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2007/11/24

【JCダート】高速決着・差し馬にもチャンス到来

Misho_tokon_at_february_s_2007府中・ダート二千百といえば、時計を要するスタミナ比べの競馬というイメージが強い。
長距離戦らしい縦長の隊列から各馬が4コーナーを回ってくると、前に行く馬も、後ろから差す馬も既にスタミナが電池切れの状態になっており、直線ではバテバテの消耗戦。雨でも降って脚抜きのよい馬場になればそこそこのタイムも出るけれど、良馬場の乾燥ダートだと、勝ち馬の走破時計は2分10秒を超える。出走各馬のスタミナ適性が結果に直結しやすい分、馬券的には与しやすいが、スピードを競い合うレースとしての見応えはイマイチ。そんな印象を免れなかった。
ただし、これは条件戦でのお話であり、JRAダートG1の頂点に位置するJCダートになると、様相は一変する。今でも語りぐさになっているクロフネによる驚異のレコード(2分5秒9)は別格としても、良馬場なら条件クラスより2~3秒は速い時計の決着になって、上位馬の走破タイムは2分8秒台となる。
これがどれくらい速いレベルなのか?それを知るために、JCダートと同様グレードレースの頂点と位置づけられる帝王賞や東京大賞典(大井ダート二千)のタイムと比較してみると、たとえばアジュディミツオーとカネヒキリの両馬がゴールまで一騎打ちの死闘を演じた昨年の帝王賞の決着タイムが、2分2秒1(良馬場)。中央競馬のダートに比べ、砂が深く時計を要するといわれる地方の馬場としては、出色のタイムである。このレースをあと100メートル距離延長したと想定して、その走破時計を試算してみると、残り100メートル延長分(1ハロン12秒5と仮定すると、その2分の1で6秒2~3くらいか?)を加算して、2分8秒台前半という水準になる。

ところが、これに対し昨年のJCダートでは、1着アロンダイトが2分8秒5という勝ち時計で優勝を飾っている。大井と府中の馬場差・コースレイアウトの違いを敢えて無視して単純比較してみると、帝王賞とほぼ同等の水準・・・・わが国のダート競走の頂点に君臨するチャンピオンたちが死力を尽くしてマークした時計と、前走時点でまだ条件戦に出走していた上がり馬の走破時計に殆ど差がないとは!レース前、持ち時計がないことを根拠に、アロンダイトを軽視していた当ブログ管理人などは、この結果に正直、唖然としたものだ。
ダートコースでも1周およそ千九百の距離を確保した大回りのコース設計に、軽めの砂。速い時計の出やすい条件が揃った府中ダートにオープンクラスの精鋭が集えば、確かに2分8秒台の決着になっても何ら不思議ではない。たが、JCダートの時計が速くなりがちな傾向には、もうひとつの背景がある。国内のダート競走においては、全くの門外漢といってよい外国馬が参戦しているという事実である。
第1回のロードスターリングと、不良馬場になった第3回のフリートストリートダンサーの2頭を例外とすれば、これまで馬券の対象としてまったく考慮に値しない戦績しか残していない外国勢。だが、砂のダートとは異なる海外の赤土ダートでスピード競馬に慣れ親しんでいる分、何をしてくるかわからない怖さは確かにある。日本馬の手綱を取る騎手たちも彼らの存在を意識せざるを得ず、その結果、JCダートは毎年のように速めのペースになりがちだ
典型的だったのは、記念すべき第1回のレースが行われた00年。ロードスターリングを制して先頭を奪ったレギュラーメンバーが、レースを破壊するほどのハイペースで逃げまくり、結果、中団から差してきたウイングアローが当時のレコードタイムを更新する2分7秒2の時計で差しきった。今でも鮮明に記憶に残る、そんな好レースだった。
さて、このような傾向を頭に入れた上で、今年の外国馬の「出方」を想定してみると、パシフィッククラシックを制して、ここも勝つと1億円のボーナスが出るといわれる米国馬スチューデントカウンシルの本気度が高いと巷間囁かれているようだ。同馬の必勝パターンといえば、電撃的なマクリから4角先頭で押し切るという強気の戦法。この馬が遠征地の府中でも得意のマクリに徹するようなら、それこそ本気度が高いだけに、レース展開は自ずと緩みなくなって、先行勢にとって厳しいものとなる可能性が強い。裏を返せば、中団で脚をためる差し馬にとっては絶好の展開。もちろん、上位に食い込むためには、2分7~8秒の水準で二千百メートルを走破できるという能力の裏付けは必要だが、ペース次第では、前崩れによるずぶずぶの差し競馬になるという可能性も大いにありうる。そんな展開を味方につけることができるかどうか?も勝ち馬探しの重要なファクターであることを、しっかりと考慮しておくべきだろう。

<結論>
◎メイショウトウコン
○フィールドルージュ
▲ヴァーミリアン
△フリオーソ
△ワイルドワンダー
△ワンダースピード
△ブルーコンコルド
☆フサイチホウオー

外国馬が強気に動いていく分、強い差し馬の勝機が拡大すると深読みして、この予想に。
メイショウトウコンは、フェブラリーSで11着と不本意な戦績に終わったが、今にして思えば当時は馬体重が減りすぎた感があった。捲土重来を期す今回はゆったりとしたローテーションで万全を期す。実績ある左回り・長い直線コースは悪くない条件。後方一気の競馬になってしまうと、さすがに勝ち目は薄くなるが、スタート直後に中団くらいの位置を確保できれば面白い。この評価は、そのまま同脚質フィールドルージュにも当てはまる。
前日売り1番人気のヴァーミリアンは、芝の重賞勝ち実績があるほどで、スピードを要求される中央のダートに舞台が変わっても大丈夫だろう。好位抜けだしの策がベストだけに、速いペースにどこまでお付き合いするかが、着順の明暗を左右しそうだ。
穴馬ならば、初のダート戦、しかもいきなりのG1挑戦で人気の盲点になっている感のあるフサイチホウオーか?500キロを超す雄大な馬格に、筋肉が隆々と発達したその体つき。「まるでダートの一流馬みたいだなぁ」・・・・昨秋の東スポ杯のパドックでフサイチホウオーを初めて目のあたりにしたときに、当ブログ管理人が感じた率直な印象である。春当時のデキさえ取り戻せば、ひょっとして・・・・という可能性まで含め注意が必要だろう。
キルトクールは、米国馬スチューデントカウンシル。ここに臨む本気度が高い分、むしろ馬券の対象としては、扱いが難しくなる。

11月 24, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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