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2007/11/18

【マイルチャンピオンシップ】外国馬を侮ることなかれ

Daiwa_major_walking_with_g_men_75あらためて出馬表を見渡してみると、昨年のマイルCSに出走していた馬たちのうち、今年も無事ここへ駒を進めてきたのは、わずかに2頭を数えるだけ。秋の頂上決戦に挑むわが国のトップマイラーたちの顔ぶれは、ほぼ総入れ替えに近いという印象を受ける。
入れ替わりの激しいマイル路線で、確たる中心馬は、結局登場するに至らず。どの馬にしても帯に短く襷に長い。昨年のこのレースを制して以降、まる1年間マイル路線のディフェンディング王者の座を守り通してきたダイワメジャーにしても、今秋は春シーズンまでの凄味が失せた感を否めない現状である。前夜時点で単勝1番人気に支持されているとはいっても、そのオッズは4倍台なのだから、半信半疑というのが多くのファンの偽らざる実感だろう。
JRAが発表しているプレレーティングも、そんな大混戦ムードを数値から裏付けしている。出走馬中、最高の数値で評価されているのは、春の安田記念でダイワメジャーがマークしたパフォーマンスであり、そのレーティングは「121」。この数値ほどの力を今回も出せるなら、当然この馬が首位候補筆頭ということになるが、秋2戦のレーティングに目を転じてみると、毎日王冠が「112」天皇賞では接触の不利を受けたとはいえ「111」という評価しか与えられていない。現状では、かなりの割引が必要と言えそうである。
また、ダイワメジャーに続く人気上位馬の評価を確かめてみると、アグネスアークが「117」、カンパニーが「116」、スズカフェニックスが同じく「116」といったところ。おそらくこれら各馬が掲示板の上位を占めるのだろうが、頭一つ抜け出した首位候補と評するには、やはり何かが足りない感じである。となると、レーティング評価上で俄然注目したくなるのが、これら上位馬と伍して「115」とほぼ同等の評価を与えられた外国馬ベクラックス(Becrux)の存在だ。

なるほど、これまで外国馬のレーティングというのは、日本馬に比べ高めの数値が出るというのが通り相場だった。しかし、ディープインパクトやハーツクライが海外遠征で確かな実績を残して以来、レーティングの数値にも、彼我の力関係がかなり正確に反映されるようになったのではないかと思える。今シーズンも春先のドバイで、アドマイヤムーンやダイワメジャーがその実力に見合ったパフォーマンスを発揮しており、その走りを物差しにすれば、世界のトップマイラーたちとわが国の実績上位馬との比較は、さほど難しくはないはず。となれば、今年ただ1頭、米国からマイルCSに殴りこみをかけてきたベクラックスにも、「115」という数値に見合った適正な評価が必要なのかもしれない。
そのベクラックス。今季はまだ重賞の勝ち鞍こそないが、1年前の4歳時には既にカナダでG1勝ちの実績を残している。マイル戦の持ち時計が1分32秒6とスピード決着になっても全く不安がないのが強調材料であり、しかもそのタイムは今シーズン、小回りのデルマー競馬場の芝でマークしたというのが面白い。一般に米国の競馬場は、ちょうど盛岡コースのようにダート(あるいはポリトラック)の内側に芝コースが設置されており、1周距離が千四百メートルという場合が多いが、西海岸の小倉競馬場とでも言うべきデルマーもその例外ではない。平坦小回りといわれるJRAのローカル競馬場でも芝コースの1周距離はだいたい千六百メートル確保されていることを思えば、1周・千四というのがいかに小回りなのかを実感できるだろう。きついコーナー、短い直線。それを苦にすることなく、大回りコースと遜色ない高速の走破時計を叩き出せるということは、マイル適性の高さだけでなく、相当の器用さがないとできない芸当である。出走履歴をチェックしてみると、これまで多頭数競馬の経験は少ないようだが、手綱を取る英国リーディングJの手腕で馬群を捌いてこれるようなら、伏兵以上の存在になりうる可能性を秘めた1頭と考えなければならない。

<結論>
◎ベクラックス
○スーパーホーネット
▲アグネスアーク
△カンパニー
△スズカフェニックス
注ダイワメジャー
注エイシンドーバー

ベクラックスを語るうえで、もう一つ欠かせないのが、名伯楽ドライスデール師の存在である。日本ではJC2着サラファンの調教師として知られるが、シーザリオが米国遠征でオークス制覇を成し遂げた際には、かの地の新聞記事で「角居調教師がかつて西海岸で師事していたことがある」という、意外な関係が取り上げられていることに、あらためて注目してみたい。ハットトリックが引退して今年はマイルCSに所属馬を送り出すことが叶わなかった角居師。となれば、師匠のドライスデール師に全面協力を惜しむことはなく、京都コース攻略のための情報も、しっかりとその耳に伝えていることだろう。日本のスピード競馬への適性を備えた強力な遠征馬と情報の力。米国の名伯楽の手腕が、淀の地で花開く可能性はけして小さくない。
これに続くのは、プレレーティング上位の各馬ということになるが、もう1頭、スワンステークスの覇者・スーパーホーネットにも注目をしておきたい。3歳のクラシック時点では430キロ台まで身体を削りながら走っていた感があったけれど、4歳の今では470キロまで馬体重も増え、大きく成長している。スワンSの走りは、他馬との比較はもちろん、自身がこれまで示してきたパフォーマンスとも別次元のレベル。競走馬としての充実期を迎えた今なら、G1でも格負けすることはないだろう。

キルトクールキングストレイル。鞍上・岩田なら勝負気配とも思えるが、この枠順では再び馬込みに押し込まれてしまう恐れも否定できない。

11月 18, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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コメント

やhりベクラックスは無視はできませんよね。特に鞍上ムーアが不気味。
最近マイラーのレベルが低下している印象もあり、激走あり得べしというところでしょうか。

投稿: もくに | 2007/11/18 9:13:23

>もくにさん

マイルCSは、ダイワメジャーが王者の意地と貫禄でスーパーホーネット以下をねじ伏せてしまったレースで見応えはあったけれど、ただ1頭の外国馬と心中していた自分の馬券的には沈黙の一戦になってしまいました・・・・。
英国リーディングJのムーア騎手は、キラー武豊&スズカフェニックスの後ろで、行くところ行くところ進路をブロックされる不運もありましたが、今週はJCダート・ターフの両G1で再び騎乗予定が入っているようです。日本ではまだ未勝利ですが、昨年のゴールデンサドルTでは人気薄を駆って3着までもってくる腕の持ち主。外国馬ともどもチェックが欠かせません。

投稿: 山城守 | 2007/11/19 19:56:41

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