、入場当初、少しテンションが高くなりかけた場面もあったものの、手綱を引いていた若い厩舎スタッフが同馬とのコミュニケーションを丁寧に試みているうちに、馬の気持ちも自然とほぐれてきた様子が観察できた。このあたり、藤沢イズムの片鱗を垣間見せてくれた興味深いシーンだったと思う。

気になる次走について陣営は明言を避けているが、ひとまず来週の特別登録はなく、強行軍でNHKマイルをめざすという戦略まではないとみてよいだろう。何かにつけ晩成型であるとコメントされる同馬の成長を促すことを最優先で考えるなら、春シーズンはあと一戦自己条件を使い、その後リフレッシュに入るというローテーションが濃厚と思われる。となると、次走は第2回東京開催5月2日に予定される八重桜賞(芝千六・3歳500万下)あたりになるのだろうか?出資者の気持ちとしては、良馬場の府中コースで愛馬がどれほどの脚を使えるのか、それを是非確かめてほしいと願っている。

4月 6, 2009 ひとくち馬主日記, 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/04/05

【ダービー卿CT】中山芝の傾向がチェンジ?

Reserve_card_at_08_niigata_race_cou春の中山開催も通算6週目。今週から芝コースの条件も仮柵を設けたBコースへと変更された。JRA公式発表の馬場情報によれば「コース変更に伴い、先週まで目立っていた3~4コーナー内側の損傷がカバーされて全体的に良好な状態」とのことだが、土曜競馬を見る限り、ラチ沿いを通る先行馬が外から来た差し馬の餌食になるシーンが繰り返されていた。先行勢も差し馬も、とにかく内を通らなければ上位入線が覚束なかった前週までの傾向とは、明らかに一線を画する決着パターンが現れている。おそらく今週の中山なら、見た目に結構荒れが進行した内ラチ沿いより、ちょっと外のほうが芝の状態が良い。まずはそんな仮説を想定してみたい。
さらには、土曜夜から日曜未明にかけ1時間2mm/h程度の雨予報が報じられていることも、この仮説を補強する材料と考えられないか?日曜のメインレース・ダービー興CTでは、内を通る先行勢よりも、馬場の良い外を走れるアドバンテージにモノを言わせた差し・追込勢の台頭を警戒しておきたいところだ。

<結論>
◎リザーブカード
○ショウナンアルバ
▲ショウワモダン
△キャプテンベガ
×タケミカヅチ
注マイネルスケルツィ
注レッツゴーキリシマ

有利と見られる差しタイプのなかでも最も好走を期待できそうなのが、昨年の予想エントリでも当ブログが本命に推したリザーブカード。当時は、最内枠から終始馬群に包まれ位置取りが悪化したのが災い。結果4着に終わってしまったが、そもそも内枠よりも中・外枠から伸び伸びと追走したほうが力を出せるタイプだ。前走・東京新聞杯でも、得意といえない不良馬場に苦しみながら地力で4着を確保している。阪神カップと富士Sにおける対戦成績からも、この相手関係なら上位候補の資格は十分だろう。
ショウナンアルバは、3歳当時の実績から推察される中山コースへの適性の高さが強調材料。逃げるか?追い込むか?極端な戦法に打って出るしかない気性の難しさに課題を残しているが、前走・六甲Sでも、最後方からただ1頭グイグイ伸びてきた脚力の非凡さが目立っていた。うまく追い比べの形に持ち込めるようなら、面白いかも。
不良馬場の東風ステークスを圧勝したショウワモダンも34秒台前半の持ち時計があり、一介の道悪巧者と決めつけられない。先行力を生かして、馬場の良いところを立ち回れれば連対圏突入の可能性はある。以下では、外から差すキャプテンベガと内から伸びるタケミカズチの差し馬2頭を連下にマーク。
キルトクールは、前年の覇者・サイレントプライド。馬場に泣かされたとはいっても、東京新聞杯がちょっと負けすぎの感。ハンデ頭不振の傾向も考慮するなら、積極的に狙っていくべき理由はないとも思える。

4月 5, 2009 09年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (2)