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2008/02/17

【ダイヤモンドS】血の宿命から考えてみる

Pedigree_of_eishin_dardman前走・条件戦組の活躍」「軽ハンデの伏兵が毎年連対」「1番人気馬は不振」・・・・ダイヤモンドSの過去の戦績を紐解いてみると、思い浮かんでくるのはそんなキーワードばかりである。ひと言で括ってしまえば荒れるハンデ戦。距離三千メートル超の本格的・長距離重賞でありながら、「格」の高さよりも勢いや距離適性が勝負の行方を左右する一戦といえる。
そんなわけだから予想の立て方は難しく、当ブログ管理人もここ数年、このレースの的中馬券を手にした記憶がない。ある年は展開や枠順、またある年は騎手に注目して検討してみたものの、あれこれ試行錯誤してみても、結果は同じである。こうなったら、もう開き直るしかない。今年もまた、予想の切り口を変えて再トライしてみよう。注目するファクターは「血統」である。
東京コースがリニューアルされて以降、芝三千四百の距離で過去4回行われているこの重賞の上位馬の血統を振り返ってみると、父ダンスインザダークリアルシャダイサクラローレルエルコンドルパサーなど、芝の長距離路線の常連種牡馬たちが居並んでいる。その反面、距離三千を超える条件になると本質的に不向きと思われるサンデー直子やトニービンの産駒などは、3着以内にも食い込めておらず、なんだかんだ言っても血の宿命から免れていない。長距離路線で確かな実績を残しているステイヤー系の種牡馬を狙うこと。基本中の基本と言うべき予想のポイントがこれだ。
ところが、ひとくちにステイヤー系といっても、主観的な印象と長距離線における実際の成績が必ずしも一致していないケースがあるから難しい。

たとえば、ダンスインザダーク。最近ではマッキーマックスウイングランツといった産駒で、ダイヤモンドSを制した実績を残しているこの菊花賞馬もその例外ではない。過去5年のJRA芝・距離二四以上の父血統別成績を調べてみると、ダンスインザダークは39勝を挙げており、サンデーサイレンスに次いで第2位の勝利数を記録している。だが、連対率に目を転じてみると、その成績は14.5%に過ぎず、馬券的にけっして信頼を置ける水準とは言い難い。距離三千メートル以上に限ってみても連対率は21.8%。これではステイヤー種牡馬として、お世辞にも優れた成績とは言えないだろう。
だが、ひとくちにダンスインザダーク産駒といっても様々なタイプがいるわけで、たとえば母父との組み合わせに注目してみると、少し違う切り口が見えてくる。芝二四以上の距離で良績を残しているのは、母父リボー系のアレミロードやノーザンテーストといった組み合わせ。ミスプロ系の母父ミスワキとの組み合わせ(代表例は菊花賞馬ザッツザプレンティ)も4割を超す連対率を記録しており、悪くない感じだ。今年の出走馬でいうなら、ミスワキと同じミスタープロスペクター×バックパサーの配合によるウッドマンを母父に配したダンスインザダーク産駒エーシンダードマンが、この好走パターンに該当する。

今年出走するもう1頭のダンスインザダーク産駒コンラッドは、母父がノーザン系のヌレイエフ。こちらは対照的に、あまり良績のないパターンである(連対率14.3%)。父ダンスインザダークに限らず母父ノーザン系の競走馬は、芝二四以上の距離で好走実績を残しているのが、サドラーズウェルズの系統やノーザンテーストなど少数の例に限られるので、距離延長の条件では案外、過信禁物と言えるのかもしれない。
このような感じで、今年の出走馬のうち、長距離(芝二四以上)での好走が期待できる父×母父パターンをチェックしていったのだが、長距離戦の場合、5年分のデータでも例数が十分とはいえず、結局、確たる傾向のようなものは導き出せなかった。とはいえ、父のネームヴァリューだけに惑わされることなく、もう一歩踏み込んだどころで各馬の適性を考えてみることは、長距離レースの馬券を楽しむ上で、意外と面白いヒントを与えてくれそうだ。

【結論】
◎ブラックアルタイル
○エーシンダードマン
▲アドマイヤモナーク
△コンラッド
×ミストラルクルーズ
注マンハッタンスカイ

AJC杯でドリームパスポートを負かしに行く強気の競馬で見せ場を作ったブラックアルタイル母父スルーオゴールドは過去5年、長丁場のレースで意外と実績はないが、それでもブラックアルタイル自身が芝二四以上の距離で4度連に絡んでいる。東京コースへの適性も証明済みで充実した今なら、早めの競馬で押し切ってしまう可能性がある。
菊花賞・4着の実績が光るエーシンダードマンは、前述したとおり好走が期待できる父×母父の組み合わせ。差し一辺倒の脚質がどうか?だが、この馬も左回りコースへの適性は悪くない。
アドマイヤモナーク父ドリームウェルの産駒には、気性が煩いタイプが多い。長距離戦では折り合いが何よりもポイントになるだろう。年齢を経て落ち着きが出た同馬も、本質的には気性の課題を内包するタイプ。重いハンデの分、早めに動いていきたいところだが、仕掛け所の判断が意外と難しいのが減点材料に。
以下では、この距離への適性が未知ではあるもののコンラッド。ズブい気性で距離延長は望むところのミストラルクルーズあたりまでが圏内か?逃げるマンハッタンスカイも、ペース次第では一考の価値があるかも。
キルトクールは、チェストウイング。父スペシャルウィーク×母父トニービンの組み合わせは、芝二四以上の条件(過去5年)で24%の連対率をマーク。ただし、好走事例のほとんどが距離二四~二六のゾーンに集中しており、三千を超える条件になると、本質的に心許ない気がする。

2月 17, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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