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2007/06/17

【一條記念みちのく大賞典】馬運車のその名を刻むのはあの名牝

Silent_excell_at_06_tohkasyho◎サイレントエクセル
○ブラーボウッズ
▲ウツミジョーダン
△テンショウボス
△コアレスハンター
△ゲイリーエクシード
注エアウィード




盛岡・ダート二千を舞台に争われる伝統の重賞レース・みちのく大賞典。地方競馬・全国交流競走という触れ込みではあるが、今もなお、岩手競馬に所属する古馬のチャンピオン決定戦というべきレースの位置づけに変わりはない。年末の桐花賞が岩手版・有馬記念なら、こちらはみちのくレースの宝塚記念とでも評すべき重要な一戦である。
歴代優勝馬はスイフトセイダイグレートホープトウケイニセイモリユウプリンスメイセイオペラなど蒼々たる顔ぶれ。いずれも「みちのく大賞典」の勝者として馬運車にその名を刻まれる栄誉を授けられた、岩手競馬を代表する名馬たちである。伝統の重賞ならではの重みを感じさせるエピソードだが、それだけにこの一戦に賭ける各陣営のモチベーションは高い。特に、昨年は他地区からの遠征馬(コアレスハンター)に優勝の座を奪われるという屈辱を味わっただけに、地元勢にとっては「今年こそ」の思いが例年以上に強いことだろう。
注目は、やはり勢いのある明け4歳勢。昨シーズンの年度代表馬オウシュウクラウンの回避は残念だが、女王サイレントエクセル牡馬の代表テンショウボスが、ともに万全の状態でエントリーしている以上、今年は地元勢による王座奪還の目が濃厚だ。

両者の比較では、牝馬サイレントエクセルを上位に取りたい。何といっても、このレースと同じ条件で争われた昨秋のダービーGPで、JRA勢の強豪2頭に次ぐ3着と健闘した実績が光っている。前走あすなろ賞(水沢・ダ千九)では、他馬が外から早めに仕掛けてくる厳しい展開をじっと我慢し、直線に入ると渋太い脚で盛り返すという味な競馬で復活をアピール。どんな展開になっても鞍上の指示に応え、好勝負に持ち込めるセンスの高さは、このメンバーに入っても最右翼と評価できるだろう。展開的な逃げ馬が不在でスローペースが想定される今年のレースだが、好位の外で他馬の動きを見ながら進出できるこの枠順も悪くなく、ここは首位候補の筆頭と評価してよいと思う。

これに対して牡馬の代表格テンショウボスは、前走で距離千二のスプリント戦・早池峰賞に出走していた事実をどう評価するかがポイントになりそう。前半3ハロン34秒台のハイペースを楽々と追走し、終わってみれば直線だけで後続にコンマ6秒差のリードをつけた前走は確かに強かった。けれど、スローペースのなかを合計3度も坂を越えていく我慢が要求される距離二千のみちのく大賞典とは明らかに異質の競馬である。加えて、この大外枠からどうレースを進めるかが難しい。早めに抜け出して後続の追撃を封じる戦法が持ち味のこの馬の場合、いかにも他馬の目標にされそうな予感がするのだが、果たしてどうだろう?

そんなわけで、2着候補には意外な伏兵の台頭を想定しておきたいところ。例えば、9歳の元JRA所属馬・ブラーボウッズ。長丁場の緩い流れを自分から動いていける脚質にまだまだ衰えはなく、鞍上・菅原勲の手腕混みで一発を狙える存在だ。あるいは、かつての川崎記念3着馬・ウツミジョーダン。昨秋の南部杯(6着)出走後、休養に入って今回が叩き3走目。盛岡コースで通算12連対の実績はここでも侮れず、村松騎手とのコンビ結成も不気味な印象を感じさせる。
以下では、昨年の覇者・大井のコアレスハンターに、堅実タイプの盛岡巧者ゲイリーエクシードなどが上位候補。エアウィードは、復調までもう少し時間が必要なのかもしれない。

キルトクールは、他地区遠征馬からコスモスパーブ(名古屋)を指名。JRAに在籍していたデビュー当初は、ラベンダー賞でオーヴェール・スキップジャックに次ぐ3着に食い込むなどそれなりの存在感を示してた素質馬が、地方に転じて連戦連勝、再度開花というストーリーは悪くないけれど、ここは相手が強い。

6月 17, 2007 岩手競馬, 07年競馬予想・回顧 |

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コメント

夏競馬開幕!ということで、岩手に遠征されていたんですか。
同じようなことを考える人が多いなぁ~

投稿: もくに | 2007/06/19 5:34:18

>もくにさん

ご指摘の通りで、先週は盛岡遠征でした。 競馬を観に行ったのではなく、岩手競馬の再建に向けて、ちょっとだけ「寄付」をしてきたのです(汗)
個人的には、前年比数100%以上のペースで岩手の馬券を買い続けているのですが、なかなか売上げアップに結び付かないのが、気がかりです。

投稿: 山城守 | 2007/06/24 12:09:03

最近東スポでも岩手やばんえいのメインの記事が出るようになっていますね。
ネット購入が容易になったせいかと思いますが、競馬法改正で可能になったJRAとの相互発売の拡大を早くやってくれないと、小生のようなウインズ派はなかなか買えない状況が続きます。

投稿: もくに | 2007/06/26 22:50:14

>もくにさん

実は、ウインズ派だったのですね(^^)
現実問題としては、3場・36レースも発売しながら売上減少に悩み続けるJRAにとって、わざわざ地方競馬の馬券発売チャンネルを拡大しようという動機が薄いこと、さらには仮に場外で馬券を発売したとしても、いったいどれだけのファンが地方の馬券に関心を示してくれるのか?半信半疑であることなど、課題は多いと思います。
せめて、中央競馬ファンにも取っつきやすいダートグレードレース(日曜・祝日分)の相互発売だけでも実現してほしいものですね。岩手競馬の場合、ダービーGP・南部杯といった目玉商品があるので、これら両レースの発売機会が飛躍的に拡大できれば、情勢もかなり変化してくるはずです。

投稿: 山城守 | 2007/06/27 2:25:40

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