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2008/10/05

【スプリンターズS】例年とは違う決着になる

Suzuka_phoenix_at_yasuda_kinen_2008秋のG1シリーズ開幕を告げる中山の名物レースだが、近年の結果を思い出してみると、ほぼ毎年のように、あいにくの悪天候に見舞われてきたという印象が強い。降りしきる雨のなか、さっさとハナを奪った逃げ馬が、おいでおいでの逃げ切りを収めるというシーンの連続。なるほど、先行有利が基本といわれる中山のスプリント戦で、差しの効かないドロドロの馬場になってしまっては、中団・後方に控える有力差し馬などは為す術もない。雨、イコール先行決着。そんな場面がファンの脳裏にもリフレインされるせいか、今年も、北九州記念で渋馬場の先行力を大いにアピールしたダート界出身の才女・スリープレスナイトが1番人気に推される構図となっている。当ブログの管理人なども、雨さえ降ればこの馬で仕方がないだろうと、なかば当然のように考えていた。
だが、週末に下降線をたどると報じられていた千葉県西部の天気も結局、晴れのち曇りと無難な空模様に落ち着きそうな気配である。こうなると、野芝100%の中山の良馬場では、間違いなく速い時計が出る状態になって、例年とは異なるコンディションでのレースになる。開幕後半のCコース・良馬場・多頭数16頭。果たして、この条件で優位な成績を収める可能性に恵まれたのは、どんな馬だろう?そう思って、同じ条件を設定し、過去3年(05年以降)の脚質別成績を調べてみた。すると、結果は次のとおり。連対率で先行馬が有利という傾向が出ているものの、中団に控えて直線差す競馬を試みた馬といえど、勝利数では先行勢とほぼ互角という結果が示されている。

Nakayama_c_course_turf6f_good_16hor








さらに、このデータを馬番別に分析していくと、好成績を残しているのが、4番(連対率36.8%)、6番(同26.3%)、10番(21.1%)、13番(31.6%)枠といったところ。内枠の1~3番大外16番枠は、一桁の連対率と成績は低迷しており、比較的真ん中の枠に入った先行・差し馬が優勢という結果が得られた。なるほど、中山の外回り千二の発走地点といえば、コースの幅員が少しくびれたような形状で狭くなったポイントであり、Cコースともなれば、さらに6メートルほど内柵がコースの外側へと寄せられる。まして今年は外目の枠に有力な先行馬が配され、序盤戦から外の各馬が内へ内へとプレッシャーをかけていく展開になるだろう。これでは内の各馬は苦しく、逆に大外の枠に振られた有力馬も距離ロスが避けられない。となると、直線の急坂を登り切ったとき、ゴールに最も近い位置にいるのは、真ん中の枠を引く幸運に恵まれた差し・先行タイプではないか?まして、高速決着必至の展開となれば、各馬の持ち時計も考慮に入れる必要がある。例年とは異なるパターンでの先行・差し決着。今年はそんな前提に立って、出走各馬の優劣をジャッジしていきたい。

<結論>
◎スズカフェニックス
○ビービーガルダン
▲スリープレスナイト
△キンシャサノキセキ
×トウショウカレッジ
★プレミアムボックス

休養開け初戦のセントウルSでは出遅れに泣き、差して届かずの不完全燃焼に終わったスズカフェニックス。だが、ひと叩きされて、そのコンディションは確実に上昇カーブに乗ったと思われ、今週の週刊競馬ブック・フォトパドックで見せた気配が素晴らしかった。今回もゲートが鍵になるけれど、ハイペース必至の展開と高速決着は大歓迎で、枠順も言うことなし。単勝系馬券の対象になるかどうかは微妙でも、3着以内に食い込む目は限りなく大きく、連の軸として迷わず信頼してみた。
先行勢では、橋口厩舎の人気牝馬2頭より、G1初挑戦となるビービーガルダンを重視してみる。北海道の洋芝を苦にすることなく、1戦ごとに持ち時計を短縮しており、充実した今なら中山で1分7秒台前半の決着にも対応できそう。おそらく今回はハナを他馬に譲る戦法に出るのだろうが、手綱を取る名手のペース判断の確かさを信頼して対抗に推したい。
スリープレスナイトは、渋馬場の北九州記念が確かに強かったが、当時は馬群が直線でバラバラになるという、混戦の中山とはちょっと異質な展開。この枠順もちょっと外過ぎるかな?という印象があって、敢えて3番手評価に落としてみた。先行策に出ると思われるキンシャサノキセキも、この枠順とゴール前ソラを使う気性の悪さから、まだ全幅の信頼までは置きづらい。
大穴には、中山大得意で話題のスーパールーキーとコンビを組んだプレミアムボックスを推奨してみたい。直線勝負に賭けると陣営は公言しているが、流れが速くなればなるほど、内からスルスルとこの馬が抜け出してくる可能性は増すはずで、複勝系馬券のヒモには是非是非、押さえておきたい1頭だ。
キルトクールは、高松宮記念の覇者・ファイングレイン。叩き良化型で、まだ現時点では軌道に乗り切れていない。この枠順も不利で、今回に限っては脚を余すリスクが高いと思うが、どうだろう。

10月 5, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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