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2008/05/04

【天皇賞・春】夢のつづきを、見に行こう。

Hokuto_sultan_2007_winter_2貴方にとって最も印象に残る最強馬とはどの馬か?競馬ファン100人に訊けば、それこそ100通りの回答が返ってきても不思議ではない、そんな質問を受けたとき、当ブログ管理人なら、迷わずその名を挙げる1頭のサラブレッドがいる。天皇賞馬・メジロマックイーン。91年、92年と春の盾2連覇の偉業を成し遂げた芦毛の怪物である。

長丁場で要求される無類のスタミナと中距離戦での俊敏なスピード。それらを絶妙のバランスで兼ね備え、勝利はすべて他馬を寄せつけぬ横綱相撲。明け6歳(現年齢表記では5歳)当時、トウカイテイオーとの世紀の対決に沸いた春天では、4角で外から迫った好敵手を一瞬にして突き放し、最強馬にふさわしい圧倒的貫禄を誇示してみせた。悠々と、涼しい顔で淀のゴール板を駆け抜けていったこの名優に対して「どんなもんだいメジロマックイーン!どんなもんだいと言ったところ!」と連呼し、惜しみない賞賛を贈った杉本清アナの名実況とともに、今でも強く印象に残るシーンである。

祖父メジロアサマ父メジロティターン、そして名優マックイーンへと受け継がれていった芦毛の父子3代天皇賞制覇の伝説。競馬歴10年以上を数えるちょっとしたオールドファンなら誰でも、伝説の継承者・4代目の登場という「」を心に描いたことがあるはずだ。だが、06年には種牡馬マックィーンもこの世を去って、JRAに在籍する現役産駒も僅かな頭数を残すばかりとなっている。今となっては、芦毛伝説継承の夢が現実になることなど、望むべくもないと思われた。
しかし、誰もが諦めかけていた時、夢の続きは静かにその幕を開ける。芦毛のマックイーン産駒・ホクトスルタン。数少ない伝説継承の有資格者が、春の天皇賞挑戦に名乗りを上げてきたのだ。

単騎先頭で4角を駆け抜け、首位からコンマ6秒差の6着に終わった菊花賞から、およそ半年ぶりの復帰戦は、中山競馬場の長丁場・サンシャインS。手綱を取った横山典騎手が「暴走気味だった」と評したとおり、前半1000メートルで11秒台のラップが4回も連続する勢いで先頭を奪ったホクトスルタンは、中盤戦で巧みにペースダウン。4角に入るやいなや一気に加速して他馬との着差を拡げていった。まさしく父を彷彿とさせるような圧勝劇。走破時計の2分33秒1は年末の有馬記念を楽に上回り、雨の影響で力の要る馬場状態だったことも想起すれば、かなり優秀な水準と評価できる。ディフェンディング王者・メイショウサムソンのスランプ突入で、混迷ムードが漂う今年の春天なら、上位候補の一角として狙える時計的裏付けは十分だ。
加えて今回は内目の枠順・4番枠からの発走。外の17番枠からの発走で、先頭に立つまでかなり脚を使っていた菊花賞との比較では、これが大きなアドバンテージになりそうな予感がする。合計で6回もコーナーを通過する京都・芝3200は、内枠有利・外枠不利がセオリー。過去10年の春天でも、12番枠より外を引いた馬は最高で2着までは来れても、優勝できないというジンクスがある。アサクサキングス・アドマイヤジュピタの有力2頭は、今回ともに桃色帽を被っての出走。ひょっとして、好走しても2着までが精一杯なのかもしれない。ならば、内枠の利を最大限生かすことができる強い逃げ馬こそが、枠順メリットを最大限享受する立場で、外の2頭を負かす最有力候補に浮上するのではないだろうか。

ホクトスルタンの手綱を取るのは、マックイーンの現役当時、好敵手ライアンの主戦騎手として名を馳せた横山典弘。これも何かの因縁だが、同騎手が距離2500を超えるレースで逃げ・先行策を取ったときの戦績(近3年)をみると、「7-10-2-12」(連対率55%)と驚異的なハイアベレージを記録している。4年前、イングランディーレの大逃走劇であっと言わせた戦略力の高さは、長丁場の大一番でこそ真価を発揮する。
芦毛伝説の継承者
が、変幻自在の先行策で他馬を翻弄・・・・そんな夢のつづきを楽しみにしながら、天皇賞春の出走時刻を待ちたい。

<結論>
◎ホクトスルタン
○アサクサキングス
▲アドマイヤモナーク
△アドマイヤジュピタ
×メイショウサムソン
×トウカイトリック
×ポップロック
×アイポッパー

長距離戦にしては前々の位置取りで立ち回りたいタイプが多く、逃げるホクトスルタンにとっては、3角の坂上あたりから後続のプレッシャーが一気に厳しくなる可能性もありうる。しかし、道中のどこかでラップを13秒台にまで落としてタメを効かせれば、父譲りの息の長い末脚が坂下からゴールまで持続するはず。勝負所の3~4角。追えども追えども、先頭との差が縮まらなければ、後続の焦りもそれだけ大きくなる。最後の1ハロンを12秒台にまとめてしまえば、栄光のゴールまであと一歩だ。
逆転候補の筆頭はやはりアサクサキングス。菊花賞当時とほぼ同じ臨戦過程に好感。アドマイヤジュピタは、例年に比べやや低調だった阪神大賞典の走破時計が気になる。ならば、内枠から息の長い末脚を使ってくる同馬主のモナークのほうを馬券的には重視していみたい。以下では、ベテランの域に差し掛かった長距離走者たちも、連下評価ならマークを欠かせない。
キルトクールは、ドリームパスポート。昨秋の復帰後5戦を消化し、重賞戦線で常に上位をうかがう所まで復調してきたが、3歳当時の勢いまでは感じられない近況なのが歯がゆい。父フジキセキ、母の父がトニービン。3000メートルを超える長距離戦では、特に強調するところがない血統背景でもある。ここでも善戦どまりの評価が無難と思えるが、果たしてどうだろう?

5月 4, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

こんばんわ。今日も府中に行ってきました。GWのせいか沢山の人でした。天皇賞は穴狙いでこまごまと買い堅いところは一点買いで勝負した結果3連複だけ取れました。ホクトスルタンが3着に残ってくれたらもっっと良かったのですが。。。いい逃げでしたね。これからが楽しみな1頭です。このままいい逃げ馬になって欲しいです。私的にはアイホッパーに頑張って欲しかったのですが......そろそろ引退でしょうか?また来週が楽しみです。白毛馬のユキチャンはオークスにエントリーされるみたいですね?抽選にうまく絡んで欲しいな。見ているだけで癒されます。浦和競馬に白毛馬を見に行ったのですが想像と違い少し残念でした。何とも言えない毛色にみえました。

投稿: ナナ | 2008/05/04 19:09:10

ホクトスルタンは健闘及ばず惜しくも4着でしたが、絶妙の単騎逃げで好レースを演出。馬券はともかく、夢の続きをたっぷりと堪能することができ、満足しています。
改めてレースのラップを確認してみると、勝負所の残り800メートルからは11秒台が連続するという厳しい展開。結局、この流れに対応できなかった馬(ポップロックやアイポッパーなど)はみな、上位争いからふるい落とされてしまいました。強力なペースメーカーが引っ張るレースでは、馬自身の能力差がそのまま着順に直結するという見本のようなレースだったと思います。
ユキチャンはオークスにエントリーですか?現時点で抽選を通る確率がどれくらいなのかわかりませんが、もし出走がかなえば、オークス当日の東京競馬場もかなりの人出で賑わいそうですね。ちなみに、個人的にはNHKマイルカップの出走馬抽選の行方が、かなり気になっています。(収得賞金900万円のひとくち出資馬がエントリーしているもので・・・・) ではでは。

投稿: 山城守 | 2008/05/06 23:26:02

今年のNHkマイルは難しい。。。買い目が決まりません。山城さんのお馬さんも楽しみですね!収得賞金900万のお馬さんは4頭いますね?ドキドキしますね。日曜はオフィサー号も出走で楽しみですが競馬場は混んでいるのでウィンズ後楽園で応援します。明日は府中で頑張ります。狙いは新潟大賞典です。それでは又明日伺いたいと思いますm(ーー)m

投稿: ナナ | 2008/05/09 20:37:31

当ブログひとくち出資馬のフェイムロバリーは、NHKマイルカップの出走抽選であっさりと落選。雨馬場がけっしてプラスとはいえないタイプなので、結果オーライです(汗) 同馬は来週の京都芝千四・葵ステークスに矛先を切り替えスタンバイ。
そんなわけで日曜日は第10レースのオフィサーと、第7レースに出走するハイドパークのJRA復帰初戦(水沢で2勝)の登場にワクワクしつつ、愛馬2頭が出走する府中へと足を運ぶつもりです。

投稿: 山城守 | 2008/05/11 2:47:46

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