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2008/12/21

【朝日杯FS】枠が走るんじゃない。馬が走るのだ

Break_run_out_at_tohspohai中山芝マイルのコース設定を語るうえで欠かせないのが、内枠絶対有利という神話。このコース、とにかく内・外の走路の違いによる距離ロスをバカにできず、内枠を引いた逃げ・先行馬のアドバンテージは無限大という定説が、競馬に関わる誰も彼もにすっかり知れ渡ってしまった感がある。例えば、昨年のレースリプレイ。繰り返し映し出されるのは、1枠1番という幸運に恵まれたゴスホークケンによる一人旅の映像である。そんな記憶がまだ鮮やかすぎるせいか?今年も、枠番抽選の結果を巡って各馬の陣営からは悲喜交々のコメントが公にされている。ファンの注目も、内枠の有力どころに集中していることは、前日売り単勝オッズの売れ行きをみても明らかだろう。
さて今年、1枠1番の当たり枠を引き当てたのが、2戦2勝のキャリアを誇る逃げ馬ミッキーパンプキンである。鞍上には、中山コースのすべてを知り尽くしたオリビエ・ペリエ。そんな事情も手伝ってか?この馬が、前日深夜の時点で2番人気の支持を集めるという、ちょっと意外な下馬評が形成されている。ここで敢えて「意外な」という表現を使ったことには理由がある。同馬が前走で勝利を飾った萩Sのレース結果が、朝日杯に直結するとは到底思えないからだ。

この一戦は僅か6頭の小頭数で、道中は5ハロン目に12秒9というラップも出現するスローペース。二の脚でハナを奪ったミッキーパンプキンにとっては、まさにおあつらえ向きの展開だった。これでは、前に行きたい先行タイプがズラリと顔を揃えるJpnⅠの流れとは全く異質な競馬と理解せざるを得ない。さらにはメンバーの顔ぶれも平凡。出走各馬の次走成績を確認してみると、京都2歳S5着が最高の着順なのだから、2歳オープン特別とはいえ、実質500万下レベルの争いだったと判定を下すべきだろう。

来春のクラシックを見据える有力どころの多くが次週のラジオNIKKEI杯に駒を進めるといっても、朝日杯はJpnⅠの金看板が与えられた重賞。メンバーの質も、レースの格に相応しいレベルが揃っていると考えるべきであり、枠順であるとか展開などより、出走各馬の実績やポテンシャルを重視するのが予想のセオリーというべきではないか?実際のところ、中山・芝マイルの馬番別成績を過去4年(05年1月以降)に遡って検索してみると、大外15番・16番枠の連対率が14%台、これに対して当たり枠と思われた1枠1番の連対率も14.8%。意外なほど、戦績の格差がみられない。コースの形状から、ある程度外枠各馬のパフォーマンスを割り引いて考える必要はあるかもしれないが、目をつむって1枠の先行馬を買うのが得策かどうかは微妙と言わざるを得ない。レースで走るのは、枠番ではなくサラブレッドたち。当たり前といえば当たり前の話なのが、そのことをもう一度肝に銘じてレースの行方を考えてみる必要がありそうだ。

<結論>
◎ブレイクランアウト
○シェーンヴァルト
▲ツルマルジャパン
△フィフスペトル
×セイウンワンダー
×ホッコータキオン
×エイシンタイガー

枠順よりも能力優先といいながら、結果的に上位候補に選定したのは内枠の各馬(汗)
実績を評価するなら、京都コースの同距離で1分33秒台前半の時計を叩きだしたシェーンヴァルトを最上位に評価すべきなのだろうが、この馬のレースは「強い」というよりも「器用」という印象ばかりが残る。若い鞍上の中山コースでの経験値にも不安が残り、絶対的な本命といえるほどの評価までは与えられない。
そこで、ブレイクランアウト。小柄な馬体と不器用な脚質で取りこぼしが多そうなタイプではあるが、馬込みを気にしない気性と強い闘争心は、この大一番でも強調材料になる。怪我から復帰した武豊騎手の手綱捌き込みで、この馬のレースぶりを注目してみたい。
以下では、重賞戦線で確かな実績を残してきた各馬を上位に評価する。
面白いのは、ブリンカー装着でここに参戦してきたツルマルジャパン。マイラーというよりも明らかにスプリンター寄りの適性に秀でたこの馬がハナを奪い、ラチ沿いにへばり付く展開になれば、惰性で粘り込みが効く可能性がある。前走の淡泊なレースぶりがファンの失望を買い人気を落としている今回こそ、あえて注目してみたい。
キルトクールは、最内枠のミッキーパンプキン。指名の理由は、前述したとおりである。

12月 21, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

お久しぶりです。オフィサーの妹のデュランダルの仔にはいかれましたか?

投稿: ボルジャノン | 2008/12/24 5:02:24

ボルジャノンさん
お久しぶりですぅ。

>オフィサーの妹のデュランダルの仔にはいかれましたか?

ご指摘のとおり。いってしまいました。満口寸前で一口出資を決断した次第です。
サークリングにノーザン系種牡馬を配したラウンドアイズ、ガーデンスタイルには、イマイチ関心が向きませんでしたが、サンデー系の聖剣デュランダル産駒なら、話は別です。写真や動画からうかがえる印象は、まさしくスプリンター。クラブの宣伝どおり、芝でも通用するタイプになれば、兄の戦績からしても面白い存在になると思います。

投稿: 山城守 | 2008/12/27 0:19:39

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