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2008/02/03

【根岸S】想定走破タイムは1分22秒台

【2月3日AM追記】
2月3日・日曜日の東京競馬は、降雪の影響により、結局「中止」と発表されました。
ううむ、こればかりは仕方がないですね。水沢競馬なら、これくらいの雪でも平気で開催しちゃうんですが(汗)
代替開催は2月4日の月曜日。出馬投票のやり直しは行わず、日曜の競馬新聞もそのまま月曜開催に使えるとのことです。

とはいえ、日曜日の夜まで雪の予想ですから、天候の行方次第で、月曜日の馬場状態も大きく変わってくることでしょう。仮にダートでも馬場の渋化がさらにすすむようなら、月曜日には脚抜きの良い状態を通り越して、田んぼのような走りづらい馬場になってしまう可能性もあります。
そんなわけで、本エントリのテーマにした東京ダートコースの馬場状態については、いったん見解を保留したいと思います。いずれにせよ平日開催ではナマ観戦できないし、馬場状態もまだわからないので、大きな勝負はできないと考えています。
(2月3日 10:30 管理人)

Wild_wonder_at_jcd_2007中央競馬の冬場のダート戦といえば、それ以外のシーズンに比べ時計がかかるというのが通り相場。気温低下による凍結の恐れがあるため、安易に散水ができず、それゆえに含水率が著しく低い乾燥した砂のうえでの、スタミナ比べの競馬になりがちだ。
おまけに開幕当初はコース管理者がきっちりと砂圧調整(厚さ8㎝)をしているから、スピードよりパワーが優先される傾向はさらに強調されることになる。土曜日からスタートした東京競馬場の冬開催初日を観察してみても、砂が深いせいだろうか?逃げた馬の粘り込みがあと一歩効かず、中団後方から押し上げてきた差し馬が台頭する場面が繰り返されていた。馬場状態は「極端に時計がかかる」という程の印象ではないが、走破タイム自体、平凡なレースが多かったように思える。
だが、冬のダート競馬でおなじみのそんな傾向も、日曜日には一変してしまう可能性がある。天気予報は、午前中からみぞれ混じりの湿雪を告げており、根岸Sのスタートが切られる午後3時台には降水量1ミリ程度の弱い雨が府中の馬場に降り注ぐ見通しになっているからだ。これで少なくとも、東京砂漠のようにパサパサの乾燥馬場にならないことは、ほぼ確実。
それでも明け方には気温低下による凍結の心配があるから、JRAは馬場整備用の大型車両を総動員して、夜通しコースにハロー掛けを繰り返すことだろう。主催者による懸命の馬場整備と、ダートコースに散布された凍結防止剤の効果(馬場をしっとりさせるという)を考え合わせれば、おそらく馬場状態は終日ウェットで時計の出やすいコンディションが維持されるはず。根岸Sも、スタミナより、むしろスピード適性が要求される馬場のもとで行われる可能性が強くなったのではないかと推測できる。
勝馬の走破時計を想定するなら、おそらく1分22秒台の水準が要求されると考えたい。すなわち、メイショウボーラーが逃げ切った3年前のレース(1分23秒0)よりも、速い時計で走れる馬でないと勝負にならない。

レース検討にあたり、優先して注目すべきファクターは、出走各馬の持ち時計の比較だ。ダートコースの距離千四を1分22秒台で走破できる時計の裏づけがあるのは、次の各馬である(持ち時計は最近1年以内のレースが対象)。

 リミットレスビッド  1.22.9(良・阪神千四)
 トウショウギア    1.22.3(稍重・東京千四)
 ワイルドワンダー   1.22.7(良・阪神千四)
 トーセンブライト   1.22.4(良・東京千四)
 マイネルスケルツィ 1.22.4(良・阪神千四)
 アドマイヤスバル  1.22.5(重・東京千四) 

これら各馬は実際に当該距離で1分23秒の壁を越えた実績をもつのだから、上位候補としてそれなりの評価が必要だろう。さらに当該距離以外の実績や可能性にまで視野を広げると、水が浮いて時計の掛かる状態まで悪化した武蔵野S(千六)を逃げ切っているエイシンロンバード、持ち時計は平凡でも稍重・不良で2戦2勝のレオエンペラー、久々にダート戦に矛先を転じてきたシンボリグランなどが不気味な存在に思えてくる。

対照的に、交流重賞などスピードよりパワー(さらには経験値)が優先されるレースを主戦場としている組は、速い時計に対応できないリスクがあって、その評価も微妙と言わざるを得ない。たとえば、メイショウバトラー。過去に1分22秒台の持ち時計があるけれど、近走を考慮すると、それをそのまま鵜呑みにするわけにもいかないだろう。
また、枠順や脚質別の有利・不利については、日曜日の競馬をみて実際の傾向を確かめてみないと何とも言えない。、現時点では、雨で前が止まらぬ先行馬場という先入観に囚われることなく、様々な可能性を想定しつつ、レース検討を進めたほうが得策といえるだろう。

<結論>
◎ワイルドワンダー
○トウショウギア
▲マイネルスケルツィ
△トーセンブライト
×アドマイヤスバル
注リミットレスビッド
注エイシンロンバード
注レオエンペラー
注シンボリグラン

昨シーズンを通して高いパフォーマンスを発揮し続けてきたワイルドワンダーがやはり主役候補の筆頭。下馬評ほど能力が抜けているという感はないけれど、重・不良の馬場で3戦オール連対という戦績は心強い。折り合いに課題がある同馬にとって、前に壁を作りつつ追走できるこの枠順も強調材料だ。
折り合い不安は、トウショウギアにも共通していえること。道中ガツンと掛かってハイそれまでヨに終わってしまった前走は、この枠順と東京替わりで度外視できそう。冬場に爪の不安を抱えるマイネルスケルツィと、絞れぬ馬体に苦しんできたトーセンブライトは直前気配を要チェック。アドマイヤスバルは、トウショウギアとの斤量差が無くなる今回が試金石だろう。
キルトクールは、タイセイアトム。圧勝だったガーネットSでもラスト1ハロンが13秒7と一杯になってしまったように、本質的には距離千二限定の短距離走者である。さらに距離が1ハロン延びる今回は慎重にならざるを得ないし、下手に抑えていけば、角を矯めて牛を殺す結果にもなりかねない。要するに乗り方が難しい馬なのだが、決め打ち系・吉田豊騎手の出方がこのレースのもう一つのポイントになりそうだ。

2月 3, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

私は、リミットを応援していましたが、あの出遅れと凡走は何なのかよく解りません。
ワンダーは、強かったですね。
短い距離なら、超一流かも・・・。

投稿: フセイン八木 | 2008/02/09 5:48:31

>フセイン八木さん

リミットレスビッドも、私がウォッチを続けているダート短距離路線の常連組ですね。今年で9歳の大ベテラン。最近では「リミットレス爺さん」(限界無き老人?)と心の中で密かに名付けています。
さて、そのリミットレス爺さんの近況ですが、根岸Sでは遂に3歳年上のノボ爺にも先着を許してしまいました。パドックの気配をみても、中山千二のガーネットSでも好走していた一昨年・昨年とは雰囲気が少し変わってきたように思えます。能力の絶対値そのものは今でも十分高いと思うのですが、ダート交流重賞を主戦場とするようになると、どうしても中央のスピード勝負には対応しづらくなってくる。今なら、スピードよりも力でねじ伏せる競馬のできる地方の小回りコースの方が、やはり向いているように感じます。

投稿: 山城守 | 2008/02/10 2:20:27

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