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2007/01/21

【平安S】トラックバイアスから読み解くレースの行方

Eishin_large_hill_at_tokyo_06コースを1周すると、およそ1600メートル。JRA競馬場のなかでは、府中に次いで2番目の大きさを誇る京都のダートコースだが、平安ステークスの舞台となるダート千八は「内枠有利」「逃げ・先行有利」というのが、基本的なトレンドである。
注目すべきは、この「内有利」「先行有利」の傾向が、先週あたりから特に強くなっているということ。グリーンチャンネル「先週の結果分析」でも、京都担当の山本尊氏がダート競走の上位馬の脚質に触れ、「内目のほうが走り易かったんじゃないかと推測できます」と強調していたのを記憶している方も多いだろう。土曜日のレースなどを見ても、最終レースのダート千八では、直線最内のポジションからスルスルと伸びてきた伏兵のヤマニンコーリング(川田騎手)が2着に突っ込み波乱の決着に。先行有利だけでなく「内有利」の傾向が1日を通じて強調されていたように思える。

突如として顕著になった、このトラックバイアス。その原因はいったい何であろうか?
ヒントを探すため、JRA公式サイトを訪問し馬場情報を確認してみると、今開催のダートコースは「クッション砂の厚さは8cm(従来どおり)で調整しています」「クッション砂が凍結しないよう凍結防止剤を散布します」とのことであった。
凍結防止剤といえば、冬場の重い馬場の元凶と思われがちだが、実はそうではない。かつて当ブログのエントリでも紹介したように、「凍結防止剤は保湿性があるのでダートに入れるとしっとりした感じになる。むしろ時計が速くなることならありうるが、馬場が重くなる原因にはならない」というのが、JRA馬場造園課長(中山)の見解なのだ。

そういわれてみると、土曜日の京都ダート(良馬場)は、冬場の乾燥した気候にもかかわらず、もうもうと砂塵が舞い上がるような状態ではなく、どちらかと言えばうっすらと黒ずんだ馬場。見た目にちょっとウェットな印象さえ感じられた。もちろん、競馬開催中でも乾燥防止の目的から散水が行われる場合もあるし、一概に凍結防止剤がトラックバイアスを生んでいるとまでは速断できない。けれど、平安ステークスを読み解くための一つの仮説として、日曜日のダートコースでも「内有利」「逃げ・先行有利」のトレンドがまだ健在と考えるのは面白そう。そんなポイントに注目すれば、少なくとも、外を回す人気の差し馬を本命視するリスクは回避できるからだ。

<結論>
◎エイシンラージヒル
○サンライズバッカス
▲カフェオリンポス
△フィールドルージュ
注クーリンガー
注サカラート

前走・東京大賞典組阪神ファイナルS組の比較がもう一つのポイントになる一戦だが、この組み合わせなら、楽に単騎逃げを主張できそうなエイシンラージヒルを本命に抜擢してみる。手綱を取るのは秋山真一騎手。このレースにも出走してくるサカラートとのコンビで、一昨年重賞3連覇の偉業を成し遂げたこのジョッキーも、昨年は大舞台での活躍の印象が少々薄い。おそらく人気の盲点になることだろう。
しかし、京都コースのダート千八という条件で逃げ・先行の策に打って出たときの勝負強さは、リーディング上位騎手と比較してもけして見劣らない。その信頼度は、次のデータを見ても明らかだ。

■秋山真一騎手 京都ダート千八成績(02年~)
Akiyama_shinichi_kyoto_dirt_1800_perform





人気薄を本命に指名する以上、相手選びは手広く考えてみたい。
サンライズバッカスは古馬になって以降、発馬難の悪癖が災いして、すっかり差し・追込のイメージが定着しているけれど、元はといえばコーナー4回のコースで好位差しの戦法を得意としていた馬。5着に敗退した昨年のJCダート当時でも、気配そのものは悪くなく、当時の状態を維持できていれば、ここでも当然上位候補の一角を形成する。他馬との比較で、56キロの別定斤量も有利な材料だ。
カフェオリンポスは、スタートからゴールまで終始インのコース取りに拘っていた東京大賞典のレース内容に好感。豪腕・岩田騎手が前走から引き続いて騎乗するが、斤量58キロの克服が焦点になるのだろう。
フィールドルージュは、ファイナルSで内枠が災いし外に出せず4着に敗退。それでも、エイシンラージヒルとはハナ差の接戦を演じており、このメンバーでも上位の力量をもっていることは明らか。前走の反省から、外を回す安全運転に徹する恐れがあるので、この評価としたが、あっさり勝たれてしまっても驚けないから困る。
以下では、大賞典2着の実績と1番枠の利が怖いクーリンガーと、武豊とのコンビ結成が注目されるサカラートあたりを押さえておきたい。

キルトクールタイキエニグマ。鬼神のような強さを誇っていた一昨年のシーズンが嘘のように近走は精彩を欠いている。出遅れ癖にこの大外枠では、いかに福永祐一騎乗といえど、さすがに手を出せない。

1月 21, 2007 07年競馬予想・回顧 |

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