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2009/01/12

ベガスが俺を呼んでいる

Mgms_golden_lion_with_nyny年末年始の休暇を利用し、こっそりラスベガスへと旅打ちに出かけてきた。
思い起こせば、前回の訪問はわずか4ヶ月前の出来事。米国各地を転々とする長期出張の合間に設けられた休日を利用しての束の間の滞在だった。だが、たった1日半の滞在では、この巨大な歓楽境の全貌を拝むことさえ難しい。ベラッジオの名物・噴水ショーは辛うじて車窓から見物できたが、シーザーズパレスウインラスベガスも、時間の都合で素通りするしかなかった。ラスベガスの神髄を味わい尽くすには、時間も、そして予算も不足していたというのが正直なところだ。それなら、思い切ってプライベートで彼の地を再訪してみようかと考えたのである。
時はまさしく世界経済不況の真っ只中。円高の恩恵は少々あるにせよ、馬鹿高い燃料サーチャージを払ってアメリカくんだりまで旅打ちに繰り出そうというのだから、まさに酔狂の極み。予算のほうは家計を省みず、虎の子の貯金を取り崩して捻出するしかない。だが、日本では決して味わうことのできない興奮と経験をお金で買えると思えば、一概に高い買い物とは言い切れないだろう。
作家の浅田次郎氏は、ラスベガスという町が日本人にもたらす効用を評して、こう語っている。

その効果はむしろ福音というよりも、劇的な効きめのある薬物の投与に似ている。具体的な表現は難しいが、たとえば「目からウロコが落ちる」とか、「カサブタがはがれる」とか、「血流が甦る」などという感じであろうか。硬直した肉体と膠着した精神が、わずか一週間の滞在でたちまち青春のひとときのごとく復活する。避くべからざる人間の運命-すなわち死病老衰を極度に怖れるアメリカ人が作り上げた歓楽境なのであるから、むしろ理に適った、当然の効果と言えよう。
浅田次郎氏著カッシーノ2! (幻冬舎アウトロー文庫)より引用)

当ブログ管理人も、氏の見解に諸手を挙げて賛同するものである。1年間の酷使で草臥れきったわが心身には、そろそろ強烈なカンフル剤の投与が必要。そんなわけで、12月28日は有馬記念の当日、ユナイテッド便に搭乗して憧れの彼の地へと飛び立つことを決意した。
ちなみに当日の競馬は、成田空港からJRAレーシングビュアーで観戦。JC馬スクリーンヒーローから勝負した有馬記念の馬券は、ダイワスカーレットの途方もない強さの前に木っ端微塵にされてしまったが、そのわずか20分後、阪神ギャラクシーSで愛馬オフィサーがまさかの差しきり勝ちを決め、あっさりと損失補填が完了する。気の利いた愛馬からの餞別を手にして、気分も晴れやかに機上の人となった。

Palazzo_and_wynn_las_vegasさてさて、今やラスベガスといえば、ギャンブルだけでなく、シルク・ドゥ・ソレイユに代表されるショー・エンターテインメントや、数多くの大型ショッピング・モール、そして和洋中の味が集結した世界のグルメなど、総合的娯楽都市としての性格が年々強くなってきている。そもそも、古代エジプト自由の女神などをモチーフにして、強烈な個性を競い合うホテル群の存在自体が巨大なアトラクション。すなわち、賭け事による散財を罪と考える清廉潔白なお人でも、それなりに楽しく休日を満喫できる仕掛けがお膳立てされている。
とはいえ、はるばる日本からやって来た馬券オヤジがめざすのは、やはりカジノの森しかない。ブルーマンにも、ランス・バートンにも用はない。お買い物にも行かない。食事や身の回りの雑事に振り向けるエネルギーと時間は最小限に抑えたい。明るい陽光が降り注ぐ外界から隔絶され、24時間灯りの消えることのないこの異空間のなかで、5日間を休日を埋め尽くしてしまおうというのが今回の旅の目論見である。
スロットマシンに始まり、ルーレットクラップスポーカー・・・・エントリー可能な種目は数々あるが、当ブログ管理人が選択したのはテーブルゲームのブラックジャック(BJ)スポーツブック(つまり競馬ですね)。一見すると全く異質に思える、この組み合わせでラスベガスのカジノに挑戦する無謀な日本人というのは殆ど皆無ではなかろうか?と思っていたが、よく調べてみると過去に競馬ライターの須田鷹雄氏が自分と全く同じ種目で旅打ちを行っていた事実が判明した(笑)。さすがは予想大王の名に恥じないギャンブラーである。今からおよそ10年前、ラスベガスはバリーズホテルで展開された氏の激闘は、今でもネット上で記録を読むことができる。

さて、先人の経験を糧にしてリベンジの準備も整った。今回、当ブログ管理人の激闘の舞台になったのは、オフ・ストリップのオーリンズを皮切りに、マンダレイベイTI(トレジャーアイランド)ミラージシーザーズパレスモンテカルロラスベガスヒルトンの各カジノホテルだ。その戦果は果たして如何に?長い前置きになってしまったが、以下BJ編スポーツブック編と2回に分けて、続きのエントリを掲載する予定である。

1月 12, 2009 旅打ちコラム |

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コメント

やはりでした。
4ヶ月前、推薦されてマンノオーの像を見に行ってきました。私もラスベガスではブラックジャックと競馬だけでした。(他はルールが。。。)ブラックジャックではダブルベットなどが分からず、プレイヤーやディーラーにからかわれたりしました。楽しい思い出です。
今度、浅田次郎を買って来よう。
今後の記事を楽しみにしています。
では。

投稿: kamosayo | 2009/01/12 21:46:37

うわ、すごいですね!
海外かな?とは思っていましたがラスベガスとはw
続きのエントリを楽しみにしています。
私はドバイ行きを目指していましたがスーニー出ないし…
府中参戦は共同通信杯の週以外ならいつでもいけそうです。

投稿: ほはてい | 2009/01/13 14:25:01

山城守さん。本題がこちらなんで、こっちの方に書きます。

>ラスベガス名物バフェイは、値段(夕食だと20ドル以上)の割にコストパフォーマンスがイマイチ

確かに夕食はちと高いんですが、ランチは10ドルくらいで食べられたと思うので、私が行った6~7年前は、朝はコーヒーとパン、昼少し遅めにバフェを3食分食べ(ただ、レースが佳境に入っているのが難でしたが)、夜はレースを少しやって(といっても、トロットどドッグレースしかやってませんでした)から、売店でバドとポテチを買って部屋で食べ、少し寝てから夜中にキノのブースに行き、バニーちゃんからカクテル
を貰い(チップ1ドル)という生活をしました。

投稿: もくに | 2009/01/13 22:18:35

>kamosayoさん

今回の遠征では昼間はスポーツブック、夜・深夜・早朝(?)はBJというローテーションで各所を回ってきました。BJの真剣勝負で磨り減らした神経を、スポーツブックでまったりと癒していた、というのが正直なところです。
スポーツブック会場では、やはりラスベガスヒルトンが一番かな?ローズボウルの当日に再訪したのですが、無料出馬表の裏面だけで、あれほど充実した予想情報を得られるのはヒルトンだけですね。おなじみのカクテルおばさんたちも、元気に場内を周回していました。
デイリー・レーシング・フォーム(競馬新聞)の読み方など、今回得てきた有益な情報もあるので、あらためて競馬編のエントリで報告したいと思います。

投稿: 山城守 | 2009/01/13 22:59:07

>ほはていさん

ラスベガスの楽しみを知って、日々の競馬に臨む目標と心得のようなものが、あらためてできたと思います。とりあえず、開催単位で絶対に負けない競馬を心がけます。複勝だろうが枠連だろうが、せこい当たりをコツコツと拾いまくります。そして、あわよくば今年中に彼の地を再訪するための路銀を手にしたいというのが目標。正月開催4日を終わって、まだ目標は未達ですが、中京12レースのボストンオーには助けられました。感謝です。
府中開催。とりあえず根岸ステークスなどは、いかがでしょうか?私の大好きなレースです。

投稿: 山城守 | 2009/01/13 23:07:21

>もくにさん

話によるとラスベガスのバフェイでは、この数年間で高級化というか、料金の値上げが進行してしまったらしいのです。もちろん朝・昼・晩で、それぞれ料金の設定は異なるのですが、中堅クラスのモンテカルロなどでも、昼食はチップ込みで15ドルぐらいかかってしまいます。よせばいいのに、カジノなら無料で飲めるビールを頼んでしまうと、お支払い総額は20ドル越えです(涙)
まあ、20ドルくらいの出費なら、結局博打の浮き沈みに吸収されてしまうので、カジノの戦績が最重要であることに変わりはありませんね。

投稿: 山城守 | 2009/01/13 23:24:08

1周目の日曜ですね、了解です。
私のほうは予想の調子は不調なんですが馬券は好調という訳の分からない状態です。
詳しくは当日のお楽しみでw
2月頭で北海道に行く予定なんで当日は私も路銀を稼ぎますよ。

投稿: ほはてい | 2009/01/14 16:03:49

>ほはていさん

根岸S当日、またまたご一緒しましょう。愛馬オフィサーも土曜日のジャニュアリーSをパスして、このレースへと駒を進める模様。無理を承知で口取り撮影に備え、ネクタイを着用して競馬場に行こうと思います。

投稿: 山城守 | 2009/01/18 3:38:27

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