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2008/03/10

リコーCaplio GX100で中山競馬・弥生賞を撮る

P1150086馬券にヤラれっぱなしで財布に余裕があるわけでもないのに、物欲の赴くままデジタルカメラを新調してしまった。
これまでは競馬場行きのお供として、手のひらサイズにすっぽりと収まるパナソニックのコンパクト機を愛用してきた当ブログ管理人だが、パドックを周回しながら動く被写体を撮影するのに、超小型機の性能的限界を感じていたのも事実。それに経年変化でバッテリーの保ちも随分悪くなってきた。そろそろ買い換えどきかなと思っていたが、今さら浜崎あゆみの宣伝に釣られもう一度同じような製品に乗り換えるつもりもなく、もう少し本格的な撮影ができる機種が欲しくなってきた。
レースシーンも含め本気で写真を撮るつもりなら、デジタル一眼レフという選択が正解なのだろう。しかし、コンパクト化が進んできたとはいっても、それなりのサイズと重量があって、形もいびつな一眼レフをバッグのなかに携え、競馬場内を歩き回る自分というのが、ちょっと想像できない。そこで注目したのが、リコー製のコンパクトカメラである。
リコーといえば、銀塩時代からの伝統を受け継ぐ名機"GR DEGITAL"の評判が名高いが、当ブログ管理人が選んだ機種は、それとよく似た外観の"Caplio GX100"という機種。正直に白状すると、初めは"GR DEGITAL"の描写力に魅力を感じ、こちらを中心に検討していたのだが、28mm単焦点のこだわりカメラというコンセプトが、競馬場のパドックを撮るという目的でも果たして通用するのか、イマイチ確信がもてなかった。それなら、ほぼ同等の性能を有し、なおかつズーム機能と手ぶれ補正が付いた"GX100"のほうが一般的なデジカメに近い感じがするし、より使い勝手も良いだろうとジャッジした次第である。
新しい機種を手にすれば、その使い心地を試してみたくなるのが人情というもの。そんなわけで、中山競馬場に突撃し、弥生賞のパドックを周回するクラシックの主役候補たちを激写してきた。

第10レースの観戦をパスして、パドック最前列の絶好位も無事確保。あとはあれこれ設定を調整しながら、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる式にパシャパシャと撮りまくるのみである。この日は幸いなことに好天に恵まれた日曜日。グリコのおまけみたいで可愛らしいGX100付属の液晶ビューファインダーから覗いてみるパドックの景色も、いい感じだ。
で、この日一番デキが良く撮れたと思う写真がこれ。「止ま~れ」の騎乗合図の後、石橋脩騎手を背に乗せてポーズを決めてくれたホッカイカンティである。

Hokkai_kanthi_at_yayoisho_08_1_5
Caplio GX100、24mm、プログラムAE
F5.8、1/400秒、露出補正-0.3EV、ISO100

原寸大だとファイル容量が巨大すぎるため、適当なサイズにトリミングしてみたが、それ以外はまったくの無修正。好天の野外、しかも順光という撮影環境で、被写体がぴたりと静止してくれれば、これほど鮮やかな表現力を発揮してくれるのが素晴らしい。描写性能の絶対値は、凡百のコンパクト機と雲泥の差と言ってよいだろう。

しかし、パドックの競走馬というのは、本来、動きのある被写体。ピント合わせや手ぶれ・被写体ぶれとの兼ね合いが結構難しく、ちょっと間違うとシャープさに欠ける写真になってしまう懸念が常につきまとう。対応策はできるだけカメラの位置を固定し、一定以上のシャッタースピードを確保しながら撮影することに尽きるわけだが、"Caplio GX100"にはそんな被写体向けにシーンモード(スポーツ)という機能が搭載されている。そこで、今回さっそくこのモードを試してみたのだが、結果、意外な盲点が発覚してしまった。

Black_shell_at_yayoisho_08_1_2
Caplio GX100、24mm、スポーツモード
F7.2、1/800秒、露出補正-0.3EV、ISO322

被写体はパドックを悠然と周回していくブラックシェル。シャッタースピード自体は1/800と先の写真の倍の速さが出ているが、拡大してみると画面全体がなにやらザラついた質感になっていることがわかる。この画質低下の原因は、スポーツモードで自動的に選択されるISO感度の設定にありそう。すなわち、先のホッカイカンティの写真ではISO100なのに対して、こちらはISO322。どうやら、GX100はスポーツモードでのシャッタースピードを確保するために、ISO感度を自動調整するという手段を講じているらしい。
一般にISO高度が高くなればなるほど、少ない光量でも高速のシャッタースピードで撮影することが可能となる反面、ノイズが目立ってきて画質が悪くなるというデメリットがあることはよく知られているが、本機のスポーツモードでは、そんな特性が少々露骨に強調されてしまう印象を受ける。手ぶれ・被写体ぶれは確かに好ましくない現象だが、ぶれがなくても、ノイズが混じって画質が低下してしまっては元も子もない。
今回、好天の撮影環境でこれだけノイズが目立ってしまったわけだから、仮に曇天や夜間の撮影環境になれば、さらに高感度のISOが選択され、より画質が荒くなってしまう懸念は否めないだろう。この調子だと動きのある被写体を撮る場合でも、安易にスポーツモードに頼ることなく、絞りを調整しながら一定以上のシャッタースピードを確保するという正攻法の撮影を心がけた方が良さそうだ。

シャッターボタンさえ押せば、誰でもどこでもソコソコの写真を撮れますという楽なカメラではないが、その分、撮影者による調整の余地が大きく、設定ひとつで素晴らしい描写力を発揮してくる"Caplio GX100"。まだまだ、このじゃじゃ馬を手なづけたとは言い難い当ブログ管理人だが、新しい愛機を手にしたおかげで、競馬場に行く楽しみがまたひとつ増えたのも事実。次回こそはピタリと折り合いをつけ、持ち前の鋭い決め手を引き出してみたいと、密かに心に誓っている。

3月 10, 2008 パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき |

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コメント

 ご無沙汰しております。論愚阿来無です。もくにさんのブログで、ほはていさん、山城守さんの懐かしい名前を見つけ、いてもたってもいられず、コメントさせてもらいます。
 娘に、いまや伝説となった「ニフティの会議室」のことを話しています。私にとっては、第2の青春時代でした。
 また、ちょこちょこ寄せてもらいます。
 私のブログへもお立ち寄りください。

投稿: 論愚阿来無 | 2008/03/12 8:44:59

>論愚阿来無さん。
こちらこそご無沙汰していました。
ブログ開設おめでとうございます。「万馬券の兵法」をリアルタイムでまた楽しめると思うと、わくわくしてきます。
さて、先週の日曜阪神の最終レース。伏兵ウインサウザーに注目されたあたりは、まさに師匠の真骨頂ですね。3歳当時には、わがひと口出資馬オフィサーを撃破して優勝したほどの地力の持ち主。最近は凡走続きでも侮れず、私もヒモとしてしっかり押さえていました。しかし、軸馬が人気のバトルサクヤビメ、こちらがミスチョイスでした。大本命がウインサウザーの後塵を拝して、まさかの4着ですから馬券は万事休すです。
こんな調子で、はずれ馬券オヤジへの道をまっしぐらに進んでいる近況ですが、貴ブログへもちょくちょく立ち寄らせていただきますので、よろしくお願いいたします。

投稿: 山城守 | 2008/03/15 1:43:50

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