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2007/10/28

【天皇賞】力と力の激突が魔物を駆逐する

Admire_moon_at_2006_tennohsho_aki秋の古馬・中距離路線の頂上決戦・天皇賞(秋)の舞台となるのは、「魔物が棲む」と言われる府中の芝二千メートル。シンボリルドルフメジロマックイーントウカイテイオー、そしてサイレンススズカ・・・・これらの錚々たる名馬たちでさえ魔物の前に行く手を阻まれ、栄光の天皇盾を手にすることは遂に叶わなかった。思いもしないタイミングで、たびたび繰り返されてきたサプライズ。「荒れる秋天」といわれる所以である。
03年のコース改修以降の4年間は、1番人気馬が3連対の実績を残すなど、かの悪名高き魔物も少しは大人しくなってきたようにも思える。だが、それでいて過去4年の馬連平均配当の水準は66倍。この一戦が、依然として波乱含みの様相を呈していることに変わりはないようだ。
これまで天皇賞(秋)の波乱を生んできた府中の「魔物」。その正体として考えうるのは、大きく分けて、枠順(外枠不利)展開(極端なハイペースまたはスローペース)、それに不時のアクシデントであろう。これらの要因のいずれか、あるいは2つ以上が複合した結果として、レース前には思いも寄らなかったサプライズが繰り返されてきた。
このうち不時のアクシデントはともかくとして、枠順の有利・不利に関していうなら、03年のコース改修により、その影響度は改修前と比べだいぶ小さくなっていると考えてよい。すなわち、第1コーナー奥の発馬地点から第2コーナー進入までがスムーズな形状に改善された結果、外枠=不利と単純に決めてかかる必要がなくなった。事実、03年のレースでは大外18番枠から発走したシンボリクリスエスが大楽勝で天皇盾を手にしており、コース・リニューアルの効果を強く印象づけている。
一方、枠順の影響度が軽くなった反面、レース結果を左右するファクターとして重みを増しているのが2つ目の要因=展開である。このファクターだけは、依然として予断を許さない。

事実、コース改修以降の4年間でも、前半1000メートルの通過が57秒を切る超ハイペース(03年)と、62秒台の超スロー(05年)という対照的なレース展開がそれぞれ発生している。特に天覧競馬となった05年などは、緩い流れの密集した馬群から、直線では完全に上がり勝負という異例の展開になってしまった。最後の最後、牝馬らしい一瞬のキレを披露したヘヴンリーロマンスに凱歌が上がるという予想外の決着に仰天したことは、まだ記憶に新しい。
だが、天皇賞(秋)のデフォルトというべき展開をいうなら、むしろ昨年のように、前半の千メートルを58~59秒台で通過していく流れなのだろう。単騎で果敢に先行するペースメーカーに先導され道中はやや縦長の隊列、直線は馬場一杯に馬群が広がっての追い比べ。これこそが秋天本来の正統的競馬というものだ。この一戦を参考に今年の展開を占ってみても、明確な先導役(シャドウゲイト)とそれに番手からプレッシャーをかける強力な先行馬(ダイワメジャー)が健在である以上、昨年同様の展開を想定するのが自然と考えるべきだろう。
ただし、今年の場合は考慮すべき要因がもうひとつある。土曜日の夕方・関東地方に最接近した台風20号のもたらした降雨による馬場への影響である。幸いなことに台風は既に房総半島沖に抜け、日曜日は晴天のもとでの競馬が予想されるが、土曜午後に不良発表まで悪化した馬場が果たしてどこまで回復するのか?おそらく天皇賞の時点で悪くとも稍重程度には回復するものとは思うものの、こればかりは、当日のコンディションを確認してみないとよくわからない。
ここで馬券のヒントをひとつ付言するなら、今週から仮柵を移動しBコース開催となった土曜日の府中芝コースでは、ラチ沿いから1~2メートルの地点が見た目にかなりボコボコとしており、荒れが目立ってきたという事実に注意を払っておきたい。午後のレースからは、逃げ・先行馬でさえ、直線では荒れた内を嫌い、馬場の真ん中に持ち出すコース取りを選択していた。また、かつて雨上がりの府中でよく見られた内有利のトラックバイアスも、最近ではあまり目立たなくなってきている。それら事実をふまえれば、天皇賞でも馬場の真ん中から外目へと思い切って持ち出した馬が有利ではないか?ラチ沿いを通った馬たちが上位を独占した04年(勝馬ゼンノロブロイ)というよりも、大外からテイエムオペラオーを差しきったアグネスデジタル(01年)のイメージ。これが今年の天皇賞を占うヒントになりそうな予感がしてくる。

<結論>
◎アドマイヤムーン
○メイショウサムソン
▲アグネスアーク
△ダイワメジャー
△ポップロック
△カンパニー
注コスモバルク
注チョウサン

稍重馬場。前半1000メートル通過が59~60秒前後のミドルペース。直線は全馬が馬場一杯に広がって叩き合う展開。これらを前提条件としてレースの行方を占えば、力と力のぶつかり合いによる正統的決着が濃厚だろう。確かに馬場状態という不確定要素はあるが、淡々としたペースから各馬がばらける展開になってしまえば、審議の青ランプを点灯させるアクシデントの発生もさすがに考えづらい。おそらく今年に関しては、魔物の出る幕はないというのが当ブログの結論である。
上位人気を占める各馬が馬場状態に左右されない実績を残しているのも、今年のポイントだ。特に宝塚記念上位2頭に注目。ともにぶっつけ本番の天皇賞(秋)となったが、このレベルの強豪になると、普通に走れる状態まで仕上げてくれば十分能力は出せる。枠順と宝塚記念のレース内容を評価して、アドマイヤムーンのほうを上位にとってみたが、春の実績からメイショウサムソンにもほぼ互角の評価は必要だろう。
3番手評価は、通常ならその実績に敬意を表して昨年の覇者ダイワメジャーなのだが、近年の秋天では6歳を越える高齢馬の活躍事例が少ないことが気になる。ポップロック、カンパニー、コスモバルクらの評価もこれと同じで、健闘しても2着までが精一杯といったところか?ならば、ここはむしろ勢いに乗る4~5歳馬に注目してみたい。なかでも追われて確実に伸びるアグネスアークはまだ底を見せていない存在。58キロの負担重量に河内師の泣きが入っても、ここで軽々に評価を落とすことはできない。毎日王冠の覇者・チョウサンは馬場次第で、良に近い状態まで芝が回復するなら、ここでも軽視できなくなる。

キルトクールは、デルタブルースを指名。稍重馬場とはいえ中距離のスピード決着では、そもそも時計が不足している。

10月 28, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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