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2007/10/07

【毎日王冠】横綱相撲の再現に不安あり

Daiwa_major_at_yasuda_kinen_07安藤勝己騎手とのコンビが定着した5歳春のシーズン以来、ダイワメジャーは、勝利の方程式とでもいうべき競馬の「型」を、すっかり手中に収めたように思える。発馬直後から押っ付け気味に気合いを付け、好位外目のマイポジションを確保。三分三厘の勝負所からは馬なりに2番手まで押し上げ、4角を回ると早めに先頭。あとはそのまま後続の追撃を封じ込めてしまうという戦法だ。まさしく横綱相撲である。
これほどの強豪が常に先頭を窺う位置で競馬を運んでいくと、レースを引っ張る逃げ馬にとっても、かなりのプレッシャーがかかるのは当然だろう。道中どこかで息を入れたくても、それが叶わない厳しい流れになる。一方、中団・後方でためる差し脚質のライバルたちにとっても、このようなファスト・ミドルペースの展開では、道中からなし崩しに脚を使わされてしまい、直線まで末脚を温存できない。自らがレースの流れを支配することで、前門の虎の牙を抜き、後門の狼の力も殺いでしまう。スタミナと持久力には秀でていても、瞬発力比べになると分の悪さを隠せないダイワメジャーにとって、好位付けの正攻法・押切り狙いというのは、まさしく理にかなった戦法といえるだろう。
今にして思えば、昨年の毎日王冠などは、そんなダイワメジャーの真骨頂というべきレースだった。2年前・3年前のようなスローの決め手比べではなく、ファスト・ミドルペースで力と力がぶつかり合うガチンコ勝負になったのだ。道中では11~12秒台前半の速めのラップが連続する緊密な展開。直線の攻防で叩き合った上位2頭(ダイワメジャー・ダンスインザムード)の推定上がりは34秒台半ばと、一昨年よりも1秒以上も鈍化している。だが一方で、後方待機組も淀みないペースに巻き込まれ、カンパニーやテレグノシスなど末脚自慢の脚力をもってしても、34秒ソコソコの上がりを繰り出すのが精一杯だった。こうなってしまうと、一歩先に抜け出した好位勢には到底追いつけない。このようなレースの流れを終始演出していたのが、道中は逃げるメジロマントルの直後に位置していたダイワメジャーと安藤勝己の名コンビだったのだ。
今年の毎日王冠でも、昨年と同じ戦法を取れる条件さえ揃っていれば、G1通算4勝の王者にとって、G2連覇はさほど高いハードルとは思えない。だが、連覇に向けての不安材料も皆無ではない。当ブログ管理人が懸念しているのは、次の2つのファクターである。

■臨戦過程・体調
インフルエンザ騒動の余波だろうか?専門紙が報じるところによれば、今シーズンのダイワメジャーは、入厩のスケジュールに遅れが生じて、ここまで実質2本の調教を消化しただけだという。牧場で乗り込んできたとはいうものの、果たして秋初戦の今回どこまで仕上がっているのか、一抹の不安は残る。また、週刊誌のフォトパドックで9月時点の馬体の様子を確認してみても、胸前から腹袋にかけてのラインが妙にスッキリとしすぎている感じがして、本来の風格のようなものが伝わってこない。最終的にはパドックで直前気配を確認するしかないが、この馬の持久力の源というべき雄大な馬格に翳りがうかがえるような仕上がりであれば、思い切って評価を下げることも検討しなければならないのかもしれない。

■最内枠
この馬の勝利の方程式といえば、道中で好位の「外」から逃げ馬にプレッシャーを与え続けること。そうした意味では、「1枠1番」という枠順がやはり気になる。メジャー自身の戦績からも、内枠よりも中枠・外枠が向いていることはハッキリしているし、そもそも発馬直後の50メートルほどの出足はけっして速くない馬。いつも安藤騎手がスタートから手綱をシゴキ気味に仕掛けているのが、それを間接的に裏づけているともいえる。
府中芝千八の発馬といえば、ポケット地点のスタートから2角の内ラチを目標に、各馬が自然と内へと殺到していくため、内枠の馬が不利を受けやすいコース条件として知られる。そんな条件の下、果たしてメジャーがスムーズにマイポジションを確保できるかどうか?発馬と枠順。意外にもそんなファクターが、今年のレースの展開・行方を左右する大きなポイントになるのかもしれない。

<結論>
◎ブライトトゥモロー
○アグネスアーク
▲ダイワメジャー
△コンゴウリキシオー
注 色々と手広く

前夜時点の単勝1番人気は、やはりダイワメジャーなのだが、上記の不安材料による懸念が払拭されない限り、少なくともオッズに見合った信頼は与えられない。
また、コンゴウリキシオー・ストーミーカフェ・ビッグプラネットと逃げ戦法を取りたい先行馬が揃って、ペースは速くなると想定されているが、得てしてこんなときには各馬が競り合う展開をさけ落ち着いた流れになるもの。さらには、ダイワメジャーによる追撃のプレッシャーが弱まるようなことがあれば、2・3年前のスロー気味・毎日王冠の再現がみられるのではないかと思う。
そんな落ち着いた流れでこそ、本領を発揮できそうなのが、決め手最上位の左回り巧者=ブライトトゥモロー。手綱を取る後藤騎手の早仕掛け気味の戦法も悪くなく、一昨年のサンライズペガサスの再来を期待できないものか?大回り・小回りのコース条件を問わず、安定した末脚を繰り出してくるアグネスアークも侮れない。

キルトクールは、エリモハリアー
人気薄指名で恐縮だが、不動の本命を信頼しきれぬレースだけに、できるだけ手広くヒモは押えておきたく、結果としてこんな選択になった。前走オールカマー3着はちょっとビックリさせられたが、函館記念の申し子にとって、深まり行く秋は鬼門というべき季節だろう。

10月 7, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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