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2008/08/31

【新潟記念】サマーシリーズへの思惑が波乱を呼ぶ

Erimo_harrier_at_minichi_ohkan_2007夏の重賞戦線を盛り上げようと3年前から創設された「サマー2000シリーズ」も、いよいよ新潟記念で最終戦を迎える。これまでの4戦とは、七夕賞・函館記念・小倉記念・札幌記念の各レース。改めて振り返ってみると、同じ距離二千のローカル重賞といっても、所も違えばメンバー構成・レベルもそれぞれに違っている。それらを強引にシリーズ化してポイント争いをしましょうという企画の趣旨自体、やはり不自然な感を否めない。主催者の喧伝とは裏腹に、ポイント争いの行方に関心を寄せるファンの数など、きっと少数派に過ぎないのだろう。
だが、シリーズチャンピオンの座を射止めた競走馬の馬主には4000万円、厩舎関係者には1000万円の褒賞金が贈られるとなれば、少なくとも関係者の目の色は変わってくる。特に厩舎関係者にもボーナス獲得のチャンスがあるというのミソで、この時点で優勝の可能性を残している馬を新潟記念に送り出す陣営にとっては、仕上げにも力が入るというのが人情だろう。各陣営の「勝負気配」を知るために、シリーズ4戦を消化した時点でのポイントランキングを改めて確認しておこう。黄緑色のマーカーで表示しているのが、新潟記念に出走してくる馬たちである。

Summer2000_pointranking_before_niig

前売りオッズで上位人気を集める小倉記念2着馬・ダイシングロウは、トップと8ポイント差。すなわち、新潟記念を優勝して10ポイントを獲得しない限り逆転の目はなく、ここは当然、必勝を期した目イチの仕上げで参戦してくる。小倉記念では早めに動いた分、G1馬ドリームジャーニーの格好の目標にされてしまったが、幸い今回はあれほどの実績をもつ強敵がいない。ならば、早めの仕掛けから力でねじ伏せる競馬でも通用する。積極的に打って出てこそ活路は拓けると、川田騎手も考えているはずだ。
一方、ポイントランクで上位に位置している七夕賞の勝者ミヤビランベリは、仮にダイシングロウなどに1着を譲っても、3着得点4ポイントを加算すれば、逃げ切りでシリーズチャンピオンを手中にできるという計算が成り立つ。勝ちにこだわるよりも、負けない競馬に徹するのが得策だ。手綱を取るのは、昨年の新潟記念をユメノシルシで制し、同馬をシリーズチャンピオンへと導いた吉田豊騎手。となれば、大敗のリスクもある逃げの戦法ではなく、昨年の優勝馬と同様に、好位から早めに抜け出して粘り込む作戦をイメージしていることだろう。

だが、新潟外回りコースの直線は、わが国でも最長となる六百メートル以上の長さを擁している。ダイシングロウにせよミヤビランベリにせよ、有力どころが好位から早め・早めの競馬に徹するなら、ラストの200メートルでそれらの勢いが僅かに鈍化する可能性は否めない。実際、過去3年の新潟記念のレースラップを確認してみると、ゴール前残り2ハロンの勝負所では10秒台と究極の上がりが記録されているが、ラスト1ハロンになると12秒台・・・・一気に2秒近くも時計を要している。そのあたりに、後方待機から差し・追込の戦法に徹する伏兵が台頭しうる「」が残されているのではないだろうか?
舞台は、既に開幕から7週を消化して、徐々に外差し有利の傾向が強くなってきた新潟の芝コース。サマーシリーズのポイント争いを意識した各陣営の思惑が加熱すればするほど、それに冷や水を浴びせる伏兵が、あっと言わせてくれそうな予感が強くなってくる。

Tosho_voice_at_sekiya_kinen_2008<結論>
◎エリモハリアー
○トウショウヴォイス
▲ダイシングロウ
△マイネルキッツ
×バトルバニヤン
注ミヤビランベリ
注ヤマニンアラバスタ
注サンレイジャスパー

前走・函館記念では惜しくも4連覇の偉業こそ逃したものの、ゴール前で強烈な末脚を繰り出し古豪健在をアピールしていたエリモハリアー。今シーズンは強敵揃いのG2札幌記念を敢えてパスして、より勝てる可能性の高い新潟遠征を選択してきた。仮にこのレースを優勝できれば、シリーズポイントは13得点。タスカータソルテとチャンピオンの座を分け合う可能性も、まだ残されている。陣営の本気度がひしひしと伝わってくるこのローテーションには、警戒が必要だろう。洋芝専用というイメージがあるけれど、昨シーズンのオールカマー・毎日王冠で高速馬場を苦にすることなく好走している戦績を残している。新潟の野芝に適性がないと決めつけるのは、いかにも早計だ。
対抗格も追込勢から。新潟巧者トウショウヴォイスに今一度注目してみたい。サマーシリーズの優勝争いには縁のない存在だが、この馬自身、新潟開催が終わってしまうと秋にはしばらく適鞍がない。となれば、今回は後先を考える必要がない勝負の仕上げ。関屋記念の出遅れには敢えて目をつむっても、狙ってみたいところだ。
以下では、サマーシリーズ優勝を本気で意識していると思われる上がり馬ダイシングロウと、まだチャンスの目を残している左回り巧者マイネルキッツ。条件戦とはいえ、前走が圧巻だったバトルバニヤンも春の新潟大賞典で上位と差のない競馬をしており、重賞でも圏内だろう。
キルトクールチョウサン。本質的に叩き良化型で、パンパンの良馬場でこそ力を発揮できるタイプ。新潟記念からの始動は秋シーズンを見据えたローテーションであり、他陣営と比べるなら本気度という点で強調材料が乏しいとジャッジせざるを得ない。

8月 31, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/08/24

【札幌記念】ローカルG2の舞台は「平坦・大回り」

Matsurida_gogh_at_2007_tennoh_sho夏競馬の舞台となる各地のローカル競馬場を総称して、「平坦・小回り」という表現がよく用いられる。だが、ひとくちにローカルといっても、そのコース形態には様々なバリエーションがあることを忘れてはならない。例えば、日本一長い直線走路を擁する新潟・芝のような個性的コースなら、あれを小回りとは誰も言わないだろう。だが、札幌競馬場の場合はどうか?
1周1640メートル
洋芝に覆われた平坦コース。そのスペックから受けるイメージは、典型的な「平坦小回り」といったところだ。同じ北海道の洋芝コース・函館といったいどこが違うのか?という感じだが、改めてコース図を見直してみると、札幌コースは平坦であっても、実は小回りではない
左右対称にレイアウトされた1・2コーナーと3・4コーナーは、それぞれ半径168メートルで大きく弧を描いていく単円カーブ。スパイラル状の函館や小倉の3・4角(半径120~150メートル)と比べても、ひと回り大きくゆったりとした形状のカーブになっている。3角入口から4角出口までの距離も528メートル(Aコース使用時)と、大回り府中コースの3~4角と殆ど変わらない長さ。すなわち、札幌芝コースのレイアウトの特徴をひと言で表現するなら、「平坦大回り」という表現が、一番しっくりとくる。
では、大きなカーブと短い直線というコースの条件のなかで、いったいどこが勝負所になっているのかといえば、それはやはり3コーナーから4コーナーにかけての攻防だろう。

05年~07年の札幌記念のレースラップをグラフで可視化してみると、近2年では、ゴール前・残り4ハロン(800メートル)地点からペースがグンと速くなっていることがわかる。

Sapporo_kinen_lap_0507

札幌芝コースの場合、3~4角が528メートルで直線は266メートル、すなわち合計794メートルだから、残り4ハロン地点とは、ちょうど3コーナーの入口にあたる箇所。大回りのコーナーで逃げ・先行勢がペースを緩めることなく、逆にぐんぐんと加速しているのだから、追い上げる差し・追込勢にとっては前との差がなかなか詰まらず、ストレスの多いレースを強いられることになる。短い直線でも爆発的な決め手を発揮することができた06年の勝者アドマイヤムーンのようなタイプを別にすれば、レースが動き出す3角手前までにある程度の位置まで押し上げ、そこから持続力のある脚を使うことができる馬が有利だろう。すなわち、好位差し脚質の本命サイドの実力馬が、遺憾なくその力を発揮できる条件といえそうだ。
差し・追込勢は、流れが速くなる勝負所で強引に外を回していくよりも、3年前のファストタテヤマ(2着)や昨年のアグネスアーク(2着)のようにの内・内で脚を溜め、直線前が開いたところで一気にスパートする戦法に活路を見い出したい。

<結論>
◎マツリダゴッホ
○フィールドベアー
▲マイネルチャールズ
△コンゴウリキシオー
×マンハッタンスカイ
注タスカータソルテ

昨年の札幌記念でも4角2番手と、逃げるフサイチパンドラを追撃する態勢を整えていたマツリダゴッホ。当時は道中行きたがっていたせいで直線失速してしまったが、G1ウイナーの看板を背負って参戦する今季は、もう気性の課題を心配する必要もなさそう。元々、札幌デビューで洋芝適性に問題はなく、その実績を考慮するなら、57キロの負担重量もむしろ恵量といえる。平坦大回りのコース条件なら、正攻法で押し切れる可能性は高い。
函館から続戦のフィールドベアーは小頭数の好枠に恵まれ、内・内を立ち回れるアドバンテージに恵まれそう。マイネルチャールズも最内枠は悪くないが、BT産駒だけに本質的には、全兄マイネルアワグラスと同様に叩いて良くなるタイプかも。
以下では、男・藤田が昨年のフサイチパンドラと同じイメージの逃げを打てるコンゴウリキシオーと、堅実で渋太いマンハッタンスカイの先行2騎。タスカータソルテも、平坦大回りがベストのタイプであり、押さえの評価は必要なのかもしれない。

8月 24, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2008/08/19

【愛馬大楽勝】「出来た出来た」と喝采を

Tekkaba_no_keiba_sahou_2週刊Gallop連載の「外れ馬券シリーズ」で知られる競馬コラムニスト・藤代三郎氏の著書に「鉄火馬の競馬作法」という本があるのをご存じだろうか?
今からおよそ10年前に発行された新書版なのだが、競馬作法といっても、いわゆる馬券必勝法の類ではない。競馬場における掛け声の飛ばし方など、誰もが知っているようでいて、実はよく理解されていない競馬観戦の作法・マナーについて、ほぼ丸一冊のボリュームを費やし著者の見解を集大成したものだ。
いったいレースのどんな局面で、「そのままっ!」「差せ差せ差せ!」と叫び出すのが正しく、そしてカッコよいのか?そんなどうでもいい問題を、縦横無尽に論じ尽くしているのが、本書である。まさに知る人ぞ知る天下の奇書。そう評しても過言ではないだろう。
さて、この本によるなら、逃げ馬の馬券を買っているとき「そのまま」と叫んでよいのは、通常ゴールの100メートル前。差してきた馬との脚色の差を見て、これならゴールまで残れそうだと判断したときのみ、叫ぶのが正しい掛け声なのだそうだ。あまり早く「そのまま」と叫ぶのはみっともない。「ええっ?この馬で決まるのかよ!」と周囲のみんなが諦めかけたタイミングで「そのままっ!」と叫ぶのが快感原則を満たしているし、カッコいいのだという。
しかし、馬群が4角を回って直線に向いた時点で、応援する逃げ馬の勝利を確信できるケースというのもあるだろう。「そのまま」と発声するには少しタイミングが早すぎる。そのような場合に、どう掛け声を発するべきか?正解は、ぱちぱちと拍手しながら「出来た出来た」というのがよろしい。それが藤代氏の見解である。
さて、そんな場面を実際に目の当たりに出来たのが、先週日曜日の新潟・最終レース。ダート千八の500万下条件で、逃げ切りの大楽勝を収めてくれた当ブログのひとくち出資馬・クリストフォルスのレースぶりである。

Christophoros_at_nakayama_2008_spriクリストフォルス
(当ブログひとくち出資馬)
父  クロフネ
母父 アフリート
栗東・角居勝彦厩舎
広尾TC所属
通算成績 2-0-0-3




春シーズン以後、初の出走となった前走・三国特別では、小野次郎騎乗の同厩馬サムライタイガースにハナを譲り好位からの競馬を試みた(5着)とはいえ、この馬の場合は、やはり単騎で逃げてこそ本領を発揮できる。鞍上の内田博幸騎手も、そんな愛馬の長所をしっかりインプットして、テンから積極的な競馬を見せてくれた。
道中はマイペースの一人旅。4角手前で一度ペースを緩め後続を引きつけた分、他馬との着差は縮まったものの、勝負所で外から被されることもなく逃げっぷりは終始スムーズ。先頭をキープしたまま直線に向くと、2番手以降との着差は見る見るうちに広がっていった。これぞまさしく「出来た出来た」と立ち上がって拍手を送るべき決定的シーン。一口馬主冥利に尽きる名場面と言うべきだろう。
結果、後続に3馬身差を付け、大楽勝でゴール板を通過。レース前の時点では、まだ千八の持ち時計もなく、能力の程度を正確に計る術もない3歳馬に1番人気の支持が集まるとはどんなものかな?と半信半疑の一戦だったけれど、そんな不安を意に介することもなく、高いパフォーマンスを発揮してくれた愛馬の資質に恐れ入るばかりである。「ひと口でいうと、馬の持っているレベルがここでは違っていたということだろうね。今日は馬が強かったよ」という内田騎手のレース後のコメントも、そんな出資者の心情を大いに心強くしてくれる。

同馬を管理する角居調教師によるなら、今後は「上り調子の中、あと1~2回ほど続けて使っていく」予定とのこと。となれば、次走は新潟記念当日の第12レースに組まれている定量戦・両津湾特別か、同日の小倉・平尾台特別あたりへのエントリーが濃厚だろう。昇級して相手関係が強化されたときに、果たして自分の競馬に持ち込めるか?そんな課題はあるけれど、まだ余裕残しの仕上げだっただけに、同馬自身の上積み余地もまだ大きそう。ひょっとすると、夏の登り馬から、秋には一気にオープンにまで登り詰める存在に成長してくるのかもしれない。秋の中山や府中コースでも、「出来た、出来た」と喝采を送るシーンの再現を、大いに期待してみたいところだ。

8月 19, 2008 ひとくち馬主日記, 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008/08/17

iPhone 3Gは競馬で使えるか?

Iphone_3g_1週末が来るたびに、愚にもつかない競馬予想エントリばかり公開している当ブログ管理人ですが、こう見えても実は、あのiPhone 3Gの使い手だったりします(汗)。
革新的な電話と最高のワイドスクリーンiPod、そしていつでもどこでもインターネットを活用できるパワフルな機能」とアップルが自画自賛する最先端の通信デバイス。鎖国状態のなか太平の眠りを貪ってきたわが国のケータイ世界の眠りを覚ますクロフネ・・・・その画期的なコンセプトに対して期待と注目が集中する一方で、おサイフケータイが使えないとか、絵文字の入ったメールが打てないとか、あるいはストラップを装着できないとか、携帯電話としての使い勝手に関しては何かと異論が絶えない機種ですね。
しかし、手のひらサイズに収まる本格的インターネット端末としての無限の可能性には、やはり抗しがたい魅力があります。そんなわけで、発売から3週間を経過した頃合いを見計らって、近所のソフトバンクショップに直行。あっさりと行列無しでお目当ての機種をゲットしてきました。16GBのブラック。クロフネですから、やっぱりでなくっちゃね。自慢の娘は、白毛だったりするけど。
さて、これまで競馬場にもモバイルPCを持ち込んだりして、電脳馬券師の端くれをめざしてきた自分にとって興味・関心があるのは、果たしてiPhone 3Gが競馬に使えるのかということ。かの最先端デバイスが我が家にやってきてから2週間。そろそろ操作にも馴染んできたので、それをひと通り検証してみようかと思います。

PCにせよ、ネットに繋がる携帯電話にせよ、モバイル端末の競馬への活用法といえば、主に3つの用途が考えられるでしょう。すなわち「情報を入手する」「馬券を購入する」「レース映像を見る」という使い方。これらの用途にiPhone 3Gだけで、どこまで対応できるのか?
結論から先に言ってしまえば、画期的インターネットデバイスといいつつも、競馬への対応に関しては、まだまだ発展途上というのが、現時点の力量かと思います。

Iphone_3g_oddsまずは「情報の入手」。現在のところ、標準装備されているWEBブラウザ・Safariを使って、Webサイトを閲覧していく方法しか手はありません。オッズや払戻金の確認は、IPATの情報メニューから。テキストベースの携帯電話方式ではなく、PC向けメニューをブラウズして必要なデータを閲覧していきます。要するに、普通のWEBブラウザと一緒ですね。Windows PCで利用できるTARGET FRONTIERであるとか、あるいは、眞鍋かをり姫も推奨するJRA-VANのオンライン競馬新聞NEXTなど、高機能アプリケーションは当然ながら用意されていません。そこまで望むのは贅沢というものでしょう。

Iphone_3g_pat_touhyou_2IPATの投票メニューを使えば、iPhone 3G からでも「馬券の購入」は可能です。試しに、土曜日の札幌1レースの複勝馬券を買ってみました(愛馬の応援馬券・結果はハズレ)。ボックス・ながし・フォーメーション。IPATのパソコン画面からできる投票方式なら利用可能です。ただし、TARGETやIPAT用投票ソフトBET Masterを使用すればできる高度な買い目の選択・配分の機能などは、望むべくもありません。

そして「レース映像を見ること」。これが現時点における最大の問題ではないかと思います。YouTuneやiPodのビデオ機能を使えば、3.5インチワイドスクリーンで美しい動画を楽しむことができるiPhone 3Gですが、JRAレーシングビュアーが提供しているWindows向けのwvx方式ファイルの再生には未対応。いやはや、さすがはマックですね(汗)手のひらサイズのネット端末から、いつでもどこでもオンデマンドでレース映像を再生できる。そんな機能が実現すれば、それこそ画期的なモバイル競馬デバイスになったと思うのですが。
ちなみにソフトバンクグループが運営する地方競馬のWebサービス・オッズパークに飛んでいくと、こちらでのレース映像の再生も、やっぱり不可能でした。ううむ。iPhoneと同じ胴元が運営しているサイトなら、素早く対応してほしかったですねえ。

映像再生機能が制限された携帯式WEBブラウザ。それが、現時点におけるiPhone 3G の実力ということになるのでしょう。先週、新潟競馬場に遠征した際にも、iPhoneを携行して行きましたが、場内でそれを取り出して活用する機会は訪れませんでした。情報入手ならモバイルPC、デジタルカメラなら専用機のほうが、まだまだ便利です。
とはいえ、インターネットの世界をいつでもどこでも持ち運べる小さなクロフネが、それを手にした者を例外なく魅了していることも、また事実。かくいう私も、競馬という限られた用途を別にするなら、毎日が驚きの連続です。「情報を入手する」「馬券を購入する」「レース映像を見る」・・・・ひょっとすると、そんな限られた用途を軽く凌駕する、画期的な使用法が登場してくるのではないか?そんな可能性さえ感じさせてくれる風通しの良さこそが、このデバイスの最大の魅力と言えるのかもしれません。

8月 17, 2008 パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (7) | トラックバック (1)

【クイーンS】人気はあちらの3歳牝馬、狙いは旬の4歳

Tanino_highclere_at_victria_mile_08お盆休み最後の休日は全国的に雨予報が報じられ、新潟・小倉の夏競馬も、雨脚に馬場状態を左右されそう。特に小倉のスプリント戦・北九州記念は予想が難しくなった。メインレースは、天気の心配が要らない札幌の牝馬重賞・クイーンSを中心に検討を進めてみたい。
桜花賞馬レジネッタ、クラシック2着2回のエフティマイアに、話題の白毛馬ユキチャン。大挙参戦してきた3歳勢にどうしても注目は集中するけれど、既に秋華賞出走条件を満たす賞金を手にした若き実績馬にとって、このレースはあくまで目標に向けての叩き台だ。軽量の恩恵はあっても、ひとまず次につながる競馬ができれば、というのが陣営の本音だろう。それならむしろ、このレース自体を目標に仕上げてきた古馬勢のほうが怖い。特に狙って面白いのは、4年連続して優勝を飾っている4歳牝馬。現時点なら、まだひと夏を越していない3歳勢よりも、経験値の差で優位に立っていると言えそうだ。
もう一つのポイントは、先行争いの行方。昨年も、同型を制して敢然とハナを奪ったアサヒライジングが結局逃げ切りを収めているが、開幕週の馬場なら、とにかく前に行った者が有利。その傾向・対策は、各ジョッキーの頭の中にもしっかりとインプットされている。しかも、札幌競馬場・芝コースのスタート地点から第1コーナーまでの距離は、わずかに185メートル。たったそれだけの短い距離の間で少しでも良い位置を取ろうと思えば、先行各馬は、発馬直後から手綱をしごいていく格好に成らざるを得ない。結局、前を行く3~4頭が横に広がった隊列のまま1~2角を回っていく、ちょっと慌ただしい展開になるのではないか?先行脚質といえど、外枠から発馬を切る馬は、序盤からロスの多いレースを強いられそうで割引が必要になる。

旬の4歳牝馬。なおかつ内々の好位で折り合いを付けられる自在性。そんなアドバンテージに注目するなら、狙って面白いのが伏兵タニノハイクレア。春シーズンは果敢に重賞路線を選択し、G1ヴィクトリアマイルにも挑戦。前走の巴賞でも、函館記念上位の強豪牡馬を向こうに回して差のないレースを演じている。追い切りでも抜群に動けているし、牝馬同士の重賞なら出番が回ってきても不思議ではない。
手綱を取るのは先週・函館で初重賞制覇を成し遂げ、勢いに乗る三浦皇成騎手北京北島康介にあやかって、北の大地で重賞V2を決めてほしい。馬券は、結局内枠からハナを切る形に持ち込まそうな6歳牝馬・ヤマニンメルベイユとのワイド(三連複2頭軸)を中心に。

<結論>
◎タニノハイクレア
○ヤマニンメルベイユ

8月 17, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/08/10

【関屋記念】新潟外回りの鬼を探せ!(ジョッキー編)

Fukunaga_yuichi_at_niigata_aug9関屋記念の行われる新潟芝・外回りコースは、並行する2本の長い直線走路を3~4角の急カーブで無理やり繋ぎ合わせたような、変則的U字型のレイアウト。そんなコースの形状が道中のラップにも影響を及ぼすせいか?マイル戦にしては緩・急の凸凹が強調された中距離戦的ペース配分になることが多い。すなわち、向正面から3~4角の急カーブでいったん減速を強いられた馬群が、直線に入ると一斉に再加速を開始。そこからゴール前残り1ハロンの地点まで、およそ3~400メートルの長きに渡って、各馬による猛烈な決め手比べの攻防が繰り広げられる。勝負所では、1ハロンを10秒台半ばで走破する脚が要求されるので、決め手に優る差し馬優勢と思われるが、平坦コースにパンパンの良馬場という条件が加われば、逃げ・先行勢もそう簡単には止まってくれない。脚質の優劣よりも道中のタメや折り合い、あるいは直線に入ってからの追い出しポイントの選択が、勝敗を分けるレースとも言えるだろう。
そこで問われてくるのが、各騎手の技量や判断の適否というファクターである。競走馬に外回り向き(長く良い脚を使える)・内回り向き(一瞬の決め手に優れる)の適性の違いがあるように、騎手の中にも外回り・内回りの条件によって得意・不得意があるのではないか?そう考えていくうちに、新潟の芝・外回りコース(距離千六~二千)の鬼と恐れられるほどの実績を残している騎手とは、いったい誰なのか?それを知りたくなってきた。そこで、05~08年(先週開催まで)の新潟芝・外回りの全レースを対象に、騎手別連対率をチェックしてみたのだが、結果は次の通り。少し意外な顔ぶれが上位を占めるランキングになっている

■新潟・芝外回り 連対率上位騎手ランキング(05~08年)
Niigata_sotomawari_jocky_ranking__2 ※騎乗回数10回以上の騎手を対象に集計しました。

今シーズン春開催の騎乗だけで、全騎手中の連対率でトップに躍り出た天才ルーキー・三浦皇成の活躍については、ここで改めて指摘するまでもないだろう。問題は、彼を除く関東所属の上位騎手たちの、意外なほどの不甲斐なさである。
最多勝(20勝)を記録している中館英二の連対率はわずか2割そこそこ。常に人気を背負う名うてのローカル巧者といえど、この成績では外回りコースで信頼できる存在とは、言い難い。ただし、彼の名誉のために付言するなら、1~2番人気騎乗時には連対率53%の実績を残しており、能力上位馬の力を引き出す仕事はキッチリとこなしている。裏を返せば、外回りコースで穴馬に乗った際の中館は軽視しても大丈夫と言えそうだが。
勝利数でこれに次ぐ田中勝春(18勝)の連対率も、中館と大差のない数値である。ただし、彼の場合は、このランク集計対象外の土曜日に外回りの特別戦(尖閣湾特別・信濃川特別)で2連勝を記録しているので、日曜日も「確変継続」の可能性を考慮しておく必要があるかもしれない。

さて、外回りで苦戦傾向の関東騎手とは裏腹に、連対率2~5位のランクには、不定期参戦の栗東所属騎手たちが、その名を連ねている。そして第6位には、昨年の関屋記念をカンパニーで制し、今年の夏競馬からは新潟にフル参戦している福永祐一の名前が見える。連対率24%。けっして威張れる数字ではないけれど、1~2番人気の有力馬に騎乗した場合に限定するなら、連対率は一気に50%にも跳ね上がる。前述の中館とよく似た傾向の成績といえるが、上位人気騎乗時でも、単勝回収値・複勝回収値はそれぞれ100以上の数字が記録されており、馬券の軸として「買える存在」であることに間違いはない。

では、新潟外回りコースで、外様の関西騎手たちが好成績を残している理由とは、いったい何だろう?それを特定するのは難しいが、仮説として、彼らの主戦場=京都・阪神コースにいずれも、長い直線を擁する外回りコースが設置されている事実をあげることができそうだ。これらのコースで争われるコーナー2回のマイル戦や距離千八のレースでは、前半がスロー・直線に入ってから瞬発力と持続力が問われる展開と、新潟外回りとよく似たペース配分になることが多い。また、京都・阪神といえば、レースにおけるペース判断の巧拙では他の追随を許さない天才・武豊が君臨している舞台。難攻不落の天才に対抗しようと、日々試行錯誤を重ねる好敵手たちの技量・判断力も、大いに鍛えらレベルアップを重ねているとの想定もありだろう。
赤木高太郎騎手の負傷乗り替わりで、関西からの参戦は福永騎手ただ一人となってしまったが、それだからこそ、栗東代表の看板を背負う彼の手綱捌きに、大いに注目してみたい。

Maruka_shenck_at_nakayama_2008<結論>
◎マルカシェンク
○トウショウヴォイス
▲フサイチアウステル
△マイケルバローズ
×リザーブカード
注トップオブツヨシ
注タマモサポート



新潟外回り上位人気馬に騎乗した際の福永騎手の勝負強さ込みで、マルカシェンクを本命に支持する。春先の近2走は出遅れに悩まされたが、発馬さえ無事決まれば好位でレースを運ぶこともできるタイプ。サンデー直子らしい垢抜けした馬体はまだまだ健在で、パンパン良馬場の新潟コースなら、その真価を発揮できるだろう。
トウショウヴォイスは、前走福島の小回り・荒れ馬場に泣かされたが、得意の新潟に舞台が変われば、今度こそ本領発揮のチャンス。内からでも外からでも競馬をできる器用さを兼ね備えており、左回りのエプソムC・ゴール前で見せた際だった決め手の再現を期待。
フサイチアウステルは、前走で淀みない流れを逃げ切り勝ち。今回は緩急のスパイスを効かせた異質なペース配分を組み立てる必要が出てくるが、急きょ乗り替わりとなった吉田豊騎手が心強いパートナーになりそう。道中のどこかで思い切ったリードを確保する奇襲戦法に出れば、3戦連続逃げ切り勝ちの目も警戒すべきか。
以下では、決め手に秀でた差し馬を連下候補にマーク。トップオブツヨシは「3~4番人気の中館」ということで一概に消しとジャッジしづらいが、タマモサポートと同様に押さえの評価とした。
キルトクールは、脚部不安・長欠明けの素質馬マシュリク。土曜の新潟8レースでは、これとよく似た臨戦パターンのマッチレスバロー後藤騎手が勝利に導いているので、嫌な予感はするのだが、あのレースはダート千二・500万下の下級条件だった。12頭立てとはいえ、一線級のオープン馬が顔を揃えた初重賞の敷居は低くないと見ているが、果たしてどうだろう。

8月 10, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2008/08/03

【新潟・小倉夏競馬】大挙出走!愛馬4頭出し

夏真っ盛りの新潟・小倉競馬場。開催4日目の日曜日には、当ブログひとくち出資馬(広尾TC所属)が大挙4頭エントリーしてきました。

20080803_entry_3


いずれも精鋭揃い、全馬上位をめざして頑張れ!と言いたいところですが、少し冷静に考えてみると、近走不振の小倉組2頭に過度な期待は酷というもの。ここは、新潟組の踏ん張りを期待して、特別戦2鞍の行方を展望してみようと思います。

■新潟第9レース 三国特別・ダ1800・500万下・定量
Christophoros_at_nakayama_2008_spri◎マルブツセンター
○ナイスラッキー
▲アドマイヤダンク
△ツルマルビビッド
×オペラダンディ
注クリストフォルス(当ブログ出資馬)
注サムライタイガース



今季の新潟ダートは、とにかく時計が速い。開幕初日8レースで3歳馬バロンビスティーが記録した勝ちタイム1分51秒2は別格としても、500万下なら、良馬場の普通のレースで1分52秒台前半の時計が出る。脚質的にはもちろん先行有利がトレンドだが、安定して速い時計で走れる裏付けさえあれば、差しタイプでも十分通用の素地あるだろう。

前走バロンビスティー組の4着馬・マルブツセンターは、距離・条件を問わず、このメンバーなら時計上位を威張れる存在。早め早めの仕掛けだった前走では、柄にもない競馬を強いられたことへの反発か?少し反応が鈍かったけれど、それでも千八の距離を1分52秒ジャストの時計で走破した。今回は、この馬本来の待機策。それなら、差し脚の威力倍加は必至で、道中のペース次第では差しきり勝ちがある。
以下では、持ち時計上位の各馬をマークしてみたが、有力各馬がじっくりと構える展開になれば、前を行く組に展開利が生まれる可能性も考慮しておきたい。角居厩舎から2頭出しクリストフォルスサムライタイガース。前者には福永祐一、後者には小野次郎と先行得意の鞍上が配され、ともに行く気は満々。同厩舎のこれら2頭が競り合う展開になるとは考えられず、どちらかがハナを取れば当然他方は控える。両馬とも、大幅な時計短縮の課題は残しているが、休み明けの仕上がり次第では、これらのいずれかが残る展開も想定すべきだろう。

■新潟第11レース 北陸S・ダ1200・オープン・ハンデ
Officer_at_teiosho_tck◎ジョイフルハート
○オフィサー(当ブログ出資馬)
▲エアアドニス
△バンブーエール
×ダイワマックワン
注トロピカルライト




昨年までの別定戦からハンデ戦へと負担重量の条件が変更され、「格より調子」を重視すべきか?とも考えたが、各馬の状態を子細に検討すればするほど、トップハンデ58キロを背負うジョイフルハートには逆らえないな、という思いが強くなる。前走・旭川の交流重賞では、ゴール前手綱を押さえる余裕の勝利で完全復活をアピール。坂路元帥の異名を取った2年前と比べ坂路の時計は出なくなっているが、それでも1週前の木曜追いで記録した50秒9は断トツの一番時計だ。酷量58キロも2年前のエニフSで克服済みなら、その速力を素直に信頼すべきか。
強い逃げ馬がスピードに任せて引っ張る展開だけに、他の先行勢は苦しく、相手には持ち時計の裏付けがある差しタイプを狙ってみたい。そんな条件に当てはまるのが、当ブログ出資馬のオフィサー。前走・帝王賞はさすがに敷居が高かったけれど、クラシックディスタンスから千二のスプリント戦へと大幅な距離短縮によるショック療法で、今回は道中で中団・後方に控える格好になる公算が大。ならば、久々に直線で唸りを上げるような豪脚が炸裂する可能性がありうる。
新潟巧者のエアアドニスと、距離千二ならやはり差す格好になりそうなバンブーエールがこれに続く。トロピカルライトは、この相手でも本来なら速力上位だが、今回は休み明けの一戦。同型強力で自分の競馬に持ち込める可能性が薄く、ひとまず押さえ程度の評価にとどめておきたいところだ。

8月 3, 2008 ひとくち馬主日記, 08年競馬予想・回顧 | | コメント (5) | トラックバック (2)