« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008/09/28

【神戸新聞杯】油断は禁物の予行演習

Deep_sky_at_nippon_derby_2008かつては現在の内回りコースの距離二千で争われていた神戸新聞杯も、昨シーズンからは外回りの距離二千四へと条件変更。各馬の陣営にとっては、淀の坂越え三千メートルを意識しながら、より本番に近いイメージで予行演習ができる舞台が整った感がある。まだ同世代の誰もが経験していない未知の距離克服に向けての最優先課題は、やはり道中の折り合い。外回りコースの長いバックストレッチと緩やかに弧を描く3~4コーナーは、若い各馬にガマンとタメを教え込むための絶好の教習コースといえるだろう。
実際、昨年のレースでも、3コーナーまでは淡々としたペースで競馬が進む我慢の展開になって、各馬の仕掛けが始まったのは4角付近・残り六百の標識付近から。終わってみれば、外からピッチ走法で差を詰めてきたドリームジャーニーの鮮やかな追込が決まり、2・3着もメンバー中で上位の決め手を示した馬たち(アサクサキングス、ヴィクトリー)が食い込むという順当な結果に落ち着いた。しかし、レースの推定上がり3ハロンの時計は34~35秒台。この数値には、注意を払う必要がある。すなわち、新潟の外回りコースのように、32~33秒台の究極の決め手が問われる競馬ではなく、道中の流れひとつで、先行タイプにも残り目もありうるということだ。

まして今年は、昨年のホクトスルタンゴールドキリシマにように是が非でも、ハナに拘るという逃げ馬が不在であり、なおかつ、後方に決め手上位のダービー馬や強力な上がり馬が控えている。こうなると、道中でどれだけタメを効かせられるかという各騎手の思惑は昨年以上に強く働くはずで、道中はスローペースになるだろう。
さらには馬場状態にも留意。今週からBコースに変わった阪神の芝では、土曜の競馬をみるかぎり、外回りの条件でも前の馬がなかなか止まってくれない。好天の予報が報じられている日曜日も、良馬場ならこのようなコンディションがメインレースの時間帯まで持続する可能性がある。
ダービーでは、直線入口でいったん外へと進路変更してから、満を持して追い出されたディープスカイも、あまり大事に構えすぎると、前を捉えきれないリスクに見舞われかねない。同脚質のオウケンブルースリにしても事情は同様で、これら2強がお互いの存在を意識し過ぎると、前に位置する伏兵の意外な頑張りが怖くなってくる。
上位2頭に注目が集中する一戦だからこそ、そんな可能性を視野に入れ、中波乱決着を想定しつつ、菊花賞トライアルを楽しんでみてはどうだろう。

Smile_jack_at_nippon_derby_2008<結論>
◎スマイルジャック
○ブラックシェル
▲ディープスカイ
△オウケンブルースリ
×ヤマニンキングリー




距離が二千四百に伸びたダービーの舞台では、好位で自在に折り合える適性を発揮し、直線あわやの見せ場を作ったスマイルジャック。首をグッと下げたフォームで淡々と追走していく姿は、父のタニノギムレットを彷彿とさせる。母は、01年のクラシック戦線でオークス向きの逸材として密かに期待を集めていたシーセモアハイペリオンへと遡る母系の血脈から、この距離への適性は十分というべきで、ここは有力他馬よりも前に行けるアドバンテージをフルに生かし切りたいところ。
対抗には、松国師が「言い訳できない一戦です」と断言する自信の仕上げで臨むブラックシェルを抜擢。ディープスカイには2戦連続してその後塵を拝しているが、不完全燃焼に終わったダービーのリベンジを意識して、有力各馬のなかで最も早めに動いていく可能性が高い。今シーズン重賞になると、あまり良い仕事ができていない武豊でも、その背中を知り尽くしたこの馬とのコンビなら、素直に信頼したほうが得策だろう。
以下では、ダービー馬と人気の上がり馬。ともに展開と仕掛けのタイミング次第のレースになりそうだが、力量の裏付けは確かで大崩れまでは考えられない。スマイルジャックと同脚質のヤマニンキングリーも、春シーズンよりも馬体の成長が見られるようなら、軽視禁物と評価する。

キルトクールは、大外枠のモンテクリスエス。阪神巧者でこの鞍上なら正直怖いが、最後はヘロヘロになってしまったダービーや前走が案外。ひょっとして時計勝負に壁があるタイプという可能性も否めない。

9月 28, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/09/23

ラスベガスで馬券を買おう(後編)

Lasvegas_strip_at_nightさて、ラスベガス最大級のスポーツブック会場(ラスベガス・ヒルトン)を舞台に、いよいよ馬券勝負の開始である。
野球やフットボールなどのスポーツ種目はひとまず無視することを決め込んで、競馬に専念する作戦だったが、主催者が用意したスケジュール表を見ると、この日馬券を買うことができたのは、全米各地・何と全17場ものレース。

これらのなかには、ベルモントアーリントン・パークのように日本でも知名度の高いコースもあるけれど、その一方で、いったいどこの場所でやっているのか?皆目見当もつかないローカル競馬の馬券まで発売されている。場内モニターに刻一刻と映し出される中継映像を眺めていると、ひとレースが終わる度に、すぐさま別の競馬場でスタートが切られる感じで、思わず目が回ってしまう。いやはや、とくかく慌ただしい。
また、アメリカの場合、東海岸・中西部・西海岸と2時間づつ時差が設けられているので、東海岸のレースが午後の後半戦に差し掛かった頃合いに、西海岸の競馬場ではようやく第1レースのスタートが切られたりする。各地でめまぐるしく展開されるレース風景を前に漫然と過ごしていると、あっという間に時間が流れ去ってしまう。さすがにそんな環境のなかで我を失い、全17場・全レースの馬券にチャレンジするのは得策と言い難い。油断するとフラフラあちこちの馬券を買ってしまいそうになる気持ちを引き締め、比較的メジャーと思われる競馬場をピックアップし、馬券を買ってみることにした。
とはいえ、とりたてて米国競馬への造詣が深いわけでもない当ブログ管理人のような人間が、未知の競馬場の馬券で勝負するためには、何か取っかかりのようなものが必要だ。そこでまず注目してみたのが、騎手である。幸いベルモントの出馬表を眺めているうちに、日本でも騎乗経験のある名手エドガー・プラード(E.Prado)の名前を発見したので、まずは手始めにこの騎手を軸にして「Win」(単勝)「Show」(3着式複勝)馬券を購入してみることにした。

■ハウ・トゥ・ベット?
Winning_ticket_in_las_vegas馬券の発売所は有人式の窓口になっており、そこで場名・レース名・券種・馬番・購入金額を口頭で告げ、馬券を発行してもらう。マークシードのカードも置かれていたのだが、使い方がよく理解できなかったので、口頭による購入に徹することにした。まるで、シルバー窓口でしか馬券を買わない頑固なオヤジになってしまったような気分である。
幸い窓口のスタッフは親切な人ばかりで、当ブログ管理人のブロークンな英語にも、辛抱強く付き合ってくれた。別のレースで「Place」(2着式複勝)の馬券を買おうとしたとき、「そんな馬券は売ってないよ」と言われ、思わず焦ってしまったが、どうやらこちらがLとRの発音を区別できなかったせいで「Race」と聞こえてしまったらしい。馬券は、日本で発売されるような磁気タイプではなく、表面にバーコードが印刷されたただの紙切れだ。まるでコンビニのレシートのようで有り難みがないけれど、これでも立派な勝馬投票券であることに変わりはない。

何とか無事に馬券を購入して席に戻ると、あっという間にお目当てのレースのファンファーレが鳴る。ダート競馬の本場・アメリカにふさわしく、殆どの競走は「ダート・短距離・小頭数」、もひとつ言うなら「左回り」という条件だ。脚質的には日本の地方競馬と同様、逃げ・先行、あるいは好位差し有利。実際、当ブログ管理人が購入したレースでも、2戦目でプラード騎手騎乗の本命馬が、見事な逃げ切り勝ちを収め、自分にアメリカ競馬・初の的中馬券をプレゼントしてくれた。直線では見ているこちらも力が入り、思わず日本語丸出しで「プラード!プラード!」「そのままっ、そのまま!」と、大声で熱い声援をおくってしまった。未知の土地・未知の競馬場で噛みしめる勝利の味はやはり格別。低配当の本命決着でも、これは嬉しかったなあ。

■レース情報は無料で入手可能
さて、馬券を買い始めてしばらくは、ベルモントのプラード騎手狙い撃ち戦法に徹していたのだが、調子に乗って他の競馬場(中部のルイジアナ・ダウンズや西海岸のエメラルド・ダウンズ)にも手を出し始めると、知っている騎手が誰もいないという難問にぶち当たってしまった(汗)。場内のモニターではパドックの様子も殆ど中継されず、出走各馬の状態・気配を知る手立てもない。日本式の馬柱付競馬新聞も、もちろん発売されていない。
途方に暮れつつ、何か使える情報はないのか?と藁にもすがる思いで、場内で無料配布されていた出馬表の裏面を眺めてみた。すると、そこには「Winner's Choice」と題された簡易な予想情報が掲載されている。情報の提供元はBrisnet.com。どうやら彼の地の予想会社らしい。
Vegas_horse_news掲載されている内容を手探りで超訳・解読してみると、これが案外とバカにできない内容であることがわかってきた。グリグリ二重丸の代わりに、この日の「Best Bet」(自信の勝負レースの推奨軸馬。星印で表示)や、「Top Selection」(本紙予想による各レースの軸馬。チェックマークで表示)がしっかりとマークされている。おお、これならマークのついた馬を軸に馬券を買えばよいではないか?!
それだけではない。各馬の負担重量に想定単勝オッズ、展開予想、さらには騎手と調教師の相性、各馬のコース・距離適性、開催競馬場のトラックバイアスの傾向などなど。競馬ファンにとって、欠かすことのできない興味深い情報が、わずかA4一枚のサイズにギュッと濃縮されている。スペースの都合で各馬の近走成績(馬柱)はオミットされていたが、その替わりにアンドリュー・ベイヤー式のスピード指数と思われる数値まで1頭づつ示されていた。
この数値と想定オッズを照らし合わせていけば、はるばる日本からやってきた門外漢でも、短時間で当該レース出走馬の能力比較や各馬の勝負気配を推し量ることが可能である。無料版ながら、必要にして十分な情報提供は、考えようによっては日本の競馬新聞より、ファンの立場にたった親切なメディアと言えなくもない。

実際、この日のエメラルド・ダウンズ競馬場では、「Winner's Choice」のBest Betに推された指数上位の先行馬が2着に逃げ粘り、それを外枠の対抗格がゴール前に好位差しで捉えるという決着パターンが3レース連続して出現。「Winner's Choice」を参考にして、そんな傾向をだんだんと読めるようになったので、馬単(Exacta)でそこそこの配当を手にすることができた。Best Bet1着固定の3連単(Trifecta)を的中させることが叶わなかったのは残念だが、無料でここまで精度の高い情報が提供されているとは、さすがに競馬の本場は違う。

結局、この日の馬券勝負はトータルで若干のマイナスに終わったけれど、競馬の楽しさは万国共通。それを実感できたのは収穫だった。ラスベガスを訪れる機会のある方には、是非「Winner's Choice」を片手に、熱い・熱い馬券勝負を満喫されることをお奨めしたい。

9月 23, 2008 旅打ちコラム, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (5) | トラックバック (0)

ラスベガスで馬券を買おう(前編)

Lasvegas_stripアメリカ合衆国、ネバダ州ラスベガス
ガイドブック(地球の歩き方)の表現を拝借するなら「魅惑と悦楽のおもちゃ箱」と評されるこの街は、言わずと知れたギャンブルのメッカである。
市内を南北に貫く目抜き通りにはそれぞれに趣向を凝らした大規模ホテル群が林立し、その殆どすべてにカジノが併設されている。ひとたび中に足を踏み入れれば、そこは天国そのもの。煌びやかに演出された非日常的空間のなかで、世界中から集まってきた観光客たちが、思い思いに好みのゲーミングに興じている。

ラスベガスのカジノといえば、この地を舞台にしたハリウッド映画のイメージが影響しているせいか?一攫千金を目論む凄腕ギャンブラーたちが集う鉄火場というイメージが流布しているが、そんな風景も今は昔。日本のパチンコ店以上に明るく健全な場内には、賭博行為のいかがわしさや後ろ暗いイメージなど、どこにも感じられない。まさしく庶民の娯楽の殿堂である。
たった1セント単位で遊べるスロットマシンに始まり、ルーレットクラップス、はたまたバカラブラックジャック。カジノに行けば、どこでも様々な種目のゲーミングを楽しむことができる。カードの行方にうつつを抜かし、日本では経験できないディーラー相手の駆け引きに徹するのも楽しいけれど、ギャンブルといえば競馬を抜きにして語ることはできない。日本の競馬ファンを自称する者なら、この街でもやはり馬券勝負にトライしてみたいところだ。では、ラスベガスで「馬券を買う」には、いったいどうしたらよいのだろう?それが本エントリのテーマである。
幸い、当ブログ管理人は、9月前半の週末(長期出張中のオフでした)この街に滞在し、実際に馬券購入に挑戦する機会を得たので、その経験をもとにレポートをお届けしてみたい。

■「スポーツブック」とは何ぞや?
ネバダ州は、その面積の大半が砂漠という不毛の土地柄。夏場の気温が摂氏40度以上にも達する過酷な気候のなかで、競走馬を管理してレースに出走させることはさすがに難しいと思われ、実際、ラスベガス周辺に競馬場は存在していない
そんなわけで、ラスベガスで買うことができる馬券は、すべて場外発売の扱いである。馬券を売っているのは、各カジノに設けられたスポーツブックと呼ばれる一角。すなわち、各種「スポーツ」の勝敗などを対象とした「ブックメーカー」(賭けの胴元)のことで、各ホテルの主催する私設馬券売場がこれにあたる。
ちなみに、ラスベガスのスポーツブックで賭けの対象とされている種目は、競馬だけではない。野球、NFL(アメフト)、NBA(バスケット)、さらにはゴルフやカーレース、ビリヤードなどなど。とにかく、ありとあらゆるスポーツにお金を賭けて、その場で競技を観戦することができる。もし興味があるなら、ドックレースや日本ではもうお目にかかれない繋駕速歩競馬の馬券(?)も購入することも可能だ。
だが、競技の結果が出るまで時間がかかり、顧客が投じる賭け金もけっして高額ではないスポーツブックは、主催者から回転効率の悪さを敬遠されているようで、この街を代表するような花形ホテルでは概して良い扱いを受けているとは言えない。華やかなカジノの片隅に、ひっそりと目立たず、スポーツブックのコーナーが設けられているという例も少なくないようだ。
せっかくラスベガスまでやって来たのに、日本のウインズよりも地味な環境で、寂しく馬券を買う・・・・そんな羽目には、誰でもあいたくないだろう。充実した設備・環境のなかで、じっくりと馬券を楽しむためには、場所の選択が案外と重要である。

■ラスベガス・ヒルトン
ラスベガス観光に関わる有用な情報を網羅しているサイト「ラスベガス大全」さんによるなら、この地区で最大級の(すなわち世界最大級ということになるらしい)スポーツブック会場を擁しているのは、老舗ホテルの「ラスベガス・ヒルトン」。そんな情報を事前に入手できたので、当ブログ管理人も、宿泊先からタクシーを飛ばして現地に直行。まずは、実際にこの目で、施設内の様子を確かめてみることにした。
さて、そのラスベガス・ヒルトンは、市内の目抜き通り(ストリップ)からちょっと外れた場所に位置している。かつてはプレスリーの定宿として知られた名門ホテルも、不便なロケーションと、築後約40年を経過して老朽化を否めない施設は、泣きどころと言わざるを得ない。壮大かつエンターティメント性に富んだ新型ホテルが次々とオープンする現在のラスベガスでは、いささか時代遅れを免れず、ひょっとして、よほどの物好きでないかぎり、ここまで足を運ぶ日本人観光客など皆無ではないか?と思われた。
このホテルで連日ショーを開演している懐メロ歌手バリー・マニロウ(コパカ・バーナ!)の巨大看板に出迎えられ表口から入場していくと、カジノの客層も高齢者が中心。そんなお客さんたちが、ちびちびと小銭で遊んでいる様子をみていると、なるほど、いかにも時代に取り残されつつある場末の遊び場というムードが漂ってくる。カジノの華・カクテル・ウェートレスも綺麗なお嬢さんではなく、ちょっとメタボが気になるご婦人方が、露出度の高い衣装に身を包み歩き回っている。失礼ながら、場内清掃のスタッフと間違えそうになったほどだ。
だが、カジノの最奥部に設けられたスポーツブックのコーナーを目の当たりにすると、そのイメージは一変する。まるで体育館のように高く取られた天井と広々とした巨大空間。壁面一杯に配された多数の大型モニター。そこでは、全米各地で開催されるフットボールや、競馬中継の様子が刻一刻と報じられている。施設内には、小型のテレビモニター付の机とゴージャスな座席が設けられており、これならゆったりくつろいで馬券を楽しむことができそうだ。カジノ内部は撮影禁止なので、写真でその様子をお伝えすることができないのが残念だが、日本の場外馬券施設に例えていうなら、JRAのエクセルフロアと岩手競馬のテレトラック三本木を併せて巨大化させたような造りとでも言おうか?なるほど、世界最大級のスポーツブックの名に恥じない、堂々たる施設であった。

■ザ・モーステスト・ホース
The_statue_of_the_mostest_horse_at_ところで、ラスベガス・ヒルトンのスポーツブック会場の裏口には、競馬ファンにとって見逃せない、もうひとつの見所が用意されている。伝説的名馬・マンノウォーの銅像だ。
マンノウォーといえば、現役当時の戦績は21戦20勝。後続に100馬身もの大差を付けて勝ったこともあるというTHE MOSTEST HORSE(最大級の馬)。その血筋はサラブレッド三大始祖のうちゴドルフィンの系譜に属し、種牡馬としても、映画化された人気者シービスケットや、その好敵手ウォーアドミラルの父祖にあたるアメリカ競馬の至宝だ。
ラスベガス最大級といっても所詮一介の私設馬券売場に過ぎないこの施設に、中山・大井のハイセイコー像や東京競馬場のトキノミノル像よりも、はるかに大きく立派な銅像が誇らしげに設置されていることには、ただただ驚かされてしまった。スポーツブック運営に対する主催者の並々ならぬプライドを感じさせるこのモニュメントは、この場所が馬券の聖地であることを何よりも雄弁に物語っている。
ならば相手にとって不足はない。さあ、馬券勝負にトライしよう。
(続きは、後半のエントリにてレポートします)

9月 23, 2008 旅打ちコラム, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/09/21

東・西トライアルは波乱含み

先週は土日を含む長期出張でスケジュールが埋まってしまい、JRAの馬券を買うこともままならず。土曜競馬もパスしてしまったので、2週間ぶりの競馬予想です。

Neo_spirits_at_nakayama_race_course中山 セントライト記念
芝・外回り二千二百
◎ネオスピリッツ
○マイネルチャールズ
▲ナリタダイコク
△ダイワワイルドボア
×キングスエンブレム
×フサイチアソート
×ダイバーシティ

変則二冠王・ディープスカイ1頭を別にすれば、傑出馬不在の大混戦。それが、春シーズンの牡馬クラシック戦線における基本構図だったことを、もう一度思い出しておきたい。セントライト記念の実績馬・上がり馬の力関係も、ドングリの背比べと言うべきか?前日売り単勝オッズが100倍を超える伏兵のドットコムあたりでも、春シーズンにはマイネルチャールズブラックシェルと差のないレースをしていたことを思えば、確かに、何が起きても不思議ではない波乱含みの一戦といえる。
さらには、マイネルチャールズ、ノットアローン、クリスタルウイング、タケミカヅチら有力所が揃いも揃って、不利と言われる外枠を引いてしまった枠順の妙。多頭数18頭の争いだけに、これら各馬が距離ロスの大きいコース取りを強いられるのは必至。
ならば、狙うべきは、単騎で行ける逃げ馬。もしくは内枠を利して好位を立ち回れるセンスを備えたタイプだろう。例えば、中山コースで逃げて3連対の戦績を残しているネオスピリッツ。今回は楽に先手を取れ、道中のマークも甘くなりそうな組み合わせだけに、得意コースで粘りも倍加する。逃げ残りの可能性に十分警戒を払うべきだ。
逃げ・先行馬が残る展開になったとき、相手はおそらく差し馬という推理から、実績馬マイネルチャールズと上がり馬ナリタダイコクをピックアップしてみたが、春の対戦履歴から先行馬ダイワワイルドボアキングスエンブレムあたりでも、首位を狙える可能性がある。このあたりを組み合わせたボックス馬券が無難な選択だろうか?フサイチアソートはひょっとして左回り専門?ダイバーシティも距離経験が乏しいことから狙いを下げたが、あっさり勝たれてしまっても、文句は言えそうにない。
キルトクールは、距離不安とこの大外枠で割引が必要なタケミカヅチ

Meisho_beluga_at_tokyo_race_course阪神 ローズS
芝・外回り千八
◎メイショウベルーガ
○ムードインディゴ
▲トールポピー
△オディール
×レジネッタ
×ブラックエンブレム


復帰初戦の古馬相手の重賞(クイーンS)で2着と桜花賞馬の貫禄を示したレジネッタ。だが、前走時点で既に仕上がりきっていた馬体を思い起こすと、今回は前進よりも激走の反動がちょっと心配される。もとより秋華賞に向けて賞金の蓄えは十分で、ここは決して無理をする必要のない鞍。今回、秋初戦を迎えるトールポピーオディールにしても、そのあたりの事情は同様だ。
ならば春の実績馬よりも、トライアルの一発勝負に全力投球で挑む上がり馬へと食指は動く。前走・クイーンSで差した桜花賞馬の更に後方の位置から持ち前の豪脚を披露し、上位と差の無い所まで追い上げたメイショウベルーガムードインディゴ。外回りの長い直線+軽い野芝のコースと条件も好転する今回は、両馬ともさらなる前進を期待できそうなムードだ。
関東馬ブラックエンブレムは、好位を立ち回れる脚質が魅力だが、ひょっとして関西への長距離遠征が鬼門なのかもしれず、今回は少し様子を見たい。

9月 21, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (3)

2008/09/07

【新潟2歳S】スケールやポテンシャルより重視したいもの

Mach_velocity_makes_a_debut長いようで短かった今年の夏開催も、いよいよフィナーレ。JRA競馬では、来週から中山・阪神で秋の中央場所がスタートします。
さて、個人的な事情で恐縮なのですが、当ブログ管理人は、週明けの月曜日から10日ほどの長期出張に出かける予定です。このため、秋開催第1週目の競馬には参戦することが適わず、ブログの更新もお休みせざるを得ません。
そのかわりといっては何ですが、出張先でのオフタイムには、競馬にも少しだけ縁のある興味深い場所に足を運べそうなので、2週間後の更新再開時には、現地レポートをお届けしたいと思います。どこに行くのかは内緒ですけど、乞うご期待。

さて、新潟2歳ステークス。今年の出走メンバーは、例年に比べても粒揃いの好素材が集ってきた印象で楽しみな一戦です。とはいえ、まだ出走経験がわずか1~3戦程度の若駒同士の争いとなれば、各馬のポテンシャルを計るデータが不足していることも否めず、大きく勝負に出ることはできません。この舞台で突如大化けする伏兵も出現してきそうで、前走・前々走のデータを過信するだけでは、的中馬券を手にすることは難しいでしょう。
ひとまず注目しておきたいのは、持ち時計の絶対値よりも、新潟外回り特有の速い上がりに対応できるかどうか?ということ。ゴール前・残り200~400メートル地点のラップタイムを取り出してみると、新馬戦でも10秒台半ばの水準ですから、それまでの緩い流れからの一気のギアチェンジが上手に出来ない馬だと、苦戦必至です。

例えば、人気のセイウンワンダー。前走・阪神マイルの外回りコースで、2番手の位置からラスト3Fを「11.6-11.5-11.4」でまとめて快勝していますが、残り200~400メートル地点を今回も「11秒5」で走ると仮定するなら、あっという間に他馬から1秒近くも離されてしまいます。この馬のように長く良い脚を持続する性能も魅力ですが、ペースが上がったときに瞬時に反応する鋭さも要求されるとなると、果たしてどこまで信頼してよいものか?デビュー戦の勝馬ツルマルジャパン(マリーゴールド賞の覇者)を物差しにすれば、ここでも当然上位という仮説は成立しますが、それでも単勝3倍台前半とは、正直ちょっと人気し過ぎかも?という印象を受けます。

もうひとつ、注目しておきたいデータを上げると、過去3年の上位馬の馬体重別成績です。
440~479キロ台の中型馬が3勝・2連対と好成績を残しているのとは対照的に、480キロを超す大型馬の場合は3着が1回だけと、苦戦の傾向が表れています。実際、昨年1番人気に推された後の皐月賞2着馬タケミカヅチ(当時の馬体重492キロ)などは、6着と苦杯をなめる結果に終わりました
一般にカミソリよりもナタのキレ味が要求されると言われる新潟の芝・外回りですが、距離や長い直線に不安を残す2歳馬同士のレースとなれば、道中のペースも緩みがち。その分、直線に入ってからの上がり勝負に対応できる瞬発力の重要性が、古馬のレースよりも高くなっているとも考えられます。ペースに応じた俊敏なギアチェンジを要求されるとなれば、鈍重な大型馬よりもキビキビと動ける中型馬に一日の長がある。新潟2歳ステークスの馬体重別成績は、そんな傾向を示唆しているのかもしれません。
そもそも、このレースの位置づけとは、来春にクラシックに向けた一里塚というよりも、現時点の完成度を問う一戦。馬格やスケールでは他に見劣っても、新潟外回りの経験・適性や、近走で示したパフォーマンスを重視して、上位馬の取捨選択を判断していくべきでしょう。

<結論>
◎ガンズオブナバロン
○バンガロール
▲マッハヴェロシティ
△セイウンワンダー
×マイネルウェイヴ

同じ新潟外回りでもデビュー戦は超スロー、2戦目はミディアムペースと異質な展開。そのどちらにもスムーズに対応できたガンズオブナバロンの自在性に、今回も期待してみます。初戦(2着)はスムーズに先行しながらも、直後にいた勝馬マッハヴェロシティの格好の目標にされてしまったレースでしたが、一度交わされてからも懸命に差し返そうとしていた真面目な気性に好感が持てました。2戦目には一気に時計を短縮。推定上がり34秒3の脚で、後続を6馬身切って捨てたあの姿こそがこの馬の本領でしょう。相手関係は大幅に強化されますが、コース経験の強みを生かし切って欲しいものです。
バンガロールは、マリーゴールド賞2着も相手(ツルマルジャパン)が悪かっただけ。自身の走破タイムは十分優秀で、追われてからやや反応が遅れるレースぶりからも、外回りコースはプラスに働くと考えます。
デビュー時でガンズオブナバロンを下しているマッハヴェロシティは、雄大な馬格にふさわしいスケール感が魅力ですが、1頭だけを負かせばよかった初戦と多頭数の強敵が揃う今回では、少し事情が違ってきそう。持ち時計の短縮は可能と思いますが、果たしてどこまでやれるでしょうか?セイウンワンダーは、重賞級の迫力を感じるダイナミックなフットワークで、ここもアッサリ通過という可能性は否定しません。しかし、コース未経験というのがどうでしょう?あとは穴馬を1頭あげるなら、デビュー戦でも今回と同じ舞台で快勝しているマイネルウェイヴ。ラスト2ハロン目に10秒5を記録したラップに対応できている強みがあります。

キルトクールは、難しいけれど、福島のデビュー戦から転戦してきた良血・ダイワバーガンディ母ダイワルージュは、新潟3歳ステークスの優勝馬ですが、当時は新潟競馬場の改装工事にともなう中山開催でのレースでした。同馬自身も初戦が道悪競馬で、パンパンの良馬場でどこまでやれるのかは未知数。ポテンシャルへの期待で人気しているようなら、敢えて嫌ってみる手もありなのかもしれません。

※ちなみに今回のエントリは、Googleが最近公開した新ブラウザ「chrome(クローム)」のベータ版を使用して、更新してみました。鈍重なIEと比べると、動作のひとつひとつが明らかに俊敏で、好感を持ちました。新潟2歳ステークスを勝てそうなブラウザですね(笑)

9月 7, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (1)