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2007/07/15

【アイビスSD】吹けよ疾風、呼べよ嵐

Ibis_summer_dush_06写真は、昨年のアイビスサマーダッシュのスタート直前、新潟競馬場のスタンドから撮影したもの。ターフビジョンには、待機所で輪乗りをする各馬の様子とともに、画面斜め上から白線を描くように降り注ぐ雨の様子がはっきりと映し出されている。
この事実が象徴するように、強い雨の影響を受け道悪競馬になった昨年のレースは、開幕週ながら勝馬の走破時計が過去6年で最も遅いという異例の決着となった。すなわち各馬のスピードの絶対値よりも、道悪の巧拙がレースの着順を左右するというトリッキーな競馬になってしまったわけだ。夏開催の後半戦から開幕第1週へとわざわざ施行時期を変更して、直線競馬ならではの究極のスピード比べを演出しようとした(?)主催者の思惑などは、天の気まぐれによって見事に裏切られてしまった格好である。
あれから1年。梅雨がまだ明けない季節なら多少の雨風も仕方がないか?と思っていたが、今年は何と台風4号が日本列島を横断するという異例の気象状況のもとでの週末になった。アイビスサマーダッシュが行われる新潟競馬場はどうやら台風の直撃コースから外れており、土曜の小倉中止の二の舞こそ避けられそうだが、こうなると各馬の能力比較以前に、天候の行方にも気を配りつつレースを展望していかざるを得ない。
そこで、さっそく気象庁のサイトなどで新潟の天気概況を調べてみた。7月14日午後の時点で、新潟県下越地方に発令されているのは強風注意報。大雨ではなく、強風というのがポイントだ。「県内では、14日夜遅くから東または南東の風がやや強く吹くでしょう。ビニールハウスや農作物の管理に注意して下さい」「風14日夜遅くから15日夕方にかけて以後も続く 南東の風 最大風速陸上12メートル」 
実際に土曜日(14日)の夜、彼の地の天候がどのようになっているかを、公表されているデータで確認してみると、次の通り。降水量は馬場への影響を気にするほどでないが、確かに南東方向から風速8~9メートルの強い風が吹いている。

■新潟地方の天候データ(7月14日・夜)
070714_niigata_tenki






(データは気象庁のサイトより引用)

一般に風速8から10メートルほどの風は「疾風」と呼ばれ、地上で樹木全体が揺れ、雨傘をさしていると壊されることがあるほどの強さだという。奇しくも夏の新潟直線競馬では、その名も「疾風特別」と命名されたレースが毎年組まれており、このコースと「疾風」の縁のようなものを感じさせてくれるが、土曜夜から吹きはじめた「疾風」は、どうやらアイビスSDのスタート時間でもまだ吹き荒れている公算が高い。さすがにこれほど強い風が吹きすさぶなかでの競馬になれば、何らかの形でレースに影響が及ぶことは必至だろう。
風速はもちろんのこと、もう一つ気を配っておきたいのが風向きの推移である。学校の理科の時間に勉強した台風の進路と風向の関係を思い出してみよう。
台風には中心に向かって反時計回り(左回り)に風が吹き込んでいく特性がある。したがって、台風の進路の左側では台風が接近するに連れ、風向きは東風→北風→西風へと変化していく。台風4号は日曜日の午後3時頃、静岡県~関東付近に到達すると思われるが、仮に伊豆半島あたりに台風の目があると仮定すると、その真北に位置する新潟では、風向きが南東から東~北東方向へと変化している可能性がある。
新潟競馬場で吹く北東の疾風・・・・これが何を意味するかというと、直線コースでスタートからゴールまで完全に追い風になっている可能性があるということだ。向かい風は先行勢にとって体力を消耗させるが、追い風になれば道中のロスがほとんどない分、先行有利が道理だろう。スタート直後に先手を奪った快速馬は追い風一杯を背に受けて余裕綽々、それとは対照的に差し・追込勢は追えども追えども前との差が詰まらない・・・・昨年の道悪競馬とは別の意味で、そんなお天気バイアスが生じる可能性があることを、しっかりと考慮して直線競馬の馬券を楽しんでみようかと思う。

<結論>
◎ナカヤマパラダイス
○アイルラヴァゲイン
▲サチノスイーティー
△シルヴァーゼット
△クーヴェルチュール
△フサイチホクトセイ

仮に疾風の影響を度外視しても、過去6年、先手を取った馬が毎年連対していることをふまえれば、とにかく前に行けるスピードをもった馬に着目する必要がある。
ナカヤマパラダイスは、強敵揃いのCBC賞でダッシュ鋭く先手を主張。その後、他馬が来たので控える形になったが、4角で大外に持ち出すと直線再び渋太く伸びて2着となかなか味な競馬をみせた。このメンバーに入ってもテンのダッシュ力は上位で、なおかつラストのひと伸びが効きそうなこの枠順に恵まれた。5月開催の駿風ステークスでは、強い向かい風の影響を正面からまともに受け、勝つには勝ったが平凡な時計に終わったこの馬。もし日曜の午後に北東の追い風が吹いていれば、今度は一転して風を味方につけ時計を短縮してくる公算が高い。
以下では、先手先手の策を取れそうな面々をマーク。

キルトクールジョイフルハート。芝でもパフォーマンス発揮に支障がないことは明らかだが、久々出走の今回は直前追い切りが軽すぎるのが気になる。坂路元帥の異名からも、そもそも調教では好時計を叩き出して当たり前の馬。「先週も速い時計を出しているし、今週は終い重点」という陣営のコメントに、どこかエクスキューズの臭いが感じられると思うのだが、気のせいだろうか?

7月 15, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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