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2009/02/01

【根岸S】今年は逃げ馬が残る!と考えた理由

Nanyo_hilltop_08_at_hyacinth_stakes過去5年分のデータ(04年~)で、根岸S連対馬の脚質別成績を探ってみると、逃げ・先行勢の4連対に対して、差し・追込勢が6連対。明らかに差し馬優位の傾向が現れている。重賞のレベルに相応しく、前半からグンと速くなるペースが前崩れを呼んでいるせいか?一昨年のレース(勝馬ビッググラス)などはその典型で、残り200のハロン棒を通過してから、上位の顔ぶれがガラリと入れ替わるという、いかにも府中コースらしい差し・追込馬の台頭が見られたものだ。
だが、差し・追い込み競馬一辺倒か?といえば必ずしもそうでもなく、逃げ馬の粘りがゴールまで持続し、上位で踏ん張り通した年もあった。05年のメイショウボーラー(1着)、そして昨年大外枠から二の脚を効かせてハナを奪ったタイセイアトム(2着)。これら逃げ馬2頭が記録したペースを前半3ハロンのラップタイムで確認してみると、メイショウボーラーが35秒0、タイセイアトムは34秒3。すなわち、前者は巧くマイペースに持ち込んだと判断できるが、後者はかなり厳しいペースで飛ばしていたことがわかる。ちなみに、07年に逃げたトウショウギアは、前半3ハロンを34秒2で通過。実はこの年のペースが過去5年で記録された最速ラップなのだが、昨年のタイセイアトムは、それと僅かにコンマ1秒しか違わないペースで飛ばしていたことになる。それなのに07年は先行勢総崩れ(トウショウギアは7着)、一方、昨年は逃げ馬がコンマ2秒差の2着に踏ん張るという対照的な結果に終わっている。
この事実をどう解釈すべきだろう。タイセイアトムが、桁外れに強い逃げ馬だったということか?いや、そうでないことは、同馬の以降の戦績(6戦して3着が1回だけ)が証明している。となると、解答のヒントは別のファクターに求めざるを得ない。前崩れの06年と前残りの07年。その違いを読み解く鍵は、馬場状態にあるといえないだろうか?

グリーンチャンネル・先週の結果分析で公表された馬場差の数値を手元のメモで確認してみると、07年はプラス0.6秒と冬場のダートに相応しい力の要る乾燥馬場。これに対し、昨年の馬場差はマイナス1秒4。前日の降雪で月曜日に開催が順延され、ダートの馬場発表も終日不良と、いわゆる脚抜きの良い馬場コンディションだった。馬場差に換算して2秒も違う馬場状態のなかで示された対照的な決着傾向。この事実には、注意を払っておく必要がある。換言すると、脚抜きの良い馬場になれば、前半戦をハイペースで飛ばす逃げ馬にも、残り目はあるということだ。メイショウボーラーが逃げ残った05年も、馬場発表は良馬場でも、速い時計が出やすい少しウエットなコンディション。軽いダートが幸いして、逃げ馬のスピードの持続力がアシストされたという見方もできるかもしれない。

さて、以上の傾向を頭に入れ、日曜日の馬場状態を推し量ってみると、手元の新聞(関東版競馬ブック)では、晴天ながら「不良~重」のコンディションが告知されている。すなわち、土曜の午前中まで降り続いた雨の影響が日曜メインの時間帯まで残ると考えるべきということか?参考までに土曜日の準メイン・根岸ステークスと同距離で施行された準オープン(春望ステークス)の勝ち時計は、1分23秒ゼロ。オープンクラスでも遜色の無い速い時計が計時され、道中番手につけた1番人気馬が残るという決着になった。もし、これとほぼ同じ馬場状態が日曜午後まで維持されるなら、今年の根岸ステークスでは、メイショウボーラーやタイセイアトムに続く逃げ馬の残り目があるとジャッジすべきだろう。ちなみに日曜日の府中市周辺の天気予報は晴れ。最高気温は摂氏8度と予報されている。

<結論>
◎ナンヨーヒルトップ
○バンブーエール
▲リミットレスビッド
△オフィサー
×ビクトリーテツニー
注アドマイヤスバル
注ヒシカツリーダー

不良~重のダートなら、逃げ馬が上位に残る。そう考え本命に抜擢したのが、男・藤田が手綱をとる4歳馬ナンヨーヒルトップ。内田博幸を配したセントラルコーストは好位に控える競馬を試みるようだし、「最近行きっぷりがよくない」と陣営が愚痴をこぼす中館ダンツキッスイも大外枠。ならば、意欲満々に先手を主張するのは、この馬。道中単騎でメイショウボーラーと同じようなラップを刻むことができれば、逃げ切りまであるとみて、中心視してみる。
相手筆頭は、好枠から発進する松岡バンブーエール。11月のJBC以来でも、鉄砲駆けできることは、3歳時の盛岡ダービーGPで証明済みだ。問題は、59キロを背負う負担重量の克服だけ。以上2頭が3着以内に残る可能性は、かなり高いとみている。
これに続くのが、今年で10歳を迎えたリミットレス爺さん。老いてますます盛んとはまさしく同馬のことで、12月の中山カペラSのパドックやレースぶりを見る限り、衰えの気配など微塵も感じさせない。良い脚は一瞬、中山千二がベストの同馬にとって、府中の長い直線では脚の使い方が課題になるかもしれない。
Officer_at_08_shimotsuki_stakes当ブログ一口出資馬・オフィサーは、これらに続く4番手評価。師走・阪神での激走は、確かに時計的に評価できる水準でないが、ゴール前、小牧騎手が手綱を抑える余裕はあった。それを思えば、ベストの条件で相手なりに闘えるかも?という期待は捨てられない。同厩ビクトリーテツニーとの比較では、2頭出しの人気薄という立場。気楽さを買って、ヒモ穴筆頭に押さえてみる。
以下では、アドマイヤスバルは太め残りが懸念材料で注の評価にとどめた。

キルトクールは、恐らくこのメンバーなら、実力最上位と思われるフェラーリピサ顔面神経痛という、およそサラブレッドらしくないナーバスな奇病を患い、今回が復帰初戦。その能力・実績・持ち時計には敬意を評しつつも、所属の白井厩舎は休み明けの高額条件のレースで思い切った仕上げはしてこないことで知られている。勝負気配という点で強調材料を欠く今回は、評価を割り引いたほうが無難ではないか?と思われる。

2月 1, 2009 09年競馬予想・回顧 |

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コメント

セントラルコーストの単を買っていた身としては、最後ウチパクが追い出しのタイミングを遅くしたのがどうなのかという気がしますね。
そういう馬なのかもしれないし、あそこで周りを見ずにさっさと行っちゃった方が良かったのかもしれないし・・・
複勝にしときゃ良かった(^^;;;)

投稿: もくに | 2009/02/01 17:27:21

>もくにさん

根岸Sセントラルコースの単。お見事なチョイスです。東京千四実績があって、しかも好枠。素直にこの馬が先手を取りに行くと考えれば、私も三連複あたりで馬券が取れていました。結局外から飛ばしてきたダンツキッスイにハナを譲ったとはいえ、昨年のタイセイアトムよりも速いラップ(前半34秒1)で先行。それで3着に残ったのですから、条件が向いたとはいえ、力を付けていると思います。
内田騎手の思惑は定かでないけれど、仕掛けを遅くしたのは、前半戦のペースと府中の長い直線を考慮しての判断でしょう。馬自身も十分手応えを残していたようです。

投稿: 山城守 | 2009/02/05 23:17:21

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