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2007/08/26

【新潟記念】前走・千八組は今年も激走するのか?

Top_gun_joe_at_niigata_kinen_last_y新潟の芝・外回り、しかも開催後半に組まれたレースなので、基本的には差し・追込馬が有利。直線を目一杯に使って、推定上がり33秒台の脚を使えるタイプを狙っていけばよいのだが、前走時に上がり3ハロン最速を記録していた馬たちの戦績(過去6年分)を調べてみると「1-2-0-9」。これが案外とパッとしない。
各馬が直前のレースで示したパフォーマンスをそのまま鵜呑みにできない厄介な傾向を生み出している原因は、おそらく新潟競馬場の独特のコース形態だろう。バックストレッチ約900メートル、ホームストレッチが約700メートル。長い長い2本の直線を3~4角の急カーブで結びつけた特殊なコースで発揮しうる適性を、小倉や函館のように直線の短い小回りコースでの戦績から読み取ることは難しい。また、仮に前走を同じ新潟・外回りコースに出走し好走した馬がいても、それらは距離とペースが異なる関屋記念か、あるいは準オープン以下の格下からの参戦になるわけで、前走の好走を再現できる保証はどこにもない。異なる条件で好走してきた好調馬がアテにできないなら、むしろ前走、何らかの事情で能力を発揮できなかった馬たちの巻き返しを前提に予想してみるのも一興だろう。
そこで注目してみたいのが、出走各馬の前走レース距離というファクターである。前走で同じ距離2000メートルを走ってきた馬たちの戦績(1-3-2-34)に比べ、前走1800メートル組の戦績(4-1-3-14)が際だって良いというのが、新潟記念を予想する上で見逃せないポイントになっている。かつては距離千八の条件だった北九州記念出走組の好走がたびたび繰り返されてきたが、昨年も春のエプソムカップから休み明けでエントリーしてきたトップガンジョーが優勝と、前走・距離千八組優位のレース結果が繰り返された。同じ中距離戦といっても、中盤のどこかでペースに緩みが生じる二千メートル戦よりも、比較的緊密なラップで展開が進行する千八のほうが、新潟・外回り・距離二千メートルの重賞レースに直結するというのは面白い傾向だ。果たしてこのパターンは今年も健在なのか?レースを占ううえでの参考材料のひとつとして、ぜひ考慮しておきたい。

<結論>
◎テンジンムサシ
○アドマイヤモナーク
▲フェイトトリックス
△センカク
△ユメノシルシ
注トップガンジョー
注スクリーンヒーロー

七夕賞で大外から目の覚めるような豪脚を繰り出し2着したアドマイヤモナークを狙いたくなるが、その前走は、福島最終週の荒れ馬場という特殊なコンディション。夏開催も後半とはいえ、1週間のインタバルが奏功し、まだまだ速い時計の出る新潟の馬場とは、ちょっと条件が違いすぎるのではないか?
そこで「前走距離・千八」組に注目してみる。今年の該当馬は2頭いるが、3歳馬スクリーンヒーロー(前走・ラジオNIKKEI賞)はやはり福島コースの荒れ馬場の恩恵を受けたクチでちょっと過大視しづらい。もう1頭この条件に該当する6歳の古豪テンジンムサシは、前走・千八組といってもダート戦からの参戦だ。果たして、例年の傾向をそのまま当てはめてよいものかどうか?判断に迷ったが、左回りコースの長い直線が舞台という条件は、いかにもこの馬にピッタリ。長期休養から叩き3走目、しかもG2で2着していた実績を誇る強豪がハンデ53キロ・単勝60倍台の超人気薄なら、これはもう狙っていくしかないだろう。一応、○以下の印もつけてみたが、気持ち的には単勝+馬連も手広く総流しで馬券を楽しんでみたい。
キルトクールは、ダイイチアトム。前走・新潟の1000万下・芝二千を優勝し、夏の上がり馬らしい人気を集めているようだが、その前走でラスト1ハロンが13秒3というのは、ちょっとどうなの?速い上がりで駈けぬける性能の絶対値を問われる一戦だけに、期待よりも不安を禁じ得ないという気がする。

8月 26, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/08/19

【不来方賞】非常事態のなか注目のトライアル戦

Oshu_crown_winner_of_the_last_year降って湧いたように襲来したインフルエンザ・ウイルスの脅威を前に、競馬界全体が右往左往しているこの週末。結局、JRAの三場ばかりか、大井・金沢・道営の地方競馬も次々と中止決定を余儀なくされ、いったいこの騒動の余波がどこまで広がっていくのか?まったく予断を許さない。
メディアによる報道からは、木曜以降、ウイルス感染が急速に拡大しているような印象を受けるけれど、実際のところは、検査を受診する競走馬が増えるに連れ、被害の全貌がようやく明らかになってきているというのが、現在の局面なのだろう。不幸中の幸いというべきは、前回の大流行時と異なり今の競走馬にはワクチン接種が効いているせいか、発熱など激甚な症状が出ているという話がほとんど聞こえてこないこと。仮にインフルエンザに感染・発症したとしても、安静にしていれば数週間で回復するとのことだから、疾病によるサラブレッドの競走能力への影響を心配する必要はない。週明け以降、まだまだ感染拡大の報告が続くことも想定されるが、ここはじっくりと構え、関係者の努力による事態の沈静化を待ちたい。

さて、この日曜日に全国で開催を予定してる地方競馬は、「帯広ばんえい」「水沢」「高知」「荒尾」の4場。なかでも岩手・水沢競馬場では、秋の大一番・ダービーGPに向けた重要なトライアルと位置づけられる不来方賞が開催される。
高校野球に例えてみると、ダービーGPが甲子園なら、このレースは地方大会の決勝戦のようなもの。ダート牡馬戦線・牝馬戦線、さらには岩手競馬ならではの芝戦線を勝ち抜いてきた強豪たちが今年も顔を揃えてきた。もしインフルエンザ騒動の余波による競走馬の移動制限等が続けば、9月に予定されるダービーGPにもJRA勢が登場してくるかどうか微妙な情勢ではあるが、そのかわりに南関所属の強豪たちが岩手に来襲という可能性もある。それらを迎え撃つ岩手競馬代表を決する一戦という意味で、このレースの重要性は例年と何ら変わりはないと考えるべきだろう。また、今年は昨年までの盛岡と異なり、初めて水沢ダート・二千の条件に舞台を移して争そわれるというのも、興味深いところだ。

水沢9レース 不来方賞 ダ2000
◎セイントセーリング
○ネバーオブライト
▲カネショウエリート
△シュクジャンヌ
△マツノメガミ
△ボスアミーゴ

春のシーズンに阿久利黒賞岩手ダービーダイヤモンドCを連続制覇し、3歳ダート戦線の頂点に立ったセイントセーリング。その後2戦は、古馬混合戦に挑戦して2着・4着と敗退を強いられたが、走破タイムは悪くない。もともと大回りの盛岡よりも器用さが要求される水沢でこそ本領を発揮できるタイプで、この枠順(2番枠)なら好位の内で折り合ってスンナリと抜け出す策を取れそう。
これと拮抗する戦績を残しているのが、岩手・芝戦線の王者ボスアミーゴ。4走前・水沢ダート千八の七時雨賞を快勝しており、この条件でも互角以上にやれそうな雰囲気はある。だが、当時は「重」で脚抜きの良い馬場状態。ダートの良馬場でいったいどれほどのパフォーマンスを発揮できるのか、現時点でも未知数なのがいささか気になるところだ。今回は先行タイプが多く揃って、差しタイプのこの馬にとって展開が味方する可能性もあるけれど、逆にこの大外枠で道中からなし崩しに脚を使わされてしまうと、勝負どころで苦しくなってしまうかもしれない。
そこで対抗格には、馬力があってタフなネバーオブライトを抜擢してみる。瞬時の反応を要求される展開になると辛いものがあるが、前々走などをみると、この距離でもバテずに踏ん張り通せるスタミナの裏づけはありそう。芝ではボスアミーゴにかなわないカネショウエリートも、ダートの前走では意外と悪くない時計で走っており、この距離で上位進出を狙いたい。

キルトクールは、マツリダワルツ。グレードウイナー・パラダイスフラワーと覇を競うなかで一戦ごとに力を付けてきた春シーズンの健闘は評価できるが、その後の戦績がひと息という印象を否めない。同世代同士の争いで、果たして復活はあるのか?今回に関しては半信半疑という感じがしている。

8月 19, 2007 岩手競馬, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/08/15

【佐賀サマーC回顧】地方勢4頭が掲示板占拠&蘇る豪脚

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今年からハンデ戦に条件変更された真夏の交流重賞・佐賀スプリント決戦は、4コーナーで有力どころが横一線に並ぶ大激戦。終わってみれば、上位5頭のうち4頭までが地方所属馬という異例の結果になった。過去2年このレースを制してきたメイショウバトラー、アグネスジェダイの両頭が揃って水沢のクラスターCへと矛先を向け、優勝候補だったメイショウボーラーも直前になって回避を判断。JRA勢の顔ぶれが例年より小粒であったことは否定しないが、それでも愛知・佐賀所属馬たちの上位入線は賞賛に値するというべき。
勝ったキングスゾーン(愛知)は、いまや交流重賞の上位常連になった感があるけれど、今回の勝利がダートグレードレースの初制覇。前走・プロキオンS(阪神)ではテンから中央のスピード自慢たちに競り込まれる苦しい展開に泣いて沈没してしまったが、スピードの絶対値が要求されない小回りコースで、人馬の経験と地の利とを生かし切れば、こんな渋太い競馬ができるということ。次走はひと息入れて大井の東京盃?あるいは南部杯(盛岡)挑戦が目標だろうか?先行して他馬から被されないことが好走条件だが、地方の小回りコースに出走なら、強豪相手でも常に警戒が必要な存在になってきた。個人的希望をいわせてもらえば、山本茜騎手とのコンビ復活を是非もう一度見てみたいもの。

Officer_in_zekkocho_at_tokyo_keyaki惜しかったのは、唯一JRA勢で掲示板に食い込んできた2着オフィサー(当ブログひとくち出資馬) 爆発的な末脚を秘めながらも不器用なタイプゆえ、小回りコースへの対応がどうか?と疑問視されてきたが、今回は向正面から動き出して久々にあの豪脚を披露。栄光のゴールまであと15メートルの地点では完全にキングスゾーンを差し切ったかに見えた。ところが、そこからフワッと甘くなってしまい勝馬に再逆転を許してしまったのが、この馬の「らしい」ところか?

Officer_in_slump_at_niigata_hokurikそのオフィサーなのだが、近2走集中力を欠くような不甲斐ない競馬で掲示板を外す不本意な結果に終わったのは、おそらく体調面にも問題があったのだろう。前走・新潟の北陸Sでは、目の下がどよーんと黒ずんでおり、覇気を欠いた様子でだらだらとパドックを周回していたものだが、短期間で立て直し闘志を蘇らせた森厩舎の手腕はやはり侮れない。次走は、阪神のエニフSらしいが、せっかく賞金加算できたのだから、年末の兵庫ゴールドトロフィーあたりを目標に交流重賞路線に専念するのも面白い。最終目標は「来年の南部杯」だぁ!と、零細出資者のメートルは上がるばかりである。

最後に8月15日 水沢クラスターCの展望などを。
小回りコースでも自在に動けるアグネスジェダイ・メイショウバトラーのJRA2強は脅威だが、岩手所属・4歳世代最強馬のテンショウボスが地の利を生かしてどこまでやれるかにも要注目。スピードの絶対値よりも鞍上の経験値がものをいう条件で、小林俊彦騎手の手腕に期待してみたい。

◎テンショウボス  (岩手) 小林俊
○メイショウバトラー(JRA)武豊
▲アグネスジェダイ (JRA)小牧太
△ニューベリー   (岩手) 菅原勲

8月 15, 2007 ひとくち馬主日記, 岩手競馬, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/08/12

夏本場、新潟競馬場に新兵器が登場

Niigata_shinheiki季節は8月、全国各地で夏競馬が真っ盛りである。
11日土曜日の新潟地方では最高気温33度が記録されているが、これだけの猛暑になると、楽しい競馬観戦もさすがに体力勝負の様相を帯びてくる。座席からパドックへと歩いて移動するだけでも全身から汗が滴り落ち、大量の水分補給による体力の維持が欠かせない。自動車のハンドルを握って競馬場にやって来た日には、生ビールの甘美な誘惑にも打ち勝たないと、帰りの交通手段がなくなってしまう(汗)
猛暑との闘いを強いられるのは競走馬たちも同様だ。真夏の太陽が容赦なく降り注ぐパドックを新潟名物・藤棚の下から眺めていると、周回する馬たちの全身から吹き出す汗がテカテカと日光を反射し、本当に難儀そうにみえてくる。でも、ちょっと待て。今日の新潟競馬場では、どの馬も激しく発汗しているというよりも、妙に全身が濡れそぼっている感じがする。そもそもサラブレッドの汗といえば、少し乾いてくると白い泡のような状態を呈するものだが、目の前を歩いていく彼らの身体を覆っているのは、白っぽい汗というよりも水そのものだ。
そう思い、あらためてパドックの周囲の様子を注意深く確かめてみると、電光掲示板の端、騎手・関係者の控え室の横のあたりに設置された大型扇風機(ファン)からシュワーッと白い霧のようなものがパドックに向け勢いよく放射されているのがわかった。扇風機の脇を馬が通過するたびに、彼らの右半身にびっしりと霧吹きシャワーが吹き付けられるという仕掛けだ。シャワー効果による直接的なクーリングと、水分の蒸散が皮膚から気化熱を奪う冷却作用で、馬たちにも涼を感じてもらおうという狙いがあるのだろうか。
今週の重賞予想は、エントリの最後に記載します)

この装置、先々週に新潟競馬を観戦したときには設置されていなかったはずだが、梅雨明け以降、夏本番を迎えた季節の猛暑対策として、新潟競馬場が導入した新兵器なのかもしれない。「細霧装置」という言葉でググってみるとズラリと表示される結果でもわかるように、酪農や畜産の世界では、家畜の暑熱ストレス対策として既に実用化が進んでいる技術のようでもある。
それはともかく競馬ファンとして気になるのは、この新兵器による効果と影響だ。「夏は牝馬」「夏は芦毛」という古くからの格言が象徴しているように、夏場になると猛暑への耐性の有無が競走成績にも影響を及ぼすという定説があるけれど、霧吹き効果で暑熱ストレスが緩和されると、黒鹿毛や青毛の牡馬がバンバン激走するなんていう出来事が続出するのだろうか?もちろん、競走馬の毛色と夏場の競走成績の相関関係というのは俗説にすぎず、芦毛や牝馬だから有利というわけでもないのだが、競馬新聞で「夏に弱い」と陣営が公言しているような出走馬というのは確かに存在する。そんなタイプが今シーズンの新潟でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?パドックの気配にも注意を払いつつ、少し注目してみると面白いかもしれない。

Fusaichi_pandora_at_victria_mile__4さて、今週は札幌・小倉で2重賞が開催される。
牝馬JpnⅢのクィーンSは逃げ・先行馬がズラリと揃ってハイペース必至だろう。先行しなければ味がない組よりも、流れを利して4角から台頭できるタイプを狙ってみたい。4歳世代優位の傾向と久々でもG1で揉まれてきた「格」を信頼して◎フサイチパンドラ○アドマイヤキッス。折り合いのつく流れで△イクスキューズも差のない競馬ができるだろう。
スプリント重賞の北九州記念は、上がり馬メイショウトッパーが重賞の壁もノンストップで突破する。アストンマーチャンが1番人気なら、馬券はメイショウの単勝で勝負してみたい。
ちなみに当ブログ管理人は日曜日も、新潟現地観戦の予定です。

8月 12, 2007 旅打ちコラム, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (4) | トラックバック (3)

2007/08/05

【関屋記念】急・緩・急のペース変化に対応できる馬とは

2007_nigata_feel_liveオープンクラスで争われる芝のマイル戦といえば、基本的に淀みない流れになることが多い。すなわち、道中のペースに緩急の差が少ないスピードレースというのが通り相場。だが、関屋記念の場合は、普通のマイル重賞とはちょっと毛色を異にしている。
ラップタイムの出方を、ペースが上がったところを上に、緩んだところを下にして折れ線グラフ化してみる。すると、関屋記念では、ほぼ毎年のようにアルファベットの「W」を逆さにしたような形状がハッキリと出現してくる。つまり、レース中に最速のラップが記録されるポイントが2箇所あるのだ。

Sekiya_kinen_lap_ver2007

逆W型の波形のうち、第一の「山」はスタート後2ハロン目の先行争いでペースが上がる地点だが、問題は第二の「山」のほう。ゴールまで残り六百メートルあたりからグンとラップが速くなってラスト2ハロンで頂点に達した後、最後にまたガクンとペースが落ちている。スタートから「急→緩→急」と推移して、まるで凸凹を強調したようなラップの出方は、マイル戦にしてはやはり異質。誤解を恐れずに評するなら、中~長距離戦のスローペースで決め手比べの勝負になったときの展開を思わせる。バックストレッチ・ホームストレッチを問わず直線部分が異様に長く、その2本の直線を急カーブで結ぶという新潟外回り独特のコース設計が、そんな特殊な展開を生み出している原因なのだろう。
実際、過去数年間のレースのビデオで各馬の仕掛けどころをチェックしてみると、4角を回りきった残り六百のハロン棒付近から、先行勢も後続馬群もわっせわっせと手綱をシゴキはじめている。全馬が一斉にトップスピードまで加速するのだから、そこで最もラップが速くなるのは道理。すべての馬が最も速い脚を使っているので、一歩先に馬群を抜け出した組と、外からそれを追う後続との差はなかなか詰まってこない。同じ外回りコースでも条件戦の距離千八~二千なら、決め脚の違いで後方から一気に詰めてくる有力差し馬の台頭もあるのだが、マイル戦、しかも重賞クラスとなれば、前に位置する馬たちの末脚もまだまだ健在だ。

全馬が最もペースを上げるこの地点で強気に先頭を奪ってしまえば、ゴール前最後の二百メートルで再びペースが鈍化するので、惰性に頼った粘り込みが意外と効く。ナタの切れ味でジリジリと伸びてくる差し馬による逆転の可能性は意外と小さい。そんな戦法の利を最大限生かして見せたのが、3年前のブルーイレヴンであり、昨夏のカンファーベストだった。淀みないマイル戦とも、スローペースの決め手比べとも違う新潟・マイル独特の流れ。それに逆らうことなくスムーズに対応できる自在味と、最もペースが上がる勝負所での脚の速さが勝敗を分けることになりそうだ。どちらかといえば、短距離のスピードタイプよりも同じ左回りの府中・中距離戦などで高い適性を示した競走馬を重視してみたい。

<結論>
◎カンファーベスト
○カンパニー
△ダイワバンディット
△ピサノパテック
△センカク
△グレイトジャーニー
△ニシノナースコール

昨夏の一戦で新潟外回りマイルへの高い適性を示してみせたカンファーベストの連覇を期待してみた。1年近くの休養を挟んだ8歳の高齢馬であり、常識的には狙い辛いタイプなのだが、週刊競馬ブックのPHOTOパドックでその姿を見る限り、まったく年齢を感じさせない好仕上がりである。カリカリした気性の持ち主で鉄砲が効くことは、過去の戦績からも証明済み。安藤光彰騎手とは今回初のコンビ結成となるが、アンカツとこの馬の相性の良さ(過去3度騎乗し2連対)を考えれば、意外に悪くない組み合わせとも考えられる。
これに続くのが、同じく休み明けのカンパニー。新潟コースには初登場になるけれど、ニューベリー(現岩手競馬所属)、レニングラードゲイルと兄弟たちはいずれ劣らぬ新潟外回り巧者揃い。これなら長い直線でも、末脚がガス欠気味になる心配はないだろう。とはいえ、小柄な馬体とその脚質から勝負所で不利を受けやすいタイプであり、単勝候補としての信頼度はひと息。実績に敬意を表しつつも、対抗の評価とした。
以下では、夏の新潟では別馬に生まれ変わるダイワバンティットや、東京・中距離戦で確かな実績を残しているピサノパテック、センカクに注目。グレートジャーニーは一瞬の決め脚を、ニシノナースコールはナタの切れ味を、どこまで発揮できるかが見どころになりそうだ。

キルトクール指名馬シンボリグラン。短距離を主戦場としてきたこの馬、長く良い脚を使うが、勝負所で一気に抜け出すほどの決め手はない。

8月 5, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (2)