« 【エリザベス女王杯】カワカミの行く手を阻むものなし | トップページ | 【ジャパンカップ】世代間闘争の行方は意外と明白 »

2008/11/23

【マイルCS】低配当決着は覚悟のうえ

Company_at_2008_nakayama_kinen最近3年の優勝馬は、すべて前走・天皇賞組。前走または前々走で毎日王冠を経由したステップを踏み参戦してきた馬も、毎年のように上位を賑わしている。この事実からも察することができるように、マイルCSは、東京コースで施行される芝の中距離G1・G2との関連性が高い一戦だ。府中から淀へと舞台は変われど、緊密なペースとハイレベルな時計勝負の経験を積んできた強みが着順に直結している。
それとは対照的に、前走で同じ京都コースを走っていた馬たちの成績は全くの不振。最近5年分のデータを拾ってみても「0-1-3-24」(連対率3.6%)と思わず目を覆いたくなるほどの体たらくである。なるほど、マイルCSの前哨戦と位置づけられるスワンS(G2)と天皇賞・毎日王冠を比べてみれば、出走メンバーのレベルに致命的な落差があるのは疑いようもない事実。距離体系の違いから前走・スプリンターズS組もアテにはできないとなれば、秋の府中で王道路線を歩んできた一流馬ばかりが脚光を浴びる結果になるのも、やむを得まい。
今年の出走メンバー中、天皇賞または毎日王冠からここへ矛先を向けてきたのは、スーパーホーネット(毎日王冠1着)とカンパニー(天皇賞4着)の2頭のみ。ともにG1の大舞台では、あと一歩詰め切れないタイプだが、今季の府中コースで示したパフォーマンスは極上レベルだ。かたや逃げる大本命馬を標的にゴール前でこれをキッチリ交わし去り、かたやレコード決着となった激戦で上位3頭の心胆を寒からしめる鬼脚を繰り出してみせた。女傑ウオッカを物差しにして評価してみれば、両馬がいつでもG1に手が届くレベルまで到達していることは明白。今年のマイルCSの勝者は、これら2頭のいずれかから選ばれる。まずはそう考えるのがセオリーだろう。

好位差し脚質の安定味が光る5歳馬と、追い込みに全てをかける7歳馬。思い切りの良い騎乗が売りの若手・藤岡佑と、老練な手綱捌きで京都G1・2着常連のベテラン横山典。両者のプロファイルの比較からは、スーパーホーネットの若さ・勢いが勝っているように思われ、前日売り単勝オッズもそんな見方を支持しているが、レースの構図が一騎打ちムードなら、敢えて人気のないほうを狙ってみるのが馬券の常道。ここは高齢カンパニーがG1の栄冠を手にするラストチャンスと考えてみたい。
本格化のキッカケを掴んだのは昨夏の新潟・関屋記念。直線大外枠に張り付くようなポジションから一気に他を突き放して、1分31秒8の驚異的な時計でマイルを走破。以降、体調不良や苦手の道悪など敗因がハッキリしているレース(東京新聞杯、宝塚記念、毎日王冠)を除けば、毎回・毎回素晴らしいパフォーマンスを発揮し続けている。年齢の割に出走回数は30戦未満と消耗が少ないせいか?まだまだ馬体も若々しく、7歳秋の今が競走馬としての開花期だろう。京都コースとの相性も良く、天皇賞当時から更なる上積みが見込めて斤量も1キロ軽くなるというなら、これを狙わない手はない。
対するスーパーホーネット。こちらも栗東からの輸送距離が短い京都コースでは抜群の戦績を残しており、目下の充実ぶりも考慮するなら、対抗以下の評価に落とすわけにはいかない。もし前走・府中G1G2組のワンツーフィニッシュなら、枠連は8・8で2年連続のゾロ目決着。バカラの罫線ではないが「ツラを追う」のも博打の常道だろう。かつては「日本一堅いG1レース」と評されたこともあるマイル・チャンピオンシップ。低配当決着は覚悟の上だ。


<結論>
◎カンパニー
○スーパーホーネット
△ブルーメンブラット
△エイシンドーバー
△ショウナンアルバ
△スズカフェニックス
△マイネルレーニア

上位2頭が強力というレースの構図は否めないが、1角崩しの可能性を残しているのは△の各馬。ブルーメンブラットエイシンドーバーは、千四とか千八など非根幹距離で強い反面、王道路線のマイル戦ではイマイチの戦績。前走・府中組といっても、G3路線は過去このレースで通用しておらず強調しづらいが、それでもこの面子なら力量上位は明々白々。念のため、馬券を押さえておく必要はありそうだ。以下、マイルでも速い上がりを使える馬と、単騎で行けた場合の逃げ馬をマークする。
キルトクールは、はるばるカナダからやって来た外国馬ラーイズアトーニー。前走を除けば、すべて地元のウッドバイン競馬場に出走という経歴の持ち主だ。同競馬場の大回りコースは、なにげに淀を彷彿とさせるが、左回りで急カーブを描く4角でスピードダウンしてから440メートルの長い直線勝負というレイアウト。坂の下りからスピードに乗って4角を回していく京都コースとは設計思想が異なる。おそらく新潟あたりなら、好走も可能なのだろうが・・・・。

11月 23, 2008 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33923/43196572

この記事へのトラックバック一覧です: 【マイルCS】低配当決着は覚悟のうえ:

» マイルCS、霜月Sの予想 トラックバック 風を追いかけて
マイルチャンピオンS ◎ 16番 カンパニー ○ 17番 スーパ... 続きを読む

受信: 2008/11/23 12:54:13

コメント

コメントを書く