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2007/01/28

【根岸ステークス】冬場の府中ダートを読むための仮説

Limitless_bid_at_garnet_s_2007韋駄天メイショウボーラーの鮮やかな逃げ切りがあったかと思えば、中団・後方に待機していた伏兵陣が台頭してくるズブズブの差し決着もあり。東京コース・リニューアル以降、過去3度、ダート千四・別定戦の条件で施行されてきた根岸Sは、未だ明確な決着傾向のようなものが固まり切っていないレースに思える。だが、各年の決着タイムや、ダートコースの馬場状態を思い起こしてみると、おぼろげながら2つのパターンがそこには存在するのではないか?そのような仮説を今回は提示してみたい。
比較的時計の速いダートで先行馬が活躍するレースを(A)パターン乾燥した力の要るダートで差し馬が上位に来るレース(時計が遅い)を(B)パターンと名付けてみた。メイショウボーラーが勝った05年は(A)、シャドウスケイプリミットレスビッドが優勝した04年・06年のレースは(B)に、それぞれ該当するということになる。

■根岸S(G3)過去3年の決着タイムと傾向

日程タイム1着脚質2着脚質タイプ
04年初日11R1.24.0差し追込(B)
05年2日目11R1.23.0逃げ先行(A)
06年2日目11R1.23.7差し差し(B)

このうちBパターンに該当する年は、冬場のダート競走に相応しくパサパサの乾燥馬場のもとでの競馬だったことに、その特徴がある。グリーンチャンネル「先週の結果分析」で公表されている「馬場差」という指標を用いて表現してみると、昨年の根岸ステークス開催日(1月29日)の馬場差は「+1.1」。すなわち平均的な馬場状態に比べ1秒1も余計に時計がかかる状態であったと推測されるわけだ。ちなみにシャドウスケイプが勝った04年の馬場差については、残念ながら手元に数値の記録がないけれど、その日(1月31日)の東京ダートはパサパサに乾燥しており、先行馬の脚もパタリと止まってしまうようなパワー優先の状態だったと記憶している。そうでもなければ、鈍足シャドウスケイプが今はときめく人気のブルーコンコルドに先着したという結果をちょっと説明できない。

ちなみに、各年の「馬場差」を知るための傍証として、府中冬開催の初日(土曜)に毎年、第8レースに組まれている古馬500万下・ダート千四の優勝馬による走破時計を調べてみた。幸いなことに馬場状態は各年ともすべて「良」の発表であり、同じ条件下の競馬ということで、時計の比較がしやすい。すると、これら下級条件戦のタイムと根岸ステークス勝ち馬の走破時計が、面白いほど連動しているという事実がわかった。

日程タイム1着脚質2着脚質タイプ
04年初日8R1.26.5先行先行(B)
05年初日8R1.25.9追込先行(A)
06年初日8R1.27.3先行差し(B)
07年初日8R1.26.4先行追込

03年以降の古馬500万下クラス・府中ダート千四のすべてのレースを対象として、勝馬の平均走破タイムを算出してみると「1分25秒65」。季候の良い春・秋開催でのレースも含むこの水準を基準に各年のタイムを比較してみると、この時期のレースは冬場らしくそれなりに時計を要しているが、それでも1分25秒台の速めの時計が記録された05年と、26~27秒台の決着になった04年・06年とでは、明らかに馬場状態が異なっているように思われる。こんなファクターからも(A)パターン・(B)パターンを区分して考えるためのヒントが得られることだろう。

さて、問題は今シーズンの馬場状態だ。冬開催初日の土曜日。今年も8レースに組まれていた古馬500万下・ダート千四で、持ったまま後続を圧倒してみせた勝馬(ケイアイハクスイ)の走破時計は1分26秒4だった。昨年の同条件レースよりも1秒近く速いこの時計をどう評価すべきかが課題だが、東京地方は前日の金曜夜からちょっとした降雨に見舞われ、良馬場発表とはいえど、ダートコースはややウェットなコンディション?であったと推察される。基本は先行有利、けれど差し・追込勢(8レースの2着馬や最終レースのアルバレストなど)も健闘していた土曜日のダート競走全般を振り返ってみると、どちらかといえばちょっと時計を要する(B)パターンに近いトレンドではなかったか?と思うのだが、どうだろう?
幸いなことに、土曜夜から日曜にかけ、府中界隈で雨・雪の心配はなさそう。力の要る冬らしいダートコースを想定して、パワーに恵まれた差し馬に注目しつつ、根岸ステークスの行方を展望してみたい。

<結論>
◎リミットレスビッド
○ニホンピロサート
▲シーキングザベスト
△オフィサー (当ブログひとくち出資馬)
注タイキエニグマ
注トウショウギア
注ヒカルウィッシュ

ずぶずぶの差し競馬になる?!とまでは、ちょっと断言できないけれど、(B)パターンの条件、すなわち乾燥した力の要るダートを想定するなら、狙いは交流重賞などで着実な実績を残しているパワータイプということになる。
前年の覇者リミットレスビッドは、前走から負担重量マイナス1キロ。中山と比較してテンのペースが緩く直線も長い府中コースで、自慢の差し脚を生かすための条件が確実に好転している。そもそも冬場になると調子を上げてくるタイプでもあり、ガーネットS組の好走事例が多い根岸Sの伝統もふまえれば、まずは順当に本命評価を与えるべきだろう。

ニホンピロサートも、リミットレスビッドとよく似たタイプ。往年の先行力こそ影を潜めたものの、ガーネットSのパドックで間近に見た姿からは、年齢的な衰えのようなものは微塵も感じられなかった。このコースではまだ勝ち鞍こそないが2着3回の実績が光る。意外性のある対抗馬として、期待してみたいところだ。

2頭出しの森厩舎からは人気のシーキングザベストが実績上位。だが、どちらかといえば(A)パターンの舞台でこそ本領を発揮できそうなタイプで、福永騎手とのコンビからもメイショウボーラーとイメージが重複する。果たしてどこまで頑張れるものか?
これに続くのが当ブログひとくち出資馬のオフィサー。持ち前の豪脚を爆発させ、何とか上位入線を果たして欲しいと期待しているが、中間の調整過程に関する諸情報をチェックしてみると今回は100%の仕上げとまでは言い難そう。時として狂気を除かせる激しい気性も依然難題で、馬券購入前には、直前の状態チェックが必要だろう。

キルトクールは、ボールドスウィーパー
霜月Sを現地観戦していたけれど、勝ち方に時計ほどの説得力がない。悪いけど、この馬、オフィサーよりも弱いと思います。

1月 28, 2007 ひとくち馬主日記, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (7)

2007/01/22

【根岸S展望】えっ?ホントに出走できるの?

Officer_going_to_negishi_s昨秋の東京開催でオープン昇級を決めて以降、短期放牧先での調整に専念していた愛馬オフィサー(当ブログひとくち出資馬)が帰ってくる。復帰初戦として当初から目標にしてきたのが、来週の日曜メインレース・根岸S(G3・ダ1400m)だ。
東京ダート千四といえば、オフィサーにとって3歳当時のブラジルCに始まり、欅S・神無月S・霜月Sと過去4度の出走歴があるコース。連対率は50%。馬券圏内に届かなかった2走でも上位とは僅差の接戦を演じており、追えば確実に良い脚を使えるこの馬には、現時点でベストというべき舞台設定だろう。
明けて5歳になった今シーズン。飛躍に向けた第1ステップとして、是非とも出走をかなえて欲しいと願ってきたが、日曜日の夕方に発表された登録馬はフルゲート16頭に対し、なんと31頭!の多頭数。先々週の時点から、厩舎サイドが除外の可能性を示唆してきたとはいえ、まさかこれほどの頭数がエントリーしてくるとは想定外の出来事だった。あらためて登録メンバーを見渡してみると、サンライズバッカスなど平安Sからの連闘組までいる。おいおいそりゃ反則だろう。少しは遠慮してくれよと、ぼやきの一つも口をついて出てきてしまう・・・・
歴戦の古豪がわんさとひしめき合うなか、新米オープン馬の重賞出走は限りなく狭き門。この頭数を目にした瞬間、即座に除外の憂き目を覚悟してしまったわけが、ところが、ところがである。ラジオNIKKEIの競馬実況HPに掲載された情報によると、オフィサーの出走馬決定賞金順位は31頭中15番目。これが正しければ、来週の重賞には滑り込みセーフで出走がかなうことになる。

賞金上位のタイキエニグマベラージオ、サイレンスボーイなどを差し置いて、ホントに出走できるの?一瞬キツネにつままれた心境がしたものだが、よくよく考えてみるとJRAオープン競走の出走順位決定方法は、単純な収得賞金比較だけでなく、直近1年間の賞金獲得額を加算して登録馬の優先順位が決められるというもの。つまり、昔の名前で出ていますの実績馬より、比較的最近のレースで活躍している馬に広く門戸を広げようという思想で構成されているわけだ。このルールでオフィサーの出走馬決定賞金を計算してみると、収得賞金の2055万円+最近1年間の賞金1800万円(準オープン2勝)の合計額で3855万円。これに対しタイキエニグマ(出走順位16位)の場合は、昨シーズンの賞金加算が根岸S2着で稼いだ800万円だけであり、収得賞金3050万円と合計しても3850万円にとどまってしまう。ううむ、わずか5万円差とは際どい!・・・・それでも勝ちは勝ち。これで晴れて出走のチャンスが転がり込んできたというわけである。

オフィサーにとっては、これが通算3度目となる重賞挑戦。ジョイフルハートリミットレスビッドなどかつて歯が立たなかった強敵や、同厩舎のシーキングザベストを向こうに回してどこまでやれるのかは未知数だが、得意コースが舞台なら持ち前の豪脚で差のない競馬に持ち込むことも不可能ではないはず。せっかく手にした好機を生かし、何とか上位入選を期待したいところだ。クラブの情報によると、先週は「頑なに坂路入りを嫌う仕草をみせるため、ウッドチップコースを併用しての調整が行われている」とのことだが、そもそも鉄砲が効くことは3歳秋の京都戦で証明済み。冬初戦のG3を叩き台に冬のG1、さらにはドバイ遠征へとさらに大きなところに向けて、しがない出資者の夢を広げて欲しい。

1月 22, 2007 ひとくち馬主日記 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/01/21

【本日の注目馬】中山12レース◎モンテチェリー

中山ダート千二の常連が集まって、時計比較による力量測定が容易なレース。
堅実な先行力が売りのウェスタンウッズや、素質高そうなラインドライブあたりに人気は集まりそうだが、馬場差を補正した前走時計で最上位に位置しているのが、柴田善臣騎手が騎乗する牝馬◎モンテチェリーだ。
今回が昇級戦。しかも前走からちょっと間隔が開いているのが気にかかるが、そのあたりの事情に関しては、小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)さんのエントリを是非一読されたい。厩舎スタッフの心づかいが奏功し、状態面に何ら不安の無いことが手に取るように伝わってくるだろう。
先行馬がガンガン引っ張ってくれる流れも味方に、好位からの抜け出しによる鮮やかな連勝劇を期待してみたい。馬券もズバリ単勝がお薦めだ

■1月21日 中山12レース
1000万下・ダート1200
 ◎モンテチェリー
 ○ウェスタンウッズ
 ▲ノーザンキッズ
 △ラインドライブ
 注イチライタッチ
 注マグネティックマン
 注グリーンアラモード
 注コスモジャイブ

1月 21, 2007 今週の注目馬, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (1) | トラックバック (0)

【平安S】トラックバイアスから読み解くレースの行方

Eishin_large_hill_at_tokyo_06コースを1周すると、およそ1600メートル。JRA競馬場のなかでは、府中に次いで2番目の大きさを誇る京都のダートコースだが、平安ステークスの舞台となるダート千八は「内枠有利」「逃げ・先行有利」というのが、基本的なトレンドである。
注目すべきは、この「内有利」「先行有利」の傾向が、先週あたりから特に強くなっているということ。グリーンチャンネル「先週の結果分析」でも、京都担当の山本尊氏がダート競走の上位馬の脚質に触れ、「内目のほうが走り易かったんじゃないかと推測できます」と強調していたのを記憶している方も多いだろう。土曜日のレースなどを見ても、最終レースのダート千八では、直線最内のポジションからスルスルと伸びてきた伏兵のヤマニンコーリング(川田騎手)が2着に突っ込み波乱の決着に。先行有利だけでなく「内有利」の傾向が1日を通じて強調されていたように思える。

突如として顕著になった、このトラックバイアス。その原因はいったい何であろうか?
ヒントを探すため、JRA公式サイトを訪問し馬場情報を確認してみると、今開催のダートコースは「クッション砂の厚さは8cm(従来どおり)で調整しています」「クッション砂が凍結しないよう凍結防止剤を散布します」とのことであった。
凍結防止剤といえば、冬場の重い馬場の元凶と思われがちだが、実はそうではない。かつて当ブログのエントリでも紹介したように、「凍結防止剤は保湿性があるのでダートに入れるとしっとりした感じになる。むしろ時計が速くなることならありうるが、馬場が重くなる原因にはならない」というのが、JRA馬場造園課長(中山)の見解なのだ。

そういわれてみると、土曜日の京都ダート(良馬場)は、冬場の乾燥した気候にもかかわらず、もうもうと砂塵が舞い上がるような状態ではなく、どちらかと言えばうっすらと黒ずんだ馬場。見た目にちょっとウェットな印象さえ感じられた。もちろん、競馬開催中でも乾燥防止の目的から散水が行われる場合もあるし、一概に凍結防止剤がトラックバイアスを生んでいるとまでは速断できない。けれど、平安ステークスを読み解くための一つの仮説として、日曜日のダートコースでも「内有利」「逃げ・先行有利」のトレンドがまだ健在と考えるのは面白そう。そんなポイントに注目すれば、少なくとも、外を回す人気の差し馬を本命視するリスクは回避できるからだ。

<結論>
◎エイシンラージヒル
○サンライズバッカス
▲カフェオリンポス
△フィールドルージュ
注クーリンガー
注サカラート

前走・東京大賞典組阪神ファイナルS組の比較がもう一つのポイントになる一戦だが、この組み合わせなら、楽に単騎逃げを主張できそうなエイシンラージヒルを本命に抜擢してみる。手綱を取るのは秋山真一騎手。このレースにも出走してくるサカラートとのコンビで、一昨年重賞3連覇の偉業を成し遂げたこのジョッキーも、昨年は大舞台での活躍の印象が少々薄い。おそらく人気の盲点になることだろう。
しかし、京都コースのダート千八という条件で逃げ・先行の策に打って出たときの勝負強さは、リーディング上位騎手と比較してもけして見劣らない。その信頼度は、次のデータを見ても明らかだ。

■秋山真一騎手 京都ダート千八成績(02年~)
Akiyama_shinichi_kyoto_dirt_1800_perform





人気薄を本命に指名する以上、相手選びは手広く考えてみたい。
サンライズバッカスは古馬になって以降、発馬難の悪癖が災いして、すっかり差し・追込のイメージが定着しているけれど、元はといえばコーナー4回のコースで好位差しの戦法を得意としていた馬。5着に敗退した昨年のJCダート当時でも、気配そのものは悪くなく、当時の状態を維持できていれば、ここでも当然上位候補の一角を形成する。他馬との比較で、56キロの別定斤量も有利な材料だ。
カフェオリンポスは、スタートからゴールまで終始インのコース取りに拘っていた東京大賞典のレース内容に好感。豪腕・岩田騎手が前走から引き続いて騎乗するが、斤量58キロの克服が焦点になるのだろう。
フィールドルージュは、ファイナルSで内枠が災いし外に出せず4着に敗退。それでも、エイシンラージヒルとはハナ差の接戦を演じており、このメンバーでも上位の力量をもっていることは明らか。前走の反省から、外を回す安全運転に徹する恐れがあるので、この評価としたが、あっさり勝たれてしまっても驚けないから困る。
以下では、大賞典2着の実績と1番枠の利が怖いクーリンガーと、武豊とのコンビ結成が注目されるサカラートあたりを押さえておきたい。

キルトクールタイキエニグマ。鬼神のような強さを誇っていた一昨年のシーズンが嘘のように近走は精彩を欠いている。出遅れ癖にこの大外枠では、いかに福永祐一騎乗といえど、さすがに手を出せない。

1月 21, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (5)

2007/01/14

【京成杯】我慢比べの競馬になりそう

Sun_zeppelin_at_hopeful_s馬場管理技術の格段の進歩を背景に、中山芝コースの高速化傾向が一気に進んだと言われるのは02年のこと。それ以降、京成杯は芝2000の条件で計4回(03~06年)のレースが施行されている。
結果を振り返ってまず気がつくのは、毎年のように上がりの時計がかかる競馬が繰り返されているという傾向だ。過去4年のレースの上がりタイムを単純平均してみると37秒3。最近の2年間は不良・稍重の馬場状態だったので、その影響を割り引いておく必要はあるが、良馬場だった残り2年でも、やはり37秒~38秒の上がりタイムが記録されている。昨年のレースなどを思い起こしてみると、道中はスローペースでありながら勝ったジャリスコライトの推定上がりは35秒2。ゴール前でグイッと伸びてきた馬たちが上位を占めたレースで、見た目の印象なら決め手比べという感じがするけれど、実際にはラスト600メートルでソコソコ時計を要する展開になっている。スローペースからヨーイドンの展開になりがちな若駒限定の中距離戦にしては、ちょっと異色のレースと言えそうだが、実はこの傾向、同じ芝2000の条件で年末施行されるホープフルS(2歳・オープン特別)などでも共通してみられる現象である(過去4年のレース上がりの平均=36秒0)。
上がりを要する競馬を生み出している要因は、おそらく中山競馬場のコース形態だろう。

中山・内回りの3~4角といえば、コーナーへの進入角度が緩く、逆にコーナーからの出口が急角度になっているスパイラルカーブ。各馬が減速することなくスムーズにコーナーに進入できること、さらにコーナー出口で外に振られるため、直線に向いて馬群がばらけやすいことにその特徴がある。すなわち、3角に突入する時点でも先行馬のスピードは落ちないし、中団・後方に位置する各馬も外に振られるロスを嫌って追い出しのポイントはどうしても早め・早めを意識せざるを得ない。全馬が息を入れ辛い早めのスパートを強いられトップスピードでコーナーを回りきると、ゴールまで300メートルそこそこの短い直線で待ち受けているのが、中山名物の急坂である。レースのラップは、ここで一気に急減速。坂の上りで勢いを失った先行馬を、後方から伸びる差し馬が捉えきると見た目に鮮やかだが、実は差し馬自身もラストの1ハロンで失速しており、上がりの時計がけっこう掛かってしまう。クラシック本番を迎える皐月賞の時点ならまだしも、明け3歳の正月を迎えたばかりで経験の浅い若駒であれば、それも仕方のない仕儀と言えるのではないか。
早め早めのスパートから直線急坂での我慢比べ。そんな展開を想定するなら、狙ってみたいのは一瞬の決め手で勝負するタイプよりも、良い脚を長く使える持久力に長けた競走馬ということになる。まだ出走各馬の適性を判別する材料が乏しい現時点で、道中のペースや各馬の位置取りを完全に読み切るのは難しいが、血統背景や騎手の思惑なども視野に入れながら、予想作業を進めていこう。

<結論>
◎サンツェッペリン
○メイショウレガーロ
▲ダイレクトキャッチ
△ピサノデイラニ
注アルナスライン

有馬記念当日の6レースに施行されていたホープフルS(芝2000)は、前半1000メートル通過が58秒5と、この時期の2歳戦にしてはかなりのハイペース。結果、最後方待機から長く脚を使って台頭したご存じニュービギニングが全馬まとめて差しきってしまったわけだが、3角あたりから自力で動いてゴールまで渋太い末脚を持続させたサンツェッペリンも、負けてなお強しの競馬だった。典型的逃げ馬が不在の今年の京成杯、おそらく前走ほどの速い流れにはならない可能性が高いが、それでも後藤メイショウレガーロ横山典ピサノデイラニなどが、早め早めの仕掛けに打って出れば、昨年と同様の上がりを要するペースが再現されるはず。前の馬を目標に自分から動けるこの馬の真骨頂をよく理解している松岡騎手なら、この流れを利してロスのない競馬をやってくれそうだ。35秒台の上がりでも、差しきり可能とジャッジしたい。
前走で世界のデットーリが、「オープン級でも通用」と太鼓判を押したメイショウレガーロも有力。頭の高い走法でラストの詰めに課題を残すが、一歩先に抜け出す戦法が生きてきそうな後藤騎手とのコンビ結成には注目が必要だろう。
ダイレクトキャッチは、出遅れたホープフルSでハイペースの利を生かし切れなかったのが悔やまれるが、今回は直前の調教時計が出色。どちらかといえば東京向きのタイプと思えるので3番手評価に留めたものの、素質の高さはデビュー当時から折り紙つきだし、常識にかかってくれば、ここでも首位を争う力量の持ち主ではある。以下では、持久力に定評があるダート戦線の実績馬たちにも、注目してみたい。

キルトクールは、ローズプレステージ。毎度お馴染み、薔薇の一族出身の良血だが、血統背景からもスローペースのヨーイドンの競馬でこそ本領を発揮しそうなタイプ。420キロ台と牡馬にしては華奢な体格なのだが、過去の京成杯にこんなタイプの好走例は少ない。持久力比べの展開になるとガス欠の不安がついて回りそうだ。

1月 14, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (6) | トラックバック (6)

2007/01/08

【トウケイニセイ記念】シーズンのラストを飾るマイル重賞

岩手競馬レギュラーシーズンのラストを飾る重賞レース。月曜日の成人の日は、このレースを買うために、パークウインズ府中の場外発売所に出かける予定です。

Tensho_boss_at_tokasho_2006第7回トウケイニセイ記念
(水沢競馬場 ダート千六)
◎ 2 テンショウボス    菅原勲
○ 5 ベルモントシーザー 小林俊
▲ 8 タイキアルファ     南郷家
△ 1 ダンディキング    草地保
△12 ヤマニンエグザルト 板垣吉
注11 マロンテースト    高松亮


本命は、岩手・現4歳世代上位の一角を形成するテンショウボス桐花賞では、王者オウシュウクラウンの後塵を再び拝してしまったが、当面の好敵手・ダンディキングとの対戦成績の推移からも、徐々に力をつけているのは間違いないところ。大晦日から事実上の連闘になるけれど、鞍上も強化され相手関係も楽になるここは「負けられない一戦」と言うべきだろう。
これに対抗する勢力としては、3連勝中のヤマニンエグザルトが人気しそうだが、水沢マイルで不利と言われる大外枠からの発馬が減点材料。そこで、名手・小林俊彦の珍しい逃げ戦法が観れそうなベルモントシーザーに注目してみたい。

面白い存在は、岩手移籍後2戦目となるタイキアルファだ。長期ブランク明けの前走はさすがに苦戦を免れなかったようだが、一昨年の春には府中ダート2100の条件で準OP・オープン特別を2連続連対していたほどの実績の持ち主。このメンバーに入れば、断然の格上馬であり、状態次第で勝ち負けに加わっても何ら不思議でない。
一方、これ意外の元JRA勢=古豪トキオパーフェクトナムラビッグタイムなどは、近走の状況から、ちょっと好戦までは難しいそうなムード。それならばA1昇級以降、徐々に首位との差をつめてきた高松亮騎乗の伏兵マロンテーストのほうが、上位の可能性はまだあるといえないか。

トウケイニセイ記念」は、JRA福島・JRA東京の各場外発売所も含む各テレトラック盛岡・水沢競馬場や、他地区地方競馬発売所などで、1月8日(祝)発売されます。レースは15時25分スタート予定です。

1月 8, 2007 岩手競馬, 07年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (3)

【シンザン記念】Cコース開催のローテーションが示唆するもの

Kyoto_race_course_stand_buildシンザン記念、というよりも京都正月競馬における芝レース全般の傾向を読むために注目を欠かせない事実がある。それは、今年の開催で「Cコース」が使用されていることだ。
もともと、京都競馬場の芝コースのローテーションは、秋開催を起点に「A→B→C→D」と内側から順番に芝を使い捨て、開催が進むごとに仮柵を外に移動させる方式がとられてきた。すなわち、他の競馬場のように仮柵の位置を内に戻すことなく、秋→冬→春と順次開催を消化していく。秋の2開催を終え、1か月のインタバルを挟んだ正月競馬では、BコースかCコースを使用するのが通例である。
このような方式だと、年間を通じてグリーンベルト発生によるコース内・外の有利不利があまり見られない。そのせいだろうか?直線が平坦という一見すると先行有利のコース形態にもかかわらず、マイル以上の距離なら実力上位の差し馬が紛れなく台頭してくる場面が、京都ではたびたび繰り返されてきた。シンザン記念もその例外ではない。予想のうえで脚質というファクターをあまり気にする必要はなく、上位騎手が乗る強い馬の力を素直に信頼すれば、馬券を的中させるのもそう難しくなかったものだ。

■シンザン記念 京都芝1600 Cコース開催時の決着傾向

年度着順馬名脚質人気上がり
04年1着グレイトジャーニー逃げ1番人気1位
2着タマモホットプレイ先行2番人気4位
3着ナムラシーザー差し4番人気2位
03年1着サイレントディール差し1番人気2位
2着マッキーマックス差し2番人気1位
3着エイシンブーン先行5番人気7位

■シンザン記念 京都芝1600 Bコース開催時の決着傾向

年度着順馬名脚質人気上がり
05年1着ペールギュント差し1番人気1位
2着マイネルハーティー差し3番人気2位
3着マルカジーク差し4番人気3位
02年1着タニノギムレット差し1番人気1位
2着チアズシュタルク差し4番人気1位
3着オースミエルスト先行8番人気6位

ところが昨年の正月開催、シンザン記念の様相は劇的に一変してしまった。

1着に8番人気の逃げ馬が残り、2着も人気薄の先行馬による「行った行った」決着・・・・まさかの番狂わせに馬連配当は当然のごとく万馬券、3連単なら20万円を超える高額配当となった。1番人気馬が下馬評どおりの好走を続けてきた近年の傾向とは、レースの質からして異なっているこの波乱劇。その背景には、昨年の京都・正月開催がなぜか「Aコース」で施行されていたという事実が横たわっている。
一度秋に使われたBコースから、正月に入って再びAコースに戻すという例年にない変則的コースローテーション。その結果、秋開催から約2ヶ月間温存されたAコースのラチ沿い部分(約4m)は、正月時点で疑似グリーンベルトというべき状態になっていたとも想像できる。こうなると、そこを選んで通れる逃げ・先行馬にとっては、俄然アドバンテージが生まれるというもの。実際、シンザン記念当日の芝の競馬では、他のレースにおいても逃げ・先行馬が踏ん張って連対圏に残るという現象が繰り返されていた。

さて、今年のシンザン記念。舞台は再びCコースへと戻って争われるわけだが、昨年の波乱を変則的コースローテーションに起因した例外現象と仮定するなら、むしろ参考とすべきは、一昨年までの「強い人気馬」が順当に上位に来るという傾向だろう。開幕初日・2日目と悪天に見舞われ稍重まで渋化していた馬場状態も3日目には降雨の心配がなく、ひとまず回復に向かいそう。馬場状態と同様、今シーズンは「荒れないシンザン記念」となることを、ひとまず予想の前提として考えてもよいと思う。
また、勝馬探しの最重要チェックポイントをひとつ示唆するなら、Bコース・Cコースで争われた02年~05年の決着傾向を整理した前述の表にも示されているように、速い上がりを使える馬が圧倒的に有利という事実だ。タニノギムレット、サイレントディール、グレイトジャーニー、ペールギュント。これらの歴代優勝馬は、いずれも武豊騎手が騎乗していた1番人気馬なのだが、脚質を問わず、どの馬も推定上がり34秒台を記録しているという共通項がある。このレベルの鋭い決め手を直線まで温存できるタイプならば、おそらく人気薄の先行馬に脚元を救われる心配はない。

【結論】
◎アドマイヤオーラ
○ダイワスカーレット
△ローレルゲレイロ

下馬評どおり、中京2歳S上位2頭による一騎打ちの再現が濃厚だろう。
その前走、スローペースにもかかわらず前年のメイショウサムソンと遜色ない好時計が記録された背景には、両者の推定上がり3ハロンが33秒台の速さだったという事実がある。さすがにこれほどの脚を使われてしまうと、後続の各馬はまったく為す術がない。G1・2着のローレルゲレイロといえど、かつて記録した最速の上がりは34秒8。このレベルでは、ちょっと太刀打ちできないのではないか。
2頭の比較では、1番人気が予想される牝馬・ダイワスカーレットよりも、アドマイヤオーラのほうを上位に取ってみたい。この両者の兄にあたるのが、ダイワメジャーとアドマイヤジャパン。兄弟名から連想されるイメージの比較からしても、将来性とスケールなら前者現時点の完成度の高さなら後者に軍配があがるだろう。仮に後者に兄譲りの自在の脚質・大物をアッと言わせる切れ味の鋭さが備わっていれば、前走で付けられた半馬身差は十分に逆転可能な着差である。

キルトクールは、ジャングルテクノ。既に6戦を消化したキャリアの豊かさには一目を置く必要があるけれど、これまで記録した上がりは最速でも35秒台。これでは、強い2頭にあっという間に突き離されてしまいそうだ。

1月 8, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (5)

2007/01/07

【ガーネットS】ハンデ59キロでも好走できる条件とは?

Limitless_bid_at_negshi_s_06_底知れぬスピードで連勝街道をひた走る坂路元帥・ジョイフルハートに、前年のこのレースの覇者リミットレスビッド、さらには昨シーズン交流重賞で3連勝を記録したアグネスジェダイと、この路線では国内トップクラスの実績馬が3頭も出走してくる。彼らに課されたハンデは何と59キロの酷量。G3・ハンデ戦レベルとしては異例中の異例というべきこの事態、単純にハイレベルな出走馬が揃ったというよりも、JRA重賞では活躍の場が限定されるダート短距離・オープン路線の矛盾を反映したような、どこかいびつな現象にも思えてくる。
だが、ここは競馬番組の論評の場ではなく、馬券を当てることが目的のエントリ。能書きはほどほどに、さっそく予想へと取りかかることとしたい。このレースの最大の焦点が、ハンデ59キロ組の取捨であることは論を待たないだろう。

そもそもダート千二の条件で59キロという負担重量の設定が行われること自体、オープン・条件戦を問わず稀なケースであり、過去5年のデータを洗ってみても、該当事例はわずか3頭しか見あたらなかった(03年根岸Sのノボトゥルー・ノボジャック、昨年のガーネットSのブルーコンコルド)。いくら何でもこれでは例数が少なすぎるので、分析対象を「1000万下クラス以上のハンデ戦」における「57.5キロ~59キロ」の出走馬にまで広げ、もう一度データを検索してみた。このケースの該当事例は、過去5年で30頭であり、その戦績は次のようになっている。

■JRAダート千二・ハンデ戦 57.5キロ以上の戦績(過去5年)
 「3-3-4-20」 連対率20% 単回値29 複回値47
 
ハンデ戦における重ハンデ馬とは、すなわち実績上位馬という暗黙の前提からすると、やや物足りない成績といえるかもしれない。だが、このデータを「前走との重量比較」という視点で区分していくと、そこには明確な傾向が表れてくる。57.5キロ以上の重ハンデを課される出走馬が好走しているのは、「前走から負担重量が増やされる場合」、しかも「1~1.5キロの増量」が設定される場合にほぼ限定されるのである。

■JRAダート千二・ハンデ戦 57.5キロ以上の戦績(過去5年)
 前走より斤量減     0-0-0-1 連対率 0%
 前走と同じ斤量     0-0-2-6 連対率 0%
 前走より+0.5キロ    1-1-1-8 連対率18%
 前走より+1~1.5キロ 2-2-1-3 連対率50%
 前走より+2キロ以上  0-0-0-2 連対率 0%

このように好走事例が集中している「前走より+1~1.5キロ」のケースでは、3着以上に入線を果たせなかった3頭もすべて5着以内に食い込んでおり、例外なく健闘を示している。さらに、このケースに該当した8頭に共通しているのは、全頭が前走で連対実績を残していたという事実だ。ハンデ戦で前走よりも重い負担重量を課される理由としては、やはり前走好走が評価されたからという例が多い。特に「勝って同条件」のパターンに該当するケースであれば、前走の好走は掛け値なしに信頼できるし、1キロ少々の負担重量は勢いで克服してしまうというのが道理だろう。

■「今回57.5キロ以上」「前走よりハンデ+1~1.5キロ」該当馬
 03年初春賞   ロックスキル    58キロ   4着(前走1着)
 04年ガーネットS  マイネルセレクト  58.5キロ  1着(前走2着)
 04年御宿特別  インターランスター 58キロ   1着(前走1着)
 04年御宿特別  ナリタキセキボーイ58キロ  3着(前走1着)
 05年なにわS  タイキジリオン   58キロ   4着(前走1着)
 05年御宿特別  シークレットキング 58キロ   5着(前走1着)
 06年西陣特別  エイシンボーダン 58キロ   2着(前走1着)
 06年メルボルンT  ケージーアジュデ 58キロ   2着(前走2着)

重いハンデ(57.5キロ以上)を背負う出走馬に関して、もう一つ確認しておきたいのは、脚質との関連はどうか?ということ。特に気になるのは、酷量を背負って逃げた馬たちの成績である。
過去5年、JRAダート千二のハンデ戦57.5キロ以上を課された出走馬のうち4コーナーを先頭で通過した逃げ馬は3頭を数えるが、ゴールでの着順は2着1回・着外2回と未勝利に終わっている。前半から軽量に恵まれたスピード自慢との先行争いにエネルギーを費やす分、直線余力を温存しての逃げ切り勝ちは難しいということなのかもしれない。
一方、先に示したように好走事例が集中している「前走よりハンデ+1~1.5キロ」のケースに限ってみると、連対馬の脚質は好位づけの先行馬が3頭・中団からの差し馬が1頭という分布を示している。短距離戦ゆえ、直線一気は難しそうだが、重ハンデを背負う実績馬なら、ある程度の機動力を備えた好位差しタイプが狙い目と言えそうである。

<結論>
◎リミットレスビッド 59キロ
○ニシノコンサフォス 57キロ
▲ジョイフルハート  59キロ
△スリーアベニュー  54キロ
△コパノフウジン   56キロ
△ダイワメンフィス  55キロ

展開のカギを握るのは坂路元帥ジョイフルハートの出方ひとつということになりそう。「ハンデ57.5キロ以上・前走よりプラス1キロ」のケースに該当するこの馬、スピードの絶対値の違いにモノを言わせ、他馬を圧倒という場面は確かにありうる。だが、この希代の快足馬も、33秒台前半のラップで流れる中山千二特有のハイペースは今回が初体験。ここは敢えて59キロを背負っての逃げ切りまでは期待薄かも?という前提に立ち、馬券作戦を組み立ててみたい。

前年の覇者・リミットレスビッドも、「ハンデ57.5キロ以上・前走よりプラス1キロ」の好走パターンに該当している。あのときの差し切り勝ちは、今にして思えば少々鮮やかすぎた印象だが、芝の短距離戦でも好位を取れるスピードの持ち主だけに、昨年とは違った力でねじ伏せるような勝ち方を期待できないか?年末から好調モードに突入している蛯名騎手の手綱捌きにも注目してみたい。

Nishino_con_safos_06_at_negishi_s対抗は、他との比較で57キロが恵まれた感の強いニシノコンサフォス。霜月Sの敗戦が少々不可解だった分、この評価としたが、得意の中山に舞台が替わって前半戦の先行争いを上手く凌げば、逃げ切りまでありうる。以下では、「53キロ以下の伏兵は健闘しても3着まで」というデータの示唆するところを考慮し、55キロ前後のハンデを背負う伏兵をヒモ穴で狙ってみる。

キルトクールは、アグネスジェダイ。この馬もハンデ59キロ組の一角を形成するが、他の2頭と異なっているのは前走との比較で斤量が2キロも増量されていること。このパターンでの好走はデータの裏づけが無く、前半から他馬に包まれてしまいそうな枠順も苦しい。

1月 7, 2007 07年競馬予想・回顧 | | コメント (6) | トラックバック (2)

2007/01/06

正月開催初日・JRA競馬は道悪が濃厚

Chelsea_the_best_debut2007年のJRA競馬開幕初日の土曜日。中山競馬場の位置する千葉県北西部では、残念ながら、午前中から降水確率90%の雨予報が報じられているようです。特にお昼前後の時間帯には、1時間あたり5ミリと相当な雨量が見込まれており、メインレースの中山金杯は雨でぬかるんだ重馬場でのレースになる確率が高いでしょう。

ただでさえ難解なハンデ戦、しかも道悪競馬とくれば、まともな予想でちょっと馬券が取れそうな気がしません。ここは正月初日から無理するのは得策でないと判断し、「」を決め込むことにしました。JRA重賞予想は、日曜メインのガーネットSから始めることにします。

ちなみに、土曜中山の個人的注目馬は、5レースに出走する愛馬・チェルシーザベスト。有馬記念当日のデビュー戦(3着)は時計こそ平凡でしたが、インで折り合って末を生かした内容は悪くありません。キレはひと息でもパワーのありそうな大型馬なので、馬場渋化は好材料だと思うのですが、さてどうでしょう?
同じデビュー戦に出走していたロックザキャスバキングオブチャド、あるいはこの面子に入れば実績上位のストロングラリーあたりが強敵。それでも、愛馬がうまく好位で立ち回れるようなら、ここでも上位入線の目はありそうです。

1月 6, 2007 ひとくち馬主日記, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/01/01

【桐花賞回顧】奥州王冠、夢が広がる王者の戴冠

Oshu_crown_paddock_of_the_year_2006

オウシュウクラウン、次走は川崎記念でしょうか?
いや、ひょっとすると府中のフェブラリーSかも
ううむ、そこだとちょっと賞金が足りないかも知れませんね
JRAのG1で地方馬優先枠とかないんでしょうか
とにかく、ぜひ大きな所に出走してほしいですね
いずれにせよ、岩手の年度代表馬は間違いなくこの馬で確定でしょう

大晦日の水沢競馬場。この日いっしょに桐花賞を現地観戦をさせていただいた「駿平の岩手競馬に注目!!」さんと、当ブログ管理人が交わした会話を再現してみた。ちなみに、この会話、レースが終わった後の印象を語ったものではない。レースが始まる前のパドックで周回を重ねるオウシュウクラウンを目の前にしながら、お互い思わず漏らしてしまった言葉なのである。実際のレースを前にして早々と勝利を確信させるだけでなく、将来の大仕事まで予感させてしまうほどのデキの良さ。それほど、この日のオウシュウクラウンの気配は群を抜いていたし、JRA・地方を通じ今年自分が目撃してきた数々の競走馬のなかでも、パドック・オブ・ザ・イヤーの表彰をあげたいほどの出来映えであった。
厳冬期にかかわらずピカピカに磨き上げられたような毛づやの輝き、充実したトモの張り。500キロ近い大型馬でありながら、馬体の造りや動作のひとつひとつに無駄なところがなく、むしろコンパクトで俊敏な印象を感じさせるところが素晴らしい。3歳にして王者の貫禄たっぷりの姿からは、スター候補に値する大物だけが漂わすオーラのようなものさえ、漂っていたと思う。前日公開のブログ予想では、サイレントエクセルに本命印を打っていた駿平さんも私も、さすがにこれほどの気配を見せつけられてしまうと、もう脱帽である。あっさりと自説を翻し、オウシュウクラウンに平伏するばかりだった。

単勝オッズは最終的に1.5倍。ディープインパクト並みの支持を集めた奥州の若き王者はレースに行っても強かった。1周目のスタンド前ではちょっと行きたがる素振りをみせたものの、最終コーナーに差しかかると満を持したような横綱相撲で堂々と先頭へ。ゴール前、2着馬に3/4馬身差にまで迫られたものの、小林騎手の手応えには終始余裕があって、最後まで後続を寄せつけなかった。着差以上の完勝とは、こんなレースのことをいうのだろう。距離二千の勝ち時計は歴代優勝馬と遜色ない2分8秒台の記録となったが、対戦メンバーのレベルが上がってこの馬自身その気になれば、大幅に時計を詰めることも夢ではなさそうだ。

来シーズンの飛躍が約束された大物の快勝劇を実際にこの目で目撃できたたけでも、新幹線代を払って水沢まで足を運んだ甲斐があったというもの。岩手競馬ファンの夢を乗せ、次走は川崎記念か?あるいは他地区の交流重賞に矛先を向けてくるのか?
2007年、オウシュウクラウンには、冒頭の会話で語られた夢を現実にするような、大活躍を期待したい。

1月 1, 2007 今週の注目馬, 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (3) | トラックバック (0)