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2007/07/22

【函館記念】3つのデータで5頭に絞れ

Namura_mars_at_satsukisho_2007函館記念といえば、クラフトマンシップオースミタイカン、最近ではエリモハリアーの活躍が象徴しているように、名実ともに函館の鬼というべきコース実績を残してきた馬たちの独壇場という印象が強い。つまり、他場における格や実績よりも、重くて力を要するといわれる函館・洋芝コースへの適合力こそが何よりも優先される重賞である。
近年はJRAのどの競馬場でも芝コースの高速化が進んで、重賞クラスの良馬場・距離二千の条件なら1分58秒台の決着タイムになることも珍しくないが、函館だけはその例外といってよい。函館記念優勝馬の走破時計は、基本的に2分以上というのがスタンダードだ。過去5年間、函館・芝・距離二千の全レースを対象に決着タイムを洗い直してみても、2分の壁を切っているのは、03年の函館記念(優勝馬エアエミネム)で記録された1分59秒9の僅か1度だけ。かつては、サッカーボーイが叩き出した驚異の日本レコード(1分57秒8)で知られたこのレースも、開催時期が梅雨時のこの時期に移行されて以来、時計勝負とは無縁の競馬が繰り返されるようになった。
スピードや瞬発力よりもパワー優先。時計のかかる馬場での力比べ・・・・そんなトレンドを前提に、今回は過去5年の函館記念出走馬の戦績をデータで振り返りつつ、買える馬・消せる馬を絞っていくためのヒントを探ってみよう。

■函館・芝コース未経験馬 1-1-0-16 連対率11.1%
この重賞で函館・初見参となる競走馬の信頼度は、やはり今ひとつといったところ。後にG1を制するタップダンスシチートウカイポイントといった名馬でも、このパターンで函館記念に参戦したときには着外に沈むという屈辱を経験しており、他場の実績をそのまま鵜呑みにすることはできない。
その一方、函館初参戦でもいきなり重賞連対を果たし、レースが終わってから実はコースとの相性がよかったと判明する後出しジャンケンのようなタイプも存在する(04年1着クラフトワーク、06年2着エアシェイディ)。初物イコール消しとは即断できないのが、ちょっと厄介なところだ。これら2頭の後出しジャンケン型に共通しているのは、中距離の重賞でも好走できる能力の裏づけがあったということ。今年のレースで函館初参戦となるアドマイヤフジサクラメガワンダーの2頭は、ともにこの条件をクリアしているだけに、ひとまず消しのジャッジは保留しておいたほうが無難といえるのかもしれない。

■函館・芝中距離未連対馬 0-1-1-18 連対率5.0%
データ上、函館・未経験馬よりもさらに信頼度が下がると判断できるのが、函館・芝中距離(千八・二千)のレースに出走した履歴をもちながら未だ未連対というタイプだ。やってみなけりゃわからないという未知の魅力を有する未経験型に対して、こちらは既にやってみたけどダメだったという烙印を押された弱みがある。
このタイプに該当する全20頭のうち、例外というべき2着・3着の実績を残しているのが、ともに02年の函館記念に出走していたトップコマンダートーワトレジャーである。前者には前走・巴賞で3着、後者には函館・札幌の芝短距離戦での勝ち鞍という戦績があった。すなわち、どちらの馬も勝ちきるまではともかく、函館の洋芝を克服できる素地があったというべきで、無条件には消せないタイプだったといえる。
逆に、前走の巴賞が函館初参戦でそこで着外だったというタイプ(5頭)は全頭、函館記念でも巻き返しならずという結果に終わっている。今年の出走馬のうち、そんな函館不向きの烙印を押された格好になっているのが、メイショウオオテ(巴賞6着)・マチカネキララ(巴賞4着)のサンデー直子2頭。果たして本番での巻き返しがあるのか?要注目ではあるが、過去の傾向と対策からは黄信号が点滅している。

■7歳以上 0-0-0-21 連対率0.0%
過去に4連連続して函館記念に出走し2回の連対を飾っている名うての函館巧者・クラフトマンシップの成績は、5歳で1着・6歳で2着・7歳で5着・8歳で10着。年齢をひとつ重ねる毎にジリジリと着順が下降している。この事実が象徴するように、函館の芝に相性がよいタイプでも、高齢馬になると意外に苦しいというのが函館記念のもう一つのポイント。重賞でも時計勝負にならないという意味では、高齢馬にとっても悪くない条件のはずなのだが、現実には7歳以上が大苦戦している。昔の名前で出ている実績よりも、近走の充実こそが優先される一戦といえそうだ。

<結論>
◎ナムラマース
○シルクネクサス
▲アドマイヤフジ
△サクラメガワンダー
注ロフティーエイム

前述の3つのファクターで今年の出走馬をふるいにかけると、消しのジャッジを下せるのが、メイショウオオテ・エリモハリアー・マイソールサウンド・コスモテナシャス・マチカネキララ・モノポールの6頭。連対の目があるのは、これらを除く5頭という結論になる。さらに過去3年に限っていうなら、ハンデ頭の実績馬よりも比較的斤量の軽い馬が優勢という傾向が出ているようにも思える。
そこで◎ナムラマース。函館の芝・中距離戦は初の経験となるが、昨夏のデビュー直後から函館の芝千二を使い込んで、同じく洋芝コースとなる札幌の中距離戦で3連勝と、そもそも北海道シリーズとの相性が抜群。皐月賞・ダービーではさすがに相手が強かったけれど、斤量53キロなら古馬初挑戦でも互角以上の戦いを期待できそう。以下では、巴賞の勝者シルクネクサスと、徐々に復調軌道をたどりつつあるアドマイヤフジなど。もしここまで絞れるなら、馬券は上位候補5頭の3連複ボックスを本線に、◎1頭軸の馬単が面白そう。
キルトクールは、マチカネキララ。前年の札幌記念で3着。前走巴賞でも4着ながら僅差だっただけに、無条件に消しといえるかどうかは微妙だが、この馬の身上というべきキレが殺がれる条件で連対までは苦しいと判断する。

7月 22, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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コメント

いやあ、驚きましたね。エリモの快走。
武幸四郎に見事にやられました。
豊もいいけど、幸四郎もねっ。
って事か。

投稿: フセイン八木 | 2007/07/23 8:23:12

>フセイン八木さん

高齢馬に激走なしというデータを過信しすぎました。今年の決着タイムは2分2秒8。やはり函館ならではの重賞です。

投稿: 山城守 | 2007/07/23 23:36:26

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