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2008/03/02

【中山記念】先手必勝には理由がある

Kongo_rikishi_o_at_yasuda_kinen_07逃げ馬の活躍が目立つレースである。過去5年のうち、先手を主張しハナを切った馬が3度の逃げ切り勝ちを含め、合計4回も馬券圏内に絡んでいる。開幕週ゆえ、逃げ・先行有利は確かに鉄則だが、歴戦の古馬が集うG2クラスの重賞で、これほど逃げ馬が残るレースというのは、ちょっと他に思い当たらない。中山記念の馬券を当てたいと願うなら、とにかく逃げ馬に注目すること。それが的中馬券を手にするための近道と言えるだろう。
逃げ残り決着の多発を生み出している要因として、真っ先に思い当たるのは、中山競馬場・芝コースのローテーションだ。暮れの開催から中山コースの芝の使い方を振り返ってみると、12月には有馬記念まで4週連続でAコースを使用し、正月開催は最内から6メートルほど外側に仮柵を置いたCコース。そして、中山記念が行われる第2回開催1週目には再び仮柵が除かれ、Aコースで競馬が行われる。すなわち、厳冬期の最も芝が痛みやすい時季に温存されていた最内から6メートルのグリーンベルトが、ここで再び開放されるわけだ。こうなると走りやすい最内部分の芝を通れる逃げ馬が、コース利を生かしてスイスイと逃げ切ってしまえるのも道理というべきだろう。
さらに、中山コースでは05年以降、9月開催の芝の使い方が変化していることにも注目したい。04年のシーズンまでは9月の前半2週がAコース・後半2週にBコースを使っていたのに、05年以降は前半2週Bコース・後半2週がCコースというローテーションに変わって、Aコースを使っていない。その結果、最内から3メートルの芝コースは、12月開催の合計4週しか使われていないフレッシュな状態で、春開催を迎えるようになった。この変化の影響を受けた06年・07年の中山記念では、ともに逃げ馬が後続を突き放して完勝。従来以上に、内を通る逃げ馬有利の傾向に拍車がかかった感がある。

過去2年と同条件のコースローテーションで3月開催を迎えた今シーズン。開幕初日・土曜日の競馬を振り返ってみると、芝で逃げ馬が3連対を飾るなど、行った者勝ちの傾向はどうやら健在の様子だ。これなら、中山記念でも馬券の中心は逃げ馬という見立てで良いだろう。問題は相手探しということになる。
先行・好位勢も悪くはないが、道中で11秒台のラップが連続する重賞の流れで逃げ馬を深追いしすぎるとゴール前の急坂が鬼門。対する差し・追い込み勢も、多頭数の内回りコースで終始外を回していくと、距離ロスの大きさがバカにならない。となれば、勝負所の3~4コーナー、ラチ沿いで我慢してタメを効かせ最後にインから差せる馬が絶好の狙い目になるだろう。出走各馬のこのまでのレースぶりを慎重にチェックしながら、連対の可能性の有無をじっくり吟味していきたい。

<結論>
◎コンゴウリキシオー
○チョウサン
▲カンパニー
△マルカシェンク
×エアシェイディ
注アサカディフィート
注リキッドノーツ

やや強引とも思える大逃げ4角セフティーリード。ダンツキッスイをアーリントンC優勝に導いた余勢を駆る藤田騎手とのコンビなら、コンゴウリキシオーの先手主張はほぼ確実とみてよい。ハナを奪ってしまえば、かなり厳しいペースで逃げても粘りが効いてしまうのがこの馬の身上。道中11秒台のラップが連発する流れに持ち込み、後続の決め手を封じてしまいたい。
相手は内でタメを効かすことができそうな差し馬。チョウサンは、毎日王冠当時の松岡騎手に手綱が戻って、この枠順なら意外と面白い。開幕週の馬場でこそ、キレるタイプだけにここでは俄然注目の1頭になる。57キロで出走できるカンパニーは、東京新聞杯当時、まだ全身冬毛に覆われており体調がひと息か?という印象を受けた。どこまで本来のデキを取り戻しているかがポイントだろう。復帰後自在味を増したマルカシェンクは、立ち回りひとつで連対圏に食い込む可能性を秘める。
前走で初の重賞性はを成し遂げたエアシェイディは、おそらく1番人気の支持を受けると思われるが、外・外を回していく強気の策と2ハロンの距離短縮に少し不安を残す。アサカディフィートリキッドノーツも外から追い込んでくるタイプで、着順は道中のペースに左右されそうだ。
キルトクールは、エイシンドーバー。差す競馬では他馬にキレ負けするので、先行策に活路を見い出したいところだが、この大外枠から好位置を取れるかどうか?ゲートから最初のコーナーまでわずか200メートルしかない千八コースでは、序盤から無理を強いられることになるかも。

3月 2, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

以前、私のブログに書いた、「チョウサン」を期待して見てましたが、駄目でした。
あの「毎日王冠」」で燃え尽きてしまったのでしょうか。

投稿: フセイン八木 | 2008/03/07 2:35:07

中山競馬場で現地観戦していましたが、チョウサンの仕上がり自体に問題はなく、あくまで内らち沿いのポジションに拘っていた松岡騎手の騎乗も納得できるものだったと思います。
不運だったのは、4角での他馬との接触。あとはこの馬自身、本質的には叩き良化型なので、リフレッシュ明けの今回は、追われてからの反応がやや物足りなかった。マイルあたりから長距離戦まで、守備範囲の広い馬ですから、次走もう一度注目してみたいと思います。

投稿: 山城守 | 2008/03/09 2:40:09

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