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2008/03/09

【弥生賞】混迷を象徴する多頭数のトライアル戦

Take_mikazuchi_at_kyodo_tushin_hai_皐月賞トライアルといえば、弥生賞が小頭数の本命戦、スプリングSが多頭数の混戦になるというのが例年の通り相場だが、今年の弥生賞はいつもの年とは様相を異にしている。16頭フルゲートに、出走馬がずらりと勢揃い。しかも、確たる中心馬が見あたらない。主役不在の大混戦が伝えられる今年の牡馬クラシック戦線を、まさしく象徴するかのような一戦である。この調子だと、10頭前後の出走馬で比較的平穏な決着が続いてきた近年の弥生賞の傾向など、ちょっと参考にできそうもない。コーナー4回の中山内回りに16頭の多頭数がひしめき合う混戦を想定し、予想を組み立てていく必要がある。
また、今年の弥生賞を占うもう一つのポイントは、何が何でも前に行きたい逃げ馬が見あたらないということ。押し出される格好で何かがハナに立てば、それに競りかけようとする馬もなく、少なくとも向正面直線の中間部までは、かなり緩い流れになると想定される。こうなると、センスに長け自在に動けるタイプにとっては、どの枠からでも好位置を取れるという意味でレースを運びやすいが、対照的に気性面に課題を残すタイプは後方で折り合いに専念せざるを得ず、我慢の競馬を強いられる格好になる。

要するに、ペースが一気に加速する3コーナーあたりで、先頭を射程圏に入れるポジションを確保しているかが勝負の分かれ目だろう。その位置からのスパートなら、内を通っても、少々強引に外を回しても、上位でゴールを駆け抜けることができる。しかし、中団より後方に待機していた組にとっては、ひしめき合う馬群を外から迂回する格好になって、追えども追えども前との差が縮まらない、ストレスの溜まる展開になるのではないか。
また例年ならば、既に十分な賞金を確保している実績馬が、本番前のリハーサルとして脚を計るような乗り方をしてくるのも、このレースでたびたび見られる光景だが、今年の場合、そこまで余裕のある馬もいないはず。3頭のみに与えられる皐月賞行きの切符を目標に、本気度の高い激戦を期待したいところだ。

<結論>
◎タケミカヅチ
○フサイチアソート
▲ブラックシェル
△スズジュピター
×マイネルチャールズ
×ホッカイカンティ
×キャプテントゥーレ
×アインラクス

末一手の不器用なイメージを、共同通信杯で見事に払拭して見せたタケミカヅチに注目してみる。外を回して追い込むしか手だての無かったこの馬が内からスルスルと抜け出してきた前走は、思わず我が目を疑ったものだが、VTRで改めて観察してみると、道中の折り合いに全く不安がないことが、あの好走を後押しした最大の要因であることがわかった。奇しくも前走と同じ内目の枠順、しかも右回りの偶数枠なら更に前進を見込めそうな予感がしてくる。
2戦2勝とまだ底を見せていないフサイチアソートも、道中でのセンスの高さがセールスポイント。発馬さえクリアできれば、初コースの中山でも能力発揮に支障はないだろう。大物感を感じさせない華奢な馬体で、いかにもトライアルホースといった風情だが、仮に早熟タイプだとしても、3月のこの時点ならまだ十分上位で通用するはずだ。

さて、ここまでは常識的な予想なのだが、レースの流れを占うという意味で怖いのがブラックシェルの出方である。この馬も発馬に不安を残しており、下手をすると前走の轍をもう一度踏む結果に終わる可能性もある。だが、武豊騎手がそれを逆手に取って、中盤戦のペースが緩んだとき、外からマクリ気味に上がってくるようなら、ひょっとして展開自体を一変させてしまうのかもしれない。イメージしているのは、11年前のランニングゲイルの戦法だ。あの年も今年と同じような混戦だったことを思うと、ちょっと怖いという気がしてくるのだが、果たしてどうだろう。

3月 9, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

マイネルチャールズ強さを見せましたね。本番も有力という感じですが、コスモバルクのようなイメージの馬なので2着かも(^^)

ところで、論愚師匠のブログが新しくなったそうです。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/long17530

投稿: もくに | 2008/03/11 22:20:34

勝っても勝っても、主役候補というイメージがわかなかったマイネルチャールズですが、中山の芝二千では本当に勝負強いですね。弥生賞も難なく突破ですから、本番でも軽視するわけにはいかなくなりました。
もくにさんご指摘のとおり、首位候補というよりも、3着までならOKの馬券の軸というイメージに代わりはありませんが。

投稿: 山城守 | 2008/03/15 1:31:39

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