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2007/01/08

【シンザン記念】Cコース開催のローテーションが示唆するもの

Kyoto_race_course_stand_buildシンザン記念、というよりも京都正月競馬における芝レース全般の傾向を読むために注目を欠かせない事実がある。それは、今年の開催で「Cコース」が使用されていることだ。
もともと、京都競馬場の芝コースのローテーションは、秋開催を起点に「A→B→C→D」と内側から順番に芝を使い捨て、開催が進むごとに仮柵を外に移動させる方式がとられてきた。すなわち、他の競馬場のように仮柵の位置を内に戻すことなく、秋→冬→春と順次開催を消化していく。秋の2開催を終え、1か月のインタバルを挟んだ正月競馬では、BコースかCコースを使用するのが通例である。
このような方式だと、年間を通じてグリーンベルト発生によるコース内・外の有利不利があまり見られない。そのせいだろうか?直線が平坦という一見すると先行有利のコース形態にもかかわらず、マイル以上の距離なら実力上位の差し馬が紛れなく台頭してくる場面が、京都ではたびたび繰り返されてきた。シンザン記念もその例外ではない。予想のうえで脚質というファクターをあまり気にする必要はなく、上位騎手が乗る強い馬の力を素直に信頼すれば、馬券を的中させるのもそう難しくなかったものだ。

■シンザン記念 京都芝1600 Cコース開催時の決着傾向

年度着順馬名脚質人気上がり
04年1着グレイトジャーニー逃げ1番人気1位
2着タマモホットプレイ先行2番人気4位
3着ナムラシーザー差し4番人気2位
03年1着サイレントディール差し1番人気2位
2着マッキーマックス差し2番人気1位
3着エイシンブーン先行5番人気7位

■シンザン記念 京都芝1600 Bコース開催時の決着傾向

年度着順馬名脚質人気上がり
05年1着ペールギュント差し1番人気1位
2着マイネルハーティー差し3番人気2位
3着マルカジーク差し4番人気3位
02年1着タニノギムレット差し1番人気1位
2着チアズシュタルク差し4番人気1位
3着オースミエルスト先行8番人気6位

ところが昨年の正月開催、シンザン記念の様相は劇的に一変してしまった。

1着に8番人気の逃げ馬が残り、2着も人気薄の先行馬による「行った行った」決着・・・・まさかの番狂わせに馬連配当は当然のごとく万馬券、3連単なら20万円を超える高額配当となった。1番人気馬が下馬評どおりの好走を続けてきた近年の傾向とは、レースの質からして異なっているこの波乱劇。その背景には、昨年の京都・正月開催がなぜか「Aコース」で施行されていたという事実が横たわっている。
一度秋に使われたBコースから、正月に入って再びAコースに戻すという例年にない変則的コースローテーション。その結果、秋開催から約2ヶ月間温存されたAコースのラチ沿い部分(約4m)は、正月時点で疑似グリーンベルトというべき状態になっていたとも想像できる。こうなると、そこを選んで通れる逃げ・先行馬にとっては、俄然アドバンテージが生まれるというもの。実際、シンザン記念当日の芝の競馬では、他のレースにおいても逃げ・先行馬が踏ん張って連対圏に残るという現象が繰り返されていた。

さて、今年のシンザン記念。舞台は再びCコースへと戻って争われるわけだが、昨年の波乱を変則的コースローテーションに起因した例外現象と仮定するなら、むしろ参考とすべきは、一昨年までの「強い人気馬」が順当に上位に来るという傾向だろう。開幕初日・2日目と悪天に見舞われ稍重まで渋化していた馬場状態も3日目には降雨の心配がなく、ひとまず回復に向かいそう。馬場状態と同様、今シーズンは「荒れないシンザン記念」となることを、ひとまず予想の前提として考えてもよいと思う。
また、勝馬探しの最重要チェックポイントをひとつ示唆するなら、Bコース・Cコースで争われた02年~05年の決着傾向を整理した前述の表にも示されているように、速い上がりを使える馬が圧倒的に有利という事実だ。タニノギムレット、サイレントディール、グレイトジャーニー、ペールギュント。これらの歴代優勝馬は、いずれも武豊騎手が騎乗していた1番人気馬なのだが、脚質を問わず、どの馬も推定上がり34秒台を記録しているという共通項がある。このレベルの鋭い決め手を直線まで温存できるタイプならば、おそらく人気薄の先行馬に脚元を救われる心配はない。

【結論】
◎アドマイヤオーラ
○ダイワスカーレット
△ローレルゲレイロ

下馬評どおり、中京2歳S上位2頭による一騎打ちの再現が濃厚だろう。
その前走、スローペースにもかかわらず前年のメイショウサムソンと遜色ない好時計が記録された背景には、両者の推定上がり3ハロンが33秒台の速さだったという事実がある。さすがにこれほどの脚を使われてしまうと、後続の各馬はまったく為す術がない。G1・2着のローレルゲレイロといえど、かつて記録した最速の上がりは34秒8。このレベルでは、ちょっと太刀打ちできないのではないか。
2頭の比較では、1番人気が予想される牝馬・ダイワスカーレットよりも、アドマイヤオーラのほうを上位に取ってみたい。この両者の兄にあたるのが、ダイワメジャーとアドマイヤジャパン。兄弟名から連想されるイメージの比較からしても、将来性とスケールなら前者現時点の完成度の高さなら後者に軍配があがるだろう。仮に後者に兄譲りの自在の脚質・大物をアッと言わせる切れ味の鋭さが備わっていれば、前走で付けられた半馬身差は十分に逆転可能な着差である。

キルトクールは、ジャングルテクノ。既に6戦を消化したキャリアの豊かさには一目を置く必要があるけれど、これまで記録した上がりは最速でも35秒台。これでは、強い2頭にあっという間に突き離されてしまいそうだ。

1月 8, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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少頭数で儲かりそうも無いですが僅かな穴馬への期待を込めて・・・4頭選んでみたいと 続きを読む

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3連休も今日が最後。 正直、シンザン記念は旨味を感じないので馬券は微妙。 それなら他レースで初当たりをゲットしたいところではありますが・・・・。 京都11R シンザン記念 ◎ダイワスカーレット ○ローレルゲレイロ ▲アドマイヤオーラ △1ジャングルテクノ △2エーシン..... 続きを読む

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シンザン記念 今年のおいらの予想は基本的にダジャレでいこうと思っている。んで、いままでおいらが印象に残っているダジャレといったらドラゴンボールで孫悟空が界王様に「ふとんがふっとんだ」っていったこと。つ〜ことで本命はオッスおら悟空、オッスおら悟空、オッ....... 続きを読む

受信: 2007/01/08 11:38:07

コメント

シンザン記念についてのコース変更からのアプローチ、感服しました。
非常に論理的で説得力がありますね。
おかげでアドマイヤオーラ頭で勝負する自信が持てました。
感謝です。
こらからも参考にさせてもらいます。

投稿: masakin | 2007/01/12 7:44:07

masakinさん、コメントありがとうございます。

>おかげでアドマイヤオーラ頭で勝負する自信が持てました。

ダイワスカーレットをマークして、岩田騎手が追い出した瞬間は、熱かったですね。
ともあれ07年の競馬もまだ始まったばかり。昨年の後半はブログで公開していた予想成績が我ながら酷かったので、今年は単勝的中率をできるだけアップさせたいと心がけています。
これ以降もよろしくお願いします。

投稿: 山城守 | 2007/01/14 3:01:55

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