« 【青葉賞】前走・福島ひめさゆり賞を侮るな | トップページ | 【ばんえい十勝】観客動員は昨年の8倍以上に! »

2007/04/29

【天皇賞】戦国春天を占う2つのキーワード

Yokoyama_nori_at_jocky_mastersディープインパクトが生涯最高とも思えるパフォーマンスで覇を唱えた昨年とは様相一転、再び波乱の気配が色濃く漂う天皇賞(春)
もし順調ならば、ここでも主役を張る資格を有したはずの菊花賞上位組の姿はなく、出馬表に顔を並べているのは、いずれも帯に短くタスキに長いといった、印象の薄い面々ばかりである。何やら万馬券決着が連発した03年~05年当時の天皇賞・戦国時代再来の予感が強くなるが、かといって敢えて不気味さを強調できるほどの伏兵も見あたらない。いったい何を手がかりに予想すればよいのか?考えれば考えるほど、思考の道筋は迷走し、結論は遠くなるばかりだ。

とりあえず、重視してみたい予想上のファクターは2つある
第一に騎手。わけのわからない穴馬が突如として激走し、レース後には狐につままれる思いがした03年~05年当時のレースも、優勝馬の勝因は、結局、鞍上の戦略力の為せる技だったと結論づけることができるだろう。流れを読み切り自力のスパートで勝利をもぎ取った角田騎手(ヒシミラクル)、変幻自在・絶妙のペース配分で後続を術中にはめた横山典騎手(イングランディーレ)、道中から終始ラチ沿いのスペースを確保しトラックバイアスを最大限味方につけた安藤勝騎手(スズカマンボ)。いずれもかつて中・長距離G1競走で優れた実績を残してきた騎手だが、経験に裏づけられたベテランの技が意外な伏兵を勝利の座へと導いている。ペースや馬場状態の判断、ライバルたちとの駆け引きが着順を大きく左右する長距離戦だけに、騎手の経験値と技量が結果に直結する傾向があることを、まず押さえておきたい。

参考までに、今年の天皇賞にエントリーしてきた騎手たちの、過去3年間の芝・長距離戦(2500メートル以上)の戦績を調べてみると、以下の結果となる。

■天皇賞(春)騎手の芝・長距離戦実績(04年以降)
Jockys_performance_at_longdistance_1















表中のデータのうち「単適回値」とは、競馬データベースソフトの定番TARGET FRONTIER JVから出力できる「単勝適性回収値」のことで、簡単に説明すると、極端なオッズにより生じる影響を補正した単勝回収値である。この数値が100を越えていれば、お買い得というくらいの感覚で理解するとよい。「人気」「着順」は、対象レース全体の平均人気・平均着順を集計したもの。人気よりも着順が上回る傾向が出ている騎手については、該当データを色つきで表示してみた。

さて、実際にデータを確認してみると、やはりいくつか気になるポイントが見つかってくる。まずは「連対率」。横山典・四位洋文といったお馴染みのジョッキーたちが3割を越すアベレージをマークしているのはさすがといえるが、意外にも、安藤勝己・岩田康誠といった地方競馬出身の名手たちの成績が振るわない。同じ関西圏には、長距離レースで4割以上の連対を記録する武豊という存在がいることを思えば、情状酌量の余地はあるけれど、人気と成績のバランスを考えると、アンカツ・岩田といえど、ここで無条件に買いのジャッジまでは下せないとも言えそうだ。
一方、村田一誠・石橋守・北村宏司らは、イメージ通り長距離戦になると分が悪い。川田将雅がいかにも穴っぽい成績を残しているのも、実感として理解できるだろう。
長丁場のレースで想像以上に良績を残していたのが武士沢友治だ。連対数のうち6回は、お手馬トウショウナイトとのコンビで記録したものだが、それ以外の馬に騎乗した際にも、堅実に上位へと持ってきている。京都競馬場での騎乗経験が少ないのが玉に疵だが、上位候補としてマークを欠かせない穴ジョッキーであることを是非、心に留めておきたい。

第二の予想ファクターは枠順。縦長の隊列になることが多い長距離戦で、意外と軽視されがちなポイントだが、過去10年に遡って天皇賞の戦績を振り返ってみても、12番枠より外の馬が優勝を飾った例は皆無である。デルタブルースソングオブウインドが大外枠を克服して勝利した菊花賞と対照的な傾向といえるが、合計6回のコーナーを通過する長丁場だけに、わずか200メートルの距離延長でも距離ロスを馬鹿にはできないということか?天皇賞に限らず、京都の芝外回り・中長距離戦では、4角でポッカリと開いた最内からスルスルと伏兵が伸びてくる場面をよく目撃するけれど、勝利への最短コースを確保するには、鞍上の手腕もモノをいう。騎手と枠順を味方につけ、能力を120%発揮できる可能性を秘めた伏兵に期待して、天皇賞を楽しんでみたい。

【結論】
◎マツリダゴッホ
○アイポッパー
▲トウショウナイト
△アドマイヤタイトル
△トウカイトリック
△ネヴァブション
△デルタブルース

常識的には阪神大賞典組を重視すべきなのかもしれないが、デルタブルース・トウカイトリックには外枠のハンデがあり、アイポッパーもアンカツへの鞍上スイッチを信頼しきれない不安が残る。そんなわけで、ここは思い切って、枠順にも恵まれ思い通りの立ち回りが叶いそうな横山典・マツリダゴッホに期待する手。2500メートル以上の経験が少なく、頭の高い走法から距離適性を疑問視するムキもあろうが、型にはまったときに桁外れの強さを発揮することは、正月のAJC杯で証明済みだ。天皇賞で好走することが多い明け4歳世代の代表格として、頑張って欲しい。
対抗は、有力どころのなかで比較的死角の少ないアイポッパーだが、トウショウナイトも京都コースの重賞では堅実な戦績を残しており、G1でも当然上位の一角へ。以下では、外枠の人気各馬よりも、近走でメキメキと力をつけてきたアドマイヤタイトルの一発に期待したいところ。ネヴァブションは、前走での馬体減の反動がなければ、といったところか。
キルトクールは、前年の2冠馬メイショウサムソン。逃げたシャドウゲイトを力にまかせねじ伏せたといっても、大阪杯の内容は辛勝と評さざるを得ないもの。血統背景からスタミナそのものに不安はなく、一気に捲れる脚力は確かに怖いけれど、折り合いが難しい馬だけに石橋騎手の意のままに動けるかどうかは、今回も半信半疑だ。

4月 29, 2007 07年競馬予想・回顧 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33923/14880098

この記事へのトラックバック一覧です: 【天皇賞】戦国春天を占う2つのキーワード:

» 天皇賞(春):自信あり◎デルタブルース トラックバック 競馬予想Pronostiquer
青葉賞は雨もあり色々波乱だった。放馬もありナタラージャの故障。トーセンマーチがいなければ的中だったんだが・・・。明日も波乱が多い天皇賞(春)。しかし今年はメンバーのレベルが疑問なだけに、うまく決まるのではな... 続きを読む

受信: 2007/04/29 7:12:04

» 【JRA】天皇賞・春(G トラックバック tom5412@eBet
 昨年圧倒的強さで制したディープインパクトは引退し、今回の最有力候補と言われたドリームパスポートが骨折により回避。天皇賞・春は激戦の様相を呈している。  有力は、前哨戦阪神大賞典を制し、長距離線で2連勝中のアイポッパー。昨年2冠を制し、休養明けの産経大阪杯を制したメイショウサムソンだろう。  トウショウナイト、デルタブルース、トウカイトリック、ネヴァブションも優勝するには申し分のない実力の持ち主だ。  混戦必至の天皇賞・春を制するのはどの馬か? ※当問題の倍率は初期BETにおいて私が適当... 続きを読む

受信: 2007/04/29 7:24:47

» 天皇賞・春の予想 トラックバック Re:F's blogroom
 今日は所用で日産スタジアムに行けなかったけど、電話投票で青葉賞をナタラージャから少々買っておいたら、馬券が外れたのはともかく予後不良って・・・・_| ̄|○  気を取り直して、天皇賞・春の予想を。まずは「無... 続きを読む

受信: 2007/04/29 7:56:06

» やっぱりサンデーサイレンス 天皇賞・春ほか トラックバック 雲國齊の無謀
ゴールデン・ウィークが始まった。もともとは映画の稼ぎ時という意味だったようだが、 続きを読む

受信: 2007/04/29 8:04:51

» 天皇賞(春)の予想 トラックバック 府中の杜
昨日の青葉賞は天気も結果も大荒れでした。 午後から東京競馬場に行ってたんですが、9R以降は馬券が大荒れで取れませんよ。たまに行くとこういう事があるから・・・ぶつぶつ(笑) 京都11R 第135回天皇賞(春) ◎ファストタテヤマ ○メイショウサムソン ▲トウショウナイト..... 続きを読む

受信: 2007/04/29 12:01:27

» 2007春「天皇賞」予想♪ トラックバック めかりんだいありぃ
なんだか、イマイチ、やる気のない天皇賞デスが・・・ 8アイポッパー 15デルタブルース 12トウカイトリックの阪神大章典組から軸馬を選ぼうと思ったのですが アイポッパーの調教で頭が高い所が気になり、デルタの調教の真ん中でよく見えないのも イマイチなんで トウカイトリックから行きます。 相手は上の2頭と大阪ハンブルグ組の 2ファストタテヤマ 13ダークメッセージ 日経賞組の 14ネヴァブション 10トウショウナイト 1マツリダゴッホ 一応、サムソンも入れておかなき... 続きを読む

受信: 2007/04/29 14:50:53

コメント

コメントを書く