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2007/01/28

【根岸ステークス】冬場の府中ダートを読むための仮説

Limitless_bid_at_garnet_s_2007韋駄天メイショウボーラーの鮮やかな逃げ切りがあったかと思えば、中団・後方に待機していた伏兵陣が台頭してくるズブズブの差し決着もあり。東京コース・リニューアル以降、過去3度、ダート千四・別定戦の条件で施行されてきた根岸Sは、未だ明確な決着傾向のようなものが固まり切っていないレースに思える。だが、各年の決着タイムや、ダートコースの馬場状態を思い起こしてみると、おぼろげながら2つのパターンがそこには存在するのではないか?そのような仮説を今回は提示してみたい。
比較的時計の速いダートで先行馬が活躍するレースを(A)パターン乾燥した力の要るダートで差し馬が上位に来るレース(時計が遅い)を(B)パターンと名付けてみた。メイショウボーラーが勝った05年は(A)、シャドウスケイプリミットレスビッドが優勝した04年・06年のレースは(B)に、それぞれ該当するということになる。

■根岸S(G3)過去3年の決着タイムと傾向

日程タイム1着脚質2着脚質タイプ
04年初日11R1.24.0差し追込(B)
05年2日目11R1.23.0逃げ先行(A)
06年2日目11R1.23.7差し差し(B)

このうちBパターンに該当する年は、冬場のダート競走に相応しくパサパサの乾燥馬場のもとでの競馬だったことに、その特徴がある。グリーンチャンネル「先週の結果分析」で公表されている「馬場差」という指標を用いて表現してみると、昨年の根岸ステークス開催日(1月29日)の馬場差は「+1.1」。すなわち平均的な馬場状態に比べ1秒1も余計に時計がかかる状態であったと推測されるわけだ。ちなみにシャドウスケイプが勝った04年の馬場差については、残念ながら手元に数値の記録がないけれど、その日(1月31日)の東京ダートはパサパサに乾燥しており、先行馬の脚もパタリと止まってしまうようなパワー優先の状態だったと記憶している。そうでもなければ、鈍足シャドウスケイプが今はときめく人気のブルーコンコルドに先着したという結果をちょっと説明できない。

ちなみに、各年の「馬場差」を知るための傍証として、府中冬開催の初日(土曜)に毎年、第8レースに組まれている古馬500万下・ダート千四の優勝馬による走破時計を調べてみた。幸いなことに馬場状態は各年ともすべて「良」の発表であり、同じ条件下の競馬ということで、時計の比較がしやすい。すると、これら下級条件戦のタイムと根岸ステークス勝ち馬の走破時計が、面白いほど連動しているという事実がわかった。

日程タイム1着脚質2着脚質タイプ
04年初日8R1.26.5先行先行(B)
05年初日8R1.25.9追込先行(A)
06年初日8R1.27.3先行差し(B)
07年初日8R1.26.4先行追込

03年以降の古馬500万下クラス・府中ダート千四のすべてのレースを対象として、勝馬の平均走破タイムを算出してみると「1分25秒65」。季候の良い春・秋開催でのレースも含むこの水準を基準に各年のタイムを比較してみると、この時期のレースは冬場らしくそれなりに時計を要しているが、それでも1分25秒台の速めの時計が記録された05年と、26~27秒台の決着になった04年・06年とでは、明らかに馬場状態が異なっているように思われる。こんなファクターからも(A)パターン・(B)パターンを区分して考えるためのヒントが得られることだろう。

さて、問題は今シーズンの馬場状態だ。冬開催初日の土曜日。今年も8レースに組まれていた古馬500万下・ダート千四で、持ったまま後続を圧倒してみせた勝馬(ケイアイハクスイ)の走破時計は1分26秒4だった。昨年の同条件レースよりも1秒近く速いこの時計をどう評価すべきかが課題だが、東京地方は前日の金曜夜からちょっとした降雨に見舞われ、良馬場発表とはいえど、ダートコースはややウェットなコンディション?であったと推察される。基本は先行有利、けれど差し・追込勢(8レースの2着馬や最終レースのアルバレストなど)も健闘していた土曜日のダート競走全般を振り返ってみると、どちらかといえばちょっと時計を要する(B)パターンに近いトレンドではなかったか?と思うのだが、どうだろう?
幸いなことに、土曜夜から日曜にかけ、府中界隈で雨・雪の心配はなさそう。力の要る冬らしいダートコースを想定して、パワーに恵まれた差し馬に注目しつつ、根岸ステークスの行方を展望してみたい。

<結論>
◎リミットレスビッド
○ニホンピロサート
▲シーキングザベスト
△オフィサー (当ブログひとくち出資馬)
注タイキエニグマ
注トウショウギア
注ヒカルウィッシュ

ずぶずぶの差し競馬になる?!とまでは、ちょっと断言できないけれど、(B)パターンの条件、すなわち乾燥した力の要るダートを想定するなら、狙いは交流重賞などで着実な実績を残しているパワータイプということになる。
前年の覇者リミットレスビッドは、前走から負担重量マイナス1キロ。中山と比較してテンのペースが緩く直線も長い府中コースで、自慢の差し脚を生かすための条件が確実に好転している。そもそも冬場になると調子を上げてくるタイプでもあり、ガーネットS組の好走事例が多い根岸Sの伝統もふまえれば、まずは順当に本命評価を与えるべきだろう。

ニホンピロサートも、リミットレスビッドとよく似たタイプ。往年の先行力こそ影を潜めたものの、ガーネットSのパドックで間近に見た姿からは、年齢的な衰えのようなものは微塵も感じられなかった。このコースではまだ勝ち鞍こそないが2着3回の実績が光る。意外性のある対抗馬として、期待してみたいところだ。

2頭出しの森厩舎からは人気のシーキングザベストが実績上位。だが、どちらかといえば(A)パターンの舞台でこそ本領を発揮できそうなタイプで、福永騎手とのコンビからもメイショウボーラーとイメージが重複する。果たしてどこまで頑張れるものか?
これに続くのが当ブログひとくち出資馬のオフィサー。持ち前の豪脚を爆発させ、何とか上位入線を果たして欲しいと期待しているが、中間の調整過程に関する諸情報をチェックしてみると今回は100%の仕上げとまでは言い難そう。時として狂気を除かせる激しい気性も依然難題で、馬券購入前には、直前の状態チェックが必要だろう。

キルトクールは、ボールドスウィーパー
霜月Sを現地観戦していたけれど、勝ち方に時計ほどの説得力がない。悪いけど、この馬、オフィサーよりも弱いと思います。

1月 28, 2007 ひとくち馬主日記, 07年競馬予想・回顧 |

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コメント

非常に説得力のある分析、参考になります。
ダートの場合、馬場の乾燥状態で大きく
必要とされる能力が変わるんですね~。
勉強になりましたm(__)m
今度は自分でも馬場差について調べてみたいと思います。

投稿: けん♂ | 2007/01/28 1:30:51

>けん♂さん

土曜日の府中ダートのレースを観ていると、思いのほか、差し・追込勢が健闘しています。能力があれば、道中の位置取りは不問ですね。
仮説に示したような力の要る馬場になるかどうかは、明日じっくりと現地で確認してみますが、少なくともメイショウボーラー逃げ切りのような決着はないのでは?と邪推しております。ではでは。

投稿: 山城守 | 2007/01/28 1:48:15

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