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2008/04/28

【フローラS回顧】本日の主演女優は・・・・

いや本当のことをいうと、これほどまでに人気があるとは思っていなかったんですよ。
フローラSに出走してきた白毛のお姫様ユキチャン
午後から初夏の陽気に恵まれた東京競馬場。第10レースの本馬場入場が終了した後、窓口で馬券を購入し、何気にパドックの方向を振り返ってみると、既にものすごい人だかりが集結しており、まるでG1レース直前のような熱気がムンムン。パドックを囲むほとんどすべての人たちが、レースそっちのけで、ユキチャンの登場を今や遅しと待ち望んでいるムードでした。そして、本日の主演女優がパドックに純白な馬体を現すと、場内からは何とも言えない感嘆のため息があふれます。「本当に真っ白なんだ・・・・

Yuki_chan_at_flora_stakes

その一挙手一投足に視線が注がれ、場内の各所から一斉にカメラの放列が向けられるなか、主演女優は落ちついて周回を繰り返していきます。おそらく、これほどファンの注目を一身に集めたサラブレッドの登場は、あのディープインパクト以来といっても過言ではないでしょう。奇しくも、ユキチャンをエスコートする騎手の勝負服は、父クロフネ・母シラユキヒメから受け継がれた黒・青袖・黄鋸歯形のデザイン。七冠を制した希代の名馬と同じ装いが、ファンの期待をさらに盛り上げる効果もあったと思います。

最終的な単勝オッズは「7.7倍」の4番人気。前日売りの時点では、2~3倍台の1番人気とやや過剰気味の支持を集めていたことを思えば、落ち着くべき所に落ち着いたというべきでしょう。フローラS自体の馬券売上も、前年の金額を上回ることはできなかったようです。これらの数字を見る限りでは、どうやらこの白毛フィーバー、ハルウララ騒動のように競馬と無縁な門外漢までを巻き込んだ狂騒には、まだ発展していない感じですね。それでも、この白毛馬を一目見ようと多くのファンが東京競馬場へと足を運んだのは事実。ユキチャン効果のせいか?日曜日の競馬場内には、普段よりも家族連れのお客さんが多かったように感じられました。

レースの結果、ユキチャンは馬群の外から上位をうかがう態勢を取ったものの、直線伸びを欠いて首位からコンマ6秒差の7着に敗退。重賞制覇、そしてオークス出走の夢はこれでひとまずお預けになってしまったものの、重賞に出走する「強い白毛馬」の挑戦はまだまだ続きます。
競馬人気の起爆材ともいうべき独特なポジションを手にしたこのアイドルホースが、真の主演女優に成長していくストーリーは、果たしてこの後どんな展開を見せるのか?ひねくれ者の当ブログ管理人も、ちょっとワクワクしながら、ドラマの続きを待ちたいと思っています。

4月 28, 2008 日記・コラム・つぶやき, 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008/04/27

【フローラS】高速馬場は瞬発力勝負の舞台

Red_agate春開催・開幕初日を迎えた土曜日の東京競馬を、フジビュースタンドB指定席から観戦してきた。芝コースは、午後から生憎の雨に見舞われたものの、終日「良」の発表を維持。ひとくちに良馬場といっても、この雨がいったいどれくらい芝の状態に影響を及ぼしたのかが、日曜日の競馬を占う上でのポイントになるが、各レースの走破タイムを見る限り、馬場渋化の心配はひとまず無用と判断できそうだ。
春雨煙るなかでのレースとなったメイン競走・メトロポリタンSで勝馬(アルナスライン)がマークした走破時計は2分23秒5。例年のJCやダービーを上回る好タイムでの決着である。前半から先行勢が飛ばしていく展開のアシストを受けたとはいえ、馬場の状態そのものがしっかりしていなければ、こんな時計はちょっと出せない。これなら天候回復が見込まれる日曜日も、おそらく時計の出やすい馬場を維持したまま、メインの時間帯を迎えることになるだろう。
開幕週の芝、しかも約半年ぶりに使用を解禁されたAコースでの競馬となれば、内ラチ沿いを通れる先行脚質の馬が有利とも考えられるが、土曜日の競馬を見る限り、そこまで極端な傾向は表れていない。むしろ好位から決め手を生かす戦法を選択した差しタイプの活躍が目立っており、大外から追い込む後方待機組にも馬券圏内にまで食い込むチャンスは残されているという印象を受けた。概していうなら、どれだけ我慢強く渋太い脚を使えるかが問われる持久力勝負の中山の芝とは対照的に、府中の芝は瞬発力勝負の舞台。残り二百のハロン棒あたりを境にしてて、一気にギアを切り替えて加速できる性能の有無が着順の明暗を分けている。

さて、日曜メインに組まれたオークスTR・フローラS。3歳春の現時点では二千を超える距離経験をもつ出走馬の数が限られることもあって、道中は先行勢も慎重。どの馬も折り合いを最優先するせいか、スロー~ミドルペースの淡々とした流れから、直線に入って決め手勝負というのが例年のデフォルトになっている。近3年のレースを振り返ってみれば、ディアデラノビアベッラレイアなど評判の素質馬が、後方から末脚を爆発させて快勝というシーンが印象的に残っているけれど、あまりに極端な戦法は、開幕週の馬場で諸刃の刃となる。馬券の中心として狙うなら、もう少し常識的な位置から決め手を発揮できるタイプがよいだろう。2~3着争いということなら、先行タイプの残り目も十分だ。
桜花賞が終わっても、まだまだ世代内での勢力地図が固定されない今年の牝馬戦線。それだけに、トライアル出走各馬の能力差も紙一重といえそう。思わぬ伏兵が波乱を演出する可能性も視野に入れ、広く浅く買い目を拾っていくべきレースといえるだろう。

<結論>
◎レッドアゲート
○ユキチャン
▲シングライクバード
△マイネウインク
×カイゼリン
注アグネスミヌエット
注ギュイエンヌ

人気の差し馬2頭の比較では、レッドアゲート瞬時にギアが切り替わる典型的な瞬発力型なのに対して、シングライクバードエンジン点火にやや時間を要するタイプ。一度火がつけば、牡馬相手でもまとめて交わすだけの爆発力があることは2走前のつばき賞で証明済みだが、モタモタしているうちに前者との間に決定的な差をつけられてしまったのが、前走のフラワーCだった。今回も一歩先に加速できるレッドアゲートが有利。この2頭の間に何か1頭・先行勢が粘り込む決着を想定してみた。
たとえば白毛馬ユキチャン。話題性が先行し単勝馬券で過剰人気しているものの、玄人筋が敬遠するせいか?連勝系の馬券ならむしろ逆に妙味があるという面白い売れ方をしている馬。その実力の程は、ミモザ賞の勝ちっぷりが示しているように単なるイロモノではない。時計の速い馬場への対応力が課題となるが、そこは母父サンデーの血が適性をバックアップ。以下では、その実績に比べ常に人気が薄く自在性ある脚質が魅力のマイネウインクあたりを狙ってみたい。ブロードアピールの娘・カイゼリンも、馬体を維持しているようなら。
キルトクールは、レッドアゲートと同馬主のカレイジャスミン。こちらは一定のスピードをゴールまで持続する性能に優れているものの、ギアの切り替えが効かない馬。高速馬場での決め手比べでは、いかにも分が悪いという印象を免れない。

4月 27, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/04/19

【皐月賞】パワー競馬への適性を推し量る

Black_shell_at_yayoisho_08_2木曜から降り始めた雨も上がって、日曜日は午後から晴天の予報。皐月賞に向けて馬場状態の回復が見込めそうな中山競馬場だが、それでもパンパンの良馬場というわけにはいくまい。グリーンチャンネル・先週の結果分析で公表される馬場差の数値を確認しても、今シーズンの中山では例年より芝の傷みが早く、Bコース替わり1週目を除けば、時計を要するコンディションが常態化。さらに、先週日曜・土曜日と連続して道悪での競馬を施行したツケも最終日には回ってくる。ローラー整備や芝刈りの効果も、土曜日の時点でもう帳消しだろう。
要するに皐月賞の時点の馬場発表が「稍重」であろうと「良」であろうと、緑鮮やかな洋芝の下では、実質「重」に近い状態になっていることを想定しておく必要がある。
坂井千明・元騎手の言葉を借りるなら、一口に「稍重」の馬場といっても、「前日に雨が降って徐々に回復して稍重になるパターンと、直前に雨が降って稍重になる場合」の2種類の状態があり、このうち「徐々に回復する場合は、水が下に浸透していきますから、表面の芝はほぼ乾いた状態になる。ですから、すべる馬場というよりは下の部分がぬかるんでいるので、力のいる馬場になる」ということだ。
※説明コメントは「坂井千明のコースの達人」より引用

力の要る芝で、スピードやキレよりも、パワーと持続力が要求される我慢比べ。今年の皐月賞は、例年以上にそんな傾向が強調される一戦になるのだろう。キャリアの浅い3歳馬同士のレースだけに、出走各馬の力の要る馬場への適性には未知な面が多い。だが、道悪競馬での経験というより、「パワー」「持続力」そのものに注目してみる手もあるのではないか?

たとえば、パワーの源泉ともいうべき馬格の大きさ。大きければ大きいほどいいという単純な話でもないが、力の要る馬場なら、非力で華奢なタイプよりも大柄な競走馬のほうが当然有利だろう。あるいは、血統背景というのも、ここでは注目すべきファクターとなりうる。母や兄弟の現役時代の成績にダート競馬や北海道の重い洋芝での好走歴があれば、力比べの競馬になった場合の適性を推し量ることができる。

今年は下馬評どおり、どこからでも馬券を買えそうな混戦で、出走馬の能力差も紙一重。展開の予測も難しく、下手に手を広げていくと、締め切り直前まで買い目を絞りきれないということにもなりかねない。それなら、敢えて能力・実績や脚質よりも馬場適性という切り口を重視して、有力どころを取捨選択していくのも一興だろう。各馬の前売り人気も割れ加減で、先週の桜花賞ほどの高額配当は期待できないかもしれないが、想定外の伏兵の激走で中波乱となる可能性まで想定し、検討をすすめていきたい。

<結論>
◎ブラックシェル
○レインボーペガサス
▲ダンツウイニング
△タケミカヅチ
×マイネルチャールズ
注ノットアローン
注レッツゴーキリシマ
注フローテーション

馬格というより、いかにもパワーがありそうな馬体の迫力に注目するなら、中心は◎ブラックシェルでよい。中山・芝二千でのマイネルチャールズとの対戦成績が2連敗中なのは、不器用な脚質の所以だが、裏を返せばロスのある競馬でも差のない好戦に持ち込んでいるということ。重い馬場での力比べの競馬になれば、長く良い脚を使えるこの馬のセールスポイントが生きてきそうで、3度目の正直での逆転劇を期待してみる。
○レインボーペガサスの母は、現役当時・函館巧者で慣らしたギャンブルローズ▲ダンツウイニングの母系も、女傑ロジータへと連なる筋金入りのパワー血統だ。ともに力比べの競馬は大歓迎であり、華奢なタイプのマイネルチャールズを逆転できる可能性を秘めた伏兵というべきだろう。△タケミカヅチは、これで3戦連続して内枠からの発走。それでいて近2走は渋太い競馬を続けており、内を立ち回って勝ちきれないまでも馬券圏内に残る目を想定しておきたい。
以下では、1番人気のマイネルチャールズ。実質単騎逃げの展開に持ち込めた場合のノットアローン、こちらも粘り込みの競馬を臭わすレッツゴーキリシマ、年末のラジオNIKKEI賞1戦だけでは道悪不向きと断定できないフローテーションをマーク。

キルトクールは、ショウナンアルバ。引っ掛かる気性のこの馬が大外枠を引いてしまったのは不運というしかない。ハナを奪おうが、好位からの競馬になろうが、おそらく前に壁を作れず自滅する公算が高いだろう。

4月 19, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (6) | トラックバック (3)

2008/04/13

【桜花賞】本番になればマギレなし

Oka_sho_jpn1桜花賞を現地観戦するため、只今、関西に乗り込んできている。
土曜日の阪神競馬にも午後のレースから参戦。馬券成績のほうはサッパリだったが、目の前で繰り広げられるレースを通じて芝コースの状態を確認できたという意味では、それなりの収穫があったと思う。
阪神・春の連続開催も後半戦に差し掛かって、Bコース2週目。使い込まれた芝は、直線コースのラチ沿いから4~5メートルほどの幅でデコボコと踏み荒らされ、上からみると毛羽立ったように見える箇所が肉眼でもハッキリと確認できた。これでは内のコース取りを選択する馬は軒並み脚勢をそがれ、外からの差し馬の餌食になるかも?と思いレースを観戦していたが、現時点では、まだそこまでハッキリした影響は表れていない。各騎手とも外を回すコース取りには固執しておらず、メインレースの阪神牝馬Sでは、逃げてラチ沿いを粘りに粘ったエイジアンウインズが、外から迫るブルーメンブラッドの追撃を封じ込んでいる。
ハイペースになれば見事に前がつぶれ、スローペースになれば内を通る先行馬が残る。現時点では、内回り・外回りの設定を問わず、コース取りよりも道中のペースの緩急が、ゴール前各馬の通過順位に直接的な影響を及ぼしているように思えた。その意味では、我々ファンの競馬常識にかなった馬場状態である。桜花賞でも余計なバイアスに振り回されることなく、出走馬の力関係の比較や展開の想定からオーソドックスに予想を組み立てれば、少なくともピントはずれの馬券を買ってしまう心配はないだろう。

さて、その桜花賞の舞台となる外回り千六では、一昨年の大改修以降、スローペースの競馬が増えたと言われている。昨年の一戦も、発馬から4~5ハロン目の地点で12秒台までラップが緩んで、1000メートル通過タイムが59秒8。まるで距離二千メートルの中距離戦のように緩やかな流れになった。そこからダイワスカーレットが推定上がり33秒6という速い脚を繰り出し、ウオッカの追撃を振り切ったのはご存じのとおり。魔の桜花賞ペースと呼ばれたハイペースかつ前潰れの競馬が、ほぼ毎年繰り返されていた当時とは、まさしく隔世の感がある。
阪神のマイル戦でスローペースの発生が増加している傾向は数字でも裏付けられている。TARGET frontier JVから出力されるPCI(ペースチェンジ指数)の上位3頭平均値(PCI3)を確認してみると、平均~スローに該当するレース(PCI3・53以上)が全体の約7割にも達しているのだ。コース改修前4年間(03年~)のデータでは全体の36%に過ぎなかったのが、ほぼ倍増しているという結果である。
PCIの値とは大雑把に言ってしまうと、50を境にして、それより数値が小さければ前傾ラップのハイペース、大きければミドル~スローペースという解釈が可能。その視点から、今年の牝馬クラシック路線を振り返ってみると、同じ阪神の外回りマイルでもジュベナイルフィリーズはPCI3が47.03とハイペース、チューリップ賞では対照的に61.47と極端なスローペースであったことがわかる。先行馬の顔ぶれもそこそこ揃った本番では、ハイペースにせよスローにせよ、そこまで極端にペースがぶれる心配もないだろう。逃げると目されるデヴェロッペが最内枠を引いてくれたおかげで、案外と各馬の隊位がすんなり決まって、道中は淡々とした平均ペースに落ち着いてきそうな予感がする。PCIの数値に換算して言えば、想定されるペースは53~60といったところか?
そんなペースになれば、馬場状態や展開によるマギレの可能性が減少する分、どんな脚質の馬にもチャンスがあるが、突き抜けるためには能力の裏付けも必要になってくる。どうやら今年の桜花賞は波乱を期待するよりも、順当な決着を想定すべきというのが、結局たどりついた結論だ。前哨戦で各馬が示したパフォーマンスをもう一度慎重に吟味しつつ、馬券の選択を考えてみたい。

<結論>
◎オディール
○トールポピー
△リトルアマポーラ
△ソーマジック
△シャランジュ
△ブラックエンブレム

極端にペースのぶれたジュベナイルFとチューリップ賞。その両レースに出走して、いずれも上位を占めたトールポピーとオディールは、ペースに対する適応力の柔軟さとコース経験で他の有力どころよりも一日の長があるように思える。なかでもハイペースを早目抜けだし、スローで追い込みとペースに真っ向から逆らう戦法を取りながら、それでも崩れなかったオディールの能力を本番では高く評価してみたい。最終結論はもちろん各馬の状態を確認してからになるが、◎○から印各馬への3連複2頭軸流しを厚めに、オディールからの単勝・馬単も少し買ってみたいところ。

Little_amapola_at_queen_sクイーンCの勝馬リトルアマポーラは、阪神マイル2戦2勝の実績が高く評価されているが、いずれも条件戦であり戦ってきた相手の質はけっして高くない。前走でやや細く映った馬体があまり回復していないと陣営が公言しているのも不安材料。まあ、攻めは動いているので、杞憂に過ぎないのかもしれないが・・・・。それなら、アネモネSで外から一気に突き抜けたソーマジック・シャランジュの決め手にも同等以上の評価を与える必要があるだろう。

キルトクールは、フィリーズレビュー組・全頭。ペースやコース取りによって着順が左右された一戦という印象が強く、このレースで上位に入線=能力上位という公式が成り立たない。この時点で中間の一頓挫が影響し敗退したエイムアットビップにしても、少し負けすぎの感があり、巻き返しの目は小さいのではないだろうか?

4月 13, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (5)

2008/04/06

【ダービー卿CT】意外と重要な前走との斤量差

Reserve_card_at_08_nakayama_kinen中山競馬場の芝が全面オーバーシードに替わって、時計が速くなったと言われる、03年以降過去5年のレース結果を振り返ってみると、ハンデの軽重による有利・不利がわりとハッキリとした傾向となって表れているレースである。
まずハンデ頭の実績馬がわずか1連対(05年の優勝馬ダイワメジャーのみ)と全くの不振であること。さらに興味深いのは、前走との負担重量の比較による成績だ。前走よりも斤量増の出走馬が1連対にとどまっているのに対し、斤量減の恩恵を与えられた馬は7連対と、ほぼ毎年のように上位を賑わしている。これを具体的な数字で見ると、次のような傾向となる。

■ダービー卿CT(03年以降) 前走との斤量比較別成績
・前走より斤量増 1-0-1- 7 連対率11.1% 単回値 64
・前走と同一斤量 0-2-2-20 連対率 8.3% 単回値 0
・前走より斤量減 4-3-2-34 連対率16.3% 単回値176

なるほど、これなら過去5年のすべてが馬連50倍以上の配当に沸いた波乱であり、うち3年が馬連万馬券というのも頷ける。このレース、典型的な荒れるハンデ戦とみて予想を組み立てる必要がありそうだ。首位候補として狙うべきは、前走よりも斤量の軽い伏兵。今年の出走馬のうち、その条件に該当するのは8頭である。
とはいえ、前走よりハンデが軽い馬なら何でも狙い目というわけでもないだろう。優勝候補を絞り込むための条件として、さらにいくつかのファクターを吟味してみたい。

まず前走でも芝のマイル戦に出走していたという事実を重視。なかでも同じ中山マイルの東風ステークスからの転戦組で、かつ斤量減の恩恵を受けた馬は、ここでも「3-1-2-12」(単回値333)と好成績を残しており有力だ。もう一つ、気をつけたいのは前走から斤量減の程度。ハンデに恵まれたといっても、3キロ以上も一気に屋根が軽くなった格下馬は「0-0-0-6」と、さすがにここでは馬券に絡んでいない。
さらには、Bコース替わり1週目という事情も考慮して、ある程度前の位置で戦える器用さも重視したいところ。過去5年の優勝馬はすべて、勝負所の第4コーナーを7番手以内のポジションで通過していた。追い込み一手の不器用なタイプにまでは、出番が回ってこないということだろう。また、内有利が定石といわれる中山マイルという舞台接待まで考えると、12番枠より外から発走する馬には、割引の評価が必要なのかもしれない。
前走からの斤量メリット、臨戦過程・脚質・枠順。これらすべてを考慮して絞りに絞っていくと、狙って美味しい伏兵の名は自ずと浮かび上がってくる。一戦ごとに確実な上昇カーブを描いて、今回最内枠を引いたリザーブカード。実績上位馬を向こうに回して、ハンデ55キロで果たしてどこまでやれるか?大いに注目してみたいところだ。

<結論>
◎リザーブカード
○マルカシェンク
▲キングストレイル
△サイレントプライド
×ピンクカメオ
×ナスノストローク
×カンファーベスト
×グレイトフルタイム
×ダンスフォーウィン

リザーブカードにとって越えなければならない壁ともいえる存在が、実績馬マルカシェンク。今年のダービー卿CTは、この2頭によるマッチレースになるのではないか?と想定している。両者の比較では、2走前の中山記念でコンマ4秒の着差をつけ、マルカシェンクが完勝した事実を重視せざるを得ないが、当時と比べれば今回2キロ減の恩恵がリザーブカードには与えられる。机上の計算では、これでコンマ3秒時計の差が縮まるわけだが、上昇度と枠順・展開も味方につけ、何とか逆転を目指してもらいたいところだ。
これに続くのが、実績最上位・ハンデ頭のキングストレイル(6歳)。だが、この馬にとっては、少し嫌なデータがある。過去5年連対実績のすべてが、4~5歳の比較的若い世代に独占されているということだ。圧勝劇だった半年前の京成杯にしても、当時と今の馬場差を考慮すると、さほどの価値は認められないようにも思える。ひょっとして、嫌って妙味ある危険な人気馬なのかもしれない。
以下では、ハンデ戦でもあり、馬券圏内に突入する可能性を残す出走馬を手広くマークしておきたい。

キルトクールは、休み明け初戦のオーシャンエイプス。JC当日の前走では、惚れ惚れとするほどの仕上がりで、思わず単勝馬券を大量に買い込んでしまったが、使いつつ上昇カーブを描いてきた当時と今とでは条件が違いすぎる。素質を買われ、過剰人気を集めるようなら、今回に限って嫌ってみようかと思う。

4月 6, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)