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2007/04/22

【フローラS】高速馬場なら一昨年の再現が濃厚

Tokyo_grand_open記念すべき新スタンドのグランドオープンを迎えた東京競馬・春シーズン開幕日。芝コースの状態は、見た目に鮮やかな緑の絨毯だ。馬場一面にフサフサと繁茂している洋芝(イタリアンライグラス)の草丈は、JRA発表の馬場情報によると12~16センチとかなり長め。柔らかい洋芝とはいえ、これだけ密に生え揃うと競走馬も意外に走りにくいのでは?とも思えるが、いざレースにいくと、開幕週にふさわしくタイムはかなり高速である。
たとえば、土曜日・8レースのマイル戦(古馬500万下)。好位から抜け出し優勝したヒシシンエイの走破タイムは1分33秒3を記録したが、この時計、コース改修以降5年間でのこのクラスの平均決着時計(1分34秒6)より1秒以上も速い水準だ。最終レースの同距離・古馬1000万下戦(勝馬カフェベネチアン)の優勝タイムが1分33秒5だったので、8レースのレベル自体も高かったのだろうが、いずれにせよ、かなりの高速馬場であることに違いはない。
ちなみに昨年の春開催ではどうだったのか?というと、初日に組まれていた同条件・同距離のレース(勝馬アルシャトル)の決着時計が1分35秒2。なんと、今年よりも2秒近くも遅かった。もちろんペースの違いがあるので単純比較は禁物だが、馬場のほうも、開幕週にしてはちょっと時計のかかる状態であったと記憶している。
思い起こせば、昨年の東京春開催の芝コースは、ダービーやオークスでも馬格に恵まれたタイプが活躍していたように、開催を通じてスピードやキレよりも、パワーが優先されるコンディション。これはおそらく、洋芝の草丈が見た目に深い・浅いというよりも、その下にある野芝の根っこの生育があまり芳しくなくなかったせいで、馬場の傷みの蓄積しやすい状態で、競馬が行われていたということだろう。どうやら開幕週から、その兆候は少しづつ現れていたようで、昨年のフローラSの勝馬が、良馬場なのにオペラハウス産駒のヤマトマリオンだったという事実も、その傍証と解釈できないこともない。

さて、これとは対照的に、今年の芝コースが開幕から高速決着を量産しているのは、暖冬の恩恵で、野芝の根っこや地下茎の状態が昨年より強靱になっていると考えると、理解しやすいだろう。血統的にみても、土曜メインの東京競馬場グランドオープン記念でエリシオ産駒のアドバンテージなどがもたついている間に、サンデー系の3頭がさっさと抜け出していったように、ノーザンダンサーの渋太さよりサンデー的な瞬発力がモノを言う馬場と言えそうだ。さらには土曜8レース・9レースや12レースの上位陣の顔ぶれをみると、ミスプロ系サッカーボーイとの相性も悪くない。オークストライアルの展望も、持続力比べの様相を呈していた昨年ではなく、直線の決め手の優劣が着順を分けた一昨年のレースを基準に、上位争いの行方を考えていくべきだろう。

<結論>
◎ベッラレイア
○イクスキューズ
▲ランペイア
△ミンティエアー
注ミルクトーレル
注トウカイファイン
注マイネルーチェ

その脚力はオークスでも上位に通用と噂される大物ベッラレイア。何やら一昨年のディアデラノビアを彷彿とさせる存在だが、馬券を買う立場からすると、実に扱いにくい馬である。デビュー後の3戦でいずれも出遅れを記録するなど、確実性に欠ける脚質。主戦の秋山騎手は02年の改修後、東京の芝コースで33回騎乗しながらいまだに未勝利。前日売り単勝オッズ1倍台の圧倒的支持を集める割には、ほんとうに危なっかしいと言わざるを得ない。だが、前走のあざみ賞で子供扱いにした2着馬クリムゾンベガ3着ザレマのその後の戦績を物差しにしてみると、やはり重賞級の資質をもった優秀なオープン馬であることは確かだ。G2戦とはいえ、実質500万下クラスのメンバーが大半を占めるこの相手なら、オークス行きの切符を手中にするのも難しくない。末一手ではなく自分から早めに動けるタイプでもあり、力でねじ伏せる競馬を期待してみたい。

スローペースになれば、33秒台の脚を使ってくるベッラレイアを負かそうというなら、一歩速く抜け出してラストを34秒台前半でまとめる器用さが要求される。中距離レースへの出走履歴なども加味して候補を絞り込んでいくと、それができるのはイクスキューズランペイアの2頭にほぼ限定されそう。キレと持続力を兼備したミンティエアーの末脚などにも一応警戒だが、逃げ馬不在の展開だけに脚を余すリスクがある。

キルトクールは、ホクレレ。前走で差す競馬に目覚めたというけれど、デビューしてからいまだ35秒を切る上がりを使った経験がない。仮に昨年のレースに出走していれば、面白い存在になったのかも知れないが、高速馬場の上がり勝負でどこまでやれるかは疑問。

4月 22, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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