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2008/08/10

【関屋記念】新潟外回りの鬼を探せ!(ジョッキー編)

Fukunaga_yuichi_at_niigata_aug9関屋記念の行われる新潟芝・外回りコースは、並行する2本の長い直線走路を3~4角の急カーブで無理やり繋ぎ合わせたような、変則的U字型のレイアウト。そんなコースの形状が道中のラップにも影響を及ぼすせいか?マイル戦にしては緩・急の凸凹が強調された中距離戦的ペース配分になることが多い。すなわち、向正面から3~4角の急カーブでいったん減速を強いられた馬群が、直線に入ると一斉に再加速を開始。そこからゴール前残り1ハロンの地点まで、およそ3~400メートルの長きに渡って、各馬による猛烈な決め手比べの攻防が繰り広げられる。勝負所では、1ハロンを10秒台半ばで走破する脚が要求されるので、決め手に優る差し馬優勢と思われるが、平坦コースにパンパンの良馬場という条件が加われば、逃げ・先行勢もそう簡単には止まってくれない。脚質の優劣よりも道中のタメや折り合い、あるいは直線に入ってからの追い出しポイントの選択が、勝敗を分けるレースとも言えるだろう。
そこで問われてくるのが、各騎手の技量や判断の適否というファクターである。競走馬に外回り向き(長く良い脚を使える)・内回り向き(一瞬の決め手に優れる)の適性の違いがあるように、騎手の中にも外回り・内回りの条件によって得意・不得意があるのではないか?そう考えていくうちに、新潟の芝・外回りコース(距離千六~二千)の鬼と恐れられるほどの実績を残している騎手とは、いったい誰なのか?それを知りたくなってきた。そこで、05~08年(先週開催まで)の新潟芝・外回りの全レースを対象に、騎手別連対率をチェックしてみたのだが、結果は次の通り。少し意外な顔ぶれが上位を占めるランキングになっている

■新潟・芝外回り 連対率上位騎手ランキング(05~08年)
Niigata_sotomawari_jocky_ranking__2 ※騎乗回数10回以上の騎手を対象に集計しました。

今シーズン春開催の騎乗だけで、全騎手中の連対率でトップに躍り出た天才ルーキー・三浦皇成の活躍については、ここで改めて指摘するまでもないだろう。問題は、彼を除く関東所属の上位騎手たちの、意外なほどの不甲斐なさである。
最多勝(20勝)を記録している中館英二の連対率はわずか2割そこそこ。常に人気を背負う名うてのローカル巧者といえど、この成績では外回りコースで信頼できる存在とは、言い難い。ただし、彼の名誉のために付言するなら、1~2番人気騎乗時には連対率53%の実績を残しており、能力上位馬の力を引き出す仕事はキッチリとこなしている。裏を返せば、外回りコースで穴馬に乗った際の中館は軽視しても大丈夫と言えそうだが。
勝利数でこれに次ぐ田中勝春(18勝)の連対率も、中館と大差のない数値である。ただし、彼の場合は、このランク集計対象外の土曜日に外回りの特別戦(尖閣湾特別・信濃川特別)で2連勝を記録しているので、日曜日も「確変継続」の可能性を考慮しておく必要があるかもしれない。

さて、外回りで苦戦傾向の関東騎手とは裏腹に、連対率2~5位のランクには、不定期参戦の栗東所属騎手たちが、その名を連ねている。そして第6位には、昨年の関屋記念をカンパニーで制し、今年の夏競馬からは新潟にフル参戦している福永祐一の名前が見える。連対率24%。けっして威張れる数字ではないけれど、1~2番人気の有力馬に騎乗した場合に限定するなら、連対率は一気に50%にも跳ね上がる。前述の中館とよく似た傾向の成績といえるが、上位人気騎乗時でも、単勝回収値・複勝回収値はそれぞれ100以上の数字が記録されており、馬券の軸として「買える存在」であることに間違いはない。

では、新潟外回りコースで、外様の関西騎手たちが好成績を残している理由とは、いったい何だろう?それを特定するのは難しいが、仮説として、彼らの主戦場=京都・阪神コースにいずれも、長い直線を擁する外回りコースが設置されている事実をあげることができそうだ。これらのコースで争われるコーナー2回のマイル戦や距離千八のレースでは、前半がスロー・直線に入ってから瞬発力と持続力が問われる展開と、新潟外回りとよく似たペース配分になることが多い。また、京都・阪神といえば、レースにおけるペース判断の巧拙では他の追随を許さない天才・武豊が君臨している舞台。難攻不落の天才に対抗しようと、日々試行錯誤を重ねる好敵手たちの技量・判断力も、大いに鍛えらレベルアップを重ねているとの想定もありだろう。
赤木高太郎騎手の負傷乗り替わりで、関西からの参戦は福永騎手ただ一人となってしまったが、それだからこそ、栗東代表の看板を背負う彼の手綱捌きに、大いに注目してみたい。

Maruka_shenck_at_nakayama_2008<結論>
◎マルカシェンク
○トウショウヴォイス
▲フサイチアウステル
△マイケルバローズ
×リザーブカード
注トップオブツヨシ
注タマモサポート



新潟外回り上位人気馬に騎乗した際の福永騎手の勝負強さ込みで、マルカシェンクを本命に支持する。春先の近2走は出遅れに悩まされたが、発馬さえ無事決まれば好位でレースを運ぶこともできるタイプ。サンデー直子らしい垢抜けした馬体はまだまだ健在で、パンパン良馬場の新潟コースなら、その真価を発揮できるだろう。
トウショウヴォイスは、前走福島の小回り・荒れ馬場に泣かされたが、得意の新潟に舞台が変われば、今度こそ本領発揮のチャンス。内からでも外からでも競馬をできる器用さを兼ね備えており、左回りのエプソムC・ゴール前で見せた際だった決め手の再現を期待。
フサイチアウステルは、前走で淀みない流れを逃げ切り勝ち。今回は緩急のスパイスを効かせた異質なペース配分を組み立てる必要が出てくるが、急きょ乗り替わりとなった吉田豊騎手が心強いパートナーになりそう。道中のどこかで思い切ったリードを確保する奇襲戦法に出れば、3戦連続逃げ切り勝ちの目も警戒すべきか。
以下では、決め手に秀でた差し馬を連下候補にマーク。トップオブツヨシは「3~4番人気の中館」ということで一概に消しとジャッジしづらいが、タマモサポートと同様に押さえの評価とした。
キルトクールは、脚部不安・長欠明けの素質馬マシュリク。土曜の新潟8レースでは、これとよく似た臨戦パターンのマッチレスバロー後藤騎手が勝利に導いているので、嫌な予感はするのだが、あのレースはダート千二・500万下の下級条件だった。12頭立てとはいえ、一線級のオープン馬が顔を揃えた初重賞の敷居は低くないと見ているが、果たしてどうだろう。

8月 10, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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函館2歳ステークス ◎ 7番 ナムラミーティア ○ 5番 ベルシ... 続きを読む

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コメント

天才ジョッキー三浦登場は、喜ばしい限りです。
いつまでも、武豊では、くたびれるため、そろそろ交代といきましょう。

投稿: フセイン八木 | 2008/08/11 23:04:38

三浦皇成騎手。デビュー1年目の夏、いきなりの重賞制覇は快挙ですが、春シーズンの新潟での戦いぶりを検証しても、その非凡さが浮き彫りになってきます。札幌開催でも期待十分ですね。

日曜日の新潟では、ただ今新潟リーディングを独走中の松岡騎手が大暴れ。5レースからの4連勝も凄かったですが、10レースでは伏兵エイシンヴァイデンを3着に持ってくる手綱さばきで、馬券的にも大いにお世話になりました。次開催でも新潟ダートの松岡には、大いに注目してみたいです。

投稿: 山城守 | 2008/08/12 0:09:11

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