【フェブラリーS】緩い流れ、決め手が生きる展開なら
フェブラリーSの舞台となる府中・ダート千六を攻略するために知っておくべき傾向・対策といえば、「ペースが速ければ先行勢の前残り、ペースが遅ければ差し馬が台頭」。ハイペースで前が崩れ、スローぺースで先行馬が粘るという初歩的競馬常識に照らしてみれば、正反対の発想が要求されるのだが、このトレンド、ダートG1といえど例外なく現れているのが興味深い。
過去5年のフェブラリーSのラップ推移をグラフで可視化してみると、その傾向は一目瞭然。スタートしてから3~4ハロン目(3角入口から3~4角の中間点あたりまで)連続して11秒台を刻み、淀みのないペースになった05年・06年のレース(下記グラフの赤い線の年)では、メイショウボーラーやシーキングザダイヤ、ユートピアなど道中前目の位置につけていた先行馬が踏ん張っている。それとは対照的に3~4ハロン目で息の入る展開になった04年と07年~08年(グラフの青い線の年)には、ラストの3ハロンで速い上がりを記録した差しタイプが台頭。道中で効かせたタメが直線の決め手比べでモノをいう、芝の中距離戦的なメリハリのある競馬になった。

そこで問題になるのは、今年のペース予測である。注目のダイワスカーレットが回避した今年のメンバーなら、ハナを主張してくるのは上がり馬エスポワールシチー。その推測は衆目の一致するところだろう。参考とすべきは、翌週の武蔵野Sを凌駕する高レベルの時計(1.35.3)を同馬が叩きだした天皇賞当日・錦秋S(ダート千六)のペース配分だ。当時の同馬が先頭に立って刻んだラップタイムは、12.2-10.9-11.8-12.2-12.1-11.6-11.8-12.7。これを折れ線グラフで可視化すると、04年・07年~08年のフェブラリーS(青い線)に近似した展開だったことがわかる。すなわち、道中のタメが生かせる決め手比べの展開である。

条件戦の相手関係なら、このペースでも能力が抜けている同馬の押し切りが効いても、ダートグレードレースの頂点をなすG1になれば、話は別というべきだろう。道中のタメを生かした強豪の直線強襲。そんな展開を思い描けば、先頭でゴールを駆け抜ける本命馬の姿も自ずとイメージできるのではないか。
<結論>
◎ヴァーミリアン
○カジノドライヴ
▲フェラーリピサ
△カネヒキリ
×サンライズバッカス
×エスポワールシチー
×サクセスブロッケン
決め手比べの展開になった昨年のフェブラリーSで見事に勝利をモノにしているヴァーミリアン。予定の水曜日に追い切りを消化できず、木曜追いを強いられた異例の調整過程が不安視され人気を落としているが、無事出走を決めたのだから、勝負体勢は整ったとみるのが筋。同世代カネヒキリに2連敗ですっかり評価を落としてしまった今回。決め手がモノを言う府中ダート千六適性の差で、ライバルをあっと言わせる逆転劇を期待してみたい。
前日売り単勝オッズで2番人気の支持を集めるカジノドライヴ。人気先行のきらいはあるものの、国内復帰戦となったJCダート(当ブログは本命に推した)が納得の好内容。馬体も回復して順調なら今回は、G1でも好勝負を演じることができるかもしれない。
以下では、不死身の雷神・カネヒキリに注目すべきなのだろうが、阪神でのJCダート・東京大賞典・川崎記念がいずれも僅差の勝利。小回りコースでは格の違いにモノを言わせた押し切りが通用しても、府中ダートでそれを再現できるかといえば話は別。あえて4番手の評価とし、根岸Sの覇者フェラーリピサを上位に取ってみる。
当ブログひとくち出資馬のオフィサーも、この大一番へと勇躍駒を進めてきたが、さすがにここは相手が強すぎる。涙を飲んで無印の評価。単複100円のがんばれ馬券と3連複100円流しのヒモ穴という馬券で応援するのが精一杯だ。
2月 22, 2009 09年競馬予想・回顧 | Permalink | コメント (0) | トラックバック (2)
トップハンデの負担重量が56キロ。例年なら57キロあたりを背負う重賞常連馬がエントリしていることを思えば、今年のメンバーはハッキリ言って弱い。前走条件戦を走っていた馬が7頭も出てくるが、それでも上から下まで各馬の力関係はかなり近接している印象。だが、弱い面子同士なら軽ハンデ馬の伏兵が有利か?といえば、必ずしもそうと言い切れないだろう。
ブリッツェン
皐月賞まで残すところあと2か月。この季節を迎えると、クラシック本番を意識した有力馬もそろそろ本気で始動してくるようで、今年の共同通信杯には例年になく強力なメンバーが揃った。朝日杯やラジオNIKKEI杯の上位馬、レコード勝ちでデイリー杯を制した素質馬など、まさしく錚々たる顔ぶれ。だが、これらの強豪を向こうに回して1番人気を集めるのは、重賞組とは別の路線で破竹の3連勝を飾ってきたトーセンジョーダンだろう。
過去5年分のデータ(04年~)で、根岸S連対馬の脚質別成績を探ってみると、逃げ・先行勢の4連対に対して、差し・追込勢が6連対。明らかに差し馬優位の傾向が現れている。重賞のレベルに相応しく、前半からグンと速くなるペースが前崩れを呼んでいるせいか?一昨年のレース(勝馬ビッググラス)などはその典型で、残り200のハロン棒を通過してから、上位の顔ぶれがガラリと入れ替わるという、いかにも府中コースらしい差し・追込馬の台頭が見られたものだ。
当ブログ一口出資馬・オフィサーは、これらに続く4番手評価。師走・阪神での激走は、確かに時計的に評価できる水準でないが、ゴール前、小牧騎手が手綱を抑える余裕はあった。それを思えば、ベストの条件で相手なりに闘えるかも?という期待は捨てられない。同厩ビクトリーテツニーとの比較では、2頭出しの人気薄という立場。気楽さを買って、ヒモ穴筆頭に押さえてみる。

