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2007/12/31

【桐花賞】2番手以下は横一線!

Tensho_boss_at_tohkasho_last_year12月31日(月) 水沢第9レース 
桐花賞(ハーツクライ賞)ダ二千
◎テンショウボス 小林俊
○ダンディキング 草地保
▲マツリダワルツ 南郷家
△ハルサンヒコ  村上忍
△サンシャインヘイロ 関本淳
△サイレントエクセル 板垣吉

07年の大晦日を締めくくる水沢競馬のグランプリ・レース。岩手競馬にとって、今年はまさに激動の1年。3月の存廃騒動では辛くも存続の決定が下されたが、その後も「収支均衡を達成する見込みがない場合は廃止」というイバラの条件を背負わされ、2度に渡る大幅なコスト削減を断行するなど薄氷を踏む運営を強いられてきた。だが、12月には県知事が来シーズンの競馬存続を公式に表明。そんな紆余曲折を経て、今年も無事この日を迎えることができたのは、ファンにとって感慨深い限りだ。

さて、そうした「場外」での出来事はさておき、レースそのものに焦点を合わせてみると、今シーズン最も特筆すべきことは、岩手のエースの座に登り詰めたテンショウボス(牡4歳)の充実ぶりだろう。年間を通じコンスタントに出走履歴を重ね、距離千二のスプリント戦から二千五百の長丁場まで条件を問うことなく、すべてのレースで持てる能力を全開。長期休養中の同世代の好敵手オウシュウクラウンの穴を埋める余りある八面六臂の活躍で、いまや岩手におけるトップの座を不動のものとした感がある。年末最後、この大一番でも圧倒的な1番人気に支持されることは間違いないが、死角らしい死角はまったく見あたらない。小林俊彦騎手の手綱に導かれ、年度代表馬の確定に花を添える勝利をもう一つ追加する見通しは、100%に近い確率で実現することだろう。

首位候補の実力が頭一つ抜けている分、2番手以下は横一線という印象。3連単なら意外と配当的妙味もありそうで、ならば、ここは思い切って馬の能力・実績よりも、騎手に重きを置いた予想で馬券を楽しんでみたい。

注目は、ダンディキングに騎乗する草地保隆騎手。到底届かないような位置からでも豪快に追い込んでくるエキセントリックな決め打ち系ジョッキーという印象があるけれど、レースにおける展開推理と戦略力の高さには相当なものがある。岩手競馬情報館の論客・エクリプス氏によるなら、「草地騎手は1800m以上の距離では逃げ戦法を取ることが多い」とのこと。また、今回逃げると目されるジュリア(斉藤雄)は大外の8枠を引いた。ならば、ここは先手必勝と見て、草地騎手がその機先を制する戦法に出る公算は高いのではないか?勝負どころ、テンショウボスのスパートをどう捌いていくかが見物だが、ゴーサインのタイミングひとつで不動の本命馬を慌てさせる可能性をもつ唯一の存在とみて、対抗に推す。
2年前のこのレースで伏兵・マツリダパレスを操り、あっと言わせる波乱を演出した南郷家全騎手にも注目してみたい。今シーズンは僅か23勝と前年から大きく勝ち星を減らし、リーディングの順位は不本意なポジションに低迷。最近は盛岡の夜の街でも「いい馬の騎乗が少なくて・・・・」などとボヤいている噂を耳にするけれど、がけっぷちジョッキーならではのガッツに期待する手もあるだろう。手綱を取るのはお手馬・マツリダワルツ。ゴッホによる有馬記念制覇の余勢を駆るマツリダ軍団のエース格牝馬である。小回りコースといえど、向正面から全馬がわっせわっせと手綱を動かし早めに追い出す展開になりがちな水沢コースの長丁場。差し・追い込み勢にも十分浮上のチャンスは残されており、直線、南郷騎手の水車鞭が炸裂すれば、馬券圏内突入の可能性も十分だろう。

以下では、安定した戦績を評価できるハルサンヒコサンシャインヘイロサイレントエクセルらを上位候補とみたが、不動の本命1頭を除けば、残り各馬にほとんど能力差は感じられず、ヒモ穴探しならとにかく手広くということを肝に銘じておきたい。繰り返しになるが、3連単なら配当的妙味も期待できそうで、◎の1着固定から○▲、さらには手広くチョイスしたヒモ穴各馬を組み合わせ、3連単フォーメーションで今シーズン最後の高配当獲得を狙ってみるのも面白い。

12月 31, 2007 岩手競馬, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/12/29

【東京大賞典】高速決着・スピード勝負が前提条件

Vermillion_with_take_at_jcd_07土曜日で3日目を迎える大井競馬の年末開催は、初日・2日目がともに朝から稍重の馬場発表。さらに金曜日の深夜からは、東京地方で強い雨が降り始めており、今年の東京大賞典は「重」「不良」のダートで争われることが、ほぼ確実となった。
ダートコースの道悪といえば、いわゆる脚抜きが良く時計の速い馬場状態か?それとも、コースの表面に水が浮いて走りづらく時計を要するコンディションになっているのか?を見極めることが重要。両極端とも言えるどちらの状態に馬場が傾いているのか、それを知るためには、レースが施行される競馬場特有の事情にも目配りをしておきたい。最近刊行された城崎哲氏の「コースの鬼!」新書版によるなら、大井競馬場ではおよそ1年前に、クッション砂の下・路盤に形成されたセット層(泥の成分が踏み固められ固結したもの)を除去したばかりだという。この工事でコースの排水性(水はけ)は大幅に改善されたはずで、レース当日、前夜に降った雨があがっているようなら、脚抜きの良い馬場状態でレースが施行されることになるだろう。
時計の出やすい軽い馬場での高速決着。パワーよりもスピードが優先されるレース。それが今年の東京大賞典のキーワードであり、レースの着順を左右する最優先ファクターであることを想定する必要がある。ひょっとしたらすると、アジュディミツオーがカネヒキリとのマッチレース(帝王賞)で記録した2分2秒1のレコードが更新される可能性まであるのかもしれない。

<結論>
◎ヴァーミリアン
○フリオーソ
▲メイショウトウコン
△ブルーコンコルド
注アンパサンド
注ルースリンド
注トップサバトン

ダート路線に転向してから1戦(05年京都・エニフS・稍重)を除いて、良馬場の競馬しか経験してこなかったヴァーミリアンだが、元々は芝のオープン戦線で実績を積んできたタイプ。時計勝負になっても何ら不安がないどころか、むしろ歓迎のクチだろう。JCダート(東京二千百)の優勝タイムが2分6秒7。この時計を基準に単純計算してみると、今回は二千メートルを2分1秒台で走破しても何ら不思議ではなく、実際ドバイ遠征時には2分2秒台前半(良馬場)の走破時計も記録している。死角らしい死角が本当に見あたらない本命馬であり、単勝1.1倍の圧倒的な支持を受ける今回は、また一つG1勝ちの勲章を戦歴に加えることになりそうだ。
国内のレースに限定すれば、持ち時計最上位(2分2秒9)のフリオーソがこれに続く。JCダートでは折り合いを欠いてエキサイトしてしまったが、相性の良い今野騎手とのコンビ再結成が面白い。得意コースで折り合って先行し、どこまで強敵に立ち向かえるかを注目してみたい。
メイショウトウコンは、JCダートで直線伸びてはきたが、大回りコースで外を回すロスが響いた。大井より1週距離が短い中京・札幌の重賞を制した実績があるので、コース替わりに不安はないだろう。前が止まらぬ流れになっても、その脚力は無視できない。折り合い不安を露呈したブルーコンコルドも、距離短縮で巻き返しを警戒すべき。
以下では、「注」評価として南関所属の強豪3頭。どれも持ち時計がちょっと足りないかもしれないが、地の利を味方につけた3着争いなら、JRA勢とも互角以上にやれるだろう。

キルトクールは、有馬記念からの連闘でここに参戦するデルタブルース。芝のレースでも高速決着になると限界を露呈してきたタイプであり、パワーよりスピード適性が問われるレースになると辛い。外回りコースとはいえ、二千メートルでは距離も足りないだろう。

12月 29, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (4)

2007/12/27

【広尾07年募集馬】マゾな魅力は希薄になったが

Hiroo08_select1大方のクラブ法人で新年度の募集受付もひと段落した師走のこの時季、今年も広尾サラブレッド(旧サウスニア・レースホース)2歳馬募集がひっそりと開始された。看板を「広尾」に掛け替える以前から、年間募集頭数が10数頭と少数精鋭(?)をモットーに営業してきたクラブだが、今シーズンの募集ではさらに頭数が絞られ、僅か9頭のラインアップに。しかも、うち3頭は、既に昨年から1歳馬として募集されていた顔ぶれである。つまり、今回は実質的に外国産2頭・内国産4頭の計6頭のみが新登場ということになる。
さて、この新規追加6頭の販売価格は、最高でも2310万円(内国産のスペシャルウィーク産駒)という設定。一口あたりに換算すると3~4万円台が中心という値付けになっている。旧サウスニアといえば、クーヨンガの娘であるとか、ヨハネスブルグの弟であるとか超弩級の良血外国産馬を輸入してきて、たった500分の1の出資口数でも目玉が飛び出るような募集価格で売るという、ある意味とても強気で個性的なクラブだったが、当時に比べるとお値段のほうもだいぶ大人しくなったという印象を受ける。これなら以前、清水の舞台から飛び降りる覚悟で出資してきた良血マル外1頭分の価格で、3~4頭にお金を回すこともできるだろう。出資を検討する側とすれば随分と気楽になったが、その分、リスク覚悟で大枚を投じる行為について回るマゾヒスティックな興奮も希薄になった。
新代表のもと、独自の馬づくり・馬えらびで「ONLY ONE」をめざすといいながら、結局このクラブもかつての個性やアクの強さを薄めて、普通のクラブになってきたということか?98年の前回リニューアル当時にぶちあげた「世界制覇」のキャッチフレーズも、今では見果てぬ夢となって、マルーン(かつてのクラブの愛称)の野望は遠く成りにけりという趣も感じる。
ちなみに、今回の募集は「select1」と銘打たれており、将来の繁殖入りを視野に入れた牝馬中心ラインアップという触れ込みである。裏を返せば、外国産牡馬については、年明け以降、海外セールで調達してきた目玉商品を「select2」「3」として、賑々しく売り出す展開も考えていますよ、ということだろう。だが、出資者の立場からすると、それはそれ、これはこれである。まだヴェールに包まれた追加募集をじっと待つよりも、クラブから送られてきた綺麗なパンフレットを眺めつつ、各馬の馬体や血統を見比べながら、あれこれ馬選びを考えるほうがやはり楽しい。

そんなわけで、26日までとされていた先行受付には、結局、4頭への出資を申し込んでしまった(汗)1頭あたりの出資は1口限定。その分、できるだけ多くの愛馬と苦楽を共にしたいというのが当ブログ管理人のポリシーである。かつて出資してきた愛馬たちの未勝利保証も有効活用して予算を組むと、しめて10万円強のお値段になった。

<そのまま、そのままっ!! 08年出資予定馬>
■インティザー'06 愛国産・牝(父シングスピール)
母父ミスタープロスペクターの割に妙に割安感のある価格設定と品のある馬体の造り。芝千四~マイル路線で1000万下クラスまで出世してくれれば。

■レディストロベリー'06 内国産・牡(父スペシャルウィーク)
秋の東京開催で地味目の連勝を飾り準オープンにまで出世したラズベリータイムの弟。まだ成長の糊代が大きそうな馬体で、少しだけ父の面影を感じさせる風貌がよい。

■グディニア'06 内国産・2歳牡(父コロナドズクエスト)
大きな腹袋と立ち気味の繋ぎはいかにもダート適性が高そう。松永幹夫厩舎に所属予定というのもポイント。かつて交流重賞で大活躍した師の手腕に少し期待。

■シトラスフレーバー'06 内国産・牝(父プリサイスエンド)
かつての出資馬が繁殖入りして産んだ初仔。栗毛の馬体には、確かに母の面影がある。こりぁ出資しないわけにいかないでしょ。

ちなみに、この世代では昨シーズン既にミスティーク'06(父フサイチペガサス)にも出資をしてしまっているので、あわせて5頭の布陣となりそう。僅か2頭から始まった当ブログ出資馬の頭数もあれよあれよという間に増殖して、現時点では再ファンド前提で地方転出中の愛馬も含めると総勢17頭にまで膨れあがってしまった。何だかんだと言いつつ、当分このクラブからは足抜けできそうにありません。

<そのまま、そのままっ!! 現在の出資馬の顔ぶれ>
5歳
 オフィサー    (オープン・栗東・森厩舎)
4歳
 ジークエンブレム (500万下・美浦・藤沢厩舎)
 グランドミッション (500万下・栗東・吉田厩舎)
 ルクシオン    (500万下・栗東・平田厩舎)
3歳 
 チェルシーザベスト(未勝利・美浦・二宮厩舎)
 ハイドパーク   (地方1勝・岩手・桜田勝厩舎)
2歳
 フェイムロバリー (500万下・栗東・小崎厩舎)
 クールドリオン  (500万下・美浦・二宮厩舎)
 セプタード     (未勝利・栗東・平田厩舎)
 オーロラストーム (未勝利・栗東・松永幹厩舎)
 スタンニング   (未出走・栗東・角居厩舎)
 クリストフォルス (未出走・栗東・角居厩舎)
1歳
 ミスティーク'06  (美浦・藤沢厩舎)
 これに上記の新規出資馬4頭が加わる見通しです。

12月 27, 2007 ひとくち馬主日記 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/12/23

【有馬記念】情に棹させば流される

Vodka_at_jc_2007今年の有馬記念に関しては、府中競馬場でJCを観戦した直後から、個人的にちょっと啓示めいたアイディアが脳裏に閃いて、「おそらくウオッカが優勝するのだろう」と考えてきた。牡馬の一線級を向こうに回しても全く見劣りしない競走馬としてのスケール感。道中で最後方を追走しながら、勝負所にさしかかると瞬時にメイショウサムソンの直後まで取り付いた瞬発力。そのどれもが3歳牝馬離れしており、見る者すべてに強い印象を与えていた。
確かに同世代のダイワスカーレットには2度も後塵を拝しているが、あれは牝馬同士のぬるま湯のようなレースでの出来事。牡馬を向こうに回しダービー制覇の偉業を成し遂げた女傑の力は、無差別級の猛者が集う大一番でこそ本来の光を放つ。少なくとも、もうスカーレットに先着を許すことはないだろうし、昨年ディープインパクトに3馬身以上ちぎられていた古馬勢もおそるに足らず。
かつて有馬記念で3歳当時(現年齢表記)のオグリキャップは、そそりたつ古馬の壁タマモクロス3度目の挑戦で遂に下しているが、JC当時の両者の着差は1馬身4分の1。それに対して、ウオッカと古馬勢(ポップロック・メイショウサムソン)の差は僅かに「頭」「クビ差」に過ぎない。年内にもう一度53キロの斤量で出走できるなら、叩いた上積みも含め、JCの上位3頭を間違いなく逆転できると確信したのだ。

ところが、ウオッカの運命の歯車はいったいどこから狂い始めたのだろう。木曜日の枠順抽選で引き当てたのは、なんと大外16番枠。新聞紙上では、近年の大外枠の成績不振を引き合いに出し、あたかも何かのジンクスのように面白がって表現する向きもあるが、実際に中山・芝二五の大外発走はかなりの不利を免れない条件である。金曜日の関東版サンスポ朝刊に掲載されいていた岡部幸雄元騎手のコメントが、何よりそれを的確に表現しているので、ちょっと抜粋してみよう。

「中山の芝2500メートル戦はコーナーが6回あり、最後の直線も310メートルと短いから、位置取りが特に重要。また、スタート後最初のカーブまで200メートル程度しかないので、外枠の馬は出遅れると自分のポジションが取りにくくなる。いずれにしてもスムーズなスタートを切ったら、どんなタイプの馬でも無理に下げる必要はなく、1周目の直線入口までの500メートルでは少々脚を使ってもいいポジションを取った方がいい。」
(サンケイスポーツ12/21朝刊・岡部幸雄氏のコメントを抜粋)

ところが、外枠の差し馬にとっては「少々脚を使っていいポジションを取る」こと自体が難しい。

仮に上手く発馬を決めて好位・中団あたりの位置を取れたとしても、内枠各馬よりも序盤から脚を使わされる分、レース後半800メートルの持久力比べになると、苦しくなってしまう。ならば、昨年のディープインパクトのように前半戦は後方で脚をため、勝負所で一気に外から加速する戦法はどうかといえば、それとて他馬とよほどの脚力差がないかぎりできない芸当だろう。特に今年の場合は、外にヨレて他馬の進路を妨害する可能性のあるレゴラスのようなタイプが出走しているので、それを避け3~4角の外・外を回していくと、かなりの距離ロスを強いられる危険性が高い。

ウオッカの不安材料は、枠順だけにとどまらない。土曜日の昼間から降り始め阪神競馬場の芝を重馬場にまで悪化させた雨雲が、日曜日は中山の芝を湿らせる見通しだ。降水量のは深夜から未明にかけ4~5mm/hと報じられている。専門家のこの方によるなら「当日は南岸低気圧型という、悪天候の見本みたいな日。土曜日夜から雨が降り出し、日曜日の日中もバシャバシャ降るかも。しっかり水溜りができて、重は間違いないでしょう」(斎藤義雄のお天気競馬学さんより引用)とのこと。
兄・タニノベリーニ(父フレンチデピュティ)などは、渋った馬場を苦にしないタイプだったが、ウオッカ自身は父タニノギムレット譲りの大飛びなフットワークこそが持ち味。道悪になるとキレを殺がれることに違いはなく、ダービーで真一文字に伸びてきたあの脚勢を中山で再現することは難しくなる。

これを数字で裏付けてみよう。過去5年、有馬記念の上位3頭の上がり3ハロンタイムは、02年のシンボリクリスエス、05~06両年のディープインパクトを除いて、軒並み35秒台が記録されている。このレースが消耗戦と称される所以だが、裏を返せば前半~中盤で脚をタメてラスト3ハロン34秒の脚で差すことができるなら、逆転の目もあるということ。
ところが、国内の芝二四~二五で重・不良馬場だったレースについて過去5年分のデータを遡ってみると、34秒台という上がりタイムの記録を殆ど検出することができない。03年の阪神・白鷺特別と同・御堂筋S、05年の京都・比叡Sで僅かに記録されているくらいで、そのいずれもが当然のごとくかなりのスローペースである。差し・追い込み勢の優勝確率(1着馬に占めるシェア)も、良・稍重の51.3%に対し、重・道悪では21.7%にまで低下する。これらの数字を見るにつけ、ウオッカが道悪を克服し「差して勝つ」ことが、どれほどの難行なのかを実感せざるを得ない。

ファン投票第1位の支持を受け、年末の大一番に望む女傑にとって、課せられた条件はとてつもなく厳しい。もちろん当ブログ管理人は心情的にこの馬を支持しているので、何とか克服してほしいという願いも捨てることはできないが、情に棹させば流され、意地を通せば窮屈。とかくに有馬記念の馬券は買いにくい。最終的なジャッジは当日の馬場とレースの傾向を慎重に見極めてからでも、遅くはないだろう。

Meisho_samson_at_jc2007<結論>
◎メイショウサムソン
○ポップロック
▲ロックドゥカンプ
△ダイワメジャー
△マツリダゴッホ
△ドリームパスポート
△ウオッカ


ある程度の馬場悪化を覚悟して、上位候補は全天候型のタイプからセレクト。
メイショウサムソンは、JCで横綱相撲に徹しすぎた感があったが、天皇賞当時と比べ体重は同じでも、馬体の各所に僅かに余裕のようなものが感じられたのも事実。年内秋3戦という予定のローテーションで最終戦なら、有馬記念はおそらく目一杯の仕上げ。道悪馬場にオペラハウスの血というのも強調材料で、その実績を額面通り評価してもよいと思う。
ポップロックは、勝負所でエンジンのかかりが鈍く大一番になると勝ちきれない印象を払拭できないが、それでもJCで同タイム2着なら、特に評価を落とす理由がない。
3歳勢では、ミニ・メイショウサムソンというべき競馬をしてきたロックドゥカンブが怖い。春シーズン、大雨のマカオジョッキークラブTを渋太く伸びた脚は、道悪不問を証明するもので、名手キネーンの手綱捌きも込みで3番手の評価に。
以下では、昨年上位のダイワメジャー、土曜日の中山大障害2着騎手が手綱を取るドリームパスポート。ピッチ走法で道悪を克服する可能性のあるマツリダゴッホも、この枠順で折り合いをつけられるなら圏内なのかも。
キルトクールダイワスカーレット。名門女子校出身のお嬢様には、歴戦の猛者がひしめきあう激戦区はちょっと場違いな印象。イタリア人と徒党を組んだお兄さんもきっと助けてはくれない。むしろ潰しにかかるはず(汗)

12月 23, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (4) | トラックバック (3)

2007/12/16

【阪神カップ】内回り・芝千四の劇的ビフォーアフター

Suzuka_phoenix_at_yasuda_kinen_07阪神競馬場のリニューアル・オープンから漸く1年が経過した。こけら落としからしばらくの間は、新コース攻略に悩みつつ、馬券の上であれこれ試行錯誤を続けてきたが、最近になってやっと傾向と対策のようなものが、ぼんやりと浮かび上がってきたように思える。とはいえ、それは新たに設定された芝・外回りやダート二千でのお話。従来から設置済みの芝・内回りコースに関しては、改修前と比べ特に大きな変更点は見られなかった。このため、当ブログ管理人を含む競馬ファンの大多数は、リニューアルを意識することなく従来どおりの感覚で阪神・内回りのレースを予想し、馬券を購入していたはずだ。
だが、内回りコースの芝・千四について、あらためて大改修の前・後を区分しデータマイニングを試行してみると、意外な変貌が浮かび上がってくる(検索対象データは、改修前が03年~06年の春開催まで、回収後は06年の12月開催以降)。

たとえば、このコースの1着馬に占める脚質別のシェア。短距離条件らしく逃げ・先行が優勢だった従来の傾向が変化し、改修後は差し・追込タイプでも先行勢と互角以上に渡り合っているという事実が、まず注目される。

■阪神・芝千四 改修前・後の1着馬脚質別シェア(出走数5回以上)

14001






コース改修以降になって、千四・内回りで差しタイプが台頭してきた背景には、展開やペースにも何か変化が生じているということだろうか?それを知るため、TARGET Frontier JVから出力されるペースチェンジ指数(PCI)の上位3頭平均値(PCI3)を確認してみた。すると、改装前は、大雑把に言ってハイペース4割・ミドルペース5割・残りがスローペースという出現率だったのが、リニューアル以後になるとハイペースが大幅に減少(16.7%)。一方でミドルペースのレースが増加し、全体の4分の3(76.2%)を占めるまでに至ったという事実が判明した。
「ペースが遅ければ先行馬の前残り」「速ければ前が崩れて後方の差し馬が有利」そんな競馬常識からすると、流れが遅くなって差し馬が優勢というのは、正反対の傾向であり、何とも不可解な印象を覚える。だが、謎を解く鍵は、次に示す種牡馬別成績のデータが示唆している。

■改修前阪神・芝千四 連対率上位種牡馬(出走数10回以上)

1400before










■改修後阪神・芝千四 連対率上位種牡馬(出走数5回以上)

1400after









コジーンやミスタープロスペクター系など、短距離・スピード寄りの適性に傾斜したタイプが活躍してた改修前とは対照的に、改修以後はマンハッタンカフェやダンスインザダークなどサンデー直系のステイヤーたち、あるいはロベルト系のシンボリクリスエス・マヤノトップガンなど、より長い距離を得意とする種牡馬が台頭してきている。ミスプロ系でも上位にランクしているのは、単調なスピード型とは明らかにタイプを異にしているオールラウンド・プレイヤーのアグネスデジタルだ。この傾向変化をひと言で表現するなら、一本調子のスピードレースから、道中のタメを効かせたレース運びが、この距離でも要求されるようになったということ。ならば先行して押し切る策よりも、直線でどれだけ鋭い決め手を発揮できるかが問われる府中・芝千四に近いイメージで、このコースの攻略法も考えていくことができるかもしれない。

それにしても、改修工事に伴いレイアウトに目立った変更が加えられたわけでもない内回りコースで、これほど劇的な傾向変化が生じているとは、正直、想定外だったと白状せざるを得ない。いったい何がこの変貌を生み出しているのか?確たる結論を見いだすのは難しいが、いくつかの仮説を考えてみることはできる。
たとえば、スローペースになりがちな外回りのレースに影響される格好で、内回りでも無理な競り合いを避けようとする騎手心理が働いているのではないか?ということ。あるいは、直線になっても馬群がばらけない外回りコースが登場して以降、ゴール前直線の芝の傷みがラチ沿いに集中。その結果、内回りのレースでも外を通る差し馬にチャンスが広がっているのではないか?ということだ(後者の説は城崎哲氏の「コース鬼!」新書版からヒントを得た)
Bコース替わりも2日目・しかも午後になれば、芝コースは、ラチ沿いから徐々に傷みが進んでくるというのも道理。先行スピード決着というより、道中のタメと直線の瞬発力が重視される中距離レースの感覚で、阪神カップの上位争いも想定していく必要があるのかもしれない。

<結論>
◎スズカフェニックス
○ダンスフォーウィン
▲プリサイスマシーン
△エイシンドーバー
△シンボリグラン
△ドラゴンウェルズ
△シンボリグラン

フルゲート18頭の多頭数ながら、是が非でも行きたい逃げタイプが不在で、道中はゆったりとした流れが想定される。一見、先行勢に展開の利が働きそうだが、前述してきた傾向をふまえれば、どれだけ鋭い決め手を繰り出せるかが、より重要なポイントになるだろう。ならば、サンデー直子らしい瞬発力が武器のスズカフェニックスが優勝候補の最右翼ということになる。外目の枠順は確かに有利ではないけれど、ごちゃつく不利で脚を余すリスクが減少したと解釈すれば、むしろプラス材料に転じる公算もある。

対抗・伏兵選びは目移りするほど多彩な顔ぶれだが、ここは中波乱を想定。重賞初挑戦のダンスフォーウィンを抜擢してみる。注目すべきポイントは東京・芝千四での好走歴。後方から長く脚を使い、ゴール前キッチリと差して魅せた前走・奥多摩Sの勝ちっぷりは着差以上の強さを印象づけるもので、G2でも侮れない存在とジャッジする。

キルトクールは、フサイチリシャール。ここではハナを主張する可能性があるし、展開次第で2年連続好走という目もあるけれど、昨年は小雨が降ってちょっと渋った馬場にも助けられた感があった。今回の鞍上・鮫島騎手との相性もひと息。

12月 16, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (3) | トラックバック (4)

2007/12/09

【朝日杯FS】枠順の明暗、鞍上の巧拙から考える

Suzu_jupiter_at_niigata_daria_shoクラシックへの登竜門と位置づけられる2歳王者決定戦だが、出走各馬の明暗は枠順抽選でまず分かたれる。京王杯の覇者アポロドルチェが14番枠。関西の大物サブジェクトが大外16番枠。下馬評の高かった有力どころ2騎が、中山マイルで不利といわれる外枠を引いてしまったのだ。これで今年の朝日杯は、混戦ムードにいっそう拍車がかかった感のある。
試みに中山・芝千六の枠順別成績(05年以降3年分)を調べてみると、大外16番枠でも連対率は12.3%。この数値だけを取ってみれば、内枠・中枠と比較してさほど差はなく、外枠でも致命的というほどまで不利ではない?と思えてくる。だが、これを脚質別に分解していくと16番枠の逃げ・先行馬の連対率が20%台なのに対し、差し・追込勢の連対はわずかに5.5%。ここで初めて大外不利説の真相がみえてくる。中山マイルは、中団・後方から外・外を回して届くような甘いコースではないのだ。この外枠の差し馬不利という傾向は、枠順により程度の差はあれど12番枠から外に共通してみられる現象で、着順の行方にかなり強い影響を与えているファクターと考えておきたい。
では、外枠でも先行すれば大丈夫かといえば、それでも楽観は許されないだろう。いい位置を取るため前半から余分な脚を使わなければならない分、労せずして好位をキープできる内枠と比べ不利は歴然。仮に発馬で失敗でもすれば、それこそ致命的なロスにつながりかねない。前走で出負けの前科を残したアポロドルチェ・サブジェクトにとって、差すにせよ、積極策に転ずるにせよ、この外枠が歓迎せざる条件であることは間違いない。

不運を嘆く外枠勢とは対照的に、有力馬のなかで枠順に恵まれたと思われるのが、最内枠のゴスホークケン9番枠のスズジュピター。これら2頭はともに前走、2年連続で朝日杯優勝馬を輩出している東スポ杯に出走していた。前走のレース内容で2頭を評価するなら、残り1ハロンで脚が止まり距離適性に課題を残した前者より、長くいい脚を使いゴールまで伸びが持続したスズジュピターのほうが上位という見立てになるだろう。新潟での2戦をみても、けっして不器用な差し一辺倒のタイプではなく、中山のマイル戦にも対応できる自在さを備えているのが心強いところだ。
ただし、スズジュピターから馬券を買おうとするとき、やはり気になるのが柴田善騎手への乗り替わりである。前走で手綱を取った後藤騎手がアポロドルチェの騎乗を選択したがゆえのやむを得ない事情ではあるが、今シーズン怪我に泣かされ精彩を欠いたベテランへのスイッチが果たして吉と出るか、凶と出るのか?前日売り単勝オッズがアポロドルチェと並んで1番人気ながら、4倍台後半という微妙な数字になっているのも、屋根の不安に対するファン心理をよく表現しているように思える。
しかし、中山・芝千六という条件に限っていうなら、ヨシトミ騎手の成績は昨年の連対率22.5%に対し、今シーズンは26.7%。1~2番人気馬騎乗時の連対率なら50%を超える実績を今年も残しており、そのパフォーマンスは決して低下していない。先週の日曜メイン・ターコイズSでも5番人気のザレマを駆って僅差の2着に食い込むなど、このコースでの騎乗時なら、まだまだ往年の手綱捌きは健在である。
鞍上に対する過小評価がオッズに影響を与えているようなら、むしろそれは馬券の妙味と解すべし。単勝はともかく連軸としてなら、数字以上に信頼できる本命として、スズジュピターを狙ってみよう。

<結論>
◎スズジュピター
○ゴスホークケン
▲フォーチュンワード
△アポロドルチェ
△ドリームシグナル
△ヤマニンキングリー

上記以外の各馬なら、前走京王杯で牡馬の後塵を拝したとはいえ、荒れたラチ沿いに潜り込んで渋太い伸びを見せていた牝馬フォーチュンワードが面白い。同じく京王組なら鞍上強化のドリームシグナルにも注目したいが、過去4走のうち3度出遅れというリスクが懸念材料か。ヤマニンキングリーは、前走で後のG1牝馬をクビ差封じたものの、今回が初の長距離遠征。とりあえずはお手並みを拝見というところで、4~5番手の評価が妥当だろう。
キルトクールは、デイリー杯の覇者キャプテントゥーレ。前走での鮮やかな変身には驚かされたけれど、2着に負かしたタケミカズチは東スポ杯で5着。この馬を物差しにすれば、東スポ杯組との力比較でやや劣勢かと思われる。中山の急坂もやはり課題に。

12月 9, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (4)

2007/12/02

【阪神ジュベナイルF】距離適性と内有利がキーワード

Tall_poppy_debut後にダービースプリンターズSをそれぞれ制すことになる若き女傑2頭が、距離適性の違いを超え激しく火花を散らした熱戦から、はや1年。今年も年の暮れを迎え、阪神ジュベナイル・フィリーズの季節を迎えた。舞台となるのは、阪神の芝外回り千六のコースである。
1年前には、まだ新装オープン直後だった外回りコースの特徴をどう理解すべきか?手探りのなかでの予想を強いられたもの。だが、そんな状況下で当ブログが公開した予想エントリを再読してみると、コース攻略法として2つの仮説を打ち出している。一つは外回りコースになれば従来のマイル戦よりスローペースの競馬が多くなるのではないか?ということ。もう一つは、内ラチ沿いのコース取りを選択した馬が有利ではないか?という仮説だ。当時はまだ1勝馬に過ぎなかったウォッカを軽視したため、馬券こそ取れなかったが、予想上の着眼点としては、我ながら悪くなかったと思う。

まず、前者の「外回り=スローペース説」から検証していこう。昨年のレース自体は、淀みないラップが連続するミドル~ハイペース気味の流れになったが、ラップタイムから各馬が追い出しにかかった地点を推計してみると、残り3Fからペースが再加速していることがわかる。

阪神JF06年 12.2-10.7-11.5-11.9-12.0-11.7-11.2-11.9

外回りコースのゴール前直線の距離は約470メートルだから、これは4角中間~出口あたりに相当する地点。すなわち前半1000メートルを走破した後の、残り600メートルからの脚力勝負になったことがわかる。長い長い外回りの直線距離を考えると、極力お釣りを残した状態で勝負所を通過した方が有利と考えるのは、騎手心理として当然。事実、ウォッカもアストンマーチャンも、4角出口付近までは上手く内で脚をためる競馬に専念していた。
また、今週号の週刊競馬ブック「血統アカデミー」欄にも掲載されているように、過去1年間の期間で同コースのレースを集計してみると、改修前よりも大幅にスローペースの競馬が増加という傾向が明らかになっている。
つまり、後・先のことを考えずとにかく先行するだけの戦法では通用しない。道中の折り合いであるとか、勝負所からラストまで残り600メートルの加速力であるとか、短距離というよりむしろ中・長距離向きの適性が要求されるのが、阪神・外回りマイルコースのポイントといっても過言ではない。

次に、「内ラチ沿いを通った馬が有利」という仮説について、再考してみる。昨年のエントリでは、コース改装前から12月第1週の阪神競馬でたびたび見られたこの現象を、内・外の芝の状態の違いであるとか、コーナーの回りが緩やかに変わったせいで馬群があまり外に振られなくなったことが関与しているのでは?と邪推してみたのだが、この推測も大きく的を外していなかったようだ。
たとえば、過去1年間の阪神・外回りコースマイル戦(15頭以上の多頭数)対象に、枠順別成績を振り返ってみると、17番枠よりも外では連対数がわずか1頭のみ(17番枠連対率0%、連対率6.7%)と、内・中枠に対して明らかに分が悪い。季節を問わず外枠不利の傾向が現れているということは、おそらく芝の状態の問題より、外回りのコース設計による影響が作用しているのだろう。具体的にいうなら、3~4コーナーでの距離ロス。3角入口から勝負所の4角出口まで、ゆるやかな弧を描く大回りのコーナー(通過距離682m)は、ラチ沿いを通る先行馬のスピードも落ちず、外を回して距離を詰めるのが難しいレイアウトである。そこで無理に脚を使ってしまえば、長い直線の途中でガス欠気味になるのも必定。そんな事情ゆえに、外枠発走から中団・後方を進む差し脚質の競走馬を苦戦を強いられるということなのだろう。

短距離向きのスピード適性よりも中・長距離向きのスタミナ・底力。内から中枠からすかさず好位を取って脚を溜めることができる自在性。阪神・外回りマイルの上位を占ううえで着目すべきこの2つのキーワードから、今年のレースの行方も展望していこうと思う。

<結論>
◎ラルケット
○アロマキャンドル
▲オディール
△エイムアットビップ
△カレイジャスミン
△トールポピー
△エイシンパンサー

前哨戦のファンタジーSで上位を占めた関西馬が有利では?という評判が巷間囁かれているようだが、コース改修前から通算して近年の決着傾向を振り返ってみても、前哨戦好走組があっさり敗退する一方で、別路線からの挑戦馬や関東馬の活躍が目立つレースである。僅かキャリア数戦の2歳牝馬同士のレース。それゆえに、能力・適性の比較について、先入観にとらわれることは禁物だろう。
内枠有利の傾向を考えると、まず注目したくなるのがアロマキャンドル。僅か3戦のキャリアながら、前走で後に重賞を好走する牡馬の強豪を完封した実績を考えれば、ファンタジーS組と同等以上の評価は必要だろう。常に好位でのレースに拘る鞍上・藤田というのも強調材料だ。
だが、週刊誌のフォトパドックなどでその馬体を目の当たりにしてみると、良くも悪くも父・フレンチデピュティの特徴(筋肉質・骨量の豊かさ)が典型的に再現されているように思える。これすなわち、瞬発力よりもパワーと持続性。一瞬の加速力を求められるG1で勝ちきるまでは、正直、半信半疑の評価とせざるを得ない。
これとは対照的に、昨年のウォッカ同様、大柄なフレームから長い手足がすらりと伸びて、その体躯から豊かな将来性を感じさせるのがラルケットの馬体である。新潟のデビュー戦では、アロマキャンドルを全く問題にしなかった実績の持ち主でもあり、初戦は速いペースを先行、2戦目はスローペースを差しきりと自在性を持ち合わせているのが魅力。キャリア2戦。千四以上の距離経験はないけれど、その馬体の良さとJCを制した父の血統からは、どんどこいのタイプとジャッジできる。手綱を取る仏国リーディングジョッキー、ステファン・パスキエ騎手も、土曜の阪神競馬でも2勝を挙げ絶好調をアピール中である。
これに続くのが、ファンタジーS組という評価。以下では、まだ各馬の能力評価が定まらないので、手広くいかざるを得ないが、人気薄のなかでは前走・赤松賞で強い勝ちっぷりをみせたカレイジャスミンに、ちょっと注目してみたい。
キルトクールは、新潟2歳Sの勝者・エフティマイア。不甲斐なかった前走の敗因を渋った馬場に求めるなら、巻き返しに要注意なのかもしれないが、この大外枠はいかにも不利。

12月 2, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (1)