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2008/01/20

【日経新春杯】スローペースで問われる適性

Admire_jupiter_at_copa_republica_ar出馬表を見渡して気がついたことだが、今年の日経新春杯には典型的な逃げ馬が1頭もエントリーしていない。「前々で粘り込みたい」とか「今度は積極策で臨むつもり」などと先行する作戦を臭わす陣営は確かにいるけれど、そんな馬にかぎって、出遅れの前科があったり、不器用で行き脚のつかないタイプだったりする。結局、何かが押し出される格好で先手を取るのだろうが、どの馬がペースメーカーになっても、道中はかなり緩い流れに落ち着きそうだ。
スローペースの日経新春杯・・・・そう問われて、思い出すのは05年の一戦サクラセンチュリーナリタセンチュリーによる肉弾相打つ「世紀の対決」だ。前半1000メートル通過が64秒1という「超」のつくスローの展開から、勝負の分かれ目になった第4コーナー。そこで外から強気に押し上げたサクラが、内のナリタに接触しそれを弾き飛ばすという格闘技顔負けの攻防が繰り広げられたわけだが、ナリタセンチュリーの手綱を取った武豊騎手のコメントによるなら、あれは「内の馬が徐々に外に張り出して来ていて、ボクの馬がその圧力に押されてフラフラしたのが真相」(武豊公式サイト・2005年1月の日記・コラムより引用)。結局、密集した馬群からスムーズに抜け出せる態勢を取れたがどうかが、勝敗を分ける最大のポイントになった。
おそらく今年も道中の馬群は、スローペースらしくぎゅっと密集した形状になって、馬群の中での立ち回りであるとか、道中の折り合いといったファクターが、直線の攻防にまで影響を残しそうな予感がする。鞍上の指示に忠実にしたがい、動くべきところで動ける自在性。そんな適性の有無が、問われる一戦になるのだろう。

加えて言うなら、同じスローペースでも、05年当時は僅か10頭の小頭数、今年は16頭の多頭数競馬という違いがある。出走頭数が増えた分、4角で馬群が外に膨れるサイズも大きくなるわけで、サクラセンチュリーのように終始外を回していく戦法では、距離ロスのリスクも増大してしまうことに注意したい。京都の芝コースは開催3週目で徐々に外差し有利の傾向が出てきたとはいえ、まだまだ馬場の内目から抜け出す戦法が通用する。その傾向は、内からスルスルと抜け出してきたファイングレインが、あっという間に先行各馬を交わし去っていった土曜のメインレース(淀短距離S)を見ても自明だろう。
ゴール前では、内からいち早く抜け出した馬と、外から差してくる馬が拮抗する決め手比べの競馬になりそうだが、前者のほうに若干のアドバンテージを認めつつ、勝負の行方を占ってみたい。

<結論>
◎アドマイヤジュピタ 57キロ
○トウカイエリート   56キロ
▲ダークメッセージ  55キロ
△ヒラボクロイヤル  54キロ
×オースミグラスワン 56キロ
アドマイヤモナーク 56キロ
注マキハタサイボーグ 56キロ
注トウショウパワーズ 54キロ

ハンデ戦とはいえ、有力どころの負担重量設定が54~57キロと狭いゾーンに固められている。これすなわち、今年は上位各馬の力関係にあまり差のない接戦であると、JRAのハンデキャッパーも認めているということ。そんな構図のなかでも、57キロの評価を与えられたアドマイヤジュピタの強さには、やはり一目を置かざるを得ない。好位で運べる自在性と、鞍上のゴーサインに応じて瞬時に抜け出せる決め脚の速さを持ち合わせたタイプで、多頭数のスローペースは望むところ。道中の位置取りや折り合いに他馬が苦心を強いられる展開になればなるほど、その持ち味は際だってくるはずだ。
秋の京都最終戦で復帰し、上々のレース内容だったトウカイエリートが相手候補の筆頭だが、外から差してくる▲△×の各馬もハンデを考慮すれば、対抗格と差のない評価が必要だろう。
注の各馬は、決め手比べになるとやや分が悪いタイプ。その分、3~4角の立ち回りでいち早く好位置を取れるかどうかがポイントで、上手く内を捌いて抜け出してこれるようなら馬券圏内に食い込んでくる可能性を残す。
キルトクールは、昨年の覇者・トウカイワイルド。今にして思えば、昨年のレースでは何もかもが上手く運びすぎて恵まれていた印象。あらためて真価を問う一戦になるが、精彩を欠く近走を振り返れば、陣営があまり強気になれないのも仕方がないところか。

1月 20, 2008 08年競馬予想・回顧 |

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コメント

また、この時期となりました。
京都は雪が降るかも知れないとの事。
出来れば、良い条件で走らせてあげたいものです。
みんな、無事に回って来て下さい。
まあ、ハンデ頭が57kgだから良いかもね。

投稿: フセイン八木 | 2008/01/20 10:23:10

>フセイン八木さん
日経新春杯。今年は雪が舞い散ることもなく、30年前の悲しい出来事の再現がなくてよかったけれど、馬券的には、突如復活を遂げたプリキュアにすべて台無しにされてしまいました(汗)
本命アドマイヤジュピタ。16キロ増の馬体は少し余裕を残した仕上げにも見えましたが、それよりも今日はパドックの時点から妙にイライラして集中力を欠いていた(?)のが、気になりました。昨秋のアルゼンチン共和国杯出走時には、もう少し落ち着いていて、大物らしい雰囲気を漂わせていたのですが。
そんな気配が影響したのか、今日は勝負所の動きたいところで思うように動けず。それでも4着まで来たのは能力でしょうが、残念な結果に終わってしまいました。岩田騎手のコメントによれば、敗因は「馬場」。次走、良馬場で気配さえよければ、まだ見限れない存在だと思います。

投稿: 山城守 | 2008/01/20 22:30:12

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