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2007/02/04

イグJRA馬事文化賞!「競馬ワンダラー」

Keiba_wanderer喜び・悲しみ・切なさ・そして笑い・・・・「あなただけのJRA賞」を選出するイグJRA賞のトラックバック締切まで、まだ少し時間があるようなので、当ブログからも清き1票を投じてみよう。
俺たちは語り始める。ひどい、ひどい笑い話を」というちょっとネジくれた賞の趣旨に沿っているかどうか自信はないけど、栄えある馬事文化賞の候補として是非ともエントリーしておきたいのが、グリーンチャンネルで4月~6月の3か月間放映されていた異色の競馬ドキュメント「競馬ワンダラー」である。

昨年(05年)12月に8年間勤めた競馬中継の現場を去った浅野靖典。「競馬の良き語り部でありたい」と願う彼は、「全国縦断・競馬関係施設巡り」という前人未踏の旅に出る。この番組は波乱に満ちた彼の旅を追う壮大なドキュメンタリーである。ちなみに「ワンダラー(wanderer)とは「彷徨い人」の意味。
~「競馬ワンダラー」番組紹介のテロップから引用~

元中央競馬中継キャスターの浅野靖典氏を案内役に、北は北海道から南は九州・鹿児島まで。全国津々浦々の牧場や、馬券を愛してやまない熱血オヤジたちが集う競馬場の現場、さらには今では失われてしまったなき歴史的競馬場の遺構まで。福岡ナンバーのおんぼろ中古ワゴン車・ワンダラー号が旅を続けるロードムービー風のドキュメント番組である。アシスタントが差し出すラッキーボックスから無作為に選び出すピンポン球次第で、明日の行く先が決まるという行き当たりばったりの演出も楽しく、釧路→帯広→鵡川(ししゃもの街)→室蘭→盛岡→水沢→上山→仙台→船橋・・・・と、浅野氏の旅は続く。バックに流れるはっぴいえんどの名曲「風をあつめて」も、レイドバックした番組の雰囲気づくりに一役買っていたと思う。
目先の視聴率競争ばかりに一喜一憂する地上波では絶対に実現不可能だった、知的で、センチメンタルで、マニアックな企画。ありそうであり得なかったこんな番組を世に送り出してくれた浅野氏と製作スタッフの心意気こそは、06年の競馬をめぐる出来事を語るうえで馬事文化賞の栄誉に値する快挙というべきだろう。

だが、これほどの良作が、本家JRAの馬事文化賞で取り上げられなかったことには、それなりの理由もありそう。この番組における玉に瑕というべきか? 放送中から不評をかこっていたのが、「番組を影で操る委員会」という触れ込みで毎度挿入されていたルーシー(お笑い芸人?)とまなか(元アイドル?)による意味不明の騒々しい掛け合いギミックだ。わずか30分の時間枠と限られた製作予算からすると、あれはどう考えても蛇足以外の何物でもなかったように思えるのだが、どうなんだろう?

そんな欠点はあれど、知る人ぞ知る競馬絡みの名所旧跡(ばんえい競馬場の業務用トロッコ列車、中京・京阪神のソウルフードが集結する笠松競馬場の食べ物事情、はたまた土佐黒潮牧場で余生を過ごす初代黒潮賞の勝馬リバーセキトバなどなど)を次々とテレビ画面に登場させてくれたこの番組の功績は、素晴らしいのひと言に尽きる。ブラウン管に映るそんな風景を目にしていると、ついつい旅打ちの虫が騒いでしまう。自分もワンダラーになりたい!そんな気分にふと動かされてしまうのは、馬券オヤジの自分だけではないはずだ。

今年のお正月からは、チャンネルをかえてmondo21での再放送が好評を博しているこの名作。本家グリーンチャンネルでも2月26日(月)23:00~24:00には、スペシャル企画「競馬ワンダラー ~ ばんえいに恋して」 の放映が予定されているようだ。まだ視ていないよ!という方には、是非ともお薦めしてみたい。

2月 4, 2007 日記・コラム・つぶやき |

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