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2007/05/13

【ヴィクトリアマイル】東京・芝コース4週目のトレンドから考える

Kawakami_princess_at_the_oaks02_1直線、大外からぶっ飛んで来た伏兵が全馬をゴボウ抜きしてゴールイン。
3連単900万馬券が飛び出す大波乱となった先週のNHKマイルCが象徴しているように、今シーズンの府中・芝コースでは、例年よりも差し・追い込み勢の活躍が目につく。
3週目に実施された芝刈りの影響で洋芝・野芝とも短か目の草丈に調整されたせいか?依然として各レースの走破時計そのものは速い。だが、本来なら前に位置する馬のほうが有利なはずの高速馬場なのに、ラチ沿いを通る逃げ・先行馬が何故かゴールまで踏ん張りきれない。そんな決着が繰り返されている。
原因として想定されるのは、JRAが公式サイトの馬場情報でも明らかにされているように、3~4角の内側がかなり荒れてきている分、道中からずっと馬場の悪いところを走る先行勢のスタミナが消耗してしまうということだ。だが、朝から好天に恵まれ、終日「良」の発表だった4週目土曜日の競馬をみていると、そればかりでなく、直線に入ってからラチ沿いのコース取りを選択した馬たちの苦戦ぶりも目についていた。
5レース・7レースの時点では逃げ馬の粘りが見られたものの、9レースの夏木立賞からは差し馬が台頭。メインの京王杯スプリングカップでは、逃げたマイネルスケルツィが直線を向いて早々と独走の態勢を築き、一時はセフティーリードか?と思えたものの、残り200のハロン棒を通過したあたりから急に勢いが鈍化。最後のゴール前では中団から伸びた差し馬の餌食になっている。
さらに、この傾向が決定的になったと思われたのが最終レースの芝千八戦(1000万下・牝馬)だ。

このレースを道中2番手の位置から危なげなく押し切ったヒシシンエイは、ゴールまでラチ沿いから3~4頭ほど離れたコース取りを選択。他の先行勢もラチから比較的離れた場所を走っていた。そのせいでコースの最内部分は完全にガラ空き。一見すると有利のその場所をめがけて内から脚元すくう戦法を試みた馬もいたが(クイックセイコー。道中は外目を追走)、ゴール前では逆にガス欠気味になってしまい、上位から決定的な着差をつけられるという結果に終わった。この最終レースの各馬のコース取りが象徴しているように、1日使い込まれた府中の芝はラチ沿いが伸びない・・・・どうやら、それが各騎手の共通認識にもなってきているようだ。
ちなみに、これら土曜日のメイン・最終両レースで、果敢に「伸びない直線最内」のコース取りを試していたのが、大先生こと柴田善臣騎手である。ヴィクトリアマイルでは先行策に出ると目されるアサヒライジングの手綱を取るヨシトミ騎手だが、G2の京王杯はともかく、最終レースでの意図的とも思えるコース選択は、本番に向けての予行演習という感じがしないでもない。いったいラチ沿いの芝はどの程度まで荒れてきているのか?その情報を自ら体得したヨシトミ騎手が本番の騎乗でも、馬場状態を考慮に入れた策に打って出る可能性は小さくないと思う。
先行力と馬格に恵まれ、荒れ馬場はこなせても、上がりの競馬で速い脚を使えない。そんなアサヒライジングの競走馬としてのキャラクターもインプットし、ヨシトミ騎手の立場に身を置いて作戦を考えるなら、直線で他馬との上がりの差を最小限に抑えるというのが、まずは最善の選択。おそらく道中は抑え気味のペースで先行し、直線に入ってからはできるだけ馬場の良い所を選んで抜け出す戦法がベストだろう。早め先頭の競馬だけではカワカミプリンセスらの格好の目標にされるのが分かり切っているだけに、仕掛けのタイミングを普段よりワンテンポ遅らす可能性もありうる。追う先行各馬もアサヒに追随するとなれば、レースのペースはマイル戦にしては、やや緩急のあるスローな流れが濃厚。道中で密集した馬群が、直線横一杯に広がって府中コースらしい追い比べの競馬になるのではないか?
これまでのG1戦でアサヒライジングの先導する淀みないにアシストされ、牝馬ばなれした圧倒的なパフォーマンスを示してきたカワカミプリンセスにとっては、今回はちょっと勝手の違う展開になる可能性が高い。仮にスローペースになっても、スイートピーSのように1頭だけ別次元で追い上がる脚を使えるなら不安はないが、さらに速い上がりの脚を駆使できる差し・追込馬が本領を発揮するようだと、脚元をすくわれる可能性はありうる。デビュー後の6戦を実質無敗で通過してきた女王が一敗地にまみれる目があるとするなら、そんなケースではないか?と密かに考えている。

Sweep_tosho_at_2005_yasuda_kinen<結論>
◎スイープトウショウ
○カワカミプリンセス
▲ディアデラノビア
△フサイチパンドラ
注アサヒライジング




考察してきた展開やペース云々は別にしても、約半年ぶりの実戦で能力を100%発揮できるのか?今回のカワカミプリンセスには、期待と不安が相半ばしているように思える。ポイントになるのは、やはり仕上がりがどうかということ。今週号の週刊競馬ブック・フォトパドック(5月2日撮影)で馬体の様子を確認してみると、うっすらとあばらの浮いた体つき。本来、峰不二子のようにムッチリとグラマーなこの馬にしては、妙にスッキリと見えるのが気になる。「放牧先からガレて帰ってきた」「でも、追われるごとに馬体がフックラとしてきたよ」・・・・陣営からリリースされる公式コメントも、どこまで信頼してよいのやら?判断に迷う。実際にこの目でパドックを見るまでは速断禁物と考え、とりあえずは2番手評価としてみた。
◎に指名したスイープトウショウは、何と言っても一昨年の安田記念2着馬。マイル戦における実績はメンバー中でも最上位と評価できるし、スローペースにも対応できる決め手がある。叩かれてから2~3戦目の大一番に照準を合わせ、きっちり結果を出すというのが、これまでの好走パターン。牝馬同士・55キロという条件も悪くないだろう。
以下では、牝馬路線の頂点・エリザベス女王杯の掲示板に乗った上位各馬に、やはり敬意を払っておきたいところ。女王杯の着順と印の評価を入れ替えてみたのは、各馬のマイル適性を考慮した結果である。

キルトクールは、コイウタ。府中の千四~マイルで実績があり、穴ジョッキーの松岡騎乗というのも悪くはないけれど、さすがにこのメンバーに入ると少々苦しそう。

5月 13, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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コメント

1着コイウタ 単勝6,030円・・・。

フィクサーと私、二人きりの大ドンガバチョに乾杯! (号泣)

投稿: へたうま | 2007/05/13 16:10:42

>へたうまさん

こいつだけは安全パイだと思ってたんですけどねえ・・・・敬遠のボールがストライクゾーンに入ってしまい、場外ホームランをかっとばされた投手の心境です orz

投稿: 山城守フィクサー | 2007/05/13 19:51:41

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