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2008/05/11

【NHKマイルC】雨にぬれても虚心坦懐

Pink_cameo_the_winner_of_last_year何か時季的な理由でもあるのか?それとも、誰かの日頃の行いのせいか?春の3歳マイル王決定戦は、とにかく雨に縁の深い一戦である。
写真は、昨年のNHKマイル当時のパドック風景から。この数分後にあっと驚く大波乱の主役を演じることになるピンクカメオの背景には、一斉に傘の花が咲き乱れている。思い起こせば昨年のレースばかりでなく、一昨年も雨空の下での中波乱決着。そして今年も、前日朝から五月雨が降り続き、府中の芝は既に土曜の午後から稍重まで渋化している。天気予報によるなら、残念ながらこの雨は日曜夕方まで降りやみそうもない。1時間1ミリ程度の雨量自体は大したものでなくとも、パンパンの良馬場でのスピード決着は望み薄と覚悟すべきだろう。
これで3年連続して雨のなかでのレース。ならば、過去2年の競馬から何かヒントを探せないものかとも考えてみたが、どうやらその試みも無駄骨に終わってしまいそうである。馬場の内目が断然有利な状態で各馬のコース取りの巧拙が明暗を分けた06年。残り200メートルの地点でまだ後方に位置していた追込馬が大外から猛然とゴボウ抜きを決めた07年。同じコースの同じような馬場状態で行われたレースとは、とても思えない対照的な決着であり、2つのレースの間に何か共通項のようなものは見いだせなかった。

とはいえ、雨が降ってもラチ沿いのコース取りのほうが何故か有利という06年春に顕著だった現象は、それ以降の府中の芝で以前より目立たなくなっていることも事実。新書版「コースの鬼」(城崎哲氏著)によるなら、05年~06年のシーズンの府中・芝コースの向正面には、「エルトロ系」と呼ばれる地下茎の密度が通常よりも高い野芝の品種が使われていたが、06年夏以降は従来型の野芝に戻したのこと。そんな管理方法の変更が影響しているのか?昨シーズン以降の府中コースでは、内を通る先行馬の粘りもあれば、外を通る差し馬が台頭するシーンもあり。従来よりも、脚質やコース取りに関してニュートラルな傾向が強くなったように思える。
また、雨が降ると、特定の枠順や脚質の馬が有利になったり不利になったりする傾向が出ているのかといえば、それもまたニュートラル。07年冬開催以降の東京・芝千六のレースを対象に調べてみると、良馬場でも道悪(稍重~不良)でも、脚質別の連対率に殆ど変化は見られなかった。例をあげてみると、当該レースの推定上がり3ハロン第1位を記録した馬の連対率は、良馬場の場合54%道悪(稍重~不良)の場合には61%。道悪競馬になると、差し馬の決め手が殺がれ先行有利になるのでは?という先入観からすると、むしろ逆の数値が出ているわけだが、道悪での例数の少なさも考慮するなら、有意差はほとんど無いと結論づけてもよい。
レースの結果が、雨による馬場渋化の影響を受けることは間違いない。だが、それを過剰に意識しすぎると、むしろ予想の結論は、正解から遠ざかっていくように思える。
虚心坦懐。そんな心持ちで素直に、出走各馬の能力・適性を推し量りつつ、今年のNHKマイルカップを展望してみてはどうだろう。

<結論>
◎ファリダット
○ディープスカイ
▲ブラックシェル
△レッツゴーキリシマ
×サトノプログレス
×エーシンフォワード
注ダノンゴーゴー
注ドリームシグナル

前走の距離短縮で、いきなり短距離走者としての本領を発揮したファリダット。良くも悪くも母ビリーヴの資質を継承した競走馬とみているが、距離千六までなら守備範囲内。その母は現役当時に道悪での良績が無く、果たして雨の府中で前走の再現が可能かどうかが焦点になるが、ファリダット自身は回転の速いフットワークが鋭い決め手を生む原動力になっているタイプ。馬場の痛んでない外目に持ち出せば、前走以上の圧倒的パフォーマンスを発揮してくる可能性もあるだろう。
これとは対照的に、クロフネ産駒ブラックシェルは、とにかく不器用なタイプ。力感豊かな走法でも、道悪馬場がけっしてプラス材料にならないことを、前走・皐月賞で露呈してしまった感がある。活路を見いだすなら、速め先頭に立つ策からの粘り込み。その意味で、この鞍上スイッチは悪くないが、何かの目標にされてしまうリスクも否めない。ならば、鋭さは◎に譲っても、長く脚を使えるディープスカイ。高レベル決着だった毎日杯の時計の優秀さは改めて強調するまでもないが、うまく外に持ち出しエンジンに点火できれば、大跳びのフットワークでも何とかなるかもしれない。
昨年のローレルゲレイロのような戦法を取れるなら、道悪平気のレッツゴーキリシマは上位の圏内だろう。以下では、NZT上位組とその決め手を過小評価されている感のある追込馬2頭をマークしたい。
キルトクールは、男・藤田のダンツキッスイ。とにかく逃げて4角セフティーリードを奪えるかどうかがポイントだが、18番枠では序盤戦に必要以上のエネルギーを浪費してしまいそう。

5月 11, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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 【5/11 東京11R NHKマイルC(JpnI・芝1600m)】  (5/11 2:45現在)オッズ   ◎ ? ディープスカイ   ○ ? サトノプログレス   ▲... 続きを読む

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昨年は3連単で900万馬券が出たように大波乱の決着。以前と違い外国産馬がクラシックに出られるようになってきたことから、最近はこのレースの存在意義も薄れてきているような気がするが…。 【東京11R:NHKマイルカップ】 ◎?ファリダット ○?ディープスカイ ▲?サダムイダテン △?ブラックシェル ×?サトノプログレス ×?ドリームシグナル ×?ゴスホークケン 日曜日の午後には雨が止む予報だが、それまでに雨はある程度降っているはずで、道悪は避けられない。各馬それほど道悪の経験がないだけに昨年のような... 続きを読む

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コメント

こんにちは。馬券だけ買って家で観戦します。NHkマイルはサダムイダテンからディープスカイの二頭軸で流しました。オアシスSはアドマイヤスバルから買いました。サイレンスボーイからも買いました。オフィサーは3着固定で絡ませてみました。楽しみです。そろそろ10R発走です。頑張れ!!

投稿: ナナ | 2008/05/11 14:44:20

撃沈でした。ディープスカイは強かったですね。ブラックシェルも。あっと言う間でした。サダムイダテンは???次週は新潟競馬場でがんばります。

投稿: ナナ | 2008/05/11 15:50:03

オアシスSは東京ダート短距離適性の高さを重視して、私もアドマイヤスバルが本命。対抗は男・藤田のトーセンブライトで3連複の中穴配当を狙いましたが、結果はご存じの通り・・・・。素直にゼンノパルテノンのほうを信頼すべきでした。
オフィサーは、スタートが良すぎて発馬直後に思わずハナを奪ってしまうほどの勢いでしたが、飽きっぽい性格のせいか?先行すると追ってからの味がありませんね。やはり溜める戦法で、一発を狙ってこそのタイプなのでしょうか?
春の新潟開催、良いですね。まだ数回しか足を運んだことがないけれど、熱気ムンムンの夏競馬とは、また違った趣があります。特別登録からの注目は、日曜メイン駿風S(芝1000)のダイワエンパイアかな?前走・中山ダート戦が強い勝ちっぷり。直線競馬にも向いていそうなタイプと見ています。

投稿: 山城守 | 2008/05/12 23:28:46

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