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2009/01/18

【京成杯】異形の耐久戦を勝ち抜く馬とは?

Meiner_charles_2008皐月賞と同じく中山芝・二千メートルに条件が改められてから今年で11年目を迎えた京成杯だが、この重賞、どういうわけか未だにクラシック本番とは縁が薄い
昨年の覇者・マイネルチャールズは次走・弥生賞も制して、一躍皐月賞の本命候補筆頭に踊り出たものの、本番では3着に食い込むのが精一杯。一昨年のサンツェッペリンも、皐月賞でハナ差2着と大健闘したが、その後の成績は全く尻すぼみである。それ以外の優勝馬の顔ぶれを思い起こしてみても、クラシックで主役を張るほどの大物は不在。どちらかといえば、早熟さのアドバンテージを生かして立ち回ったB級オープン馬の活躍ばかりが目立っている。そもそも、クラシック出走に向け既に十分な賞金を手にしている実績馬や、弥生賞あたりからの始動を目論む関西の素質馬は、寒いこの季節には無理をしない。そのため、重賞としては出走メンバーの質が高くないことも、京成杯をクラシックから遠ざけている一因なのかもしれない。
だが、レースの内容そのものに目を向けてみると、クラシック王道路線から遠く離れた所に位置する京成杯の異質さが、より際だってくる。注目すべきは、上がり3ハロンの時計の遅さだ。前半の千メートルで1分を切るような速い流れにならなくても、上がりだけは何故かしっかりと時計を要する展開になってしまう。スローペースでも上がりの遅い耐久戦というレースパターンは、中山・芝二千の条件で年末に施行されるホープフルSなどでも共通して観察することができる。おそらく冬場の荒れ芝と、小回りコースで外に振られるロスを嫌い全馬が早めにスパートする展開が、このような傾向を生み出しているのだろう。府中や淀の広々とした馬場で決め手の鋭さを競い合う競馬とは、まったく異なる適性が問われる一戦。そう考えていくと、京成杯の結果がクラシックに直結しないというのも納得がいく。

さて、例年に比べても少し時計を要している今の中山の馬場状態を考えると、今年も昨年までと同様レースパターンが再現される可能性は高い。上がりの掛かる展開に乗じて差し馬が台頭というシーンが目に浮かぶが、ゴール前では全馬がガス欠気味になっている耐久戦である以上、前半のペース次第で先行馬の残り目も十分と考えるべきだろう。特に今年の場合、前に行きたい馬はソコソコ多いが、何が何でもハナを取ると執念を燃やしているタイプは不在。手頃な頭数でアッサリと隊列が決まれば、行った行ったの決着に終わる可能性もありうる。
上がりの掛かるレースへの対応力と、前々でレースを運べるセンスを重視して、上位候補を絞り込んでいきたい。

<結論>
◎アーリーロブスト
○セイクリッドバレー
▲トゥリオンファーレ
△サンライズキール
×ナカヤマフェスタ
注サトノエクスプレス
注サクラルーラー

ハナに拘るタイプではないが、スタートが上手く最も良い位置で競馬ができそうなアーリーロブストの先行力を買う。前走・エリカ賞はスローペースだったが、それ以前の2戦は後半の4~5ハロンで淀みないラップが連続するマイル戦。それなら耐久戦への対応にも不安はない。母父ノーザンダンサー系は、過去5年でこのレースを3勝し、2着3回の実績。血統背景から推察される粘り強さも、この馬の上位入賞を後押ししている。
これに続くのが、持ち時計最上位のセイクリッドバレー。例年、京成杯とよく似た耐久戦になるホープフルステークスからのエントリーだ。発馬に不安があり、外・外を回されるリスクはあるが、コース経験とソツのない鞍上の手綱捌きが強調材料になる。
トゥリオンファーレは、事実上の2歳王者決定戦のラジオNIKKEI杯2歳Sで、自ら勝ちに行く強気の競馬で見せ場を作っていた。さすがにゴール前では脚があがったものの、当時よりも相手関係はだいぶ緩和され、機動力を活かせる条件は整った。以下では、1勝馬サンライズキールの伸びしろの大きさに魅力を感じる。
重賞ウイナー・ナカヤマフェスタは、前走・東スポ杯ブレイクランアウトの追撃を封じ込めた勝負根性が出色だったが、当時は典型的なスローペースの決め手比べ。時計を要する中山の芝であの脚を再現できるかと問われれば、半信半疑と評価せざるを得ない。人気ほどの信頼は置けないと考え、ひとまず押さえの評価としたい。
キルトクールは、内田博幸のモンテトウルヌソル。緩い流れから33秒台の決め手を生かし好走してきたこの馬が、中山の耐久戦でどこまでやれるかは全くの未知数。鞍上込みで穴人気を集めるようなら、迷わず評価を下げた方が無難とジャッジする。

1月 18, 2009 09年競馬予想・回顧 |

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