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2008/09/07

【新潟2歳S】スケールやポテンシャルより重視したいもの

Mach_velocity_makes_a_debut長いようで短かった今年の夏開催も、いよいよフィナーレ。JRA競馬では、来週から中山・阪神で秋の中央場所がスタートします。
さて、個人的な事情で恐縮なのですが、当ブログ管理人は、週明けの月曜日から10日ほどの長期出張に出かける予定です。このため、秋開催第1週目の競馬には参戦することが適わず、ブログの更新もお休みせざるを得ません。
そのかわりといっては何ですが、出張先でのオフタイムには、競馬にも少しだけ縁のある興味深い場所に足を運べそうなので、2週間後の更新再開時には、現地レポートをお届けしたいと思います。どこに行くのかは内緒ですけど、乞うご期待。

さて、新潟2歳ステークス。今年の出走メンバーは、例年に比べても粒揃いの好素材が集ってきた印象で楽しみな一戦です。とはいえ、まだ出走経験がわずか1~3戦程度の若駒同士の争いとなれば、各馬のポテンシャルを計るデータが不足していることも否めず、大きく勝負に出ることはできません。この舞台で突如大化けする伏兵も出現してきそうで、前走・前々走のデータを過信するだけでは、的中馬券を手にすることは難しいでしょう。
ひとまず注目しておきたいのは、持ち時計の絶対値よりも、新潟外回り特有の速い上がりに対応できるかどうか?ということ。ゴール前・残り200~400メートル地点のラップタイムを取り出してみると、新馬戦でも10秒台半ばの水準ですから、それまでの緩い流れからの一気のギアチェンジが上手に出来ない馬だと、苦戦必至です。

例えば、人気のセイウンワンダー。前走・阪神マイルの外回りコースで、2番手の位置からラスト3Fを「11.6-11.5-11.4」でまとめて快勝していますが、残り200~400メートル地点を今回も「11秒5」で走ると仮定するなら、あっという間に他馬から1秒近くも離されてしまいます。この馬のように長く良い脚を持続する性能も魅力ですが、ペースが上がったときに瞬時に反応する鋭さも要求されるとなると、果たしてどこまで信頼してよいものか?デビュー戦の勝馬ツルマルジャパン(マリーゴールド賞の覇者)を物差しにすれば、ここでも当然上位という仮説は成立しますが、それでも単勝3倍台前半とは、正直ちょっと人気し過ぎかも?という印象を受けます。

もうひとつ、注目しておきたいデータを上げると、過去3年の上位馬の馬体重別成績です。
440~479キロ台の中型馬が3勝・2連対と好成績を残しているのとは対照的に、480キロを超す大型馬の場合は3着が1回だけと、苦戦の傾向が表れています。実際、昨年1番人気に推された後の皐月賞2着馬タケミカヅチ(当時の馬体重492キロ)などは、6着と苦杯をなめる結果に終わりました
一般にカミソリよりもナタのキレ味が要求されると言われる新潟の芝・外回りですが、距離や長い直線に不安を残す2歳馬同士のレースとなれば、道中のペースも緩みがち。その分、直線に入ってからの上がり勝負に対応できる瞬発力の重要性が、古馬のレースよりも高くなっているとも考えられます。ペースに応じた俊敏なギアチェンジを要求されるとなれば、鈍重な大型馬よりもキビキビと動ける中型馬に一日の長がある。新潟2歳ステークスの馬体重別成績は、そんな傾向を示唆しているのかもしれません。
そもそも、このレースの位置づけとは、来春にクラシックに向けた一里塚というよりも、現時点の完成度を問う一戦。馬格やスケールでは他に見劣っても、新潟外回りの経験・適性や、近走で示したパフォーマンスを重視して、上位馬の取捨選択を判断していくべきでしょう。

<結論>
◎ガンズオブナバロン
○バンガロール
▲マッハヴェロシティ
△セイウンワンダー
×マイネルウェイヴ

同じ新潟外回りでもデビュー戦は超スロー、2戦目はミディアムペースと異質な展開。そのどちらにもスムーズに対応できたガンズオブナバロンの自在性に、今回も期待してみます。初戦(2着)はスムーズに先行しながらも、直後にいた勝馬マッハヴェロシティの格好の目標にされてしまったレースでしたが、一度交わされてからも懸命に差し返そうとしていた真面目な気性に好感が持てました。2戦目には一気に時計を短縮。推定上がり34秒3の脚で、後続を6馬身切って捨てたあの姿こそがこの馬の本領でしょう。相手関係は大幅に強化されますが、コース経験の強みを生かし切って欲しいものです。
バンガロールは、マリーゴールド賞2着も相手(ツルマルジャパン)が悪かっただけ。自身の走破タイムは十分優秀で、追われてからやや反応が遅れるレースぶりからも、外回りコースはプラスに働くと考えます。
デビュー時でガンズオブナバロンを下しているマッハヴェロシティは、雄大な馬格にふさわしいスケール感が魅力ですが、1頭だけを負かせばよかった初戦と多頭数の強敵が揃う今回では、少し事情が違ってきそう。持ち時計の短縮は可能と思いますが、果たしてどこまでやれるでしょうか?セイウンワンダーは、重賞級の迫力を感じるダイナミックなフットワークで、ここもアッサリ通過という可能性は否定しません。しかし、コース未経験というのがどうでしょう?あとは穴馬を1頭あげるなら、デビュー戦でも今回と同じ舞台で快勝しているマイネルウェイヴ。ラスト2ハロン目に10秒5を記録したラップに対応できている強みがあります。

キルトクールは、難しいけれど、福島のデビュー戦から転戦してきた良血・ダイワバーガンディ母ダイワルージュは、新潟3歳ステークスの優勝馬ですが、当時は新潟競馬場の改装工事にともなう中山開催でのレースでした。同馬自身も初戦が道悪競馬で、パンパンの良馬場でどこまでやれるのかは未知数。ポテンシャルへの期待で人気しているようなら、敢えて嫌ってみる手もありなのかもしれません。

※ちなみに今回のエントリは、Googleが最近公開した新ブラウザ「chrome(クローム)」のベータ版を使用して、更新してみました。鈍重なIEと比べると、動作のひとつひとつが明らかに俊敏で、好感を持ちました。新潟2歳ステークスを勝てそうなブラウザですね(笑)

9月 7, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

ご無沙汰しています。
10日間の出張って海外でしょうか?
レポート楽しみにしています。

投稿: もくに | 2008/09/07 9:53:33

もくにさん、こんばんわ。夏の終わりの新潟競馬・最終日。いかがでしたか?
メインの2歳ステークスは、まるで直線競馬のような展開になってしまい、私の予想はサッパリでしたが、本日のハイライトはその直前・10レースの妙高特別horseでしたね。論愚師匠もお奨めの穴馬・ウインサウザーがまさか・まさかの大激走。自分の馬券もこの馬をヒモに追加していたので、とても熱かったです。テレビの前で思わず立ち上がって「そのままっ!」と10回くらい連呼してしまいました。全身からアドレナリンが放出され、まさしく血湧き肉躍るレース!馬券のほうは、中館騎乗の軸馬(トウショウガナー)がゴールの寸前でタレてしまい、惜しくも万馬券的中は逃してしまいましたが(汗)
さて、10日間の出張の行き先とは、ご指摘のとおり海外高飛びです。団体ツアーですけど、来週の週末は現地で自由に行動できそうなので、ちょっと興味深い場所に足を運んでこようと思います。ではでは。

投稿: 山城守 | 2008/09/07 18:32:14

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