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2007/07/28

日曜日は新潟へ

現地観戦の予定です。週末なのにちょっと睡眠不足気味なので、今日は印と短評だけでご容赦を。

新潟11R 北陸S
◎トウショウギア    昨夏新潟は夏負け気味。順調なら
○タイキジリオン    叩きつつ上昇。この枠なら先行策?
▲オフィサー      得意コースも陣営の感触がイマイチ
△エアアドニス     格下も名うての左巧者。軽視禁物
注トシザヘネシー   先行策ならアッといわせる場面も
注アントニオマグナム こちらも先行できるかどうかが鍵
注チョウカイロイヤル 前有利の展開・馬場でどこまで?

キルトクールは、テイエムアクション。中間一頓挫で減点。

小倉10R 小倉記念(G3)
◎アップドラフト    重賞狙える馬体。小倉も得意条件
○スウィフトカレント  前年の覇者。意外と小回り向き
▲ヴィータローザ    堅実。今シーズン好調期間が長い
△サンレイジャスパー 前走2着で再び復調軌道に乗る
△ニホンピロキース   絶好枠。逃げて逃げて逃げまくれ
注ソリッドプラチナム  前が崩れる展開なら連下評価も
注メイショウカイドウ  久々。消したい存在も無視できぬ

キルトクールは、ニルヴァーナ。前走重馬場で時計勝負は?

7月 28, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (6) | トラックバック (2)

2007/07/22

【函館記念】3つのデータで5頭に絞れ

Namura_mars_at_satsukisho_2007函館記念といえば、クラフトマンシップオースミタイカン、最近ではエリモハリアーの活躍が象徴しているように、名実ともに函館の鬼というべきコース実績を残してきた馬たちの独壇場という印象が強い。つまり、他場における格や実績よりも、重くて力を要するといわれる函館・洋芝コースへの適合力こそが何よりも優先される重賞である。
近年はJRAのどの競馬場でも芝コースの高速化が進んで、重賞クラスの良馬場・距離二千の条件なら1分58秒台の決着タイムになることも珍しくないが、函館だけはその例外といってよい。函館記念優勝馬の走破時計は、基本的に2分以上というのがスタンダードだ。過去5年間、函館・芝・距離二千の全レースを対象に決着タイムを洗い直してみても、2分の壁を切っているのは、03年の函館記念(優勝馬エアエミネム)で記録された1分59秒9の僅か1度だけ。かつては、サッカーボーイが叩き出した驚異の日本レコード(1分57秒8)で知られたこのレースも、開催時期が梅雨時のこの時期に移行されて以来、時計勝負とは無縁の競馬が繰り返されるようになった。
スピードや瞬発力よりもパワー優先。時計のかかる馬場での力比べ・・・・そんなトレンドを前提に、今回は過去5年の函館記念出走馬の戦績をデータで振り返りつつ、買える馬・消せる馬を絞っていくためのヒントを探ってみよう。

■函館・芝コース未経験馬 1-1-0-16 連対率11.1%
この重賞で函館・初見参となる競走馬の信頼度は、やはり今ひとつといったところ。後にG1を制するタップダンスシチートウカイポイントといった名馬でも、このパターンで函館記念に参戦したときには着外に沈むという屈辱を経験しており、他場の実績をそのまま鵜呑みにすることはできない。
その一方、函館初参戦でもいきなり重賞連対を果たし、レースが終わってから実はコースとの相性がよかったと判明する後出しジャンケンのようなタイプも存在する(04年1着クラフトワーク、06年2着エアシェイディ)。初物イコール消しとは即断できないのが、ちょっと厄介なところだ。これら2頭の後出しジャンケン型に共通しているのは、中距離の重賞でも好走できる能力の裏づけがあったということ。今年のレースで函館初参戦となるアドマイヤフジサクラメガワンダーの2頭は、ともにこの条件をクリアしているだけに、ひとまず消しのジャッジは保留しておいたほうが無難といえるのかもしれない。

■函館・芝中距離未連対馬 0-1-1-18 連対率5.0%
データ上、函館・未経験馬よりもさらに信頼度が下がると判断できるのが、函館・芝中距離(千八・二千)のレースに出走した履歴をもちながら未だ未連対というタイプだ。やってみなけりゃわからないという未知の魅力を有する未経験型に対して、こちらは既にやってみたけどダメだったという烙印を押された弱みがある。
このタイプに該当する全20頭のうち、例外というべき2着・3着の実績を残しているのが、ともに02年の函館記念に出走していたトップコマンダートーワトレジャーである。前者には前走・巴賞で3着、後者には函館・札幌の芝短距離戦での勝ち鞍という戦績があった。すなわち、どちらの馬も勝ちきるまではともかく、函館の洋芝を克服できる素地があったというべきで、無条件には消せないタイプだったといえる。
逆に、前走の巴賞が函館初参戦でそこで着外だったというタイプ(5頭)は全頭、函館記念でも巻き返しならずという結果に終わっている。今年の出走馬のうち、そんな函館不向きの烙印を押された格好になっているのが、メイショウオオテ(巴賞6着)・マチカネキララ(巴賞4着)のサンデー直子2頭。果たして本番での巻き返しがあるのか?要注目ではあるが、過去の傾向と対策からは黄信号が点滅している。

■7歳以上 0-0-0-21 連対率0.0%
過去に4連連続して函館記念に出走し2回の連対を飾っている名うての函館巧者・クラフトマンシップの成績は、5歳で1着・6歳で2着・7歳で5着・8歳で10着。年齢をひとつ重ねる毎にジリジリと着順が下降している。この事実が象徴するように、函館の芝に相性がよいタイプでも、高齢馬になると意外に苦しいというのが函館記念のもう一つのポイント。重賞でも時計勝負にならないという意味では、高齢馬にとっても悪くない条件のはずなのだが、現実には7歳以上が大苦戦している。昔の名前で出ている実績よりも、近走の充実こそが優先される一戦といえそうだ。

<結論>
◎ナムラマース
○シルクネクサス
▲アドマイヤフジ
△サクラメガワンダー
注ロフティーエイム

前述の3つのファクターで今年の出走馬をふるいにかけると、消しのジャッジを下せるのが、メイショウオオテ・エリモハリアー・マイソールサウンド・コスモテナシャス・マチカネキララ・モノポールの6頭。連対の目があるのは、これらを除く5頭という結論になる。さらに過去3年に限っていうなら、ハンデ頭の実績馬よりも比較的斤量の軽い馬が優勢という傾向が出ているようにも思える。
そこで◎ナムラマース。函館の芝・中距離戦は初の経験となるが、昨夏のデビュー直後から函館の芝千二を使い込んで、同じく洋芝コースとなる札幌の中距離戦で3連勝と、そもそも北海道シリーズとの相性が抜群。皐月賞・ダービーではさすがに相手が強かったけれど、斤量53キロなら古馬初挑戦でも互角以上の戦いを期待できそう。以下では、巴賞の勝者シルクネクサスと、徐々に復調軌道をたどりつつあるアドマイヤフジなど。もしここまで絞れるなら、馬券は上位候補5頭の3連複ボックスを本線に、◎1頭軸の馬単が面白そう。
キルトクールは、マチカネキララ。前年の札幌記念で3着。前走巴賞でも4着ながら僅差だっただけに、無条件に消しといえるかどうかは微妙だが、この馬の身上というべきキレが殺がれる条件で連対までは苦しいと判断する。

7月 22, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (3)

2007/07/16

【マーキュリーC】今年も見どころは満載

Keishu_news_200707163連休の最終日。JRAでは土曜日に中止された小倉競馬の代替開催が予定されているが、盛岡の交流重賞・マーキュリーカップ(G3)にも是非ご注目を。オーロパークのダート・距離二千を舞台に、今年も中央と地方の精鋭が激突する。
個人的な事情をいうと、今年は軍資金というか遠征費用がちょっと枯渇気味で盛岡での現地観戦を実現できないのが残念なのだが、それでもこのレースの馬券を購入して楽しむ手段はある。
オッズパークや楽天競馬などのネット販売はもちろん、府中や福島のJRA場外発売所でもマーキュリーCを含む盛岡競馬の全競走が発売されている。競馬新聞も、定評ある専門紙 ケイシュウNEWSのオンラインショップでPDF版(全レース530円・メインと最終レース版100円)を購入することが可能だ。そんなわけで、月曜日はひとまずJRAを横に置いて、岩手競馬の予想に全力を傾注してみます。

さて、気になる出走メンバーは、JRA勢がシャーベットトーン、クーリンガー、ストロングブラッド、エイシンロンバード、メイショウアズーロの5頭。美浦の奥平雅・栗東の小崎といった気鋭の若手調教師が重賞制覇を狙い、勢いのある所属馬を差し向けてきたのが注目される。
また、小倉の月曜開催が急遽決定したため、当初盛岡に参戦を予定していた武豊・小牧太・和田の3騎手が遠征をとりやめ、かわりにクーリンガーにはJRAの武士沢メイショウアズーロには岩手の村松学、そしてエイシンロンバードには岩手短期所属の名物男・内田利雄が騎乗することになった。中でも興味深いのは、JRA所属馬とミスターピンクによる異色のコンビ結成だ。かつて福島競馬場でカッツミーを重賞勝ちに導いた実績もある内田騎手が、はたしてどんな手綱捌きを見せてくれるのか?このレースを占ううえでも、大きなポイントになりそうな予感がしてくる。

Tensho_boss_at_michinoku_daishouten_2007対する岩手競馬からは、テンショウボスサイレントエクセルの4歳2強が強敵を迎え撃つという布陣。前哨戦の一條記念みちのく大賞典を勝利し一躍岩手のエースにのし上がった感のあるテンショウボスの勢いに期待したいところだが、その前走・盛岡ダート二千でこの馬が記録した走破時計が2分7秒6。大回りのコースを1周して合計3度の坂を越えるタフな条件を考えるとけっして悪い水準ではない。けれど、良馬場なら2分5~6秒台で決着することが多いマーキュリーCのレベルからすると、あと一歩時計を詰めてこないと馬券の対象として期待するのはちょっと厳しいのかもしれない。雄大な馬格にものをいわせ、4角早め先頭から横綱相撲で他馬を圧倒するという戦法を得意とするこの馬。同じような戦法で必勝を期すシャーベットトーンやクーリンガーを向こうに回して、果たしてどこまでやれるか?
一方のサイレントエクセルは、稍重だった昨秋のダービーGP(3着)で2分6秒6の持ち時計があるが、当時の1~2着馬(マンオブパーサー・バンブーエール)がさほど強くない馬。こちらも中央の古馬一線級との対決で通用するかは、まだ半信半疑といわざるを得ない。
他の地方所属馬にも、これといった注目馬が見あたらない今年のマーキュリーC。地方競馬ファンとしてはとても残念なのだが、馬券的にはやはりJRA勢を中心に作戦を検討するしか手はなさそう。ちなみに、月曜日の盛岡は雨予報で、ケイシュウNEWSによると馬場状態は重~不良が想定されている。脚抜きのよいダートコースで、スタミナよりもスピード適性が問われる一戦となれば、血統的にはミスタープロスペクター系を重視する必要があるだろう。

<結論>
◎シャーベットトーン
○エイシンロンバード
▲クーリンガー
△テンショウボス
△サイレントエクセル
注エアウィード

左回り・三度の坂越え。コース形態では盛岡と共通点が多い府中のダート2100で再三好レースを演じた実績のあるシャーベットトーンが今年の主役候補だろう。前走・ブリリアントS2着時の走破時計が2分10秒5(良馬場)。オープンクラスとしては、お世辞にも誉められた水準ではないが、脚抜きの良い馬場になれば盛岡二千で2分5秒台を叩き出すことは不可能でないはず。ここは先手必勝の戦法で、詰めの甘さを払拭する快心の勝利を期待したいところ。
この距離でまだ実績を残していないエイシンロンバードは短距離型とみられがちだが、昨夏の新潟・魚沼特別(ダート千八)で後にG1を制するアロンダイトを向こうに回し2着した実績がある。スタミナ不安を補う意味では、脚抜きの良い馬場状態も歓迎だろうし、何と言ってもミスターピンクとのコンビに魅力を感じる。過去に吉田稔・鈴木啓といったテン乗りの地方騎手とのコンビで好走した実績を残しているのも強調材料だ。
以下では、昨年の覇者クーリンガー。これで5年連続してこの重賞に参戦となるが、年齢的衰えが懸念される現状でも、重馬場なら2分6秒台で走破できる能力はあるはず。テンショウボス、サイレントエクセルら岩手勢には、ひとまずこの古豪撃破を目標に健闘を期待してみたい。

キルトクールは、ストロングブラッド。福島・七夕賞からの連闘になるが、馬体そのものは先週時点でもう仕上がっており、大幅な上積みは期待薄だろう。ネット上で囁かれる俗説として上山・高崎競馬を次々と廃止に追いこんだ「ストロングブラッド号の呪い」というエピソードがあるけれど、馬に罪はなくとも、こんなタイプに勝たれてしまうのだけはやはり勘弁してもらいたい。岩手競馬ファン渾身のキルトクールで、この馬を着外に追い込み、廃止の可能性も一気に消し去ってしまいたいものだ。

7月 16, 2007 岩手競馬, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (4)

2007/07/15

【アイビスSD】吹けよ疾風、呼べよ嵐

Ibis_summer_dush_06写真は、昨年のアイビスサマーダッシュのスタート直前、新潟競馬場のスタンドから撮影したもの。ターフビジョンには、待機所で輪乗りをする各馬の様子とともに、画面斜め上から白線を描くように降り注ぐ雨の様子がはっきりと映し出されている。
この事実が象徴するように、強い雨の影響を受け道悪競馬になった昨年のレースは、開幕週ながら勝馬の走破時計が過去6年で最も遅いという異例の決着となった。すなわち各馬のスピードの絶対値よりも、道悪の巧拙がレースの着順を左右するというトリッキーな競馬になってしまったわけだ。夏開催の後半戦から開幕第1週へとわざわざ施行時期を変更して、直線競馬ならではの究極のスピード比べを演出しようとした(?)主催者の思惑などは、天の気まぐれによって見事に裏切られてしまった格好である。
あれから1年。梅雨がまだ明けない季節なら多少の雨風も仕方がないか?と思っていたが、今年は何と台風4号が日本列島を横断するという異例の気象状況のもとでの週末になった。アイビスサマーダッシュが行われる新潟競馬場はどうやら台風の直撃コースから外れており、土曜の小倉中止の二の舞こそ避けられそうだが、こうなると各馬の能力比較以前に、天候の行方にも気を配りつつレースを展望していかざるを得ない。
そこで、さっそく気象庁のサイトなどで新潟の天気概況を調べてみた。7月14日午後の時点で、新潟県下越地方に発令されているのは強風注意報。大雨ではなく、強風というのがポイントだ。「県内では、14日夜遅くから東または南東の風がやや強く吹くでしょう。ビニールハウスや農作物の管理に注意して下さい」「風14日夜遅くから15日夕方にかけて以後も続く 南東の風 最大風速陸上12メートル」 
実際に土曜日(14日)の夜、彼の地の天候がどのようになっているかを、公表されているデータで確認してみると、次の通り。降水量は馬場への影響を気にするほどでないが、確かに南東方向から風速8~9メートルの強い風が吹いている。

■新潟地方の天候データ(7月14日・夜)
070714_niigata_tenki






(データは気象庁のサイトより引用)

一般に風速8から10メートルほどの風は「疾風」と呼ばれ、地上で樹木全体が揺れ、雨傘をさしていると壊されることがあるほどの強さだという。奇しくも夏の新潟直線競馬では、その名も「疾風特別」と命名されたレースが毎年組まれており、このコースと「疾風」の縁のようなものを感じさせてくれるが、土曜夜から吹きはじめた「疾風」は、どうやらアイビスSDのスタート時間でもまだ吹き荒れている公算が高い。さすがにこれほど強い風が吹きすさぶなかでの競馬になれば、何らかの形でレースに影響が及ぶことは必至だろう。
風速はもちろんのこと、もう一つ気を配っておきたいのが風向きの推移である。学校の理科の時間に勉強した台風の進路と風向の関係を思い出してみよう。
台風には中心に向かって反時計回り(左回り)に風が吹き込んでいく特性がある。したがって、台風の進路の左側では台風が接近するに連れ、風向きは東風→北風→西風へと変化していく。台風4号は日曜日の午後3時頃、静岡県~関東付近に到達すると思われるが、仮に伊豆半島あたりに台風の目があると仮定すると、その真北に位置する新潟では、風向きが南東から東~北東方向へと変化している可能性がある。
新潟競馬場で吹く北東の疾風・・・・これが何を意味するかというと、直線コースでスタートからゴールまで完全に追い風になっている可能性があるということだ。向かい風は先行勢にとって体力を消耗させるが、追い風になれば道中のロスがほとんどない分、先行有利が道理だろう。スタート直後に先手を奪った快速馬は追い風一杯を背に受けて余裕綽々、それとは対照的に差し・追込勢は追えども追えども前との差が詰まらない・・・・昨年の道悪競馬とは別の意味で、そんなお天気バイアスが生じる可能性があることを、しっかりと考慮して直線競馬の馬券を楽しんでみようかと思う。

<結論>
◎ナカヤマパラダイス
○アイルラヴァゲイン
▲サチノスイーティー
△シルヴァーゼット
△クーヴェルチュール
△フサイチホクトセイ

仮に疾風の影響を度外視しても、過去6年、先手を取った馬が毎年連対していることをふまえれば、とにかく前に行けるスピードをもった馬に着目する必要がある。
ナカヤマパラダイスは、強敵揃いのCBC賞でダッシュ鋭く先手を主張。その後、他馬が来たので控える形になったが、4角で大外に持ち出すと直線再び渋太く伸びて2着となかなか味な競馬をみせた。このメンバーに入ってもテンのダッシュ力は上位で、なおかつラストのひと伸びが効きそうなこの枠順に恵まれた。5月開催の駿風ステークスでは、強い向かい風の影響を正面からまともに受け、勝つには勝ったが平凡な時計に終わったこの馬。もし日曜の午後に北東の追い風が吹いていれば、今度は一転して風を味方につけ時計を短縮してくる公算が高い。
以下では、先手先手の策を取れそうな面々をマーク。

キルトクールジョイフルハート。芝でもパフォーマンス発揮に支障がないことは明らかだが、久々出走の今回は直前追い切りが軽すぎるのが気になる。坂路元帥の異名からも、そもそも調教では好時計を叩き出して当たり前の馬。「先週も速い時計を出しているし、今週は終い重点」という陣営のコメントに、どこかエクスキューズの臭いが感じられると思うのだが、気のせいだろうか?

7月 15, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/07/08

【プロキオンS】オープンと重賞では流れが違う

Officer_at_keyaki_s_2007川田騎手との初コンビでプロキオンSに挑戦するオフィサー(当ブログひとくち出資馬)の陣営が、今回のレース展望に関して、ちょっと面白い見解を示している。いわく、「重賞ともなると自分の脚だけでやっつけるのはさすがに厳しいものがあり、展開が向くか、進路が開くかなど、他の要素を味方につけられるかどうかも鍵になってきます。ただその一方で、手薄なオープン特別の変なペースに惑わされるよりは、ある程度のメンバーで道中よどみなく流れる競馬のほうがやりやすいという考え方もできますからね」(森厩舎・徳江助手/広尾サラブレッド公式サイトより引用)
徳江助手の示唆する「オープン特別の変なペース」になってしまったレースとは、いったい何か?オフィサーの近走成績を振り返ってみると、それはおそらく3月の阪神開催、プロキオンSと同距離で争われたコーラルSのことではないかと思う。このレースで勝利しているが、今回ダントツの1番人気に支持されているワイルドワンダー。直線に入って先行粘り込みをはかるバンブーエールを追撃し懸命に叩き合っていたオフィサーとボードスウィーパーの2頭を、並ぶ間もなく交わし去るという快勝劇だった。
しかし見た目の鮮烈さはともかく、勝ち馬の走破時計として記録されているのは1分24秒4。稍重発表の馬場を考えると、低調と言わざるを得ない水準であった。道中のラップタイムの推移を振り返ってみると「12.3-10.9-12.1-12.5-12.5-11.9-12.2」 4ハロン目と5ハロン目に連続して12秒台半ばの緩みが生じ、ダート戦にしては妙に緩急のあるペースになっていることがわかる。低調なタイムの背景には、やはり「オープン特別の変なペース」というやつが存在していたわけだ。

阪神コースのダート短距離重賞といえば、例年、夏開催のプロキオンS(別定戦)と秋のシリウスSの(ハンデ戦)の2鞍。一方、オープン特別の番組は、春のコーラルSと冬のギャラクシーSの2鞍が組まれている。同じオープン・距離千四の争いといっても、16頭フルゲートに近い多頭数が顔をそろえ、マイネルセレクト・スターリングローズ・ブルーコンコルドら交流G1を制した一線級が力の違いを誇示する重賞と、時として小頭数の淡々としたレースになることもあるオープン特別とでは、レースの質に違いがあるのかもしれない。
そんなことを考えつつ、今年のプロキオンSに出走するメンバーを見渡してみると、差し・追込勢が人気上位を形成しているものの、サンライズキング・エイシンボーダンに名古屋のキングスゾーンなど先行勢の顔ぶれも、それなりに事欠かない。これなら「オープン特別の変なペース」に陥ることなく、重賞競走にふさわしい淀みないペースを期待してもよいだろう。実力馬が素直に実力を発揮できるペースになるなら、結果に紛れが生じにくいことも当然。コース改修以前も含め、過去4年の阪神・ダート・千四重賞で、1番人気馬がパーフェクト連対している事実をひとまず軽視すべきではないだろう。

<結論>
◎アンクルリーサム
○ワイルドワンダー
▲オフィサー
△サンライズキング
注ツムジカゼ
注キングスゾーン
注ボードスウィーパー
注リミットレスビッド

過去4年を対象に阪神ダート千四重賞の連対馬の脚質をおさらいしてみると、先行馬と差し馬によるワンツーという組み合わせが、定番になっている。両者の比較では先行タイプの優勢が明らかで、中団から差してくるタイプでは2着までが精一杯というのが、傾向と対策のポイントである。
圧倒的1番人気馬・ワイルドワンダーに死角があるとするなら、折り合いを重視するあまり重賞の淀みないペースで、道中の位置取りがなし崩し的に悪くなってしまう可能性があるということ。あまり大事に乗りすぎると差して届かずの懸念があり、連対圏突入はほぼ大丈夫でも、単の狙いとなると全幅の信頼まではどうか?取りこぼしの可能性もある本命馬かも、と念のため心得ておきたい。
そこで、アンクルリーサム。前走・欅Sでは、出遅れが響いて2桁着順とまったく見せ場も作れぬまま終わってしまったが、ダート戦なら本来先行してこそ本領を発揮できるタイプだ。欅Sを凡走→プロキオンSで一変というのは、このレースで穴が飛び出すときの頻出パターン。発馬さえ決まれば、時計的に通用の素地は十分ある。
オフィサー(当ブログひとくち出資馬)は、今シーズンに入って発馬が安定して、追込一辺倒のイメージを払拭しつつある。中山の千二で揉まれてきた経験を生かせば、テンがそこそこ速いペースになっても、ある程度の位置取りで競馬を進めることはできそう。それでも「展開が向くか、進路が開くか」など不確定要素があって、単勝で勝負できるかどうかは微妙だが、連対圏突入を期待し日曜日は現地に応援にいきます。

キルトクールは、ドンクール。大型馬の休み明け、最内枠を引いてしまったのも不運で、道中から揉まれ込む展開に翻弄されてしまいそう。

7月 8, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2007/07/01

【ラジオNIKKEI賞】カッツミーの再来は期待薄

Paddock_of_fukushima_race_courseスポンサーの愛称変更にともなうレース名のリニューアルから2年目。さらに今年からは負担重量の設定もハンデへと変更された。だが、春のクラシック路線に乗れなかった2~3勝クラスの上がり馬による出世競争というレースの基本的性格は、今年も変わらず。ハンデ戦への模様替えは、この傾向をさらに後押しする方向での条件見直しと素直に解釈しておきたい。
とはいえ、前走勝ちの余勢を駆ってエントリしてきた上がり馬が6頭もいるなかで、上位各馬の力の比較はやはり難しい。勝馬検討では「格」であるとか、斤量以外のファクターにも、しっかりと目配りしておく必要があるだろう。
そこで、馬場状態と各馬の脚質に注目。夏開催も3週目ということで、そろそろ外差し有利の傾向が出てきても不思議でない時期なのだが、今年の福島の芝は例年以上に良好な状態をキープしている。仮柵移動したBコースも、ラチ沿いの芝が見た目にボコボコしていても、道悪だった昨年の3週目ほどの荒れ馬場という印象はない。土曜日の競馬をみても、逃げ・先行馬が直線で馬場の真ん中を通るコース取りを選択して、差し馬の追撃を封じる場面が繰り返されていた。
目下の福島・芝コースは例年よりも内有利・先行有利がトレンド。4角で好位まで押し上げている器用さがないと、連対圏突入は難しいと言えそうだ。直線一気の末脚に賭けるカッツミーのようなタイプでは、今年はさすがに苦しいだろう。
将来性であるとか競走馬としてのスケール感よりも、小回り向きの機動力完成度を重視して、各馬の優劣を判定すべき一戦と心得ておきたい。

<結論>
◎クランエンブレム
○ハイソサエティー
▲イクスキューズ
△エミーズスマイル
△ガルヴァニック
△フェザーケープ
注ショウワモダン

芝路線に転じて2戦2勝。開幕週に福島・芝千八コースで勝利している利も買って、クランエンブレムを本命に指名してみる。昨秋のデビュー当初からその資質は評価されていたし、6月半ばの時点で古馬混合戦を問題なくクリアしている事実から、ここに入ればその完成度は一枚上という推測が成り立つ。早め先頭から渋太く押しきるメイショウサムソンのような競馬で、ここは初重賞をモノにしておきたいところ。
ハイソサエティーは、いつもパドックで前肢の出方がぎこちないのが気になるけれど、垢抜けた馬体と大人びたレースぶりをみれば、そんな不安など杞憂に過ぎないことがわかる。4角先頭が理想の戦法なら、初の小回りコースと距離延長にも無難に対応できるはず。上位候補の一角としての評価ははずせない。
これらに次ぐのが牝馬イクスキューズ。56キロは他馬との比較でさすがに不利といわざるを得ず、首位候補の評価までは与えられないけれど、折り合いさえつくようなら、ゴール前まで持続する粘りが脅威。ここでも軽視は禁物だろう。
以下では、混戦ムードだけに実績馬・素質馬・上がり馬と、馬券上のマークは可能な限り手広くシフトを広げておきたい。

キルトクールは、噂の大物・ロックドゥカンプ。余裕を残した馬体で道悪競馬を制した前走は確かに強かったけれど、時計の裏づけを欠いている現状で、いきなり重賞通用の太鼓判までは押せない。上位陣と4キロの差の斤量の恩恵はあれど、要はその数値だけ現時点で他馬との完成度に差があるということ。先々はともかく、この時期の重賞では壁に跳ね返されてしまう可能性が小さくないことを覚悟すべきなのかも。

7月 1, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (5)