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2007/09/02

【新潟2歳S】コース改装6年目にして見えてきた仮説

Niigata_long_straight_20070729新潟コース改修以降、過去5年にわたり芝・左・外回り・距離千六で争われてきたが、同じ条件の下でのレース施行回数も5回を重ねるほどになると、それなりの傾向と対策らしきものが現れてくる。例えば、出走馬の前走距離別成績。この切り口で過去5年の出走各馬の戦歴を洗い直してみると、次のようなデータが得られる。

 前走 1200に出走    0-1-0-25 連対率  3.8%
 前走 1400に出走    4-1-3-21 連対率 17.2%
 前走 1600に出走    1-3-1- 8  連対率 30.8%
 前走 1700以上に出走 0-0-1- 8  連対率  0.0%
 
この数値からまず読み取れるのは、連対の目が本番距離と比較的近い路線=千四~マイルに出走していた組にほぼ限定されているということ。これに対し、スプリント戦の千二から一気に距離延長、もしくは中距離条件からの距離短縮となる組は、軒並み苦戦を強いられているようだ。
本番と異なる距離条件に出走していた組が、2歳Sで凡走してしまう理由は想像に難くない。例えば、距離千二組は、どうしても仕上がり早なスピードタイプが多く、新潟内回りまたは他場の小回りコースから外回りの長い直線に舞台がかわると、たちまち馬脚を露してしまう。一方、前走・中距離戦に出走している組は、現時点のスピード能力や発馬などに課題を抱えてるからこそ、長めの距離からの使い出しを選択したという事情がありそうで、マイル戦しかも重賞レベルのスピード争いになると、道中の位置取りからして思い通りに運べなくなるということだろう。
次に、連対馬を集中的に輩出している前走・千四~マイル組についても、もう少し掘り下げてみた。

まず、前走・千四組。なかでも新潟夏開催期間中のオープン特別(マリーゴールド賞、ダリア賞)に出走していた馬たちに注目してみると、2着以下に敗退していた14頭の本番成績はオール着外となっており、巻き返しの可能性がほぼ皆無であるというのが興味深い。本番で狙ってよいのは、オープン特別優勝または新馬・未勝利勝ちから直接ここへと参戦してくるタイプに限られる。
一方、前走・マイル組は千四組に比べ、本番で勝ちきれず2着が多いという印象があるけれど、連対実績を残しているのは新馬勝ちからの参戦のみであり、未勝利戦からの敗者復活ではややインパクトに欠ける感がある。

以上の傾向をおさらいしてみると、ひとまず次のような仮説を立てることができそうだ。

(1)前走・極端に異なる距離からの出走馬は軽視
(2)前走・新潟オープン特別の勝馬以外は消し
(3)前走・マイル組は新馬戦勝ちを重視

ちなみに、前走で福島・阪神・北海道・小倉など新潟以外のエリアからの転戦に関していうと、福島組が「0-0-0-4」、小倉組が「0-0-0-10」。特別な事情がないかぎり、これらローカル組を重視する必要はないだろう。

<結論>
◎タケミカヅチ
○エフティマイア
▲サマーエタニティ
△セレスハント
△エイシンパンサー
注リーベストラウム
注ボーデンゼー

ひとまず連対の可能性を残す馬ということで、前走・千四~千六組となると、エイシンパンサーを除く上記の6頭に対象は絞られる。このうち、リーベストラウムは前走・新潟マイルで優勝も未勝利戦組、ボーデンゼーは千四を新馬勝ちも良馬場での適性が不明ということで注の評価どまり。これとは逆に、エイシンパンサーは阪神千二の新馬勝ち以来の出走ながら、新潟のマリーゴールド賞に一度はエントリーしていた経過を考慮し、上位候補の一角に加えてみた。
「仮説」をクリアして上位をうかがう馬たちのなかでも、最も魅力を感じるのは7月末の新馬戦(新潟・芝千六)で物凄くインパクトあるパフォーマンスを演じたタケミカヅチだ。致命的な大出遅れに直線大斜行と若さ丸出しの競馬だったが、それでも上がり33秒の脚を使って全馬をねじ伏せてしまったのだから、強いのなんの。初戦からの上積みは大きそうだし、そもそも発馬さえまともなら、重賞レベルの時計にも十分対応できる素地がある。このレースで過去5年3連対の鞍上へのスイッチも、いい感じだ。これに続くのがマリーゴールド賞の覇者エフティマイアと、マークが外れればその先行力を侮れないサマーエタニティあたりだろうか。
これ以外の出走馬ではデビュー当初から大物と評判の高いダイワマックワンにも注目したいが、ダリア賞3着からの巻き返しはデータ上、厳しいかもしれない。

キルトクールは、タケショウオージ福島・芝千八からのエントリーというのは過去に例がなく評価が難しいタイプだが、その前走の展開はかなりのスロー。新潟・外回りマイルしかも重賞ペースへの対応力を過大視できないという気がするけれど、どうかな?

9月 2, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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